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日々の出来事


エゴツルクビオトシブミの冬越し
12月6日、八王子市主催の緑地保全人材養成講座「里山レンジャーズ」の今年度最終回が、 市内の民有緑地で行われました。全6回の講座の最後は、冬の里山仕事として落ち葉かきや 下草刈りを行ったほか、樹名板の製作と設置、今後の活動計画の話し合いも実施しました。 作業前の現地確認では、スギの樹皮裏で冬越しする生きものを調べてみることにしました。 以前も同じスギの木で、トゲヤドリカニムシをはじめ多くの生きものが見つかっています。 今回、もっとも驚いたのはこちらの甲虫です。こんな時期にこんなところで見ることになる とは思ってもみませんでしたが、エゴツルクビオトシブミのメスが隙間に潜んでいました。 エゴツルクビオトシブミは、毎年必ず見かける顔なじみの甲虫ですが、姿を見かける季節は 初夏の一時期で、エゴノキの葉を巻いているシーンや葉上に止まっていることがほとんど。 それ以外の季節はどこに消えてしまうのか、見かけることはほぼありません。あとで子ども 向けの昆虫図鑑を開いてみたら、たった一行の短い解説の中に、「成虫で越冬する」という 重要なことがさらりと書かれており、
5 日前


落ち葉掃除の現場監督
12月5日、秋葉台公園のケヤキの広場で落ち葉清掃を実施しました。足もとは芝生ですが、 すでに頭上のケヤキが葉を落とし終えており、膨大な量の落ち葉が降り積もっていました。 ブロアーと熊手を使って、落ち葉の山をいくつも作っていきます。それらをシートで運んで 軽ダンプの荷台に積み込む、その繰り返しです。熊手で落ち葉を掻き集める際、ザッザッと 心地好い音がします。その音に聞き耳を立てながら、近くで待ち構えている子がいました。 見守り番長のジョウビタキ(雌)です。今シーズン、この公園内を縄張りにしている子です。 「はいその辺、もうちょっと葉っぱどかしてね、頼むよ~」という感じで、落ち葉の下から 這い出してくるミミズや小さな昆虫を狙って、じっとそばで待機しています。監督ですね! 作業する私たちを警戒する様子は全くありません。それどころか、カメラを向けてみると。 「ちょっとちょっと~、本当にやる気あるの?ちゃんと掃除してくれない?」とばかりに 首をかしげてこのポーズ。いやいや本当は、獲物に集中して凝視しているところでしょう。 可愛らしい現場監督がいてくれるおか
6 日前


インタープリター研修
12月3日、この日は「わらべうた保育の日」に制定されています。有名な手遊びの一つである “せっせっせーのよいよいよいっ(414141=4×3・1×3)”の語呂合わせが由来だそうです。 わらべうたといえば、私は映画『かぐや姫の物語』の挿入歌「天女の唄」が特に好きです。 皆さんは思い入れのあるわらべうたがありますか?この日は、職員向けに環境教育に関する 研修を実施したので、その冒頭にアイスブレイクも兼ねて、特に小さい子どもが笑顔になる 「ドングリを使ったわらべうたの手遊び(どんぐりころちゃん)」を皆さんに紹介しました。 どんなわらべうたなのか気になる方は、ドングリ持参の上、スタッフまでお声掛け下さい! 研修では、最近私たちが特に力を入れて取り組んできた近隣小学校の授業対応や出張講座、 パーキッズ活動などで必要となる心構えやノウハウについて、改めてレクチャーしました。 基礎的な講義だけでなく、オリジナルの対話型ワークショップをいくつか取り入れることで より実践的な内容を目指しました。いつも顔を合わせている職員向けとはいえ、本気です!...
12月6日


