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マミチャジナイのピットイン

9月28日、出勤中の公園スタッフより朝から嬉しい自然情報が入りました。園内では滅多に

見られないマミチャジナイという小鳥の群れが来ているというのです。休日で家で寝ていた

私は跳び起きて、公園へと向かいました。夜間に渡っていくマミチャジナイは、国内では

繁殖も越冬もしておらず、渡りの時期に日本列島を通っていくだけの旅鳥。なので、すぐに

いなくなってしまう可能性が高く、見られる時にこの目で本物を見ておきたかったのです。

このブログでもマミチャジナイは何度か登場していますが、それらは、深夜に夜空を渡って

いく時の“フライトコール”に関する内容がほとんど。今の時期、夜空からはかなり頻繁に

マミチャジナイのフライトコールが聴こえてくるので、相当な数が上空を通過して南下して

いるはずですが、日中に姿を見ることはほぼ無く、真っすぐ通過してしまうようなのです。

そのような認識でいたため、長池公園に群れが降り立ったという知らせには驚きました。

8時半頃に到着すると、ミズキの樹冠にツグミサイズの小鳥が群れていました。双眼鏡で

確認してみると、マミチャジナイ特有の顔の模様がはっきり見えたのでほっとしました。

それから10時頃まで滞在しましたが、10~20分周期で10羽ほどの群れが現れてミズキの実を

賑やかに食べていました。噂どおり、姿や行動、地鳴きはアカハラとよく似ていますね。

早朝には、来園者の方がクロツグミの雌も確認されたそうですが、私は見つけられずです。

今夜渡り去ってしまうのか、しばらく滞在してくれるのか、動向に注目していきましょう。

朝のうちは、エゾビタキやコサメビタキも現れました。秋の渡り鳥の調査を始めて2日目の

9月22日以降、継続して確認しています。数は少ないながらも、いてくれるだけで嬉しい!

彼らも夜に渡るので、朝を迎えると、数が増えていたり、逆にいなくなっていたりします。

今シーズンは、ムシクイ類とトケン類(ツツドリなど)はまだ未確認なので、意識的に探して

みたいと思います。皆さんも、マナーを守りつつ、ぜひ秋の渡り鳥探しをお楽しみ下さい。

おまけ。待ち時間は“いつメン(いつものメンバー)”が近くまで遊びに来てくれましたよ!

 
 
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