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カヤコオロギとテングスケバ

8月3日、夕涼みを兼ねて、近所の草地へ希少種のカヤコオロギを探しに行ってみました。

この場所で、地元の愛好家によってカヤコオロギが初めて見つかったのは、2017年のこと。それから何度か足を運んでコツを掴み、2021年の夏にやっと私も見ることができました。

カヤコオロギは希少なマツムシの仲間で、チガヤなどイネ科植物の草地に生息しています。

その分布は非常に局所的で、東京都多摩部では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されるほど稀です。

蓮生寺のヒメハルゼミと並ぶ、別所地区の最重要保護昆虫といえるのではないでしょうか。

捜索開始から20分。草刈りのタイミングなどもあるので、今日はだめかと諦めかけていると

ススキの葉に止まる複数個体のカヤコオロギを発見しました。まずは生存確認できてホッ!

長い触覚とコオロギのような顔が印象的な小さな昆虫です。雌雄ともに鳴かないのだそう。

写真は雌で、産卵管は体と同じくらいの長さがあります。背面のラインがオシャレですね。

食痕もユニークです。ショウリョウバッタモドキなど他の種類が葉の縁からむしゃむしゃ

食べるのに対して、本種は葉の内側から食べるので綺麗な細長い穴がいくつも残ります。

この特徴的な食痕は、カヤコオロギが近くにいる証。姿を探す良い手がかりになるのです。

もしも、ススキやチガヤの葉っぱにこんな痕跡を見つけたら、周囲を探してみて下さいね。

この草地には、カヤコオロギの他にも様々な昆虫がいました。中でも久しぶりに出会った

テングスケバは嬉しい発見でした。イネ科の汁を吸って暮らしているとのことなのですが、

数匹が一か所に集まっていました。下段3枚は幼虫。大人と同じ“天狗の顔”に感動です!まるでレースのカーテンのように透き通った成虫の翅も魅力的ですが、幼虫のフォルムや

愛嬌ある顔にもすっかり魅了されてしまいました。皆さんにはこの虫、何に見えますか?

草地でもっとも個体数が多かった昆虫は、写真3枚目のショウリョウバッタモドキでした。

大きさが様々なのは、羽化や脱皮の時期の違いによって年齢がバラバラだからでしょう。

ちょっと歩けばバッタ類やキリギリス類があちこちから飛び出してくる。素敵なことです。

草原性の昆虫たちがいつまでも豊かに棲み続けられるよう、引き続き見守ってまいります。

おまけ。今年も「八王子まつり」に参加してきました。会場の人出と熱気が凄かったです!

 
 
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