推しのシジュウカラ
12月1日、師走です。朝から大塚・東中野方面の巡回清掃へ出かけてきました。まだ各所で 紅葉が見られ、美しい景色に目を奪われつつ作業に励みます。植え込みで小鳥の気配が・・ 植え込みの降り重なった鮮やかな落ち葉の上に、ぴょこんと顔を出したのはシジュウカラ。 胸元のネクタイ柄が先細りなので女の子です。この時期、一番よく見かける小鳥といっても いいくらいの顔なじみですが、よく見ると背中の色合いがとても美しくて、何より可愛い。 小さくても、真っ赤な落ち葉に負けないくらいの存在感でこちらを観察していたのでした。 ならばこちらもと、観察を続けてみると、松ぼっくりから器用に種子を抜き取っていたり、 樹上の高いところに網を張ったジョロウグモめがけて突撃したりと、トリッキーな食事の シーンを楽しませてくれました。雑食性の強いシジュウカラは見ていて本当に飽きません。 いつもなら主役級のエナガやジョウビタキも、今日は主役の座を代わってもらいましたよ! いやいや、なんだかんだいって小鳥はみんな可愛いんです。推しの子に囲まれて幸せです。 週始めはボランティア活動が賑やかです
12月1日


メダカチビカワゴミムシ
11月30日、大塚西公園でパークキッズレンジャーと地元有志による池清掃が行われました。 池の底に溜まった落ち葉や枝を回収しながら、生息する水生生物を調べます。池に入らない 子どもたちはケヤキの落ち葉を集めて遊んでいました。水中に落ちた木の実を夢中で集める 子もいれば、ドジョウやメダカ、ヤゴなどを次から次へと捕まえる子もいて、そのそばでは 黙々と掃除に励む大人たちの姿・・みんな一緒に作業しているのに、過ごし方や楽しみ方は 一つではない自由なところがいい光景なのでした。私も子どもたちを連れて途中から参戦! 今回の活動は、中学生パーキッズも何人か参加してくれていて、嬉しくなりました。中学は みんなバラバラなので、パーキッズ活動でしか会えない面々ということもあり、近況報告に 花が咲いていました。そのうちの一人、Hくんが「ケヤキの樹皮めくりやろ~よ!」と私を 誘ってくれたので、「じゃあ越冬テントウムシ先に見つけたら勝ちね!」と今シーズン初 めくりを2人で楽しみました。もちろん、めくりすぎないように、慎重に皮を選びながら。 「たけとさん!甲虫!」と呼ぶので、
12月1日


グルメなヤマガラ
11月28日、ながいけの道では、八王子市の実証事業として「雨庭」の工事が始まりました。 雨庭とは、雨水を一時的に貯めて地中に浸透させる構造を持つ植栽空間のことを指します。 その第一段階としてユンボによる掘削が行われました。植物の植栽なども予定しています。 自然館前に小鳥が群れていたので、秋色をバックに撮ってみたくなりカメラを向けました。 早速近くにやってきたのはヤマガラです。何かを一生懸命ついばんでいます。よく見ると、 ムラサキシキブの果実でした。ヤマガラがムラサキシキブの果実を食べるところを見たのは 初めてです。ヤマガラといえば、エゴノキやドングリなど、もっぱら堅い木の実を食べて いるイメージが強かったので、意外な一面でした。ムラサキシキブの果実を食べているのを 観察したことがある小鳥は、メジロ、シジュウカラ、ジョウビタキ、キビタキなのですが、 いずれの種類もパクッと丸呑みをしていました。小さな小鳥でも丸呑みできるサイズです。 しかしながら、ヤマガラはというと、エゴノキなどを食べる時と同じようにこの小さな実を 脚で押さえて嘴を使って千切るように
11月29日


ツグミの長風呂
11月27日、朝から別所小学校へ防災の出張授業、戻って東京テクニカルカレッジの実習と、 相変わらず慌ただしい一日となりました。専門学校の保全実習は、この日が最終日でした。 日中の空き時間に自然館中庭でイカルの群れを眺めていたとき、ツグミが舞い降りました。 私に気付いても逃げようとはせず、堂々とプランターに止まっています。その目的は・・? 水浴びでした!それにしても、どう見ても、水位が浅く草も茂って水浴びしにくそうです。 それなのに、この子は狭い隙間に座り込んで、何度も何度も水浴びを繰り返していました。 小鳥としてはかなり長い、5分くらいもの間、水浴びしていたので動画も撮ってみました。 固定していなかったので、ブレブレで申し訳ありません。酔いやすい方は見ないで下さい。 “カラスの行水”ならぬ“ツグミの長風呂”ですね。よほど、いい湯だったのでしょうか? 水浴びのあとは入念に羽繕いです。拾った羽を洗浄したあとにドライすると、とても綺麗に 毛並みが整うのですが、水浴び後の小鳥が羽繕いを行うのも、整え直しているのでしょう。 鑓水中学校職場体験と東京テクニカ
11月28日


