ハネビロトンボ
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 9月25日
- 読了時間: 2分
9月24日、講師の仕事で小金井公園と玉川上水緑道を訪れました。解散直前に、玉川上水の
小金井橋付近を飛び回るウスバキトンボに混ざって、一風変わったトンボを発見しました。
双眼鏡で確認してみてビックリ仰天!正体は「ハネビロトンボ」という珍しい種類でした。確認できたのは1匹のみですが、小金井市では初記録のようなので証拠写真を撮りました。
南方系のトンボで、東京での記録の多くは、いずれも台風による迷行記録とされています。
長池公園では、2020年6月20日に一度だけ、迷行個体が来園者によって記録されています。
穏やかな陽気が続いていてあまり実感が湧きませんが、日本近海では現在3つの台風が発生
しており、それらの影響を受けて飛来したのかもしれませんね。じつは、密かに見たいと
思い焦がれていたトンボだったので、見つけた瞬間は痺れました!想えば叶うものだなぁ。
小金井公園では、あちこちにヒメキンミズヒキが群生していました。多摩丘陵でも林縁では
おなじみの存在ですが、平地の雑木林でこれほどたくさん見られるとはちょっと意外です。
キンミズヒキよりも花が疎らに付き、雄しべの本数が少ないことが見分けのポイントです。
水路近くの草地には、キツネノマゴの白花品(シロバナキツネノマゴ)が群生していました。
普通、花はピンク色なので一見すると別の種類のようです。ただの色変わりといえばそれ
までなのですが、世の中には様々な草花の白花品ばかりを追いかけている“アルビノ狂”と
呼ばれる方々もいるそうです。かくいう私も宝探しのような白花探索が大好きなのでした。
その他に観察した動植物の一部です。順に、ヒトツバハギ、カラスノゴマ、オオエノコロ、
オオバベニガシワ、シロバナマンジュシャゲ、アオガヤツリ、クサキリ、サトジガバチ、
モンスズメバチ、ヒメハラナガツチバチ(?)、アキアカネ、アカボシゴマダラ(幼虫)です。
玉川上水は希少種ヒトツバハギの一大産地となっており、あちこちに枝を伸ばしています。
継続的な刈り取りを実施しつつ、一つ一つ丁寧に刈り残すことで守られてきたのでしょう。
また、公園内の木々からはキビタキの地鳴きが聴こえてきました。秋の渡り鳥がここにも。
住宅街に囲まれたみどりは、上空から見るとまるで陸の孤島です。このような緑地帯は
“セントラル・パーク効果”と呼ばれる現象で、渡り鳥たちの駆け込み寺になっています。
ハネビロトンボ出現のビックイベントには驚きましたが、色々見られて満足な一日でした。















































