top of page

アオイトトンボ再発見

10月7日、長池小学校の4年生総勢65名が来園し、皆さんと一緒に姿池の清掃を行いました。

小学校の授業の一環で姿池清掃を行うのは、今回が初の試みです。幸いにも、池掃除日和の

天候となり、無事に3、4段目の清掃を完遂することができました。清掃後に驚きの発見が!

清掃中にずれてしまった水鉢の位置を直しに向かうと、水鉢に植えこまれた草の先になんと

アオイトトンボが止まっているではないですか!そっと近付き、手で捕獲に成功しました。

どこにでもいるオオアオイトトンボとは、より小型で粉を吹くこと、尾部の第8節裏面と

第9・10節全面の計3節が水色になることから見分けられます。アオイトトンボは2007年頃

までは複数個体をトンボ池で見ることができましたが、2010年代以降は、ほとんど記録が

ありません。長池公園内で観察されたのは十数年ぶりと思われます。東京都全体でも減少の

一途を辿っており、個人的には2019年に区内で見て以来でした。復活してくれますように!

なお、アオイトトンボとオオアオイトトンボは、名前に「イトトンボ」が付いていますが、

それらとは別の一群であるアオイトトンボ科に属し、翅を広げて止まるのがポイントです。

さて、池清掃の様子です。作業手順と道具のレクチャーを聞き、2つのグループに分かれて

清掃を行いました。最後には、清掃中に捕獲したミシシッピアカミミガメやオオクチバス、

ヤゴなどの生きものを順番に観察し、外来種駆除や在来種保全に関する学びも深めました。

子どもたちは終始とても楽しそうに取り組んで下さり、中には泥だらけになった子の姿も!

「まだやりたかった!」、「またやりたい!」などのコメントもあり、嬉しい限りですね。

おまけ。池の中に、こんな貝がたくさん棲んでいるのをご存じでしょうか?外来種の巻貝で

インドヒラマキガイという種類です。コケ取り能力に優れており、水槽のお掃除屋として、

しばしばアクアリウムに用いられる一方、吸虫の中間宿主になることもあるといいます。

 
 
bottom of page