チゴザサの彩りと自然共生サイト間交流会
11月26日、夕方の里山トイレ施錠時に田んぼを覗いてみると、一番上の段の湿地が鮮やかに 色付いていました。何かなと近付いてみてびっくり!湿生雑草、チゴザサの草紅葉でした。 ここはサワギキョウやミズオトギリなど、希少な水生植物を保護している区画であり、夏に 繁茂したチゴザサを取り除く作業を行っていますが、今年は実施ができていませんでした。 時期を逸してしまい、しまったなぁ・・と思っていたら、このような見事な草紅葉の光景が 広がったのです!チゴザサの葉が色付くのは初めて知りましたし、その姿の美しいこと・・ 花の愛らしさは有名ですが、この子が一年でもっとも輝く姿に気付いていなかったのです。 さて、この日は長池公園と㈱グリーンワイズの共同企画による、自然共生サイト間交流会の 第2弾を開催しました。南多摩エリアで環境省「自然共生サイト」に認定、またはこれから 認定を目指すサイト間での情報交換と交流を目的とした交流会です。前回の様子はこちら↓ ハナイカダと自然共生サイト間交流会 今回は前回に引き続き、長谷工コーポレーション、 グリーンワイズ、高尾の森自然学
11月28日


大塚みどり公園と松が谷戸
11月25日、巡回清掃で大塚・東中野方面を廻りました。東中野にある大塚みどり公園では、 花壇に植えられたホトトギスの花が見頃を迎えていました。植栽とはいえ珍しいものです。 「ホトトギス」の名称で植えられているもののほとんどは、タイワンホトトギスという別の 種類か、あるいは本家のホトトギスとタイワンホトトギスを交配して作られた園芸種です。 また、多摩丘陵の里山で見かけるものはヤマホトトギスが大半であり、本家のホトトギスは いうと、絶滅寸前の状態(※神奈川県では場所によっては普通に見られる)となっています。 大塚みどり公園に植えられた真のホトトギスは葉が細長く、花は段々に付いてそれぞれの 花序枝が短いことなども特徴です。花は赤みの無い紫色で斑点がびっしりと入っています。 この公園では、ほかにもウリハダカエデ(2枚目)、マンリョウ(3枚目)、キミノセンリョウ、 シロヤマブキなど様々な植物を見ることができます。小さいながらも穴場的スポットです! ところで先週、日野の自然を守る会との共催イベント「松が谷探検ウォーキング」が開催 されました。講師役を務めた公
11月27日


どんぐりの食卓と南大沢方面口の野生動物
11月24日、パークキッズレンジャーのFちゃん親子から、可愛らしいアイディアのお便り。 どんぐりの帽子をお皿に、葉っぱを食卓に見立てた、おままごと遊びですね!小さな小さな まるで小人の食卓なんですが、メニューも豊富でなんだか美味しそうです。素敵な遊び方を 教えてくれてありがとうございます。私も今度、ミニチュアの世界を楽しんでみようかな。 ところで、長池公園の南西側、南大沢方面口近くの側溝付近で哺乳類の糞や痕跡がたびたび 見つかることから、センサーカメラを仕掛けてみました。先日、ワクワクしながら回収して みたところ、写っていたのはホンドタヌキ(1・2枚目)とニホンアナグマ(3・4枚目)でした。 くわえて、ヒヨドリ(5枚目)やキジバト(6枚目)、ジョウビタキ、野良猫などが写っており、 夜間は野生動物、日中は地上採餌性の小鳥が頻繁に訪れる、ホットスポットになっている ことがわかりました。フェンス越しに隣接する南多摩総合ホールとミニストップさんとの 境界部分は定期的に草刈りを行っており、斜面下部のU字溝にはムクロジをはじめとする 木の実や木々の落ち葉が堆
11月25日


