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お彼岸に舞う

9月23日、秋分の日は穏やかで過ごしやすい陽気の一日となりました。今年は暦通り、秋の

彼岸にヒガンバナがよく咲いています。真っ赤なヒガンバナによくやってくるのがこちら。

蜜がお目当てのナミアゲハです。アゲハチョウの仲間は、特に赤色に引き寄せられやすいと

いわれており、花の周りを何匹ものナミアゲハやモンキアゲハたちが飛び回っていました。

しかしながら、日本で見られるヒガンバナの多くは三倍体なので実を結びません。チョウが

吸蜜しつつ花粉を運び回ったところで、ヒガンバナにとっては別にありがたくないのです。

もう一つ、お彼岸の頃によく見られる光景を紹介します。長池前の広場やながいけの道に

咲いているノハラアザミの花に来たミドリヒョウモンです。アザミとヒョウモンチョウの

組み合わせもこの時期の風物詩といえるでしょう。花盛りの株には、複数の種類が一斉に

訪れて賑わっていることもあります。こちらはきっと、チョウによる送粉が役立っているに

違いありません。ミドリヒョウモンのほか、メスグロヒョウモンなどもやってきています。

野花の近くに腰掛けて、渡り鳥の出現を待ちつつ、秋のバタフライウォッチングはいかが?


 
 
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