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モミジルコウと長池小学校4年生クズとり

10月21日、調査の仕事で通りがかった空き地に、鮮やかな朱色の花が群生していました。

ヒルガオ科のモミジルコウ(ハゴロモルコウソウ)という植物です。栽培品の逸出でしょう。

マルバルコウとルコウソウの交配種で、葉の切れ込みは両者の中間的。モミジのような形を

していることからその名が付けられました。最近はどこでも見かけるマルバルコウと違い、

モミジルコウを目にする機会はあまり多くありません。ちょっと嬉しい出会いなのでした。

この日の調査は、熱心な市の職員お二人と一緒にいくつかの緑地を廻りました。思いがけず

コシオガマやカエデドコロなどのやや希少な種類も記録できて、上々の成果を挙げました。

写真は順に、コシオガマ、シュロソウ、イヌショウマ、タチツボスミレ、ボタンクサギ、

ウシハコベ、ヤクシソウ、ヒメセンナリホオズキ、アメリカアサガオ、カエデドコロ、

ノブドウ、イヌアワです。※季節外れのタチツボスミレは水辺で返り咲きしていたもの。

一方、午前中は長池小学校4年生による体験プログラム第2回(第1回は姿池清掃)のクズとり

ミッションが実施されました。小学校の授業でクズとりを行ったのはじつは今回が初めて!

姿池斜面のスロープ沿いにうっそうと繁茂したクズつるを、手作業で取り除いていきます。

ついでに周囲のセイタカアワダチソウも引っこ抜いてもらい、ずいぶんすっきりしました。

刈り取ったクズつるを使って、その場でリースの土台を作ったり、大縄跳びが始まったり、

子どもたちの“資源を無駄にしない精神”には感心しますね!2つのクラスが交代で作業を

行ったので、その間は私が自然観察を担当しました。アズマモグラの暮らしぶりを想像して

もらったり、ナンバンギセルの根を掘ってみたり、ここは観察のタネがたくさんあります。

先生方からの相談がきっかけで今年から始まったシリーズ「長池探検」。ただ教えるのでは

なく、公園での作業体験を通じて学びを深めてもらうところに、大きな意義を感じますね。


 
 
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