イシミカワの彩りと長池自然学校!?
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 14 分前
- 読了時間: 3分
10月23日、自然館中庭では鮮やかな瑠璃色をしたイシミカワの果実が見頃を迎えています。
瑠璃色の部分は花被が実を包み込んだもので、はじめは淡いクリーム色をしていますが、
やがて桃色~赤紫色に色付き、そこから青味が増していきます。一つの果序に様々な段階の
果実が見られるのでとてもカラフルです。先日の千葉出張でもイシミカワに出会いました。
果実の美しさもさることながら、この植物は“かたち”も魅力的です。茎を抱き込むように
付いた真ん丸の葉っぱ(托葉)と、長い柄のある三角形の葉っぱ。そのどちらも、一つの茎に
見ることができます。たとえ果実が無くても、“丸”と“三角”の葉っぱが同居していれば
イシミカワと判別できるでしょう。また、他の植物によじ登って伸長する習性があり、茎に
斜め下向きの鋭いトゲがたくさんあるのも特徴的です。観察の際にはトゲにご注意下さい!
群落の中に、果皮が失われて中の実が剥き出しになっている個体を見つけました。意外な
ことに、中の実は光沢のあるブラックでした。このままでも十分目立ちそうなものなのに!
さて、この日は長池公園に多くの子どもたちがやってきて大賑わい、大忙しの一日でした。
午前中は柏木小学校の1・2年生による「虫探し」の授業が行われました。はじめは室内で、
秋に見られる虫の紹介や生息する環境、バッタとキリギリスの見分け方、観察の心得などを
レクチャーしました。肩慣らしを終えると、いよいよ屋外に出て虫探しです。芝生の広場と
ススキ草原で見つかる昆虫相は、それぞれで全く異なることを体感しました。コカマキリや
チョウセンカマキリ、ナガコガネグモ、モズなど、肉食性の生物もしっかり観察することが
でき、草原の生きものたちが互いにつながり合いながらバランスを保って生きているという
大切な視点も実感してもらえたはずです。楽しい学びを提供できたのではないでしょうか?
一方、自然館展示室2では、長池レクサロンに参加している皆さんと、別所小学校4年生の
交流授業が開催されました。「高齢者福祉ってなに?」、「私にできることは?」そんな
彼らの疑問が発端で始まった交流授業。この皆さんの最高の表情が答えかもしれませんね!
午後は、別所小学校おおぞら学級の定例プログラムです。年間のテーマは「植物」ですが、
今月は草花で様々な遊びを体験することにしました。定番の草花遊びにくわえて、私が最近
ハマッている“チカラシバの毛虫”を披露すると、みんなのほうがずっと上手なのでした!
来月は植物カルタの製作にチャレンジするそうです。これまで授業で観察したり体験したり
してきた学びを存分に生かしてもらいたいですね!・・ということで、小学校の授業対応が
目白押しの一日となりましたが、ほかに長池小学校つばさ学級やせいがの森こども園なども
来園して長池公園の自然を楽しんでいました。ここまでくると、“長池自然学校”とでも
呼びたくなりますね。長池公園での体験や経験が、街の未来を担う子どもたちのチカラに
なることを信じて、一つ一つのプログラム、一人一人との対話を、大切に育んでいきます。













































