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うばめがしい秋の一コマ
11月2日、メジャーリーグでの日本人選手の活躍に心を動かされた方も多いことでしょう。 私もその一人です。海の向こうの出来事に、幾多の人々が注目し、感動を分かち合う・・ スポーツの力は凄いですね!スケールこそ全く違いますが、自然体験も人々の心を動かす 素晴らしい力を持っていると思います。感動の連鎖が、少しずつ広がっていきますように。 さて、長池公園のお隣、道向かいの松木公園には長池公園には無いものが色々とあります。 その一つがウバメガシのどんぐりです。ウバメガシは南方系の樹木で、自生地は沿岸部など 潮風の当たるような環境ですが、内陸でも公園樹や生垣として植えられることがあります。 備長炭の原材料としても有名ですね。ウバメガシは花の咲いた翌年の秋に果実を付けます。 果実は確かに、帽子(※パンツとも表現される)付きの、いわゆるどんぐりそのものですが、 注目すべきはその色・かたち・大きさがバラバラで、じつに多様性に富んでいることです。 色や形の揃ったどんぐりのほうが使い勝手が良さそうではありますが、ウバメガシの場合は その不揃いさを逆手にとって、それぞれ
Nov 3, 2025


誰のお尻?
11月1日、早いものでもう11月です。毎年のことなのですが、10~12月は対応が立て込み、 うっかりすると秋の自然の見どころを逃してしまうので、季節の変化を五感で味わうための アンテナは大切にしつつ過ごしていきたいと思います。意識次第で景色も変わるものです。 この日は休みでしたが、所用でちらっと長池公園へ出向くと、パーキッズの小学4年生で 野鳥観察にのめり込んでいるKくんが家族で散策に来ていました。私も彼と同じ歳の頃には まだ見ぬ野鳥を追い求めて各地に出かけていたので、自分と重ね合わせてしまうのでした。 それにしても、第二デッキの茂みに佇むキビタキを目ざとく見つけたり、小鳥の地鳴きを 一つ一つちゃんと聴き分けていたりと、短い期間で急成長を遂げたことが伺えて感心感心! つくいけの道を一緒に歩いていたら、頭上で大きな声がしました。見上げてみると、お尻! 正体はこの子、最近渡ってきたばかりで体験ゾーンを縄張りにしているジョウビタキです。 この子は、いつも落ち着きがなく気が立っているように感じます。渡来直後だからなのか、 性格的なものなのか、もう少し時間
Nov 2, 2025


体験ゾーンの小鳥たち
10月31日、自然環境保全実習3日目は、先日のタマノカンアオイ調査の続きとマダケ林の 管理を行いました。少し時間に余裕があったので、体験ゾーンの田んぼ脇水路を利用する 小鳥たちの行動を観察しました。この場所は水浴びに訪れる小鳥の観察ポイントなのです。 水場へ降りる途中で小鳥が伝ってくる枝に、鮮やかに紅葉したエビヅルが絡んでいました。 ここに止まってくれたら秋らしくてとてもいいな・・と妄想していると、心を読まれたのか メジロがちょこんと立ち止まってくれました。背景の枝などがごちゃごちゃしているので、 写真としては今ひとつかもしれませんが、季節感のあるシーンを記録に残せて大満足です。 田んぼの周囲には、冬鳥のジョウビタキと夏鳥のキビタキ、留鳥のコゲラなどがいました。 先日のカイツブリはすでに姿が見えなくなっていて、築池には代わりにマガモがいました。 これらのほかに、漂鳥のアオジ、クロジ、シメ、ビンズイなども先日から確認しています。冬が近づき、鳥たちも存在感を増してきました。ぜひ双眼鏡を片手にお出かけ下さいね!
Nov 2, 2025


