top of page


夏草刈りのお客さん
6月6日、先日5日の朝は、帝京大学近くにあるポケットパークの大塚ひなた公園で草刈りを実施しました。作業中、 視界の片隅をチョロチョロしている小鳥がいました。冬場の草刈りや落ち葉かきでは、毎回、必ずといって良いほど モズやジョウビタキが現れ、刈草の隙間や地中から飛び出してくるミミズなどを狙っていますが、こんな時期に誰? 刈払機を回す私たちの足もとまでチョンチョン近付いてきて、その正体が判明しました。イソヒヨドリの雄でした! そういえば、イソヒヨドリも一年を通じて主に小さな生物を捕らえて食べており、動物食の傾向が強かったですね。 つい先日、ヤマザクラの実をついばむところを見ましたが、やはり主食は“動くもの”というイメージがあります。 草刈り中にイソヒヨドリが寄ってきたのは今回が初めて。都市に棲む鳥のしたたかさを改めて感じた出来事でした。 ちなみに大塚ひなた公園はこんな公園です。現在私たちが管理する81ヶ所ある公園緑地の中でも、面積の小ささは、 一二を争うほど。どんなに小さなみどりても、ちゃんと生きものがいて生態系が存在することを教えてくれました。..
3 days ago


お待ちかねの・・
6月5日、自然館中庭テラスで保護栽培中のジュンサイが今年も咲きました!初日は雄しべが目立たない雌性花です。 このジュンサイは、2019年に行われた長池のかいぼり後に、池底の埋土種子から発芽して復活を遂げたものです。 当時、都内では少なくとも61年ぶりの記録として大きな話題を呼びましたが、それ以降も大切に栽培を続けており、 同時に再生した湿地の環境整備も進めてきました。その甲斐あって2023年に初めて開花、毎年花が咲いています。 一つの花の寿命は短く、初日は雌性花が午前中だけ水面に顔を出し、午後に沈んでいきます。2日目の午前中に再び 水面に現れると、今度は多数の雄しべが伸びた雄性花へと変貌を遂げています。良い状態の花が見られるのは2日間。 水中には開花を待つ蕾が複数ありますが、それらがいつ開花するかは運のツキです。運試しにぜひご来館下さいね! 同日に、近くの水鉢でヒツジグサも開花しました。こちらは自生ではなく、他地域から譲り受けた移植栽培品です。 ジュンサイの花が閉じ始める正午頃、ヒツジグサの花はあっという間に開いて写真の見事な姿を見せてくれました
3 days ago


昆虫チェックと別所小学校おおぞら学級の樹木観察
6月4日、台風後の安全点検と授業下見を兼ねて園内を歩きました。あちこちに昆虫が止まっているのに驚きました! いつもは食痕ばかりで本人はあまり顔を見せてくれないシラホシカミキリ。ミツバウツギの葉上で黄昏ていました。 普段はヒメコウゾの枯れ枝を歩いていることが多いイワサキケブカカミキリも、この日は葉の裏に止まって休む姿を 何匹も見かけました。みんな、嵐をなんとか乗り切ったばかりなので、ひょっとしたら体力を消耗していたのかも? そんな中、せっせと揺りかごづくりに励むヒメクロオトシブミに出会いました。身一つで一生懸命、葉を巻く姿に、 思わず声援を送りたくなります。結局、産卵し、葉を巻き終えた後に裁断するところまで、見届けてしまいました。 今日も今日とて、昆虫三昧。ヤマイモハムシ、オバボタル、ウグイスナガタマムシ、ルリオオキノコ(ダニが付着)、 エゴツルクビオトシブミ、ウシカメムシ、コアオハナムグリ(花はドクダミ)、セキヤノアキチョウジ、クララです。 特に、ダニたちがずらりと並んで付着したルリオオキノコに衝撃を受けました。いったいどんな気分なのでしょう?.
3 days ago


