動物園の秋(番外編)
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 10月10日
- 読了時間: 2分
10月5日、秋の渡りシーズンも終盤を迎え、ヒタキ類もそろそろ見納めかと思っていたら、
意外な場所で遭遇することができました。親子連れで賑わう閉園間際の多摩動物公園です。
園内の至るところにエゾビタキの群れがいました。ほとんど鳴かないので見落とすところ
でしたが、辺りを見回すとあちこちの梢に写真のように止まっているのに気が付きました。薄暗い上に距離も遠く、しかも空抜けの証拠写真につき失礼します。見晴らしの良さそうな
枝に止まり、時折、フライングキャッチで飛翔昆虫を捕らえている様子が観察されました。
胸に縦斑があるので、遠くからでもすぐにエゾビタキと識別できます。複数の群れの構成は
いずれもエゾビタキのみで、別行動のキビタキがポツンと1羽だけ茂みに潜んでいました。
梢のエゾビタキの小群を遠目から見るとこんな感じです。さて何羽写っているでしょう?
園内の目立つところにはノシメトンボやネキトンボなど、赤トンボの仲間が何匹も止まって
いました。エゾビタキにしろ、トンボにしろ、檻の中の動物ではないあらぬ方向にカメラを
向けているので、動物を撮る大きなレンズを付けた人たちが訝しげな表情で通り過ぎます。
前回訪れたときも私は同じようなことをしていました。動物園のシダ雑記(投稿666件目)
多くの方は素通りしていきますが、ノコンギクやキハギの花が見頃を迎えていました。
七生丘陵の雑木林が所々に残る園内では、自生の里山植物を探すのも楽しみの一つです。
動物たちの暮らしぶりから秋を感じる人もいれば、彼らの足もとに咲く花や手前を横切る
トンボから秋に気付く人もいる。視点は別でも、みんな“移ろい”を楽しんでいるのです。
おまけ。以前、野鳥の水飲みについて取り上げた際の課題をクリアしました!野鳥の水飲み





















