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またまた五つ星のナナホシテントウ
4月5日、先月29日に初鳴きを確認したクビキリギスですが、暖かさに誘われて、夕方から一斉に鳴き出しました。 知らなければ虫の声とは思えない「ギーーーッ」という絶え間なく続くあの大きな音の正体です。ご存じでしたか? ところで先日3日の午後、近隣小学校の裏手にある学校林を教職員の皆さんと一緒に歩きました。まず先生方にこそ、 学校林の豊かさを味わい、楽しみ、その価値を少しでも知っていただきたいと思っていたので、出張授業の下見とは いえ、全力でミニ観察会を行いました。そこここから春の息吹が伝わってくる中、足もとを蠢くナナホシテントウを 見つけました。「あっ!ほら陽だまりではテントウムシが動き回っていますよ!」と指を指しながら、あることに気が 付いて「あっ!これこれ!珍しいんです!!」と私が突然しゃがみ込むので、きっと先生方も驚いたことでしょう。 写真のとおり、七つの斑紋のうち真ん中の一対が隣の斑紋と繋がっている斑紋異常型、五つ星の個体だったのです。 五つ星の子と出会ったのは、なんとこれが3回目。紹介記事はこちらです。 続・五つ星のナナホシテントウと桑の授
Apr 8


ニセカラクサケマン
4月4日、南町田へ出かける用事があり、そのついでに相模原市南区の国道沿いに生育する外来雑草を見てきました。 ヨーロッパ原産で、ムラサキケマンによく似た白い花と繊細な葉が特徴の半つる性植物、ニセカラクサケマンです。 “ニセ”というからには本家のカラクサケマンという帰化種も存在しますが、こちらはまだ見たことがありません。 ニセカラクサケマンが生えているのは、交通量の多い道路沿いの植え込みとその周辺の道ばたです。探すまでもなく 辺り一面に群生しており、ちょうど花盛りでした。この場所は2003年に初めて確認されて以降、現在まで継続して 発生が見られるため、よく知られていますが、神奈川県全体でみると、鎌倉市など見られる範囲はまだ限定的です。 東京都でも八王子市内や世田谷区などで局所的な発生が確認されているので、これから増えてくるかもしれません。 観察中に雨が強くなってきて撮影に苦労しましたが、特徴的な葉の様子です。ムラサキケマンよりも、切れ込み方が 優しい感じで隙間があります。どちらかといえばエンゴサクの仲間やセリ科の葉っぱのような柔らかさを感じます。..
Apr 7


ジュウニヒトエ開花とトラフシジミ初認
4月3日、先月31日に、つくいけの道でうっかり3月から咲いているジュウニヒトエを見つけました。4月を代表する 里山植物なのでずいぶんと早い開花です。せっかく写真を撮ったのに、私も掲載するのをうっかり忘れていました。 ジュウニヒトエは、長池公園では重要な指標植物として捉えています。林床のササ刈りを進めるとあちこちから顔を 出してくるからです。樹林の高木化や林床の藪化が進行すると姿を消し、ギャップができると大群落を作る、そんな 性質があります。キンランなどと同様で、まさに里山の手入れに依存して生きてきた植物の一つといえるでしょう。 伐採によって明るくなったところに現れるのは、草花だけではありません。この日、姿池近くの陽だまりを青い蝶が 飛び回っていました。イヌツゲの葉に止まったところを望遠レンズで確認すると、トラフシジミ(春型)でした。翅を 閉じているので裏面しか見えませんが表面は美しいブルーです。食草が幅広いので、どこで見かけてもおかしくない はずなのですが、狙って見られる蝶ではなく、出会いはいつも突然です。以前登場した記事はこちら。 トラフシジミ
Apr 7


移ろいゆく季節
4月2日、巡回清掃で堀之内東山方面を廻りました。出発前に、鍵開けと花パトを兼ねて長池公園の園内をひと巡り。 体験ゾーンにはジョウビタキの雌がいました。そろそろ北へ渡っていく頃なので、園内では見納めかもしれません。 この子は堀之内にいた子ほどではないものの、ちょっとだけお腹がオレンジがかっているのが特徴で、今シーズンは よく楽しませてくれました。冬期に単独で縄張りを持つジョウビタキやモズは個体識別ができる楽しさがあります。 雑木林の木々の芽吹きが美しいシーズンですが、主要樹種の一つであるコナラもご覧のとおり白毛をまとった若葉が 展開してきています。青空をバックに淡い黄緑色が映えますね!よく目を凝らすとすでに雄花も咲き始めています。 南エントランスゾーンのやまざと広場では、まだオオシマザクラが葉桜の状態で咲き残っていました。花が白いので 展開してきたばかりの鮮緑色の葉と花のコントラストが独特な風情です。雫をまとっている姿もまた魅力的ですね。 その足元には、気付かずに踏んでしまいそうなヒメスミレの花が点々と咲いています。桜の花びらと比べると、その...
Apr 6


