top of page

大塚みどり公園と松が谷戸

11月25日、巡回清掃で大塚・東中野方面を廻りました。東中野にある大塚みどり公園では、

花壇に植えられたホトトギスの花が見頃を迎えていました。植栽とはいえ珍しいものです。

「ホトトギス」の名称で植えられているもののほとんどは、タイワンホトトギスという別の

種類か、あるいは本家のホトトギスとタイワンホトトギスを交配して作られた園芸種です。

また、多摩丘陵の里山で見かけるものはヤマホトトギスが大半であり、本家のホトトギスは

いうと、絶滅寸前の状態(※神奈川県では場所によっては普通に見られる)となっています。

大塚みどり公園に植えられた真のホトトギスは葉が細長く、花は段々に付いてそれぞれの

花序枝が短いことなども特徴です。花は赤みの無い紫色で斑点がびっしりと入っています。

この公園では、ほかにもウリハダカエデ(2枚目)、マンリョウ(3枚目)、キミノセンリョウ、

シロヤマブキなど様々な植物を見ることができます。小さいながらも穴場的スポットです!

ところで先週、日野の自然を守る会との共催イベント「松が谷探検ウォーキング」が開催

されました。講師役を務めた公園スタッフのKさんがその下準備の際に、開発によって姿を

消した松が谷戸の名残りを調べたところ、東中野公園や乳母ヶ谷公園からの湧水が源流で、

その後、大塚公園の脇を流れる水流が、大塚みどり公園で開渠に出ることがわかりました。

右の図はかつての谷戸の場所が分かる地図(盛土切土マップ=公開されているデータ)です。

赤が谷を埋めた盛土で、青が尾根を削った切土。谷戸の形が盛土の跡として見て取れます。

これを見ると、東中野公園の付近に谷戸のどん詰まりがあり、途中の経路こそ違いますが、

最終的には、大塚みどり公園のあたりで谷が開けていることがわかります。松が谷の名前の

由来にもなっている松が谷戸の面影を、現在でも垣間見ることができるとは驚きですね!

おまけ。午前中は恒例の共催イベント、「芝生deヨガ」を開催しました。残念ながら芝生で

ヨガはできず、室内での実施となりましたが、前半の自然観察は楽しく散策できましたよ!


 
 
bottom of page