毎日が秋日和
11月23日、穏やかな秋晴れが続きます。澄み切った青空の下、先日に続き、長池公園では クラフトパーク(イベント)が開催中。この日、私は参加者として会場へ出かけてきました。 バスの待ち時間に少し道草。自宅の周りも秋一色となり、色付いた木々の葉が目立ちます。 赤い実と紅葉が一度に楽しめるガマズミ、真っ赤に色付く前に一時的に全体が黄色くなる シラキ、多摩丘陵では珍しい山地性の樹木、サワシバの黄葉などに目移りしてしまいます。 恐竜の足跡のようなトウカエデの落ち葉は、もう間もなく綺麗に掃除されることでしょう。 先日、長池公園では姿を消した野草として紹介したユウガギクも足もとに咲いていました。 6枚目はアメリカイヌホオズキという外来雑草。草刈りを免れ、元気に群生していました。バス待ちの短い時間でも、心を揺さぶられるシーンに出会える。本当に恵まれた環境です。 芝生広場は多くの来場者で賑わっていました。個性に富んだ職人さんたちの手による逸品の 数々が、公園の自然景観に心地よく溶け込んでいます。そして、それらに触れながら会話を 弾ませたり、笑顔を交わしあったりして
11月25日


築池のカモとイベントいろいろ
11月22日、望遠レンズを付けたカメラを持って築池の周りを散策する人の姿が増えました。 その多くはトモエガモやオシドリがお目当てでしょう。毎年来てくれる公園のマスコット。 今年も一目、その姿を拝もうとトモラー(トモエガモファン)やオシ推し(オシドリファン)が 築池詣に来て下さるのはありがたいことです。スタッフも彼らの動向を気にかけています。 「ちょっとちょっと!私だってこんなに美しいのよ!」とカルガモが羽ばたいてアピール? 渡りをしないカルガモですが、秋色の雑木林が水面に映り込み、季節感あるワンシーンに。 個人的にはカルガモが推しなのですが、あまりカメラを向けてもらえなくて寂しそうです。 トモエガモは飛来当初の8羽から減って、2~3羽が定着していますが、今後、また増えたり 減ったりするかもしれません。同様にオシドリやキンクロハジロも築池に定着しています。 さて、この日はイベントがてんこ盛りでした。22日、23日と週末の2日間、開催されている マルシェ『CRAFT PARK となりの職人 vol.8』において、長池公園とのコラボ企画として、...
11月24日


インタープリテーションday
11月21日、午前中は秋葉台小学校4年生を対象に野鳥観察の授業対応、午後は別所小学校を 訪問して植物観察の出前授業を行うなど、小学校対応に奔走する充実の一日となりました。 個人的には、保護者会や理事会などの予定も入っていたのでタイトなスケジュールでした。 野鳥観察の授業は年間4回のうち、今回が2回目。初回は6月に実施しており、しばらく間が 空いてしまいましたが、こちらの心配をよそに、子どもたちは率先して鳥探しに取り組んで くれました。前回のテーマは「野鳥の形態(見た目)」でしたが、今回はもう一歩踏み込んで 「野鳥の生態(暮らし)」に注目してみます。室内レクチャーでは、スズメとハトの暮らしを 見つめ直してみようということで、皆さんからも、知っていること、見聞きしたことがある 情報をどんどん発言してもらいながら、彼らの暮らしぶりを紐解いていくことにしました。 あまりに身近な鳥なので知っているつもりでも、意外と知らないことが多いものですよね! 園内での観察では、長池の奥で休んでいるオシドリをはじめ、エナガ率いる小鳥の混群や、 キジバトの採餌行動、マガモ
11月24日


