アオイトトンボ再発見
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 10月11日
- 読了時間: 2分
10月7日、長池小学校の4年生総勢65名が来園し、皆さんと一緒に姿池の清掃を行いました。
小学校の授業の一環で姿池清掃を行うのは、今回が初の試みです。幸いにも、池掃除日和の
天候となり、無事に3、4段目の清掃を完遂することができました。清掃後に驚きの発見が!
清掃中にずれてしまった水鉢の位置を直しに向かうと、水鉢に植えこまれた草の先になんと
アオイトトンボが止まっているではないですか!そっと近付き、手で捕獲に成功しました。
どこにでもいるオオアオイトトンボとは、より小型で粉を吹くこと、尾部の第8節裏面と
第9・10節全面の計3節が水色になることから見分けられます。アオイトトンボは2007年頃
までは複数個体をトンボ池で見ることができましたが、2010年代以降は、ほとんど記録が
ありません。長池公園内で観察されたのは十数年ぶりと思われます。東京都全体でも減少の
一途を辿っており、個人的には2019年に区内で見て以来でした。復活してくれますように!
なお、アオイトトンボとオオアオイトトンボは、名前に「イトトンボ」が付いていますが、
それらとは別の一群であるアオイトトンボ科に属し、翅を広げて止まるのがポイントです。
さて、池清掃の様子です。作業手順と道具のレクチャーを聞き、2つのグループに分かれて
清掃を行いました。最後には、清掃中に捕獲したミシシッピアカミミガメやオオクチバス、
ヤゴなどの生きものを順番に観察し、外来種駆除や在来種保全に関する学びも深めました。
子どもたちは終始とても楽しそうに取り組んで下さり、中には泥だらけになった子の姿も!
「まだやりたかった!」、「またやりたい!」などのコメントもあり、嬉しい限りですね。
おまけ。池の中に、こんな貝がたくさん棲んでいるのをご存じでしょうか?外来種の巻貝で
インドヒラマキガイという種類です。コケ取り能力に優れており、水槽のお掃除屋として、
しばしばアクアリウムに用いられる一方、吸虫の中間宿主になることもあるといいます。

























