ミズアオイとハチオウジアザミ
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 9月26日
- 読了時間: 2分
9月25日、上旬までの猛暑が嘘のように気温が下がり、過ごしやすい日々が続いています。
適度に雨も降るようになり、自然館中庭の植物も元気を取り戻してきたように思います。
テラス右手の水鉢では、水元公園産のミズアオイが今年も爽やかな青い花を咲かせました。
本来はもう少し背丈が高く伸びて花も複数付けるはずですが、ここではとても控え目です。
テラスから見える位置で続々と咲き始めている立派なアザミ類は、ハチオウジアザミです。
名前に“八王子”が付く現生の動植物はハチオウジアザミが唯一無二ですので、市民なら、
一度は見ておきたい植物といえるでしょう。自生地の多くは民有地であったり、アクセスが
悪かったりするので、自然館中庭で域外保全植物として栽培している個体群をご覧下さい。
詳しい解説はキタテハさんにお願いしましょう!あら、ちょうど「ハ」の位置でハの字に!
ハチオウジアザミの大株の合間からは、希少なキダチノネズミガヤが顔を覗かせています。
ネズミガヤ類の中では唯一、東京都の絶滅危惧種に指定されている種類です。地味ながらも
品のある姿をしていると思いませんか?倒れた茎の節々から花茎を伸ばす特徴があります。
一方、22日以降、長池公園では秋の渡り鳥が継続的に観察されています。午前中、園内で
オオルリ(雌)とキビタキ(雌)を確認しました。静かに行動しており、ヒタキ特有の動きを
覚えた上で注意深く探索しないと見つかりません。そこがまた面白いところでもあります。
22日から毎日、園内のどこかしらで観察されているエゾビタキの小群。朝はクマノミズキの
果実を食べに来ていたようです。自然館スタッフ撮影のナイスショットをお借りしました!
野鳥も草花も昆虫も・・この時期は見どころが多くて大忙し。毎日が自然観察日和ですね。
おまけ。午後から楢原小学校で行われた緑地観察プログラムの支援に出かけてきました。
前回は緑地に入って観察や体験を行いましたが、今回は教室で振り返りを実施しました。
学校から歩いて5分足らずの雑木林に、キツネやキジが棲んでいるってすごいことです!

































