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今年も生きものフォト講座

11月15日、自然館前で今シーズン初めてのウソが鳴いていました。ウソではなく本当です。

ガイド中だったために双眼鏡で姿を見ることはできませんでしたが、間違いないでしょう。

ながいけの道、カタクリ観察路入口の手前にリンドウが咲いていました。園内の自生個体は

いずれも園路から外れた雑木林の藪の中なので、こちらや長池左手奥の林床に定植してある

ものをご覧いただければ幸いです。由木地区では風前の灯火となっているリンドウですが、

ニュータウンエリアを含む各所の雑木林に細々と自生しています。林の手入れが必須項目の

植物なので、自生地の開発だけでなく雑木林の管理放棄も大きな減少要因となっています。

さて、この日は毎年恒例となった「わぉ!わぉ!自然観察会 生きものフォト講座」が開催

されました。(公財)日本自然保護協会とソニーグループ㈱の共催企画で、メイン講師は昆虫

写真家の尾園暁さん、サブ講師を私が務めました。とはいっても、私はカメラや写真撮影の

知識がほとんど無いので、どちらかといえば、被写体となる自然や動植物との向き合い方に

関することを中心に、そのコツやポイントをお伝えしました。写真は鏡みたいなものなので

「可愛いな」とか「素敵だな」と思って撮った写真は可愛い写真や素敵な作品になります。

「いい写真を撮りたい!」と思って撮った写真は、いい写真を撮りたいと思ったのかな、と

いう出来栄えになります。相手はありのままに生きているので、ありのままが良いのです。

その先に技術的な要素があるわけですが、私はまだまだ勉強不足なので何も語れません・・

そんな中、誰よりも積極的に観察や体験を楽しんで、盛り上げてくれた小学生がいました。

ハネナガイナゴを手乗りにして可愛がったり、洋服をコメナモミのひっつき虫だらけにして

笑わせてくれたり。そうそう、撮るのを忘れるくらい楽しいのなら、それが一番ですよね!

終了後、参加者お一人お一人の作品を上映し、講師の尾園さんが講評を行いました。どれも

驚きや感動の伝わってくる素敵な写真ばかりで、あっという間に時間が過ぎていきました。

私もガイドをしつつ、何枚か写真を撮っていたのでご紹介します。作例というにはお粗末で

恥ずかしい限りですが“こんな視点もあるんだな~”と参考にしていただけたら幸いです。

講師の尾園さんのブログに、15日の講座当日と4日の下見の際に撮影された、美しい昆虫の

画像が掲載されています。被写体が生き生きと輝いていてとても素敵ですね!湘南むし日記

おまけ。夕方、築池にヒドリガモの雄が飛来していました。よほど疲れていたのか、ずっと

眠ったまま浮かんでいて、一度も顔を見せてくれませんでした。長旅、ご苦労さまでした。

 
 
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