癒しのエナガ
10月30日、自然環境保全実習2日目は雑木林トレイルの一角にあるタマノカンアオイ群落の 個体数調査や、センサーカメラの設置などを行いました。全部で162個体をマーキングし、 個体ごとに生育状況や展開している葉の枚数などを丁寧に調べて、モニタリングしました。 頭上ではエナガの群れが賑やかに飛び回っており、作業の疲れを吹き飛ばしてくれました。 なぜかシマエナガのほうが一般の認知度が高い昨今ですが、本州に生息するエナガだって 可愛さでは負けていません。シマエナガと違って目の上に太い黒のラインが入っています。 群れの中に一羽、こんな子が混ざっていました。エナガの特徴ともいえるあの長い尾羽が 見当たりません。尾羽が無いと真ん丸でまるで別の小鳥のようです。秋は換羽の季節なので おそらく尾羽が生え変わる途中の姿ではないでしょうか。マシュマロみたいで癒されます! ヤマガラやガビチョウも作業の様子を覗きに来てくれました。いや、むしろ私たちが彼らの 生息域に踏み込んでいたのでしょう。植物はヤクシソウ、ノコンギク、ノハラアザミです。 ナラ枯れ木を伐採した跡地を中心に、
Nov 2, 2025


チュウゴクアミガサハゴロモの捕食者
10月29日、専門学校東京テクニカルカレッジ2年の自然環境保全実習がスタートしました。 初日は終日、自然館での座学です。話すのも聞くのも大変ですが、フィールドでの実習に 先駆けて、野外活動での心得や作業上のリスクマネジメントを学ぶことはとても重要です。 特に危険生物や野外での事故の項目では、自身のエピソードトークが役立ちます。説得力の ある注意喚起ができるからです。学生たちもきっと危機意識を持つことができたはずです。 ところで、先日の道草くらぶ活動のときに、ながいけの道で拾ったこちらの羽。落とし主の 正体はわかるでしょうか?羽軸を挟んだ片側がブルー、片側がブラックの二色の尾羽です。 正解はこちら。シジュウカラです。青い鳥を想像された方も多いと思いますが、意外にも、 白黒の小鳥の羽なのでした。写真で見ると、確かに翼や尾羽が青灰色味がかっていますね! そしてこの写真は授業の休憩時間に自然館中庭で撮影したものですが、よく見ると、アレを 咥えています。そう、昨今話題のチュウゴクアミガサハゴロモです。こんなにあちこちに 数多く生息しているのだから、小鳥が食
Nov 2, 2025


みちくさもみじ
10月28日、園内の草花に名札を設置しつつ植物を学ぶ「道草くらぶ」の活動を行いました。 愉快で陽気な面々と、この日も珍道中が始まりました。植物の名前は必ず聞き間違えるし、 何回も同じ質問を繰り出す皆さん、期待を裏切りません笑。でも、楽しいのが一番ですね! 雑草にも目を向けてもらいたいという思いから、今回は地味でありふれた草花にも名札を 付けてみました。そんな中、ひっつき虫の王道の一つであるヒカゲイノコヅチに目を奪われ ました。見て下さい!この美しい草紅葉!これまでも、葉の色付く草花をたびたび紹介して きましたが、思いもよらない雑草が紅葉しているのを見つけたときの感動はまた格別です。 ながいけの道など、園内の各所に群生しているカラスノゴマも葉が赤く色付いていました。 真っ赤も良いですが、1枚の葉が緑から赤へとグラデーションになっているのも綺麗です。 この時期、ほとんど花の目立たないカタクリ観察路では、白いブラシのような姿が印象的な サラシナショウマの花が咲いていました。思わず触ってみたくなる可愛らしい花ですよね! 散策中に出会った植物と昆虫の一部で
Nov 1, 2025


秋色彩々
10月27日、長池公園では草木の葉が色付き、一年でもっとも彩り豊かな季節の到来です。 駐車場から自然館まで、普段なら素通りしてしまう植栽されたガマズミも、ほらこの通り。 ドキッとするような美しさです。黄葉したアカシデの落ち葉に私も影で埋もれてみました。 この日、午前中は「いきものがかり植物班」の活動で自然館周辺の手入れが行われました。 メンバーのお一人、Tさんが引っ越しされるとのことで、これが最後の参加となりました。 Tさんには、長きにわたり、お世話になってきました。中庭や自然館周りの保護植物などを 手厚く見守り、丹念に育ててきて下さりました。そしてこのブログも読んで下さっていて、 動植物の生きざまについて、参考になる情報を惜しみなく教えて下さり、語り合いました。 最近は私が忙しくて、なかなかゆっくりお話できなかったことが悔やまれます。この日も、 樹木移植の現場立ち合いに出ていてお会いできませんでした。この場を借りてこれまでの 感謝の意をお伝えします。たくさんご尽力いただきありがとうございました。新生活でも Tさんらしく、自然観察を続けていかれる
Nov 1, 2025