リュウキュウサンショウクイの季節
11月20日、専門学校東京テクニカルカレッジの自然環境保全実習も、いよいよ後半戦です。 ネイチャーゲームや伐り出した竹を使った工作など、里山資源の活用について学びました。 1日を通して、園内のあちこちで鳴きながら飛び回るリュウキュウサンショウクイの小群を 見かけました。「チリリリ、チリリリ」という鈴のようによく響く鳴き声が特徴的です。 11~12月はなぜかエナガの群れと一緒にいることが多いため、エナガにつられてか枝の低い ところまで近寄ってくることもあります。木々の葉が落ちるとエナガの群れからは離脱し、 針葉樹の梢付近に仲間うちだけで集まることが多くなるので、観察はより難しくなります。 ポイントは①11~12月がおすすめ、②エナガの群れに注目、③背の低い木が観察しやすい。 これから冬の間は公園内で見かける機会も多いと思われますので、参考にしてみて下さい。 こちらはエナガです。エナガの群れに混ざって行動するリュウキュウサンショウクイは、 少し体型は似ているものの、体の大きさがだいぶ違います。そして群れから遅れがちです。 シマエナガがとても有名なのに
11月23日


初霜と秋の尾根歩き
11月19日、朝から冷え込んだこの日、日陰の空き地に葉を広げたヒメオドリコソウには霜が 降りていました。私にとっては今季初霜です。一転、日中は穏やかな陽気となりました。 この日は講師の仕事で近隣の都立長沼公園を歩いてきました。私が大好きな公園の一つで、 これまで数えきれないほど訪れていますが、その度に発見がある、自然度の高い場所です。 あちこちで色付き始めたイロハモミジのグラデーションに目を奪われ、シラキやガマズミ、 ネジキなどの紅葉、アオハダやヤブムラサキなどの黄葉もじっくり拝むことができました。 尾根歩きでは、雑木林を構成する様々な樹種が現れ、秋ならではの表情を見せてくれます。 見たことがあるようなないような?帽子(パンツ)付きのどんぐりから根が出ているなんて! 小さな発見も見逃さないよう、目線は樹上と足もとを行ったり来たり・・歩みもゆっくり。 先日に続き、ここでもアキノキリンソウやセンブリなど秋の草花に出会えたほか、林床には クロヤツシロランの果実(1枚目)やナガバノスミレサイシンの裂開した果実と種子(2枚目)、 キジョランの葉を食べるアサ
11月23日


トモエガモ帰還!
11月17日、昼下がりに常連の来園者から嬉しい速報が飛び込んできました。今年はどうかと 多くの方が待ち望んでいた冬の使者、トモエガモが8羽、築池に飛来したとの知らせです。 早速、築池を覗いてみると・・いました!先住のマガモよりも一回り小ぶりなカモたちが 泳ぎ回っていました。朝はまだいなかったというので、おそらく夜のうちに園内に飛来し、 午前中は長池奥など人目に付かない場所で過ごしていた子たちが移動してきたのでしょう。 長池では、ちょうど昼過ぎから里山サポーターによる外来種駆除活動が行われていたので、 侵入者に驚いて築池まで飛んできたのかもしれません。2020年末から翌年にかけて集団が 越冬して以降、毎年必ず姿を見せるようになり、現在では、冬の長池公園のマスコット的な 存在となっています。冬の間、そのユニークな姿が楽しめるようにそっと見守りましょう! トモエガモ発見の早道は、常連メンバーを覚えておくことです。単独で行動していることの 多いキンクロハジロ、年々渡来数が増加しているマガモ、常駐組のカルガモは基本ですね! 彼らのほかに、日替わりで数羽のオ
11月18日


オオシマザクラの紅葉
11月16日、ここ数日は毎晩ヒナコウモリがよく鳴いています。14日の夜には、京王堀之内駅 近くの「八王子別所」交差点で灯りの周りを「チッチッ」と鳴きつつ飛び回っていました。 これまで何度となく取り上げてきたヒナコウモリですが、ここでは初めて観察できました。 蓮生寺周辺が彼らの夜間の行動圏のようなので、昼間の居場所を突き止めたいものですね。 近所でオオシマザクラの葉が鮮やかに色付いてきました。コケの絨毯の上に散らばった赤や 黄色がとても美しく、毎年のことながらつい目を奪われてしまいます。モミジと比べると、 注目されることが少ない桜の紅葉。今年は特に鮮やかに色付いているので、おすすめです! ところで、先週12日に講師を務めた自然観察会の様子が、取材して下さったカメラマンの しみずことみさんのwebサイトで公開されました。 秋を探しに行こう──富士見台公園で出会った木と土の時間 | 長池公園園長 小林健人さん | 八王子市下柚木 - 気まぐれ史跡写真 当日の様子が詳しくレポートされており、素敵な写真と文章でまとめられています。まるで...
11月17日


