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秋桜畑とノゲイトウ

9月27日、先日、小金井市内で満開のコスモス畑を眺めていると、コスモスの合間から顔を

覗かせている可愛らしい草花に気付きました。熱帯地方原産の外来雑草、ノゲイトウです。

近年は栽培品種のケイトウで、本種とよく似たタイプのものが鉢花や切り花として流通して

いますが、これらの写真のものは原種のノゲイトウで良さそうです。じつはノゲイトウは

飯沼慾斎の「草木図説」にも登場しており、江戸時代にはすでに日本に渡来していました。

一般的に外来種というと安土・桃山時代以降に帰化し、そのルーツがはっきりしている種を

指しますから、外来種の中でも相当古い歴史を持った“古参者”であるといえるでしょう。

ちなみに周囲のコスモスは、日本に初めて持ち込まれたのが明治時代(1879年)のことです。

両者とも、日本に定着してから150年という歳月が経っていることもあり、外来種だからと

いって駆除されるようなことはなく、むしろ大事にされて日本の景色に溶け込んでいます。

そう考えると、今は目くじらを立てて一つ残らず駆除されているような植物も、100年後は

どのように受け止められているか、扱われているか、それは誰にも予想できないのです。

・・うっかり忘れるところでしたが、花のてっぺんに止まった赤トンボはナツアカネです。

一面のコスモスにノゲイトウの花が垣間見えます。今や、日本を代表する秋の情景ですね。

原産国のメキシコや熱帯アメリカでも、こんな優しいお花畑が広がっているのでしょうか?

おまけ。長池公園自然館では、近隣にあるせいがの森こども園の「アート活動」の作品展が

開催され、家族連れで賑わっていました。自然館と子どもたちの作品は相性が良いですね!

一日限りなのがもったいないといつも思ってしまいます。作品展会場の様子をご覧下さい。


 
 
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