メリケントビハムシ
10月26日、先週の千葉市の調査では、巨大なオニフスベとの遭遇に気持ちを持っていかれて すっかり忘れるところでしたが、もう一つ個人的に嬉しい出会いがあったので紹介します。 それがこの美しい外来昆虫、メリケントビハムシです。2020年に国内では初めて茨城県で 発見され、その後関東地方のほぼ全域に定着していることが明らかとなり、2023年に和名と ともに発表されたばかりの甲虫です。近年、各地で話題になっていたので見ておきたかった 昆虫の一つでした。じつは近所でもすでに観察されているのですが、私はこれがお初です。 似たようなハムシがいるのですが、本種の食草であるイヌビユを美味しそうに食べている 様子を観察したこと、撮影後に指で触れようとするやいなや“ピュッ”とどこかへ跳んで 逃げたことから、確信が持てました。写真で見るよりもずっと青味が強く、前胸の赤色との コントラストがかなり目を引きました。これから、この辺りでも増えてくるでしょうか? アメリカ原産のメリケントビハムシよりも、一足先に市民権を得た(?)中国原産の彼らは、 今年はもうどこへ行っても必ずと
Oct 31, 2025


あめでもともと
10月25日、朝から雨で観察会が一件中止になりました。午前中のパークキッズレンジャーの 活動と、午後から市内の緑地で出張講師を務めることになっていた「里山レンジャーズ」の 活動は、雨にも負けず、どちらも決行に。私は日頃から“雨だからこその愉しみ”を探求 しているので、荒天など危険が伴う場合を除き、悪天候のフィールドワークも大好きです。 そのことをよくわかっているパーキッズの子どもたち+親御さんが大集合してくれました! パーキッズの活動は園内に設置してあったセンサーカメラの回収と解析です。早速、霧雨の 園内へ繰り出します。築池の堤防では、チカラシバにたくさんの水滴が付いて、とっても 幻想的な光景が広がっていました。近付いてみると、ウスバキトンボが一休みしています! そうか、雨の日はこういう場所でじっと翅を休めていたのですね。そっと指を近付けて・・ 手乗りウスバキトンボです。乗るというより、ぶらさがっているほうが落ち着くようです。 子どもたちの指を伝ってリレーしていきます。こんなこと、雨の日じゃないとできません! もう1種類、翅を休めている昆虫がいま
Oct 31, 2025


夏の名残りと冬の使者
10月24日、堀之内沖ノ谷戸公園の参道沿いの草刈りを実施しました。ずっと後回しにして しまっていた、展望台下のクチナシグサ群落も選択的草刈りを行いました。ススキは少し 塊で残して虫たちの退避場所を確保したので、生きものの拠り所になるかもしれません。 作業車両で堀之内東山はぐくみの森緑地を通りがかった際、車の目の前に小鳥が飛び出して きました。ロープ柵に止まった姿を確認するとジョウビタキでした。この辺りでは冬鳥の ジョウビタキですが、先週くらいから続々と渡来情報が届き、私自身も確認していました。 車を降りて証拠写真を撮っていると、今度は別の雌と雄3羽が次々に飛来し、小さな群れで 動いていることに気付きました。ジョウビタキは渡来して間もなく単独で縄張りを確保する 習性があるので、複数個体が一緒にいるのは珍しい光景です。おそらくまだ渡りの途中で、 これからさらに南下する個体群が立ち寄っていたのだと思われます。秋らしい光景でした。 地上に葉を広げているクチナシグサに注意を払いながら草を刈り進んでいる時に、ふと横の クヌギの木に目を向けると、なんとスズメバ
Oct 30, 2025