夏台風と生きもの
6月3日、予報どおり、関東地方を台風が通過していきました。公園緑地では小規模な枝折れなどが発生しましたが、 大きな被害はなくほっとしております。とはいえ、相当な雨量があったので、落枝など引き続き油断はできません。 台風通過後に、安全点検のため、鹿島・松が谷方面を廻りました。鹿島公園では、写真のラミーカミキリをはじめ、 多くの昆虫たちがツツジの植え込みに身を潜めていました。また、写真はありませんが、梶川緑地ではヤマザクラの 実を盛んについばむイソヒヨドリの雌を観察しました。生きものにとっても台風は一大事だったに違いありません。 身を潜めてやり過ごしたり、天候に左右されない木の実を採食したりと、行動の変化を興味深く観察したのでした。 それと、台風接近中の深夜には、別所一丁目の住宅街でアオバズクが鳴き続けていました。今シーズン初確認です。 おまけ。自然館周辺ではガクアジサイが花盛り。先日は珍客アオカミキリが一周だけ訪花しました。慌ててカメラを 取りに事務所へ戻っている間に、残念ながら飛び去ってしまいました。自然館スタッフ撮影の写真をお借りします。...
5 days ago


今年もホシザキカタバミ
6月2日、台風前の対策として、姿池の栓を開けたり、せせらぎ水路の詰まりを清掃したりと各種対応を行いました。 作業とは全く関係ありませんが、今年も、カタバミの八重咲き品、ホシザキカタバミを見つけることができました。 “クニタチカタバミ”、“ヤエザキカタバミ”などとも呼ばれる珍しいものです。雄しべが花びらになっていたり、 単純に花びらの枚数が増えていたりと、その姿は千差万別です。四つ葉のクローバーなどと同じで奇形的な現象なの でしょう。折しも、最近刊行されたばかりの「みちくさ手帳(文一総合出版)」というハンディ図鑑には、私の撮った ホシザキカタバミの写真が掲載されています。どんなに身近な雑草であっても、じっくり見ていけば、楽しい発見が 待ち受けている・・そんなことが伝われば嬉しいです。昨年の記事もどうぞ。ホシザキカタバミとおさんぽマルシェ 最近の記事は昆虫の写真ばっかりなので、我に返って旬の植物を載せておきます。いずれも絹ヶ丘の草地で撮影した ものですが、どの種類も長池公園でも開花しています。順にクララ、タカトウダイ、ウツボグサ、ヤマザクラです。..
7 days ago


キベリトゲトゲ
6月1日、先日、ある機関誌の取材で、自分なりの“図鑑”の愉しみ方について話す機会がありました。そのとき強調 したのは、普段から図鑑を眺めることの楽しさ、そしてそれを実際に野外で確かめたり、帰ってから理解を深めたり する繰り返しが、自然観察をさらに豊かにしてくれることです。図鑑で見たことがある生きものと、ふとした機会に 出会うととても嬉しいものです。この日も長池公園でそんな出会いがありました。アザミにいた不思議な甲虫です。 数年前、ベニモントゲホソヒラタハムシの俗称とされる「トゲアリトゲナシトゲトゲ」というおかしなネーミングが 流行りました。名前の面白さはさておき、“トゲトゲ”ことトゲハムシの仲間が、身近な環境でもいくつか見られる ことを知り、見てみたいと思っていました。それらのうち、キベリトゲハムシ(旧称:キベリトゲトゲ)はフキの葉や アザミ類の葉を好むということで気にかけていたら、運良くタイアザミの葉の上を歩くこの子に出くわしたのです! なるほど、本当に図鑑どおりのトゲトゲで四角いフォルムでした。意外だったのは、もっとのんびり動かないでいる..
Jun 8


