ツバメの巣立ち雛
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 7月29日
- 読了時間: 2分
7月27日、先週の出来事をご紹介します。南大沢駅前の駅ビル「フレンテ南大沢」は連日、
多くの利用客で賑わっていますが、エレベーター付近に作られた巣でツバメが子どもたちを
育てていました。時期的には今年2回目の繁殖と思われ、3羽のヒナが巣立っていきました。
2回目の繁殖では、卵(ヒナ)の数が少ない傾向があるといわれています。そして巣立ち後の
ヒナたちはしばらくの間、親鳥から餌をもらったりしながら仲良く一緒に過ごしています。
エスカレーター前の手すりに、仲良く並ぶ三兄弟の姿を見つけました。ちょうど、駅前に
たむろする人々を見下ろす位置です。不思議なことに、彼らに気が付く人は全くいません。
しばらく様子を観察していると、親鳥がせわしなく餌を運んできます。1回につき1羽だけ。
親鳥の姿が見えると3羽が一斉に口を開けてアピールするのですが、親鳥はちゃんと順番を
覚えていて「はい、次はあなたね!」とピンポイントで餌を与えていきます。ツバメ的には
当たり前のことなのでしょうけれど、順番を間違わないことも、飛びながら口移しで餌を
与えるその技術も、さすがの“鳥能力”としか言いようがありません。こんなところで、
こんなことで、感動しながら夢中で観察していると・・気が付けば何人もの人だかりが!
これにはさすがに雛たちも居心地が悪くなったようで、1羽ずつ、飛び去っていきました。
最後に残った1羽(2・3枚目)とお迎えに来た親鳥(1枚目)のアップです。可愛らしいですね!
彼らもそろそろ南大沢駅周辺を離れ、多摩川や浅川の河川敷で大きな集団ねぐらを作って
眠るようになります。特に多摩大橋下流の集団ねぐらは圧巻で、その数、なんと約2万羽。
そうやって、今年生まれの子たちも初めての渡りに向けて着々と準備を進めていくのです。