イシミカワの彩りと長池自然学校!?
10月23日、自然館中庭では鮮やかな瑠璃色をしたイシミカワの果実が見頃を迎えています。 瑠璃色の部分は花被が実を包み込んだもので、はじめは淡いクリーム色をしていますが、 やがて桃色~赤紫色に色付き、そこから青味が増していきます。一つの果序に様々な段階の 果実が見られるのでとてもカラフルです。先日の千葉出張でもイシミカワに出会いました。 果実の美しさもさることながら、この植物は“かたち”も魅力的です。茎を抱き込むように 付いた真ん丸の葉っぱ(托葉)と、長い柄のある三角形の葉っぱ。そのどちらも、一つの茎に 見ることができます。たとえ果実が無くても、“丸”と“三角”の葉っぱが同居していれば イシミカワと判別できるでしょう。また、他の植物によじ登って伸長する習性があり、茎に 斜め下向きの鋭いトゲがたくさんあるのも特徴的です。観察の際にはトゲにご注意下さい! 群落の中に、果皮が失われて中の実が剥き出しになっている個体を見つけました。意外な ことに、中の実は光沢のあるブラックでした。このままでも十分目立ちそうなものなのに! さて、この日は長池公園に多くの子ど
Oct 29, 2025


念願のオニフスベ
10月22日、企業案件で千葉県某所の都市開発予定地へ出張してきました。関係者の皆さんと 現場を歩いての調査観察はこれが3回目でしたが、この日もまた良い出会いがありました。 調査地に隣接する谷へ足を踏み入れた直後、遠くにバレーボールのような塊が見えました。 あれはもしかして!・・近付いてみるとやはりキノコでした。大きなものは直径30cmほど! ハラタケ科のオニフスベという種類で、日本特産にして最大級の“お化けキノコ”です。 今回見つかった個体の多くは、すでに白い外皮が消失して褐色の内皮が剥き出しになって いましたが、この内皮の内側にはぎっしりとほこり状の胞子塊が詰まっていました。触った 感触はパンのように柔らかく、ゴムボールのように軽くて転がすとコロコロ止まりません。 小さい頃に眺めていたキノコ図鑑に載っていて、そのビジュアルに衝撃を受けたのをよく 覚えています。ずっと見てみたいと思っていたのですが、なかなか縁がありませんでした。 そんなわけで、見つけた瞬間から子どものように興奮しっぱなし。林縁に点在して生える オニフスベをひとしきり観察したあとは
Oct 28, 2025


モミジルコウと長池小学校4年生クズとり
10月21日、調査の仕事で通りがかった空き地に、鮮やかな朱色の花が群生していました。 ヒルガオ科のモミジルコウ(ハゴロモルコウソウ)という植物です。栽培品の逸出でしょう。 マルバルコウとルコウソウの交配種で、葉の切れ込みは両者の中間的。モミジのような形を していることからその名が付けられました。最近はどこでも見かけるマルバルコウと違い、 モミジルコウを目にする機会はあまり多くありません。ちょっと嬉しい出会いなのでした。 この日の調査は、熱心な市の職員お二人と一緒にいくつかの緑地を廻りました。思いがけず コシオガマやカエデドコロなどのやや希少な種類も記録できて、上々の成果を挙げました。 写真は順に、コシオガマ、シュロソウ、イヌショウマ、タチツボスミレ、ボタンクサギ、 ウシハコベ、ヤクシソウ、ヒメセンナリホオズキ、アメリカアサガオ、カエデドコロ、 ノブドウ、イヌアワです。※季節外れのタチツボスミレは水辺で返り咲きしていたもの。 一方、午前中は長池小学校4年生による体験プログラム第2回(第1回は姿池清掃)のクズとり ミッションが実施されました。小学校の
Oct 26, 2025