パーキッズで初夏の昆虫調査
5月30日、パークキッズレンジャーの定例活動として長池公園の昆虫調査を行いました。今回がデビュー戦のとなる Fさんが進行役を務めました。私は参加者(保護者)の立場としてデビュー戦。子どもたちと一緒に夢中で虫探しです! 昆虫博士の卵が何人も参加してくれたので、次から次へと昆虫が見つかりました。築池を飛び回るオオヤマトンボを 観察のために一時捕獲しました。いつも高速で飛翔していてよく見えなかった色や模様がはっきり認識できますね! 日本最大級のテントウムシコンビ、大きな幼虫が見つかりました。背中に白い突起が目立つハラグロオオテントウ、 突起が黒くて立体感が乏しいカメノコテントウです。ハラグロオオテントウはクワの実に擬態しているようですね! さすがに目が多いので、小さいものから遠くのものまでとにかく色々見つかって、とっても忙しい!本当はもっと、 一つ一つじっくり観察したいところなのですが・・写真は順にアカシジミ、ジャコウアゲハ(幼虫)、ヒゲコメツキ、 リンゴコフキハムシ(粉が落ちている)、ヒロオビトンボエダシャク、クワキヨコバイ、イノコヅチカメノコハムシ
Jun 5


フクロウスクープ!
5月29日、都内の専門学校へ出張後、打ち合わせのため東京都公園協会本社を訪問してきました。珍しく、カメラの シャッターを切ることなく過ごしてしまったので、満を持して長池公園の最近のニューストピックをご紹介します。 長池公園をフィールドの一つとして、以前から調査研究を続けているヤマザキ動物看護大学のM先生より、衝撃的な 写真が送られてきました。園路から離れた東京海上日動グラウンドとの境界部の林縁に仕掛けたセンサーカメラに、 フクロウがノウサギを捕らえた瞬間が写っていたというのです!上2枚は映像を切り出したもので、動画はこちら↓ https://youtu.be/C5mZThIA0xY https://youtu.be/zioBmr4L7d0 捕らえた瞬間か、あるいはすでに死んでしまっていたノウサギのもとに舞い降りたのかは定かではないそうですが、 いずれにしても貴重なシーンであることに変わりありません。この場所は、以前にもキツネやイノシシが撮影された ことがあり、近隣の緑地帯から時折、長池公園を訪れる野生動物の通り道になっているようです。写真のノウサ
Jun 4


魅惑のワインレッド
5月26日、環境省自然環境局の皆さんが打ち合わせで来館されました。はるばるお越し下さったので園内をご案内。 体験ゾーンでは長池里山クラブが活動しており、その様子も見ていただきました。梅園そばの伐採木置き場まで足を 伸ばすと、時間帯がちょうど良かったようで、様々な甲虫が産卵のために集まっていました。もっとも注目を集めて いたのはケヤキナガタマムシです。タマムシの仲間の多くは翅を広げた時に垣間見える胴体が青く輝いていますが、 止まっている時はあまり目立たない種類がほとんどです。ケヤキナガタマムシの場合は、頭と胸にも美しい差し色の 輝きがあり、ハッとさせられます。交尾していた2匹は頭の色が異なっていますが、これは雌雄による違いではなく、 個体差のようです。ワインレッドの胸部を持つ種類は、ムネアカナガタマムシやタゾエナガタマムシなどがいます。 ケヤキナガタマムシは、名前のとおりケヤキの伐採木に集まり、上翅の先が尖って突き出ているのがポイントです。 クヌギの伐採木には、先日ご紹介したサトウナガタマムシをはじめ、クビアカトラカミキリ、ゴマフカミキリの姿。..
Jun 2


ミズイロオナガシジミとマメチビタマムシ
5月25日、里山保全隊の定例活動日でした。第二デッキ周辺に繁茂した雑草の選択的な草刈りを行いました。希少な ツクバトリカブトをはじめ、残すべき植物に注意を払いながら、増えすぎたキツリフネやドクダミ、ミズヒキなどを 刈り取ります。こういった細やかな作業は、動力機械ではできないので、ボランティアによる手作業が不可欠です。 長池公園の雑木林では、“ゼフィルス”と呼ばれる、初夏に発生するシジミチョウの一群が姿を見せ始めています。 もっともよく目にするゼフィルスはミズイロオナガシジミです。愛らしい翅の模様の中に、ハートが並んでいます。 鮮やかなオレンジ色が基調のアカシジミやウラナミアカシジミもちらほら見かけますが、ハンノキ林周辺に生息する ミドリシジミや中央園路で日向ぼっこするオオミドリシジミは、近年姿を見る機会がめっきり減ってしまいました。 また、イボタノキを食草とするウラゴマダラシジミも、かつては園内に生息していたものの、2000年代くらいから ほとんど確認されなくなり、現在では絶滅してしまったようです。ゼフィルスの多様性は、里山環境の豊かさを表す..
May 30


