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森にカエル
5月13日、八王子市高齢者あんしん相談センター由木主催の観察会が富士見台公園で開催され、講師を務めました。 サブタイトルに“近くの公園の魅力を再発見!”と入っているとおり、いつもの散歩道を、いつもとは違った視点で 味わってみようという主旨で生きもの探しを楽しみました。私もよく子連れで遊びに出かける公園ですが、大栗川の 河畔林植生が見られたり、雑木林と草地がバランス良く配置されていたりと、自然の魅力にも溢れた良い公園です。 観察会のハイライトをいくつかご紹介します。まずはこちら。林縁でヘビイチゴなどを観察しているときに参加者が 見つけて下さったヤマアカガエルです。「えっ、こんなところにカエルが!?」と驚きの声も聞かれましたが、じつは 大人のヤマアカガエルは水辺から少し離れた森の中に生息しています。2月の産卵期と、孵化から上陸までの成長期は 確かに水辺にいるのですが、成長したカエルは雑木林の林床でミミズやナメクジなどを食べて暮らしているのです。 公園管理の仕事をしていると、森林の下草刈り中にこのカエルとよく出会います。里山を象徴するヤマアカガエル、.
3 days ago


ミツボシナガタマムシ
5月12日、長池公園の恒例イベント「芝生deヨガ」で、講師を務めました。前半は自然観察、後半は屋外ヨガという 二本立ての内容、私はもちろん自然観察パートを担当しています。このイベントの良いところは、普段あまり自然に 触れる機会が多くない方にもご参加いただけることです。身近な種類であっても、一つ一つの発見や気付きに対する リアクションがとても良いので、私も新鮮な気持ちで自然と向き合うことができます。今回も有意義な時間でした! 担当パートの終了後、体験ゾーンで行われている、秋葉台小学校5年生対象の田んぼの学習の様子を見に行きました。 初回は長池里山クラブ指導による田んぼの畔塗りと里山見学、そして長池スタッフ陣による自然観察の3班体制です。 授業はすでに終盤でしたが、初めての体験にキラキラと目を輝かせる児童の姿を見て、嬉しい気持ちになりました。 元気な子どもたちが帰ったあと、静寂を取り戻した里山の片隅では、材木置き場に小さな甲虫が集結していました。 産卵のためにやってきていたのは、タマムシやカミキリムシの仲間です。タマムシといっても、皆さんが想像される
3 days ago


見返り美人
5月11日、朝のバス停でいつもどおり植え込みウォッチングに勤しんでいると、ヒラリと小鳥の影が横切りました。 野鳥観察モードに切り替えて目で追ってみます。フェンスに止まった小鳥の正体は美しい雄のイソヒヨドリでした。 もはや近所でも顔なじみの小鳥になっていますが、いつでも同じ場所にいるわけではないので朝からツイています。 週明けでたまたまザックに入っていた望遠レンズを急いで取り出し、カメラを向けるとこちらを向いてくれました。 大型ツグミ類のほとんどが渡り去ってしまった多摩地域では、同じような体型の鳥がいないので、シルエットだけで 「あ、イソヒヨだ!」と簡単に同定ができます。嘴がやや太めで長く、ゆっくり羽ばたいて飛ぶのも印象的ですね。 この日は別所小学校5年生+おおぞら学級の皆さんが来園し、里山の米作りについて学びました。といっても、彼らは 田んぼではなく、これから半年かけてペットボトルで稲を育てます。その前置きとして、実際に長池公園の田んぼの 様子を見学しつつ、谷戸の仕組みや田んぼのサイクルについて説明を受けました。そして園内の別の場所へ移動し、..
4 days ago


