あめでもともと
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 7 時間前
- 読了時間: 3分
10月25日、朝から雨で観察会が一件中止になりました。午前中のパークキッズレンジャーの
活動と、午後から市内の緑地で出張講師を務めることになっていた「里山レンジャーズ」の
活動は、雨にも負けず、どちらも決行に。私は日頃から“雨だからこその愉しみ”を探求
しているので、荒天など危険が伴う場合を除き、悪天候のフィールドワークも大好きです。
そのことをよくわかっているパーキッズの子どもたち+親御さんが大集合してくれました!
パーキッズの活動は園内に設置してあったセンサーカメラの回収と解析です。早速、霧雨の
園内へ繰り出します。築池の堤防では、チカラシバにたくさんの水滴が付いて、とっても
幻想的な光景が広がっていました。近付いてみると、ウスバキトンボが一休みしています!
そうか、雨の日はこういう場所でじっと翅を休めていたのですね。そっと指を近付けて・・
手乗りウスバキトンボです。乗るというより、ぶらさがっているほうが落ち着くようです。
子どもたちの指を伝ってリレーしていきます。こんなこと、雨の日じゃないとできません!
もう1種類、翅を休めている昆虫がいました。秋を代表するチョウ、ウラナミシジミです。
羽化してからまだあまり経っていないのか、翅が全く傷んでいないじつに美しい子でした。
それにしても、なぜこんな止まりにくそうなチカラシバの穂に集まっているのでしょう?
いつもは穂をむしりとって毛虫のように動かして遊んで楽しむチカラシバですが、この日は
ついうっとり・・眺めているだけでお腹いっぱいになりました。やっぱり推しの雑草です!
ススキもいつもと違う表情を見せていました。なんだか打ち上げ花火のように見えません?
樹名板の裏では、2匹のキハダエビグモと2匹のカネタタキが雨宿りしていました。ヤモリの
ために作った窪みが、昆虫にとって絶妙な隙間を作り出し、雨風を凌ぐのに最適な空間に。
手すりの蓑虫(オオミノガ)にキノコの赤ちゃん。「雨の日の木は濡れている面と乾いている
面があります。考えてみたら、濡れていないのって不思議じゃない?どうしてでしょう?」
雨の日ならではの自然の面白さを、子どもたちと共有し、共感できる嬉しさといったら!
センサーカメラに写った動物たち、そしてこの日の自然観察記録はしっかりメモをします。
情報ボードに書き込んで・・お仕事のときは、みんな真剣な表情に。それもまた素敵です!
午後から参戦の里山レンジャーズは、今年度第5回目。市内の民有緑地で引き続き手入れを
進めました。緑地内の作業がひと段落したあとは、周辺環境を調べてみることにしました。
すぐそばには広大な農耕地が広がっていて、辺り一面の蕎麦畑に一同、感動したのでした。
自然観察会や野外での活動は、雨予報だと中止や延期になるのが当たり前になっています。
でも、本降りでなければ、観察にはむしろ好都合。いつもと違う発見が待っていますよ!































