雨が楽しい自然観察会
5月22日、21日から順延になった「長池公園 季節の自然観察会」を開催しました。小雨降る中、20名の方にご参加 いただき、雨ならではの観察を楽しみました。この日はなんと、国際生物多様性の日。世界中で、身の回りの自然を 感じるための様々な催しが行われていたに違いありません。私たちも、公園の生物多様性を肌で感じてきましたよ!冒頭は、雨の自然観察を楽しむための導入として「季節の雨にまつわる言葉」を紹介しました。5月下旬に降る長雨の ことを「卯の花くたし」と呼びますが、ちょうどウツギが花盛りだったので、一枝採取してきて、中空の枝の様子や 花のつくり、葉裏で雨宿りしていた小さな昆虫(ヒレルホソクチゾウムシ)などをまじまじと観察してもらいました。 観察会のハイライトは花盛りのイチヤクソウ。梅雨入り前の雑木林でひっそりと花を咲かせる可愛らしい植物です。 雨から自らを守るかのように下を向いて咲く花は、撮影者泣かせ!ここはひとつ、思い切って膝を濡らしましょう。 初夏ならではのチョウも姿を見せてくれました。葉の陰でじっとしていたのはウラナミアカシジミです。こんな天気
May 25


サトウナガタマムシ
5月19日、下柚木小学校5年生対象の学校林探検の授業で講師を務めてきました。児童たちは元気いっぱいでした。 話をしているそばから次へ次へと興味が移ってしまうので、大忙しです・・しかし、学校林に親しんでもらうこと、 積極的に生きもの探しを楽しんでもらうことが一番大切なので、ぽかーんと傍観されるよりははるかに良いのです。 保護者サポーターの方々をはじめ、児童の間で生じてしまう温度差(?)をうまくフォローして下さり助かりました。 色々と観察したにもかかわらず、対応中に撮影できたのはハラグロオオテントウの幼虫だけでした。もったいない! ところで、かつては珍しかった種類がナラ枯れに伴って関東地方でも分布を広げてきたケースがいくつかあります。 例えば、幼虫、成虫ともにクヌギの大径木を利用するアカアシオオアオカミキリ、コナラなどの新しい伐採材に産卵 するクロホシタマムシ、枯れ木に発生するキノコに集まるタイショウオオキノコムシなどです。あるいはナラ枯れを 引き起こしたカシノナガキクイムシの天敵として知られるルイスホソカタムシも、以前にブログでご紹介しました。..
May 24


タテジマカミキリとシラホシカミキリ
5月18日、午後は里山保全隊に途中まで参加したあと、先に失礼して町田市生涯学習センターへ出張してきました。 この日の里山保全隊は、先週に引き続き、ながいけの道の第二デッキ付近の斜面や、階段とデッキ上まで伸びてきた 雑草の除去を進めました。少人数ではありましたが、相変わらずパワフルな皆さんのおかげで景観が見違えました。 作業の休憩中、保全隊メンバーのMさんがハリギリの幹に止まっているタテジマカミキリを発見!越冬期以外には、 長池公園ではなかなか見られない種類です。一同、大喜びで撮影大会が始まりました。見れば見るほど、ユニークな 見た目をしています。地味な体色とピンと伸ばした長い触角は、冬のハリギリの幹ではすっかり溶け込んでしまって その擬態の素晴らしさに「お見事!」となるわけですが、あれれ・・若いハリギリでは全く擬態できていませんよ! 一方、第二デッキのヤブデマリの葉に特徴的な食痕が見つかりました。あるカミキリムシの仕業に違いありません。 近くに食痕を残した本人がいました。シラホシカミキリです。ちょっと触角がくたびれていますが、背中のポップで...
May 24


