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グルメなヤマガラ
11月28日、ながいけの道では、八王子市の実証事業として「雨庭」の工事が始まりました。 雨庭とは、雨水を一時的に貯めて地中に浸透させる構造を持つ植栽空間のことを指します。 その第一段階としてユンボによる掘削が行われました。植物の植栽なども予定しています。 自然館前に小鳥が群れていたので、秋色をバックに撮ってみたくなりカメラを向けました。 早速近くにやってきたのはヤマガラです。何かを一生懸命ついばんでいます。よく見ると、 ムラサキシキブの果実でした。ヤマガラがムラサキシキブの果実を食べるところを見たのは 初めてです。ヤマガラといえば、エゴノキやドングリなど、もっぱら堅い木の実を食べて いるイメージが強かったので、意外な一面でした。ムラサキシキブの果実を食べているのを 観察したことがある小鳥は、メジロ、シジュウカラ、ジョウビタキ、キビタキなのですが、 いずれの種類もパクッと丸呑みをしていました。小さな小鳥でも丸呑みできるサイズです。 しかしながら、ヤマガラはというと、エゴノキなどを食べる時と同じようにこの小さな実を 脚で押さえて嘴を使って千切るように
Nov 29, 2025


ツグミの長風呂
11月27日、朝から別所小学校へ防災の出張授業、戻って東京テクニカルカレッジの実習と、 相変わらず慌ただしい一日となりました。専門学校の保全実習は、この日が最終日でした。 日中の空き時間に自然館中庭でイカルの群れを眺めていたとき、ツグミが舞い降りました。 私に気付いても逃げようとはせず、堂々とプランターに止まっています。その目的は・・? 水浴びでした!それにしても、どう見ても、水位が浅く草も茂って水浴びしにくそうです。 それなのに、この子は狭い隙間に座り込んで、何度も何度も水浴びを繰り返していました。 小鳥としてはかなり長い、5分くらいもの間、水浴びしていたので動画も撮ってみました。 固定していなかったので、ブレブレで申し訳ありません。酔いやすい方は見ないで下さい。 “カラスの行水”ならぬ“ツグミの長風呂”ですね。よほど、いい湯だったのでしょうか? 水浴びのあとは入念に羽繕いです。拾った羽を洗浄したあとにドライすると、とても綺麗に 毛並みが整うのですが、水浴び後の小鳥が羽繕いを行うのも、整え直しているのでしょう。 鑓水中学校職場体験と東京テクニカ
Nov 28, 2025


チゴザサの彩りと自然共生サイト間交流会
11月26日、夕方の里山トイレ施錠時に田んぼを覗いてみると、一番上の段の湿地が鮮やかに 色付いていました。何かなと近付いてみてびっくり!湿生雑草、チゴザサの草紅葉でした。 ここはサワギキョウやミズオトギリなど、希少な水生植物を保護している区画であり、夏に 繁茂したチゴザサを取り除く作業を行っていますが、今年は実施ができていませんでした。 時期を逸してしまい、しまったなぁ・・と思っていたら、このような見事な草紅葉の光景が 広がったのです!チゴザサの葉が色付くのは初めて知りましたし、その姿の美しいこと・・ 花の愛らしさは有名ですが、この子が一年でもっとも輝く姿に気付いていなかったのです。 さて、この日は長池公園と㈱グリーンワイズの共同企画による、自然共生サイト間交流会の 第2弾を開催しました。南多摩エリアで環境省「自然共生サイト」に認定、またはこれから 認定を目指すサイト間での情報交換と交流を目的とした交流会です。前回の様子はこちら↓ ハナイカダと自然共生サイト間交流会 今回は前回に引き続き、長谷工コーポレーション、 グリーンワイズ、高尾の森自然学
Nov 28, 2025


