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芝生の彩り

5月11日、公園や集合住宅の広場など、各地で雑草が伸び始めています。公園作業としても

先週くらいから園路沿いと広場を中心に草刈りが始まっています。5月連休明け、1周目の

草刈りの前後には、イネ科の草本やシロツメクサといったいわゆる雑草に混ざって、美しい

草花も顔を覗かせています。近所の芝生は、黄色、紫色、白色の3色に彩られていました。

それぞれニガナ(キク科)、ニワゼキショウ(アヤメ科)、ミミナグサ(ナデシコ科)の花です。

花はどれも繊細ですが、何度も草刈りされるような環境下でたくましく生き残っています。

花のつくりは全く異なるのに、背の高さや佇まいが似た雰囲気を醸しているのは、芝生で

ともに生き続けてきたものどうし、つまり、環境がそう進化させてきたからでしょうか?

ニワゼキショウよりも背が高く、一回り小さな花を咲かせているのはオオニワゼキショウ。

バランス的には、オオニワゼキショウのほうが小顔ですらっとして見えます。両者はよく

雑種を作るので、結実していない大輪のニワゼキショウを見かけたら雑種かもしれません。

雑種(アキマルニワゼキショウ)を含むこの仲間の見分け方はこちら!→雑草の見分け方③

芝生は、ニワゼキショウ類を始めとする初夏の雑草観察のメッカです。ぜひお見逃しなく!

おまけ。春の花、ムラサキケマンが早くも実を付けています。膨らんだ果実を触ると・・!


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