チュウゴクアミガサハゴロモの捕食者
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 11月2日
- 読了時間: 2分
10月29日、専門学校東京テクニカルカレッジ2年の自然環境保全実習がスタートしました。
初日は終日、自然館での座学です。話すのも聞くのも大変ですが、フィールドでの実習に
先駆けて、野外活動での心得や作業上のリスクマネジメントを学ぶことはとても重要です。
特に危険生物や野外での事故の項目では、自身のエピソードトークが役立ちます。説得力の
ある注意喚起ができるからです。学生たちもきっと危機意識を持つことができたはずです。
ところで、先日の道草くらぶ活動のときに、ながいけの道で拾ったこちらの羽。落とし主の
正体はわかるでしょうか?羽軸を挟んだ片側がブルー、片側がブラックの二色の尾羽です。
正解はこちら。シジュウカラです。青い鳥を想像された方も多いと思いますが、意外にも、
白黒の小鳥の羽なのでした。写真で見ると、確かに翼や尾羽が青灰色味がかっていますね!
そしてこの写真は授業の休憩時間に自然館中庭で撮影したものですが、よく見ると、アレを
咥えています。そう、昨今話題のチュウゴクアミガサハゴロモです。こんなにあちこちに
数多く生息しているのだから、小鳥が食べていてもおかしくないと思っていたところです。
ようやく、チュウゴクアミガサハゴロモの成虫を食べている小鳥の証拠写真が撮れました。
美味しいかどうかはわかりませんが、こんなに簡単に得られる食糧は他に無いでしょうね。
皆さんもぜひ、チュウゴクアミガサハゴロモを捕食する野鳥を見かけたら、教えて下さい!
おまけ。授業を早めに終え、全員で里山トイレの施錠へ。築池ではカルガモが不穏な動き。
なんと雌雄が交尾を行いました。繁殖期はまだまだ先のことなのでずいぶん季節外れです。
じつはこれ、“疑似交尾”と呼ばれる行動のようです。秋から初冬の交尾では、産卵に至る
ことはなく、おそらく早い時期から相性の良いパートナーを探しているのだと思われます。

