大塚みどり公園と松が谷戸
11月25日、巡回清掃で大塚・東中野方面を廻りました。東中野にある大塚みどり公園では、 花壇に植えられたホトトギスの花が見頃を迎えていました。植栽とはいえ珍しいものです。 「ホトトギス」の名称で植えられているもののほとんどは、タイワンホトトギスという別の 種類か、あるいは本家のホトトギスとタイワンホトトギスを交配して作られた園芸種です。 また、多摩丘陵の里山で見かけるものはヤマホトトギスが大半であり、本家のホトトギスは いうと、絶滅寸前の状態(※神奈川県では場所によっては普通に見られる)となっています。 大塚みどり公園に植えられた真のホトトギスは葉が細長く、花は段々に付いてそれぞれの 花序枝が短いことなども特徴です。花は赤みの無い紫色で斑点がびっしりと入っています。 この公園では、ほかにもウリハダカエデ(2枚目)、マンリョウ(3枚目)、キミノセンリョウ、 シロヤマブキなど様々な植物を見ることができます。小さいながらも穴場的スポットです! ところで先週、日野の自然を守る会との共催イベント「松が谷探検ウォーキング」が開催 されました。講師役を務めた公
Nov 27, 2025


どんぐりの食卓と南大沢方面口の野生動物
11月24日、パークキッズレンジャーのFちゃん親子から、可愛らしいアイディアのお便り。 どんぐりの帽子をお皿に、葉っぱを食卓に見立てた、おままごと遊びですね!小さな小さな まるで小人の食卓なんですが、メニューも豊富でなんだか美味しそうです。素敵な遊び方を 教えてくれてありがとうございます。私も今度、ミニチュアの世界を楽しんでみようかな。 ところで、長池公園の南西側、南大沢方面口近くの側溝付近で哺乳類の糞や痕跡がたびたび 見つかることから、センサーカメラを仕掛けてみました。先日、ワクワクしながら回収して みたところ、写っていたのはホンドタヌキ(1・2枚目)とニホンアナグマ(3・4枚目)でした。 くわえて、ヒヨドリ(5枚目)やキジバト(6枚目)、ジョウビタキ、野良猫などが写っており、 夜間は野生動物、日中は地上採餌性の小鳥が頻繁に訪れる、ホットスポットになっている ことがわかりました。フェンス越しに隣接する南多摩総合ホールとミニストップさんとの 境界部分は定期的に草刈りを行っており、斜面下部のU字溝にはムクロジをはじめとする 木の実や木々の落ち葉が堆
Nov 25, 2025


毎日が秋日和
11月23日、穏やかな秋晴れが続きます。澄み切った青空の下、先日に続き、長池公園では クラフトパーク(イベント)が開催中。この日、私は参加者として会場へ出かけてきました。 バスの待ち時間に少し道草。自宅の周りも秋一色となり、色付いた木々の葉が目立ちます。 赤い実と紅葉が一度に楽しめるガマズミ、真っ赤に色付く前に一時的に全体が黄色くなる シラキ、多摩丘陵では珍しい山地性の樹木、サワシバの黄葉などに目移りしてしまいます。 恐竜の足跡のようなトウカエデの落ち葉は、もう間もなく綺麗に掃除されることでしょう。 先日、長池公園では姿を消した野草として紹介したユウガギクも足もとに咲いていました。 6枚目はアメリカイヌホオズキという外来雑草。草刈りを免れ、元気に群生していました。バス待ちの短い時間でも、心を揺さぶられるシーンに出会える。本当に恵まれた環境です。 芝生広場は多くの来場者で賑わっていました。個性に富んだ職人さんたちの手による逸品の 数々が、公園の自然景観に心地よく溶け込んでいます。そして、それらに触れながら会話を 弾ませたり、笑顔を交わしあったりして
Nov 25, 2025


築池のカモとイベントいろいろ
11月22日、望遠レンズを付けたカメラを持って築池の周りを散策する人の姿が増えました。 その多くはトモエガモやオシドリがお目当てでしょう。毎年来てくれる公園のマスコット。 今年も一目、その姿を拝もうとトモラー(トモエガモファン)やオシ推し(オシドリファン)が 築池詣に来て下さるのはありがたいことです。スタッフも彼らの動向を気にかけています。 「ちょっとちょっと!私だってこんなに美しいのよ!」とカルガモが羽ばたいてアピール? 渡りをしないカルガモですが、秋色の雑木林が水面に映り込み、季節感あるワンシーンに。 個人的にはカルガモが推しなのですが、あまりカメラを向けてもらえなくて寂しそうです。 トモエガモは飛来当初の8羽から減って、2~3羽が定着していますが、今後、また増えたり 減ったりするかもしれません。同様にオシドリやキンクロハジロも築池に定着しています。 さて、この日はイベントがてんこ盛りでした。22日、23日と週末の2日間、開催されている マルシェ『CRAFT PARK となりの職人 vol.8』において、長池公園とのコラボ企画として、...
Nov 24, 2025