ツバキンを探せ!
4月1日、新年度のはじまりはすっきりしないお天気。雨が続き、陽光桜や早咲きの桜は花びらもだいぶ散りました。 ソメイヨシノが花盛りを迎えるこの時期は、雨がちな天気のことが多いですね。以前にはこんな記事も。 桜流しの雨 さて、そんな雨降りの中で、むしろ生き生きと輝いているキノコがあります。春先にヤブツバキの木の下で見つかる “ツバキン”こと、ツバキキンカクチャワンタケです。名前のとおり、菌核病にかかったツバキの落ちた花を栄養に 菌核と呼ばれる塊を形成し、そこからニョキッと生えてくる茶碗型のキノコです。長池公園の駐車場や自然館周辺に 植栽されたヤブツバキの周りでも、積もった落ち葉を掻き分けながら目を凝らせば簡単に見つけることができます。 3月初旬、ある新聞社の記者さんから「ツバキキンカクチャワンタケを案内してもらえないか」と相談を承りました。 まだ時期的に早いのではないかという不安は見事に的中し、取材当日は1本も見つかりませんでした。仕方がないので その日はよく見られるスポットや探し方のアドバイスをお伝えしたのでした。しばらく経った頃に再び連絡があり、
Apr 4


オオタチイヌノフグリ!?
3月31日、早いもので、2026年度が幕を閉じようとしています。新年度も自然観察と発信を楽しんでまいります。 年度末なので、先日29日に見つけたとっておきの植物をご紹介します。※明日だと“ウソ”になってしまうので・・ 出張からの帰り道、あるイベントの視察見学も兼ねて、八王子市内某所のショッピングセンターに立ち寄りました。 駐車場の周りには雑草がたくさん生えていたので、遅めの昼食を食べつつ一人で観察。“もう、タチイヌノフグリも 咲き始めたか~”と、ぼやきながら虫の目観察を続けていると、タチイヌノフグリの一群から少し離れたところに、 明らかにそれとは異なる風貌のイヌノフグリ類(Veronica)が1個体、目に飛び込んできました。花が大きいのです。 タチイヌノフグリの花の直径は3mmが標準ですが、この花は約5mmありました。ミリ単位の違いとはいえ、実際に 見るとだいぶ大きく見えます。花冠裂片(花びら状の部分)が萼裂片よりも長いため、余計に大きく感じられました。 5円玉の穴の直径が5mmなので、イヌノフグリの仲間を見つけるたびに、硬貨を当てがって比較して
Apr 3


ツミとフデリンドウ
3月30日、雨が極端に少なかった影響なのか、ここのところ姿池最上段に大量の藻が発生していました。正直言って いつ苦情が来てもおかしくない状況でしたが、この日ようやく水抜き清掃を実施することができました。緑地作業の チームが堤防下の余水吐部分も含めて汚れを一掃して下さったので、一安心です。お疲れさまでした。清掃実施中に 捕獲されたアメリカザリガニや外来魚を岸に置いておいたところ、全てカラスが咥え去っていったくれたそうです。 清掃を終えて撤収準備にとりかかっていると、近くの梢で猛禽類のツミが盛んに鳴いていました。最近、芝生広場や 姿池の周辺でよく鳴いているので、ひょっとしたらこの辺りで繁殖するのかなと思っていたところです。堤防の上を 横切ってつくいけの道に降りたようだったので見に行くと、集草場裏の高いところに雌のツミが止まっていました。 距離があったのであまり鮮明ではないものの、証拠写真です。近くで繁殖する可能性が無いわけではありませんが、 ひょっとしたら、花蜜を求めて桜並木に群がっているメジロやヒヨドリを狙って通ってきているのかもしれません。...
Apr 2