サシゲチビタマムシ
5月10日、練馬区の光が丘公園を拠点に活動する「みどり環境ネットワーク!」からのご依頼で、親子生き物調査員の ゲスト講師を務めてきました。この活動は、長池のパークキッズレンジャー制度とよく似ていますが、生き物調査に 特化した内容になっており、公園管理そのものと明確に切り離されています。公園での調査活動を通じて環境人材の 育成を行っているものです。この活動は、自然に詳しい地域の皆さんが専属の講師としてサポートを行っています。 今回私は外部からの講師として定例調査に同行し、雑草の見分け方や遊び方の数々をレクチャーしつつ、皆さんとの 交流を深めました。そして東京都のレッドリストやブルーリストについて、屋外でちょっとした座学も行いました。 個人的に嬉しかった発見の一つは、スダジイの葉上に何匹ものサシゲチビタマムシを見つけたことです。このゴミの ような甲虫は、こう見えてタマムシの仲間。チビタマムシというグループの中ではこれでもだいぶ大きいほうです。 チビタマは種類によって食べるものがだいたい決まっているので、見分けるのは難しくても、何を食べているのかが..
5 days ago


ジャケツイバラと分離帯草地の草花
5月9日、長池公園のやまざと駐車場入口付近では、植栽されたジャケツイバラ(御殿峠産)が花盛りを迎えています。 黄色い花を穂状にたくさん付ける姿は壮観で、雰囲気だけ見れば、どことなくフジやハリエンジュにも似ています。 でも、一つ一つの花をクローズアップして見てみると、全くマメ科っぽくない形をしていることに気が付きました。 一般的なマメ科の花は蝶形花といわれる形、左のハリエンジュはその例です。対して、ジャケツイバラは普通の花の 形をしているのです。確かに葉の形や全体の雰囲気はマメ科そのものなのに、肝心の花がこれだけ違うというのは、 分類上、どうなっているのでしょう?・・そう思って調べてみると、マメ科の下位分類としてジャケツイバラ亜科と いうカテゴリがあることがわかりました。全く同じ違和感を持ったことがあるカワラケツメイも含まれていました。 カワラケツメイとその近縁種のアレチケツメイの写真を引っ張ってきました。これらの花を見た時も、花だけが全然 マメ科ぽくないなぁ・・と感じたものですが、その違和感がちゃんと分類学的にも他とは分けられていたわけです。..
May 13


タチドコロの拠り所
5月8日、午前中は上柚木にある学校林で生活科の授業講師を務めてきました。道すがらカタクリの群落があったり、 校庭にノウサギの糞があったりと非常に自然が豊かな場所です。歩き始めるや否や動植物に興味津々の子どもたち。 「タマノカンアオイの花が咲いてる!」などの声もあがり、以前に先生方と下見で歩いたときに教えておいた内容がちゃんと児童にも伝わっているのを嬉しく思いました。昆虫観察や草花遊びを存分に楽しみ、有意義な時間でした。 敷地内の一角、行きの車窓から見えた良い感じの林縁草地が気になったので、帰りに立ち寄ってみました。いかにも 希少な植物が生えていそうな雰囲気だったのです。こういう直感は当たるときもあれば、実際には外来植物ばかりで がっくり肩を落とすこともあります。この場所は当たりで、クララやワレモコウなど、草原性の里山植物が集中的に 生育していました。中でも、写真のタチドコロという植物が足の踏み場も無いほど群生しているのには驚きました。 多摩ニュータウンの都市公園内でも点々と見つかっていますが、この仲間では見かける機会の少ない部類なのです。...
May 13


ヒゲブトハナムグリ
5月7日、上柚木公園とのコラボ観察会で講師を務めてきました。初めての方から常連の方までご参加を賜りました。 集合場所近くのノイバラの花に集まるアシナガコガネや小さなハチたちの観察から始まり、足もとで暑さを和らげて くれるようなセッカニワゼキショウ(雪花庭石菖)の真っ白な花に注目。最近、各地で増加傾向のある外来植物です。 いつもどおり(?)、亀の歩みで郷戸地区方面をゆっくりと散策する中で、旬の生きものが次々に登場してくれました。中でも、林縁草地を飛び回っていた可愛らしいヒゲブトハナムグリは大人気!容器に入れて全員で観察できました。 例年、5月連休前後に見かける甲虫ですが、どこでも見られるわけではなく、今回の観察会の目玉といえるでしょう。 雄の触角はご覧のとおり、トナカイの角のような形をしています。体型に対して妙に脚が長いところもファンシー。 上柚木公園には多様な樹木が植栽されています。並木のユリノキの花からポタポタと零れ落ちる蜜の量に驚きつつ、 その甘味を味わったり、たわわに実ったウグイスカグラの実をそっといただいたりと、味覚も使って観察できるのは
May 12