今はムカシツチガエル
5月16日、大手企業の社会貢献事業(里山保全活動)の講師として、市内北西部、上川町の谷戸へ出張してきました。 社員の皆さんと一緒に昼過ぎまで湿地ビオトープの掘り込みや草取りを行い、汗を流したあと、昼食を挟んで午後は モニタリングを兼ねた生きもの観察を実施しました。作業中は、アオバトやキビタキの朗らかな歌声がBGMでした。 生きもの観察では、谷戸の豊かさを指標する生きものが一つでも見られたら・・と思っていたのですが、思いがけず 多くの水生生物を発見することができました。いずれも湧水の流れのそばや湿地の水たまりで見つかったものです。 順に、ムカシツチガエル、ヤマアカガエル、トウキョウサンショウウオ(幼体)、サワガニです。写真はありませんが 掘削の作業を終えた湿地には、アサヒナカワトンボやシオヤトンボが飛来しているのも確認することができました。 ところでムカシツチガエルという名前に聞き覚えの無い方も多いはず。このカエルは2022年に発表されたばかりで 従来は、本州以西に広く分布するツチガエルと区別されていませんでした。東北地方から関東地方の太平洋側に生
May 24


森にカエル
5月13日、八王子市高齢者あんしん相談センター由木主催の観察会が富士見台公園で開催され、講師を務めました。 サブタイトルに“近くの公園の魅力を再発見!”と入っているとおり、いつもの散歩道を、いつもとは違った視点で 味わってみようという主旨で生きもの探しを楽しみました。私もよく子連れで遊びに出かける公園ですが、大栗川の 河畔林植生が見られたり、雑木林と草地がバランス良く配置されていたりと、自然の魅力にも溢れた良い公園です。 観察会のハイライトをいくつかご紹介します。まずはこちら。林縁でヘビイチゴなどを観察しているときに参加者が 見つけて下さったヤマアカガエルです。「えっ、こんなところにカエルが!?」と驚きの声も聞かれましたが、じつは 大人のヤマアカガエルは水辺から少し離れた森の中に生息しています。2月の産卵期と、孵化から上陸までの成長期は 確かに水辺にいるのですが、成長したカエルは雑木林の林床でミミズやナメクジなどを食べて暮らしているのです。 公園管理の仕事をしていると、森林の下草刈り中にこのカエルとよく出会います。里山を象徴するヤマアカガエル、.
May 18


ミツボシナガタマムシ
5月12日、長池公園の恒例イベント「芝生deヨガ」で、講師を務めました。前半は自然観察、後半は屋外ヨガという 二本立ての内容、私はもちろん自然観察パートを担当しています。このイベントの良いところは、普段あまり自然に 触れる機会が多くない方にもご参加いただけることです。身近な種類であっても、一つ一つの発見や気付きに対する リアクションがとても良いので、私も新鮮な気持ちで自然と向き合うことができます。今回も有意義な時間でした! 担当パートの終了後、体験ゾーンで行われている、秋葉台小学校5年生対象の田んぼの学習の様子を見に行きました。 初回は長池里山クラブ指導による田んぼの畔塗りと里山見学、そして長池スタッフ陣による自然観察の3班体制です。 授業はすでに終盤でしたが、初めての体験にキラキラと目を輝かせる児童の姿を見て、嬉しい気持ちになりました。 元気な子どもたちが帰ったあと、静寂を取り戻した里山の片隅では、材木置き場に小さな甲虫が集結していました。 産卵のためにやってきていたのは、タマムシやカミキリムシの仲間です。タマムシといっても、皆さんが想像される
May 18


見返り美人
5月11日、朝のバス停でいつもどおり植え込みウォッチングに勤しんでいると、ヒラリと小鳥の影が横切りました。 野鳥観察モードに切り替えて目で追ってみます。フェンスに止まった小鳥の正体は美しい雄のイソヒヨドリでした。 もはや近所でも顔なじみの小鳥になっていますが、いつでも同じ場所にいるわけではないので朝からツイています。 週明けでたまたまザックに入っていた望遠レンズを急いで取り出し、カメラを向けるとこちらを向いてくれました。 大型ツグミ類のほとんどが渡り去ってしまった多摩地域では、同じような体型の鳥がいないので、シルエットだけで 「あ、イソヒヨだ!」と簡単に同定ができます。嘴がやや太めで長く、ゆっくり羽ばたいて飛ぶのも印象的ですね。 この日は別所小学校5年生+おおぞら学級の皆さんが来園し、里山の米作りについて学びました。といっても、彼らは 田んぼではなく、これから半年かけてペットボトルで稲を育てます。その前置きとして、実際に長池公園の田んぼの 様子を見学しつつ、谷戸の仕組みや田んぼのサイクルについて説明を受けました。そして園内の別の場所へ移動し、..
May 18