インタープリテーションday
11月21日、午前中は秋葉台小学校4年生を対象に野鳥観察の授業対応、午後は別所小学校を 訪問して植物観察の出前授業を行うなど、小学校対応に奔走する充実の一日となりました。 個人的には、保護者会や理事会などの予定も入っていたのでタイトなスケジュールでした。 野鳥観察の授業は年間4回のうち、今回が2回目。初回は6月に実施しており、しばらく間が 空いてしまいましたが、こちらの心配をよそに、子どもたちは率先して鳥探しに取り組んで くれました。前回のテーマは「野鳥の形態(見た目)」でしたが、今回はもう一歩踏み込んで 「野鳥の生態(暮らし)」に注目してみます。室内レクチャーでは、スズメとハトの暮らしを 見つめ直してみようということで、皆さんからも、知っていること、見聞きしたことがある 情報をどんどん発言してもらいながら、彼らの暮らしぶりを紐解いていくことにしました。 あまりに身近な鳥なので知っているつもりでも、意外と知らないことが多いものですよね! 園内での観察では、長池の奥で休んでいるオシドリをはじめ、エナガ率いる小鳥の混群や、 キジバトの採餌行動、マガモ
Nov 24, 2025


リュウキュウサンショウクイの季節
11月20日、専門学校東京テクニカルカレッジの自然環境保全実習も、いよいよ後半戦です。 ネイチャーゲームや伐り出した竹を使った工作など、里山資源の活用について学びました。 1日を通して、園内のあちこちで鳴きながら飛び回るリュウキュウサンショウクイの小群を 見かけました。「チリリリ、チリリリ」という鈴のようによく響く鳴き声が特徴的です。 11~12月はなぜかエナガの群れと一緒にいることが多いため、エナガにつられてか枝の低い ところまで近寄ってくることもあります。木々の葉が落ちるとエナガの群れからは離脱し、 針葉樹の梢付近に仲間うちだけで集まることが多くなるので、観察はより難しくなります。 ポイントは①11~12月がおすすめ、②エナガの群れに注目、③背の低い木が観察しやすい。 これから冬の間は公園内で見かける機会も多いと思われますので、参考にしてみて下さい。 こちらはエナガです。エナガの群れに混ざって行動するリュウキュウサンショウクイは、 少し体型は似ているものの、体の大きさがだいぶ違います。そして群れから遅れがちです。 シマエナガがとても有名なのに
Nov 23, 2025


初霜と秋の尾根歩き
11月19日、朝から冷え込んだこの日、日陰の空き地に葉を広げたヒメオドリコソウには霜が 降りていました。私にとっては今季初霜です。一転、日中は穏やかな陽気となりました。 この日は講師の仕事で近隣の都立長沼公園を歩いてきました。私が大好きな公園の一つで、 これまで数えきれないほど訪れていますが、その度に発見がある、自然度の高い場所です。 あちこちで色付き始めたイロハモミジのグラデーションに目を奪われ、シラキやガマズミ、 ネジキなどの紅葉、アオハダやヤブムラサキなどの黄葉もじっくり拝むことができました。 尾根歩きでは、雑木林を構成する様々な樹種が現れ、秋ならではの表情を見せてくれます。 見たことがあるようなないような?帽子(パンツ)付きのどんぐりから根が出ているなんて! 小さな発見も見逃さないよう、目線は樹上と足もとを行ったり来たり・・歩みもゆっくり。 先日に続き、ここでもアキノキリンソウやセンブリなど秋の草花に出会えたほか、林床には クロヤツシロランの果実(1枚目)やナガバノスミレサイシンの裂開した果実と種子(2枚目)、 キジョランの葉を食べるアサ
Nov 23, 2025