今年も生きものフォト講座
11月15日、自然館前で今シーズン初めてのウソが鳴いていました。ウソではなく本当です。 ガイド中だったために双眼鏡で姿を見ることはできませんでしたが、間違いないでしょう。 ながいけの道、カタクリ観察路入口の手前にリンドウが咲いていました。園内の自生個体は いずれも園路から外れた雑木林の藪の中なので、こちらや長池左手奥の林床に定植してある ものをご覧いただければ幸いです。由木地区では風前の灯火となっているリンドウですが、 ニュータウンエリアを含む各所の雑木林に細々と自生しています。林の手入れが必須項目の 植物なので、自生地の開発だけでなく雑木林の管理放棄も大きな減少要因となっています。 さて、この日は毎年恒例となった「わぉ!わぉ!自然観察会 生きものフォト講座」が開催 されました。(公財)日本自然保護協会とソニーグループ㈱の共催企画で、メイン講師は昆虫 写真家の尾園暁さん、サブ講師を私が務めました。とはいっても、私はカメラや写真撮影の 知識がほとんど無いので、どちらかといえば、被写体となる自然や動植物との向き合い方に 関することを中心に、そのコツや
11月17日


みなみ野敬愛保育園の子どもたちと自然遊び
11月14日、公園スタッフが朝、尾根幹線道路でホンドタヌキを見かけたと話していました。 同日、鑓水方面でもタヌキの目撃情報。そして私もトイレを閉めに行った帰りの車中から、 フサフサの冬毛のタヌキを観察しました。時間は17時半頃、場所はトンボ池裏の園路です。 タヌキ自体は珍しい動物ではありませんが、この日はひょっとしてタヌキの集会?お祭り? 自然館中庭では、開花のもっとも遅い野菊の仲間、アワコガネギク(キクタニギク)が開花。 南関東で黄色い野菊は本種だけなので、見分けは簡単です。この辺りには自生しておらず、 本来は恩方方面や高尾方面まで行かなければ出会えません。葉っぱの形も変化に富んでいて 面白いので観察してみて下さい。雑種のシロバナアブラギクもマダケ林下に咲いています。 午前中、みなみ野敬愛保育園3歳児クラスの皆さんがはるばる遊びに来てくれました。園の ある七国周辺もみどりが豊かなので、日常の園外活動でも役立つような自然遊びを中心に、 ガイドを行いました。開始早々、館内の剥製に夢中になる子どもたち、保育士さんたち! 大人が楽しめば子どもたちはもっ
11月17日


別所小学校おおぞら学級と姿池清掃
11月13日、長池見附橋たもと(下流側)の植え込みで、シロヨメナが見頃を迎えていました。 「野菊の仲間は似たような花が多くて見分けられない!」という声をよく聴きます。本種は 幅の狭い純白の舌状花(花びら)と、深緑の細長い葉が特徴です。他の野菊と比べて、林縁の やや暗い環境を好み、生育環境からもある程度の種類に絞り込んで調べることができます。 木漏れ日に輝くシロヨメナは“可憐”という言葉がピッタリで、個人的に好きな野菊です。 シロヨメナの咲く長池見附橋の下、姿池では、別所小学校おおぞら学級の皆さんと一緒に 池清掃を開催しました。毎月、長池公園で自然学習に取り組んでいる子どもたちですが、 池の掃除は初めての試みです。専門学校東京テクニカルカレッジの学生や緑地管理チームの 面々も応援に駆け付け、賑やかに行われました。築池から越流してきた水生生物の観察も 行い、水の生きものに詳しい公園スタッフのKさんが、丁寧にレクチャーしてくれました。 池清掃と並行して、特定外来生物のオオクチバスとブルーギルの捕獲駆除も行いました。 水の引いた池に降りてきたハシボソガラ
11月16日
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