姿池の主役と名脇役
5月5日、今年も姿池にサナエトンボの仲間が姿を見せているとのことで、午前中、発生状況を見に行ってみました。 姿池に着くとすぐに、アオサナエ(上段2枚)とホンサナエ(下段2枚)が出迎えてくれました。そーっと近付いてみると 逃げずにその場にとどまってくれたので、じっくりと観察することができました。どちらも平地から丘陵地にかけて 河川中流域の水辺に生息するサナエトンボの仲間で、東京都では絶滅危惧ⅠB類(VU)に指定される希少な種類です。 姿池ではここ数年は安定して発生していますが、開園当初からしばらくは記録が無く、最近になって見られるように なりました。鮮やかな緑色をしたアオサナエは、トンボファンのみならず、通りすがりの方もつい足を止めるほど! 個人的に、長池公園ではホンサナエのほうがレアキャラ感があるのですが、こちらは寸詰まり体型で色も地味です。 居合わせたトンボ好きという二人組と撮影に熱中していると、虫捕り網を持った元気いっぱいの少年が現れました。 彼はまだ小さいのにとてもトンボに詳しく、大人顔負けです。親御さんによると、トンボにドハマり中で休みの
May 9


雨の日の屋上緑化
5月1日、園内で試行中の雨庭の調査研究を行っている工学院大学の先生と学生さんが来館しました。雨の日に喜んで 公園へ足を運んで下さる方は珍しい・・なんて冗談を言いつつ、自然館屋上に設置している雨量計のデータ回収へ。 久しぶりの屋上は圧巻の光景が広がっていました。マツバウンランとハハコグサの一面のお花畑です。雨に打たれて いっそう美しく、いつまでも眺めていたくなる幻想的な景色でした。事務所にいたスタッフ陣にも、これはぜひ見て もらいたいと思い、交代で屋上のお花畑を見に行きました。屋上の草屋根部分に生えている植物のほとんどは勝手に 生えてきた“雑草”なのですが、まるで意図して植えられたかのようです。残念ながら、職員以外は立ち入ることが できませんので、写真でご容赦下さい!紫と黄色の組み合わせ、ありそうでいてあまり見ないコラボだと思います。 主役の花のポートレートも載せておきます。3枚目は、なぜか以前から屋上緑化にだけ生育が見られるノニガナです。 一日中、直射日光を浴び続ける過酷な環境では、そうした条件下でも生きられる特定の種類が繁栄するのでしょう。..
May 5


もぐもぐタイムと別所小学校おおぞら学級の樹木観察
4月30日、自然館中庭では“声はすれども姿は見えず”のシュレーゲルアオガエルが高らかに鳴き交わしています。 園内を歩くと、苦手な人には気の毒なほど、そこらじゅうでイモムシが見つかります。木々の葉をむしゃむしゃ・・ その多くはハバチやガの幼虫です。雑木林には、小鳥が雛を育てるために必須な栄養たっぷりのイモムシがたくさん います。そしてその背景には、大食漢のイモムシたちの食事を支えるだけの豊かな植生環境が広がっているのです。 一方、ヒナに特殊な植物性のミルクを与えて子育てを行うハトの仲間は、イモムシには目もくれません。この時期は いったい何を食べているのだろうかとキジバトの後を追ってみると、ウグイスカグラのブッシュに飛び込みました。 ベジタリアンなキジバトは、初夏に食べ頃となる貴重なウグイスカグラの実に、ちゃんと気が付いていたのですね! さて、この日は別所小学校おおぞら学級の年間プログラムの初日でした。今年度のテーマは「樹木」です。いきなり 木を観察しようといっても、動かない樹木に全員の興味を惹き付けるのは難しいもの。そこでまずはじめにその場で...
May 5


