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インタープリテーションday

11月21日、午前中は秋葉台小学校4年生を対象に野鳥観察の授業対応、午後は別所小学校を

訪問して植物観察の出前授業を行うなど、小学校対応に奔走する充実の一日となりました。

個人的には、保護者会や理事会などの予定も入っていたのでタイトなスケジュールでした。

野鳥観察の授業は年間4回のうち、今回が2回目。初回は6月に実施しており、しばらく間が

空いてしまいましたが、こちらの心配をよそに、子どもたちは率先して鳥探しに取り組んで

くれました。前回のテーマは「野鳥の形態(見た目)」でしたが、今回はもう一歩踏み込んで

「野鳥の生態(暮らし)」に注目してみます。室内レクチャーでは、スズメとハトの暮らしを

見つめ直してみようということで、皆さんからも、知っていること、見聞きしたことがある

情報をどんどん発言してもらいながら、彼らの暮らしぶりを紐解いていくことにしました。

あまりに身近な鳥なので知っているつもりでも、意外と知らないことが多いものですよね!

園内での観察では、長池の奥で休んでいるオシドリをはじめ、エナガ率いる小鳥の混群や、

キジバトの採餌行動、マガモの水浴びや求愛など、季節感ある生活シーンに出会いました。

“あれ見た、これ見た”だけではなく、どこで何をしていたかを確認するまでが観察です。

児童の人数が多いので、スタッフ3人体制+フィールドスコープを活用するなど、工夫して

対応しています。園内では2つのグループに分かれて観察しましたが、それでも何十人もの

子どもたちが双眼鏡を片手にぞろぞろと歩く光景には、鳥もさぞかし驚いたことでしょう。

午後はモードを鳥から植物に切り替えて、別所小学校おおぞら学級の教室を訪問しました。

このために採取してきた、たくさんの植物を携えて。おおぞら学級では、植物をテーマに、

毎月、長池公園に通って観察を続けてきました。その結果、植物への意欲と観察眼は他の

誰にも負けないくらい、力が付いてきています。そこで今回はあえて、あまりこちらからは

事前の解説は行わず、持参した植物を思う存分、自由に観察してもらいました。気が付いた

ことや感じたことはメモをとり、そのメモをもとに、植物カルタを作るのが最終目標です!

校内研究の対象授業ということで、スーツを着た大勢の大人が見守る中でしたが、いつもの

自然体で活発に取り組んでくれた皆さんのおかげで、私自身もとても楽しく過ごせました。

授業後に行われた協議会にも特別に出席させていただき、今度は私が多くの学びと気付きを

得ました。年間を通じて数えきれないほど教育機関対応を実施していますが、教育のプロで

ある教職員の皆さんとの関わりの中で気付かされること、教えられることが多くあります。

自然と人を繋ぐインタープリターとして、学びに貪欲な内省的実践家でありたいですね!


 
 
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