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初霜と秋の尾根歩き

11月19日、朝から冷え込んだこの日、日陰の空き地に葉を広げたヒメオドリコソウには霜が

降りていました。私にとっては今季初霜です。一転、日中は穏やかな陽気となりました。

この日は講師の仕事で近隣の都立長沼公園を歩いてきました。私が大好きな公園の一つで、

これまで数えきれないほど訪れていますが、その度に発見がある、自然度の高い場所です。

あちこちで色付き始めたイロハモミジのグラデーションに目を奪われ、シラキやガマズミ、

ネジキなどの紅葉、アオハダやヤブムラサキなどの黄葉もじっくり拝むことができました。

尾根歩きでは、雑木林を構成する様々な樹種が現れ、秋ならではの表情を見せてくれます。

見たことがあるようなないような?帽子(パンツ)付きのどんぐりから根が出ているなんて!

小さな発見も見逃さないよう、目線は樹上と足もとを行ったり来たり・・歩みもゆっくり。

先日に続き、ここでもアキノキリンソウやセンブリなど秋の草花に出会えたほか、林床には

クロヤツシロランの果実(1枚目)やナガバノスミレサイシンの裂開した果実と種子(2枚目)、

キジョランの葉を食べるアサギマダラの幼虫(3枚目)、桑の枝に擬態するクワエダシャク、

各種樹木の冬芽や落ち葉と、次から次へと見つかる観察対象に息つく暇もないほどでした。

また、エビヅル、ナツハゼ、ガマズミ、スズメウリなどを生食して味比べも楽しみました。

いつも期待を裏切らない長沼公園。散策日和の秋晴れの下、皆さんと歩けて良かったです。


 
 
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