サシゲチビタマムシ
5月10日、練馬区の光が丘公園を拠点に活動する「みどり環境ネットワーク!」からのご依頼で、親子生き物調査員の ゲスト講師を務めてきました。この活動は、長池のパークキッズレンジャー制度とよく似ていますが、生き物調査に 特化した内容になっており、公園管理そのものと明確に切り離されています。公園での調査活動を通じて環境人材の 育成を行っているものです。この活動は、自然に詳しい地域の皆さんが専属の講師としてサポートを行っています。 今回私は外部からの講師として定例調査に同行し、雑草の見分け方や遊び方の数々をレクチャーしつつ、皆さんとの 交流を深めました。そして東京都のレッドリストやブルーリストについて、屋外でちょっとした座学も行いました。 個人的に嬉しかった発見の一つは、スダジイの葉上に何匹ものサシゲチビタマムシを見つけたことです。このゴミの ような甲虫は、こう見えてタマムシの仲間。チビタマムシというグループの中ではこれでもだいぶ大きいほうです。 チビタマは種類によって食べるものがだいたい決まっているので、見分けるのは難しくても、何を食べているのかが..
May 16


ジャケツイバラと分離帯草地の草花
5月9日、長池公園のやまざと駐車場入口付近では、植栽されたジャケツイバラ(御殿峠産)が花盛りを迎えています。 黄色い花を穂状にたくさん付ける姿は壮観で、雰囲気だけ見れば、どことなくフジやハリエンジュにも似ています。 でも、一つ一つの花をクローズアップして見てみると、全くマメ科っぽくない形をしていることに気が付きました。 一般的なマメ科の花は蝶形花といわれる形、左のハリエンジュはその例です。対して、ジャケツイバラは普通の花の 形をしているのです。確かに葉の形や全体の雰囲気はマメ科そのものなのに、肝心の花がこれだけ違うというのは、 分類上、どうなっているのでしょう?・・そう思って調べてみると、マメ科の下位分類としてジャケツイバラ亜科と いうカテゴリがあることがわかりました。全く同じ違和感を持ったことがあるカワラケツメイも含まれていました。 カワラケツメイとその近縁種のアレチケツメイの写真を引っ張ってきました。これらの花を見た時も、花だけが全然 マメ科ぽくないなぁ・・と感じたものですが、その違和感がちゃんと分類学的にも他とは分けられていたわけです。..
May 13


タチドコロの拠り所
5月8日、午前中は上柚木にある学校林で生活科の授業講師を務めてきました。道すがらカタクリの群落があったり、 校庭にノウサギの糞があったりと非常に自然が豊かな場所です。歩き始めるや否や動植物に興味津々の子どもたち。 「タマノカンアオイの花が咲いてる!」などの声もあがり、以前に先生方と下見で歩いたときに教えておいた内容がちゃんと児童にも伝わっているのを嬉しく思いました。昆虫観察や草花遊びを存分に楽しみ、有意義な時間でした。 敷地内の一角、行きの車窓から見えた良い感じの林縁草地が気になったので、帰りに立ち寄ってみました。いかにも 希少な植物が生えていそうな雰囲気だったのです。こういう直感は当たるときもあれば、実際には外来植物ばかりで がっくり肩を落とすこともあります。この場所は当たりで、クララやワレモコウなど、草原性の里山植物が集中的に 生育していました。中でも、写真のタチドコロという植物が足の踏み場も無いほど群生しているのには驚きました。 多摩ニュータウンの都市公園内でも点々と見つかっていますが、この仲間では見かける機会の少ない部類なのです。...
May 13
bottom of page