初夏の二重虹とミゾゴイ初鳴き
4月27日、都内への出張から戻り、駅を出ると人だかりができていました。雨上がりだからこれはひょっとして・・ 人々が見上げる先には、大きな二重虹(ダブルレインボー)が出現していました。幸運の象徴ともいわれていますね! せっかくだから皆さんにも教えてあげようと、職員用の情報共有アプリを開くと、すでに虹の出現を知らせる投稿が 次々に入ってきていました。他のスタッフもそれぞれの場所からこの大きな虹を楽しんでいるのが伝わってきます。 業務連絡だけでなく「みんな、虹見てますか?」と感動を共有し合える関係性ってとても良いなと思ったのでした。 この日はもう二つ良い出来事がありました。一つは帰宅途中の19時頃、見附橋バス停向かいの浄瑠璃緑地入口付近で ミゾゴイが盛んに鳴いているのを確認したことです。夕闇から、“ポーウ・・ポーウ・・”と聴こえてきたときには とても驚きましたが、渡ってきた直後には、近隣でもミゾゴイの声を聴いたり姿を見かけたりすることがあります。 もう一つは自然館入口巣箱のシジュウカラが孵化し始めたことです。無事に生まれてきてくれて本当にありがとう!.
May 3


エナガの巣立ち雛
4月26日、長池公園自然館の入口に植栽されたウラジロモミの枝先に、エナガが営巣しているのが見つかって以来、 繁殖への影響を考えて、あまり公にはせずにそっと見守ってきました。雛の声が聴こえることも多くなり、そろそろ 巣立つ頃かと思っていましたが、この日、巣立ちが確認されました。残念ながら私は休みだったので、立ち会えず! 当日勤務のスタッフが巣立ち直後の雛の様子をレポートして下さりました。巣立ちに居合わせた大勢のギャラリーに 見守られ、5羽の雛と親鳥がしばらく巣の近くに滞在していたようです。“ミニエナガ団子”がとても可愛いですね! 6枚目はすぐそばの巣箱で繁殖中のシジュウカラが、エナガの巣立ち雛に攻撃を仕掛けているところです。この行動の 意図するところはわかりませんが、シジュウカラは孵化間近の時期でもあり、過敏になっていたのかもしれません。 一方、芝生広場では、恒例の共催イベント「クラフトパーク」が2日間開催され、多くの来場者で賑わっていました。 我らがパークキッズレンジャーも、イベントの催しの一つ「長池公園で素材を集めて宝箱づくり」でガイド役として
May 3


クロハネシロヒゲナガとオオマツバウンラン
4月24日、出張続きでしたがこの日は公園業務に集中です。午前中は梶川緑地の大イチョウ周辺の草刈り、作業後は 鹿島方面の巡回清掃を実施しました。大イチョウの周りは地表を覆い尽くすほど銀杏が落ちているにもかかわらず、 作業用の前掛け(エプロン)を忘れてしまったために、全身、刈払機が跳ね飛ばす臭~い銀杏汁まみれになりました。 帰り際、堀之内番場公園に隣接する大栗川の堤防草地に立ち寄ってみると、ユニークな長い触角を持つ虫が足もとを たくさん飛び回っていました。クロハネシロヒゲナガという昼行性の蛾の一種です。伸び盛りの雑草が、刈られずに ぼうぼうの原っぱを探せば、どこでも見ることができます。毎年決まって、GW前の4月25日前後が発生のピーク。 彼らが野原を飛び回る光景は初夏の風物詩ともいえるでしょう。それにしてもヒゲは、邪魔じゃないのでしょうか? 対岸の堀之内洗馬川公園側の法面には、昨年に続き、珍しいオオマツバウンランが50株ほど花を咲かせていました。 おなじみのマツバウンランとは、その大きさだけでなく、花の模様や距の長さが異なります。両者、生態はほとんど
May 2