マルバツユクサの繁栄と公開座談会
10月20日、午前中は港区青山の「地球環境パートナーシッププラザ」へ出張してきました。 関東EPOと環境再生保全機構が主催する、都市の環境保全活動に関する公開座談会に登壇 するためです。途中、電車が運休になるアクシデントに見舞われてどうなることかと・・ 朝一番、京王堀之内駅前の歩道沿いにマルバツユクサがたくさんあるのが目に入りました。 堀之内周辺では、主に大栗川よりも北側に広く見られる雑草で、造成土や畑の堆肥に種子が 混入して持ち込まれ、定着したとみられます。旺盛な繁殖力によってみるみるうちに分布を 広げてきました。もともとは南方系の雑草なので国内外来種とされていますが、国内だけで なく、東南アジア産のヤシ殻堆肥など、大陸から渡来した系統も多いことが予想されます。 地中に閉鎖花を付けて自家結実することもあって、分布の広がり方が尋常ではありません。 座談会を無事に終え、青山の街角で最初に出迎えてくれたのもこのマルバツユクサでした。 2つずつ並んだ花が愛らしく、足を止めてカメラを向けてみました。丸葉も可愛いですね! こちらが登壇した「都市部における“
Oct 25, 2025


モズの高鳴きと長池イベントday
10月19日、各地でモズの高鳴きが聴こえてくるようになりました。秋の里山の風物詩です。 目立つ枝先などに止まって縄張りを主張し、獲物を狙う姿は猛禽類さながらの迫力ですが、 よく見ると可愛らしい顔をしています。この顔でネズミやトカゲを咥えていたりするので、 なかなかのギャップです。そして、縄張りに侵入した他のモズや大型の小鳥に対して果敢に 攻撃を仕掛ける姿もまた、負けん気の強さを感じさせます。観察していて飽きない鳥さん! さて、この週末は長池公園で3つのイベントが同日に開催され、とても賑わっていました。 南大沢図書館主催「パークライブラリー」、NPObirth主催「桑都の杜 森づくり勉強会」、 そして、長池公園主催「セイタカアワダチソウで草木染め」です。どのイベントも盛況で、 参加者の笑顔に溢れていました。パークライブラリーは雨天のため途中で中止を余儀なく されましたが、午前中だけで300人近い来場者があったそうです。「みんなの長池」最新号 でもインタビュー記事を掲載している大学院生のOさんが、長池見附橋や長池伝説を独自の 講談や一人芝居で表現して
Oct 24, 2025


ハチオウジアザミの訪問者たち
10月18日、自然館の中庭テラスで保護栽培中のハチオウジアザミが、満開を迎えています。 連日、たくさんの昆虫が蜜を求めて飛び回っており、訪花昆虫の観察にはもってこいです。 昼行性の蛾の一種、ホシヒメホウジャクが、まるでハチドリのごとく飛び回っていました。 ここで見られるホウジャクの仲間では、もっとも数が少ない種類です。止まっているときは 枯れ葉そっくりなのですが、飛翔するときは翅を素早く動かしているので別人のようです。 よく見ると、ホウジャクの仲間ではあまり見られない蜜の吸い方をしています。ホバリング しつつ、前脚を花にわずかに引っかけて、体を安定させながら吸う行動が観察されました。 こちらは2番目に数が少ないヒメクロホウジャクです。以前も、ぬいぐるみのようで可愛い ホウジャクとして、表紙に取り上げたことがありましたね。 ホウジャク2種とオオスカシバ もっとも数多く見られるホウジャク類が、このホシホウジャクです。ブーンと羽音を立てて 花の周りを飛び回るハチのような蛾を見つけたら、たいていはこの子でしょう。蛾だという ことを知らなければ、一瞬、ビク
Oct 21, 2025


珍しい雑草三題
10月17日、大塚方面のふきつけ公園と竜ヶ峰公園で、草刈りを実施しました。竜ヶ峰公園の 入口付近の路傍で8月に見つけたある雑草が気になっていたので、もう一度見てきました。 その雑草がこちら。アオイ科の外来種、中央アメリカ原産のホソバキンゴジカ(推定)です。 市内で確認している近縁のキンゴジカやアメリカキンゴジカよりも、葉が明らかに細長く、 全体の質感や出で立ちもなんとなく違っています。発見時はもっと小さくて葉も数枚しか 付けておらず、おまけに未開花だったので、そもそもキンゴジカの仲間で合っているのか 確かめるためにも、やはり花を見ておきたかったのです。草刈り作業の撤収を始めた午前 11時半頃、それまでしぼんでいた花がじわじわと開き始め、15分ほどの間に花開きました。 なぜかはわかりませんが、この仲間は開花時間が非常に短く、日中の限られたタイミングに しか花を咲かせている姿を見せてくれません。現場を引き上げなければならなかったので、 最後までは見届けられませんでしたが、しっかりキンゴジカ属特有の花を確認できました! 見つける→調べる→観察する→調べ
Oct 21, 2025