ないものねだり
11月18日、長池公園では800種類を超える植物が確認されています。その中には近隣では 見ることが難しいミズユキノシタやオオニガナなどの希少な種類も含まれている一方で、 その逆もあります。近隣の里山ではしばしば見かけるのに、長池公園には自生していない 種類があるのです。20haという限りある敷地の中にたまたま分布していなかったものや、 以前はあったのに、いつしか姿を消してしまったユウガギクなどの現状不明種があります。 この日は、そうした長池公園に“ありそうでない”草花との出会いに恵まれた一日でした。 市内西部の緑地で花盛りのアキノキリンソウと出会いました。由木地区でも里山や雑木林の 林縁草地に自生するキク科植物です。長池公園にもありそうなものですが、これまで自生は 確認されていません。秋の野花を代表する種類だけに、長池公園にもあったらいいのに・・ 同じく、秋の野の花ではリンドウと並んで人気者のセンブリも、長池公園では未確認です。 近隣の堀之内、別所、下柚木、小山ヶ丘(町田市)などのススキ草地には自生しているので、 もしかすると、以前は長池公園にも
Nov 23, 2025


トモエガモ帰還!
11月17日、昼下がりに常連の来園者から嬉しい速報が飛び込んできました。今年はどうかと 多くの方が待ち望んでいた冬の使者、トモエガモが8羽、築池に飛来したとの知らせです。 早速、築池を覗いてみると・・いました!先住のマガモよりも一回り小ぶりなカモたちが 泳ぎ回っていました。朝はまだいなかったというので、おそらく夜のうちに園内に飛来し、 午前中は長池奥など人目に付かない場所で過ごしていた子たちが移動してきたのでしょう。 長池では、ちょうど昼過ぎから里山サポーターによる外来種駆除活動が行われていたので、 侵入者に驚いて築池まで飛んできたのかもしれません。2020年末から翌年にかけて集団が 越冬して以降、毎年必ず姿を見せるようになり、現在では、冬の長池公園のマスコット的な 存在となっています。冬の間、そのユニークな姿が楽しめるようにそっと見守りましょう! トモエガモ発見の早道は、常連メンバーを覚えておくことです。単独で行動していることの 多いキンクロハジロ、年々渡来数が増加しているマガモ、常駐組のカルガモは基本ですね! 彼らのほかに、日替わりで数羽のオ
Nov 18, 2025


オオシマザクラの紅葉
11月16日、ここ数日は毎晩ヒナコウモリがよく鳴いています。14日の夜には、京王堀之内駅 近くの「八王子別所」交差点で灯りの周りを「チッチッ」と鳴きつつ飛び回っていました。 これまで何度となく取り上げてきたヒナコウモリですが、ここでは初めて観察できました。 蓮生寺周辺が彼らの夜間の行動圏のようなので、昼間の居場所を突き止めたいものですね。 近所でオオシマザクラの葉が鮮やかに色付いてきました。コケの絨毯の上に散らばった赤や 黄色がとても美しく、毎年のことながらつい目を奪われてしまいます。モミジと比べると、 注目されることが少ない桜の紅葉。今年は特に鮮やかに色付いているので、おすすめです! ところで、先週12日に講師を務めた自然観察会の様子が、取材して下さったカメラマンの しみずことみさんのwebサイトで公開されました。 秋を探しに行こう──富士見台公園で出会った木と土の時間 | 長池公園園長 小林健人さん | 八王子市下柚木 - 気まぐれ史跡写真 当日の様子が詳しくレポートされており、素敵な写真と文章でまとめられています。まるで...
Nov 17, 2025


