トモエガモ帰還!
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 11月18日
- 読了時間: 3分
11月17日、昼下がりに常連の来園者から嬉しい速報が飛び込んできました。今年はどうかと
多くの方が待ち望んでいた冬の使者、トモエガモが8羽、築池に飛来したとの知らせです。
早速、築池を覗いてみると・・いました!先住のマガモよりも一回り小ぶりなカモたちが
泳ぎ回っていました。朝はまだいなかったというので、おそらく夜のうちに園内に飛来し、
午前中は長池奥など人目に付かない場所で過ごしていた子たちが移動してきたのでしょう。
長池では、ちょうど昼過ぎから里山サポーターによる外来種駆除活動が行われていたので、
侵入者に驚いて築池まで飛んできたのかもしれません。2020年末から翌年にかけて集団が
越冬して以降、毎年必ず姿を見せるようになり、現在では、冬の長池公園のマスコット的な
存在となっています。冬の間、そのユニークな姿が楽しめるようにそっと見守りましょう!
トモエガモ発見の早道は、常連メンバーを覚えておくことです。単独で行動していることの
多いキンクロハジロ、年々渡来数が増加しているマガモ、常駐組のカルガモは基本ですね!
彼らのほかに、日替わりで数羽のオシドリも滞在しています。築池の水鳥にご注目下さい。
午前中は、巡回清掃で鹿島方面の公園緑地を廻ってきました。梶川公園のアキニレ並木には
いつもと変わらずカワラヒワが集まっていました。青空をバックに梢で見張り番をする子が
美しかったので、カメラを向けてみました。尾羽を広げて、片脚で立って伸びをしました。
まるで、消防団の出初式を見ているかのような、とってもアクロバティックなポーズです。
梶川公園といえば紅葉です。公園側にイロハモミジ(上段)、緑地側にオオモミジ(下段)が
それぞれ植栽されており、どちらもだいぶ色付いていました。由木地区の紅葉のピークは
他所と比べて1ヶ月近く遅い12月上旬なのですが、ここは例年、早い時期から色付きます。
一方、陽だまりの常緑樹では、成虫越冬する2種類のチョウが日向ぼっこをしていました。
風があり、翅を広げる前に飛び去ってしまったのが残念です。記録写真として掲載します。
1枚目はムラサキツバメ、2枚目はウラギンシジミです。まだまだ元気に飛び回っています!
午後からは里山保全隊活動を実施しました。ながいけの道入口の左手から第一デッキまでの
草刈りを進めました。皆さんよく働いて下さり、予定通り作業を終えることができました。
6枚目が作業前の様子で、5枚目の作業後の現場写真と比べてみると、草地環境が復活した
ことがわかるかと思います。また、水際はブラインドとしてササを残しつつ、第一デッキに
せり出してきていたヨシは大胆に刈り取りました。野生動物の通り道になりそうな予感・・
第一デッキの対岸に見える雑木林は、下草が生い茂り、急な傾斜地となっています。その
中腹あたりにリンドウとオヤマボクチの自生地があります。決死の思いで這い上がると、
期待どおり、どちらも美しい花を咲かせていました。足場が悪く、手入れも一苦労です。
この斜面樹林は広い長池公園の中でも重要な植生が見られるホットスポット。下層植生には
ツクバネウツギ、コバノガマズミ、ナツグミ、サワフタギ、メギ、コウヤボウキ等が多く、
笹藪の中からは、アナグマの巣穴やトサノクロムヨウランなども見つかることがあります。
ただし、斜面が急で藪が深く、倒木も多いことから立ち入りはご遠慮下さい。この生育地に
由来する植物は、園内の見やすい場所に適宜移植を行っているので、探してみて下さいね。
そんなわけで、トモエガモにリンドウと、今年も無事に出会えたことに感謝の一日でした。

































































