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秋の彩りとクワエダシャク今季初認

11月11日、長池小学校つばさ学級の定例プログラムと秋葉台小学校5年生の米作り授業の

最終回「脱穀」が、どちらも長池公園で行われました。脱穀は長池里山クラブとサトシゴの

皆さんに託して、私たちスタッフは長池小学校つばさ学級の皆さんと「秋の色探し」です。

開始早々、自然館前のマンサクの落ち葉の美しさに目を奪われました。一つとして同じ色は

ないのではないか、そんなことを思わせるほど、じつに色とりどりの葉が落ちていました。

先週のブログ記事で考案した言葉がピッタリの、とても“うばめがしい”光景なのでした。

ふと思い付いて、手に取った落ち葉を緑のフキの葉っぱのポケットに差し込んでみました。

今年は木々の紅葉が非常に美しく、伝統色を手がかりにした色探しも順調に進みました。

鮮やかに色付いたキブシ、下から上へとグラデーションを魅せるミツデカエデ、花だけで

なく葉っぱもやまぶき色に色付くことを知ったヤマブキなどなど。そして、注目すべきは

樹木だけではありません。草紅葉(くさもみじ)と呼ばれる雑草の葉の芸術も天下一品です。

先日もいくつかご紹介しましたが、今日はタカトウダイとキンミズヒキがイチオシでした。

子どもたちが色探しに夢中になっている間、私はこっそり、今季初のクワエダシャクを捜索

していました。まだ小さいですが、複数個体を発見できました。さてどこにいるでしょう?

指を指してもどれなのかわからないほど、見事な枝擬態です。どの写真にも、中央付近に

写っているのでよく見てみて下さいね。クワの木の枝先を丹念に見ていくと見つかるので、

まだ見たことが無い、見つけたことが無いという方は、ぜひ探してみると楽しいですよ!

「ヤマノイモの落ち葉は“ひわ色”かな?」、「ホオノキの落ち葉は“くちば色”かな?」

かつて、あらゆる色の違いを認識して、それぞれに絶妙な名前を自由に付けていました。

その感性と発想力は、四季の彩り豊かな日本ならではの良さだと思っています。こうして

「色」に注目することで、今の子どもたちだって様々な感覚が呼び起こされるはずです。

最初に「好きな色や知っている色を教えて!」と聞いて挙げてくれたのは、青色や黄色など

全部で17色。そして活動後は伝統色+新しく自分で考えた色だけで、合わせて17色でした。

凄いことですよね。自然の色彩の捉え方が、今日この瞬間から2倍になったわけですから!


 
 
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