今年も生きものフォト講座
11月15日、自然館前で今シーズン初めてのウソが鳴いていました。ウソではなく本当です。 ガイド中だったために双眼鏡で姿を見ることはできませんでしたが、間違いないでしょう。 ながいけの道、カタクリ観察路入口の手前にリンドウが咲いていました。園内の自生個体は いずれも園路から外れた雑木林の藪の中なので、こちらや長池左手奥の林床に定植してある ものをご覧いただければ幸いです。由木地区では風前の灯火となっているリンドウですが、 ニュータウンエリアを含む各所の雑木林に細々と自生しています。林の手入れが必須項目の 植物なので、自生地の開発だけでなく雑木林の管理放棄も大きな減少要因となっています。 さて、この日は毎年恒例となった「わぉ!わぉ!自然観察会 生きものフォト講座」が開催 されました。(公財)日本自然保護協会とソニーグループ㈱の共催企画で、メイン講師は昆虫 写真家の尾園暁さん、サブ講師を私が務めました。とはいっても、私はカメラや写真撮影の 知識がほとんど無いので、どちらかといえば、被写体となる自然や動植物との向き合い方に 関することを中心に、そのコツや
Nov 17, 2025


みなみ野敬愛保育園の子どもたちと自然遊び
11月14日、公園スタッフが朝、尾根幹線道路でホンドタヌキを見かけたと話していました。 同日、鑓水方面でもタヌキの目撃情報。そして私もトイレを閉めに行った帰りの車中から、 フサフサの冬毛のタヌキを観察しました。時間は17時半頃、場所はトンボ池裏の園路です。 タヌキ自体は珍しい動物ではありませんが、この日はひょっとしてタヌキの集会?お祭り? 自然館中庭では、開花のもっとも遅い野菊の仲間、アワコガネギク(キクタニギク)が開花。 南関東で黄色い野菊は本種だけなので、見分けは簡単です。この辺りには自生しておらず、 本来は恩方方面や高尾方面まで行かなければ出会えません。葉っぱの形も変化に富んでいて 面白いので観察してみて下さい。雑種のシロバナアブラギクもマダケ林下に咲いています。 午前中、みなみ野敬愛保育園3歳児クラスの皆さんがはるばる遊びに来てくれました。園の ある七国周辺もみどりが豊かなので、日常の園外活動でも役立つような自然遊びを中心に、 ガイドを行いました。開始早々、館内の剥製に夢中になる子どもたち、保育士さんたち! 大人が楽しめば子どもたちはもっ
Nov 17, 2025


別所小学校おおぞら学級と姿池清掃
11月13日、長池見附橋たもと(下流側)の植え込みで、シロヨメナが見頃を迎えていました。 「野菊の仲間は似たような花が多くて見分けられない!」という声をよく聴きます。本種は 幅の狭い純白の舌状花(花びら)と、深緑の細長い葉が特徴です。他の野菊と比べて、林縁の やや暗い環境を好み、生育環境からもある程度の種類に絞り込んで調べることができます。 木漏れ日に輝くシロヨメナは“可憐”という言葉がピッタリで、個人的に好きな野菊です。 シロヨメナの咲く長池見附橋の下、姿池では、別所小学校おおぞら学級の皆さんと一緒に 池清掃を開催しました。毎月、長池公園で自然学習に取り組んでいる子どもたちですが、 池の掃除は初めての試みです。専門学校東京テクニカルカレッジの学生や緑地管理チームの 面々も応援に駆け付け、賑やかに行われました。築池から越流してきた水生生物の観察も 行い、水の生きものに詳しい公園スタッフのKさんが、丁寧にレクチャーしてくれました。 池清掃と並行して、特定外来生物のオオクチバスとブルーギルの捕獲駆除も行いました。 水の引いた池に降りてきたハシボソガラ
Nov 16, 2025


ヒメツチハンミョウとスッポンタケ
11月12日、午後から川口町での調査仕事中、思い入れのある昆虫とキノコに出会いました。 枯れ草にしがみついてじっとしていたのは、ヒメツチハンミョウの雌です。同行した市の 職員が見つけて下さりました。ヒメツチハンミョウは毎年どこかしらで出会っていますが、 幼虫を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。彼らは単独生活を送るハナバチの 仲間の巣に寄生して成長する習性があります。巣に寄生する方法はとてもギャンブルです。 数千匹もの幼虫が草によじ登り、花を訪ねてくる昆虫を待ちます。いざ昆虫が飛んでくると 背中に飛び乗り、見事、その昆虫がハナバチの雌であった場合のみ、産卵の際に巣の中への 侵入を果たすことができるのです。ハナバチの登場を待つヒメツチハンミョウの幼虫集団は 滅多に見ることができません。怖いもの見たさで、いつかそのシーンに巡り合ってみたいと 思っていた矢先、2021年3月に幸運にも遭遇することができました。幼虫の集団は黒い塊と なってうごめき、全部で10塊くらいがヒガンバナやスイカズラの葉先に集まっていました。 このときは毎月定例の野外講座
Nov 14, 2025