カタバミの寄せ植えとウスタビガフシヒメバチの羽化
4月19日、先日、都内の住宅街の空き地にカタバミが咲いていました。おなじみのカタバミだけでなく、外来系統の カタバミの仲間が複数、隣り合わせで咲いていました。自然の寄せ植えのおかげで大きさなどの比較ができました。 順に、カタバミ、オッタチカタバミ、オオキバナカタバミ、ムラサキカタバミ、イモカタバミです。カタバミ以外は 全て外来種で、「オキザリス」と総称されて鑑賞用に栽培されているものがほとんど。それらが逃げ出して野生化して います。カタバミとオッタチカタバミは弾ける実から多くの種子を自発散布しますが、それ以外の3種は実を付けず、 地中の塊茎(芋)で栄養繁殖によって増えていくので、ちぎれた塊茎の一部が土に混ざるなどして広まるのでしょう。 さてこの自然の寄せ植え。誰かが意図して植えた感じではないので、類は友を呼ぶ・・環境嗜好が似ているのかな? 話は全く変わるのですが、先日10日に雑木林トレイルで拾ったウスタビガの繭を、館内にしばらく置いておいたら、 凄いことになりました。16日に中から寄生バチが次々に羽化して出てきたのです。動画も撮って下さっていまし
Apr 27


園外保育で里山探検(投稿1200件目)
4月17日、年度初めでバタついており、更新が1週間遅れになっていますが、本投稿にて1200日目を迎えました。 長く続けていると、面白い現象が色々起こります。例えば、調べものでweb検索すると、上位に自身の過去の記事が 出てくること。「あ、そういえば、前も調べたんだった・・」と思い出しながら、ふむふむと読んでみたりします笑。 さて、この日はみなみ野敬愛保育園からのオファーがあり、園外保育のガイドを務めてきました。園庭のすぐ裏手に 連なる広大な緑地帯、七国・相原特別緑地保全地区の里山が舞台です。前半は4歳児クラスの皆さんを連れて雑木林の 探検をしながら、生きもの探しと草木の遊びを楽しみました。後半は5歳児クラスの皆さんと合流し、陽田川の水源の 湿地探索と生きもの探しを行いました。子どもも大人もリアクションが最高!五感を使って自然を満喫できました。 子どもたちからの「あれ何?これ何?」への対応が忙しく、プログラム中の写真はほとんど無いのですが、出会った 動植物の一部をご紹介します。伐採跡地には今シーズン初認となるクロホシタマムシやフチグロヤツボシカミキ
Apr 25


チドリノキ
4月16日、長池公園に隣接する東京海上日動多摩総合グラウンドを練習拠点にしている、アメリカンフットボールの 社会人チーム「オール三菱ライオンズ」の方々が、今年7月に姿池の水抜き清掃に協力して下さることになりました。 じつはコロナ禍前の2017年~2019年にも姿池清掃をお願いしていたことがあり、待ちに待った復活となります。 八王子発で現役の選手として活躍する皆さんはパワフルでチームワーク抜群!今後も定例化していくと良いですね。 話は変わりますが、由木地区内にかつて生育していた記録がありながら再発見できずにいたチドリノキを、偶然にも 鑓水方面の湧水湿地で見つけました。シデの仲間そっくりの葉が対生する姿はとてもカエデの仲間とは思えません。 しかしながら、葉の間から垂れ下がって咲く可憐な花を見たら、“ああやっぱりカエデなんだな”と納得できます。 低山地の沢沿いでは珍しくないものの、多摩丘陵域においては大変希少な1本。しかも花盛りに出会えて幸運でした! チドリノキは雌雄異株で、冒頭の写真は雄株の雄花序ですが、その名前は雌株に実る果実の形に由来するそうです
Apr 24


頭上を見下ろす
4月13日、午前中は長池小学校つばさ学級の第1回自然観察プログラム、午後は里山保全隊の活動が行われました。 里山保全隊はつくいけの道のツルニンジン生育地で作業を行っており、様子を見に行くとあることに気付きました。 黄緑色のお花のようなものが点々と地上に落ちていたり、草木に引っかかっていたりしたのです。これはもしや・・ 見上げてみると、山側の斜面からつくいけの道を覆い隠すように枝を広げたエンコウカエデに花が咲いていました。 この場所でエンコウカエデの花を見るのは初めてかもしれません。きっと今まで気が付いていなかったのでしょう。 下からだとよく見えないので、枝が見下ろせる位置まで少し斜面をよじ登って上から望遠レンズを向けてみました。 足場が悪いので、良い子は真似をしないで下さいね。やはり予想どおりおびただしい数の雄花が開花していました。 一つの花序内に雄花と両性花が混在するそうですが、遠目にもはっきりわかるのは雄しべが目立つ雄花ばかりです そこへ赤色っぽい甲虫が飛んできました。この時期よく見かけるアカハネムシかな?と思いつつ目を凝らしてみたら...
Apr 18


