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松木小学校の子どもたちと秋の虫さがし

10月3日、松木小学校の2年生が校外授業で長池公園へやってきました。この日のテーマは、

「秋の虫」です。前半は室内で秋に見られる虫についてのレクチャーと観察の注意事項を

説明し、後半は実際に外へ出て虫を探しました。最初は芝生、次に草原と、環境を変えて

みると、芝生では大量のエンマコオロギやショウリョウバッタが優勢だったのに、草原では

オナガササキリやショウリョウバッタモドキ、ツチイナゴなど別の顔ぶれが見つかります。

環境によって生息する昆虫の種類や暮らしぶりが異なり、色や形の違いにもそれぞれ理由が

あるということを改めて実感することができました。ちょっと珍しい昆虫も発見しました。

ヒカゲイノコヅチに止まっていたのはドングリに穴を開ける虫、コナラシギゾウムシです。

よく見る穴の空いたドングリは彼らのしわざ。でも成虫を目にする機会は多くありません。

以前にも紹介していますので、ご参照下さい。コナラシギゾウムシとシロアシマルハバチ

今回、子どもたちの多くがバッタやキリギリスの仲間を次々と上手に捕まえてくれました。

1枚目はハネナガイナゴ(バッタ類)、2枚目はオナガササキリ(キリギリス類)なのですが、

草むらに溶け込む緑中心の色合いは共通しているものの、触角の長さが全然違いますね!

「捕まえる」という行為自体も体験として大事ですが、その先に「よく見て考える」という

過程が加わると、一気に虫たちとの距離が縮まりますし、生息環境にも目が向くものです。

捕まえるのは難しくても、そぉっと近付けばじっくり観察できるのが赤トンボの仲間です。

左から、マユタテアカネ、コノシメトンボ、アキアカネ。区別は難しくても、赤トンボが

たくさん見られる環境はどんなところ?季節はいつ?そういうマクロな視点も大切ですね!

この日、体験したことが、明日からの日常の中での気付きに繋がったらいいなと思います。

長い距離を歩いてきた皆さん、お疲れさまでした。季節を変えてまた学びに来て下さいね!


 
 
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