秋の彩りとクワエダシャク今季初認
11月11日、長池小学校つばさ学級の定例プログラムと秋葉台小学校5年生の米作り授業の 最終回「脱穀」が、どちらも長池公園で行われました。脱穀は長池里山クラブとサトシゴの 皆さんに託して、私たちスタッフは長池小学校つばさ学級の皆さんと「秋の色探し」です。 開始早々、自然館前のマンサクの落ち葉の美しさに目を奪われました。一つとして同じ色は ないのではないか、そんなことを思わせるほど、じつに色とりどりの葉が落ちていました。 先週のブログ記事で考案した言葉がピッタリの、とても“うばめがしい”光景なのでした。 ふと思い付いて、手に取った落ち葉を緑のフキの葉っぱのポケットに差し込んでみました。 今年は木々の紅葉が非常に美しく、伝統色を手がかりにした色探しも順調に進みました。 鮮やかに色付いたキブシ、下から上へとグラデーションを魅せるミツデカエデ、花だけで なく葉っぱもやまぶき色に色付くことを知ったヤマブキなどなど。そして、注目すべきは 樹木だけではありません。草紅葉(くさもみじ)と呼ばれる雑草の葉の芸術も天下一品です。 先日もいくつかご紹介しましたが、今日は
Nov 12, 2025


アブと私
11月10日、市内西部の民有緑地を調査中に、花盛りのオヤマボクチを見つけました。裏山に オヤマボクチが自生しているなんて素敵なお宅です。いくつかの希少な草花を除き、周りは 綺麗に選択的な下草刈りがなされているので、居心地が良さそうでした。花に近付くと・・ 何匹ものホソヒラタアブがとっかえひっかえ、花を訪れていました。内部に潜り込むことは せず、筒状花の先端に止まって何をしているかといえば、蜜ではなく花粉を食べているよう です。それを証拠に、紫色の葯を目掛けて訪花しており、頭花の中央やピンクの柱頭が顔を 出している筒状花には見向きもしません。花粉を食べつつ、自らも花粉を運び、その媒介に 一役買っているのでした。ホソヒラタアブは幼虫がアブラムシを食べることから、もっとも 身近な益虫としても知られています。ハチみたいだし、アブなんて興味ないという方も多い でしょうけれど、草花を楽しみたい方にとっては、とっても重要な存在といえるでしょう。 ここでは、花を咲かせた株はわずか1個体だけでした。アブたちはいったいどうやってこの 森の中の1本のオヤマボクチに巡り
Nov 12, 2025


ガビチョウのポートレート
11月9日、渡り途中の夏鳥や半年ぶりに再会する冬鳥、そして可愛らしいカラ類の群れと、 目移りしてしまうこの頃です。そんな中、マイペースに私の前にずんずん近付いてきて ポーズをとってくれたのは、おなじみのガビチョウです。私が初めてガビチョウに出会った のは今から30年も前のこと。関東ではまだ定着して間もない頃に高尾山麓で観察しました。 当時の図鑑にはもちろん載っていませんでしたし、名前を知っている人もいませんでした。 あれからどんどん分布も広がって、低山から里山、そして住宅街のちょっとしたみどりでも 見かける身近な存在に。今や、スズメやヒヨドリ並みに知られている“超有名人”ですね! あまり積極的にカメラを向けることが無かったことを反省し、アップで撮影してみました。 首から胸にかけての羽毛が“野ネズミっぽい”ことや、嘴の色にグラデーションがあること など、改めてよく見ると、新鮮な気付きがあります。そして特に面白いと思ったのはヒゲ。 地上採食性の鳥や、空中で昆虫などを捉える鳥には、嘴の周囲にヒゲのような細長い羽毛が 発達することが知られていますが、ガビ
Nov 11, 2025
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