アオバナガクチキとコササコクゾウムシ
4月11日、朝から長池公園の雑木林では“チヨチヨビー”という特徴的なさえずりがこだましていました。鳴き声の 主はセンダイムシクイです。待ちに待った夏鳥第一号。間もなく、キビタキやオオルリも渡ってくることでしょう。 この日はパークキッズレンジャーの定例活動がありました。小鳥たちのさえずりに誘われて園内に繰り出した一行。 ミッションは外来種アメリカスミレサイシンの抜き取りとサインのお掃除です。いつものことながら、道中で多くの 生きものと出会い、観察しました。体験ゾーンの田んぼ脇のヤマグワの幹に、体長1.5cmほどの美しい甲虫が何匹も 歩き回っているのを見つけました。緑や赤に輝くその姿に目を奪われます。一見して何の仲間かすぐにはわからず。 一緒に担当した公園スタッフのFさんが調べてくれて、アオバナガクチキ(アオバナガクチキムシ)だと判明しました。 クチキムシといえば、冬に樹名板の裏でひっそりと冬越ししているところをよく見る、地味な昆虫というイメージが あったのですが、こんな美麗種がいたなんて驚きです。きっと近くに積んであった伐採材から発生したのでしょう
Apr 17


東京都公立大学法人視察対応と旬の動植物
4月10日、東京都公立学校法人開設準備室の職員および東京都立大学教職員の皆さんが「地域協働」に関する視察と ヒアリングのために来館されました。2年後に共創学部という新学部が創設される予定になっており、現在、各分野の 教員陣が実習や授業のカリキュラムを検討しているところだそうです。共創学部は外国人学生も多数受け入れる予定とのことで教員陣も国際色豊かな面々でした。新学部での学びでは、地域社会との結び付きや現場での体験に重点を 置いていることから、すでに地域住民の拠り所として様々な連携を進めてきた長池公園の取り組みを参考にしたいと いうことで、今回の場が設けられました。新学部では、長池公園での実習も年間カリキュラムに組み込まれることに なるかもしれません。それも踏まえて園内の里山と自然館内をご案内をしました。道中には生きものとの出会いも。 中でも、注目を浴びていたのはアカボシゴマダラの幼虫です。この時期、園内のあちこちから生えたエノキの実生で 見つかりますが、芽吹いてきたばかりの赤味を帯びた若葉に擬態しています。葉脈までちゃんと再現されているので...
Apr 15


タチタネツケバナの花園
4月8日、先日の出来事ですが、近隣在住の方から「せせらぎ緑道付近のある場所で1ヶ月ほど異臭がする場所がある ので、その原因を知りたい」との問い合わせがありました。なんとなく心当たりがあったので、さっそく現地を確認 しに行くと、やはり植物の匂いでした。遊歩道の水路側に腰高ほどのヒサカキが列植されており、雄花がびっしりと 咲いています。もう花は終わりかけでしたが、これこそが、ガスのようなおしっこのような“異臭”の正体だったのです。匂いの種類、範囲、期間、天気によって強さが変わることなど、全ての要素が当てはまり、すっきりしたのは いうまでもありません。この匂いをガス漏れと勘違いした通報があったというエピソードも聞いたことがあります。 話は変わりますが、ある希少種の発芽状況を確認するために鑓水方面に立ち寄った際、通りがかったバイパス側道で 真っ白なお花畑を見つけました。いったい何の花だろうかと近付いてみると、アブラナ科のタチタネツケバナという 植物でした。タネツケバナとジャニンジンの中間的な性質を持ち、東京都では準絶滅危惧種に指定されている希少な...
Apr 11
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