秋深まる
10月16日、長池公園では早くもジョウビタキの雄が初認されました。近年は国内でも多数の ペアが繁殖しており、もしかすると国内を南下する途中で立ち寄った個体かもしれません。 夏鳥のキビタキもまだいますし、本格的に姿を見るようになるのはもう少し先でしょうか。 この日は、調査の仕事で市内3ヶ所の民有緑地を廻ってきました。最初に訪れた緑地は隣接 して栗畑が広がっており、なんとも秋らしい光景に出会えました。クリは、秋の味覚として 日本を代表する伝統果樹の一つですが、そのルーツは古く、縄文時代にはすでに利用されて いたことが知られています。植物としてのクリの起源は驚くほど太古までさかのぼります。 6000万年以上も昔、恐竜たちが闊歩した白亜紀後期にクリの祖先が生育していたのだとか。 クリが歩んできた途方もない歳月と、人々との関わりの歴史に思いを馳せてしまいますね。 栗畑の足もとにはハマハナヤスリ、コハナヤスリ、コヒロハハナヤスリなどハナヤスリ類が 一面に混生していました。適度な湿り気があり、程良く草刈りされる芝草地が彼らにとって 好条件のようです。雨の雫がキ
Oct 20, 2025


秋川丘陵の自然さんぽ
10月15日、講師の仕事で、武蔵五日市から広徳寺(あきる野市)を目指して歩いてきました。 秋川丘陵はすっかり秋の風情に溢れており、あちこちからモズの高鳴きが聴こえてきます。 涼しく快適な散策日和となりました。道中で出会った動植物のうち、一部をご紹介します。 この日、私がもっとも印象に残ったのは広徳寺の林縁に群生していたキバナアキギリです。 長池公園のカタクリ観察路をはじめ、南多摩でもあちこちに分布しているので、珍しいもの ではありませんが、一面の群落、それも花がとても良い状態でした。キバナアキギリなど、 サルビアの仲間の花を見ると必ずやってしまう遊びがあります。細い枝を花にやってきた 昆虫に見立てて花の奥まで差し込むのです。枝の先が仮雄しべに接すると、すぐに上から 2本の雄しべがパタンと降りてきて差し込んだ枝をホールドします。つまり訪花した昆虫の 背中に、雄しべがペッタンペッタンと花粉のスタンプを押すように設計されているのです。 広徳寺周辺で観察した植物です。ナガバノヤノネグサ、ユウガギク、ヤマゼリ、カヤラン、 イワウメヅル、トキホコリ、ササクサ
Oct 19, 2025


中庭テラスの植物と秋葉台小学校5年生の稲刈り
10月14日、各地で秋の野菊類が見頃を迎えています。自然館中庭テラスでは、薄紫色の花が 魅力的なカントウヨメナが咲いていました。ユウガギクやノコンギクとよく似ているので、 正確に判別するには、種子の綿毛の有無や長さ、葉の形態などを確認する必要があります。 見慣れてしまえば、遠目からでもある程度は検討が付くようになり、特に生育環境の違いで 「ススキの原っぱに見え隠れしているのはノコンギクだろうな~」、「湿っぽい草地に群生しているのはきっとユウガギクだ」などと言い当てられるのも、野菊の面白いところです。 カントウヨメナは主に田んぼの畔や湿地に生育します。水辺に咲く背が低めの紫色の野菊は 本種の可能性が高いといえます。当たりを付けてから細かい点を確認すると良いでしょう。 向かって右手の水鉢では、再びミズアオイが開花していたほか、希少なタウコギも開花中。 どちらも園内には自生せず、他所から移植したもの。3枚目は園内自生のコメナモミです。 さて、この日は秋葉台小学校の5年生が米作りの学習で長池公園へ来園しました。3クラスが 順番に、長池里山クラブ指導のもと
Oct 17, 2025
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