越冬明けのホソミオツネントンボ
3月29日、企業による社会貢献活動の講師アドバイザーとして、市内北西部(上川町)の谷戸まで出張してきました。 これまで社員の皆さんと手掛けてきた保全作業の数々や、今後の管理方針、特筆される動植物の位置などを地図上に マッピングしながら現地を廻りました。シンボリックな樹木や指標生物を探すのは宝探しのようで楽しい時間です! 昨年、ビオトープとして掘り込みを行った湿地のそばをゆっくりと飛ぶトンボを見つけました。枝に止まったので、 そっと近付いてみると、ホソミオツネントンボでした。この非常に細くて小枝そっくりなトンボは、関東で見られる 成虫のまま冬越しする越年性のトンボ3種のうちの一つです。分布域こそ広いものの、全体的に減少傾向にあります。 長池公園でも2000年代前半まではそれなりに確認されていたのですが、最近はめっきり姿を見せなくなりました。 少し引きで撮ってみると、ピントを合わせるのが難しいくらい細いです。春先には写真のように水色になりますが、 冬は全身が褐色ですので、さらに目立ちません。越冬中に鳥などからの捕食を免れるための化けの術なのでしょう。
Apr 2


オオヤハズエンドウ
3月28日、先日27日の午後は堀之内方面で巡回清掃を実施しましたが、思いがけない出会いが待ち受けていました。 堀之内洗馬川公園のベンチの周りでゴミを拾っていた時のこと。植え込みからつるを伸ばしているヤハズエンドウの 群落の中に、ハッと違和感を覚えたのです。“たまたま目が合った”という感覚が近いかもしれません。普段から、 雑草ばかり見ているとたまにこういうことがあります。周りのヤハズエンドウよりも明らかに大きい直径3cmほどの 花を付けたヤハズエンドウそっくりの別の植物でした。その正体は、オオヤハズエンドウ(オオカラスノエンドウ)。 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)の基準変種(または亜種)でヨーロッパ原産の1年草です。写真下に写り込んでいる ヤハズエンドウの花と比べてみていただければ、花がひとまわりほど大きいのがお分かりいただけることでしょう。 花が大きいだけでなく、萼は深く切れ込んで裂片(萼歯)が萼筒よりもやや長いこと、托葉が歯牙状に切れ込むこと、 茎がヤハズエンドウよりも太くて上方には軟毛が多いことなどの特徴も確認することができました。葉だけ
Apr 1


バアソブの赤ちゃんとノウサギの痕跡
3月27日、パークキッズレンジャーの定例活動として、堀之内東山はぐくみの森緑地で希少種の保全を行いました。 ミッションは、夏に開花する希少植物、バアソブの自生する環境のお手入れです。今回も多摩丘陵の自然を守る会の 皆さんと一緒に、和気藹々と作業に取り組みました。自生地はしばらく放置していたこともあって、マダケの侵入が 著しかったのですが、竹とり作業が楽しかったようで、夢中で作業を進め、元通りの環境に戻すことができました。 肝心のバアソブは多数の芽生えが確認され、そのほかにもワニグチソウやアカショウマなどが顔を出していました。 バアソブの芽生えは、ツルニンジンと違って全体に白い毛がびっしり生えています。毛むくじゃらで可愛いのです。 生育環境の整備をするには、時期が遅くなってしまいましたが、芽生えを目視しながら作業できる利点もあります。 また嬉しいことに、そこらじゅうにニホンノウサギの糞や食痕があり、改めてこの場所の豊かさを感じたのでした。 タンポポの花粉を食べに来たヤブキリの赤ちゃんやナナホシテントウなど、小さな虫たちも次々に見つかりました。...
Mar 31


春の情景その2
3月26日、帝京大学スポーツ医療学科の先生と学生さんたちが来館され、公園を拠点とした社会的処方の実装研究に ついて意見交換を行いました。常々、公園は福祉の場としても様々な形で貢献していることを実感していましたが、 例えば今現在、一人では外出が困難な方や外を歩く自信が無く在宅中心の生活を送っている高齢者も、多くおられる ことと思います。そうした方々に対しても、気軽に公園へ足を運んでもらえるように、何か出来得る支援は無いもの でしょうか。その一つの試みとして、大学生リンクワーカーが一人住まいのお年寄りのお散歩に同行するサービスを 長池公園で実施することになりました。地域に住む全ての人の心身の健康に寄与する“ウェルビーイングパーク”の 実現を目指して、福祉をキーワードに、専門家や大学と連携しながら新たなチャレンジをしていきたいと思います。 さて、先日の下柚木方面の里山散策の続きをお届けします。樹林地を抜けると、視界いっぱいにオオアラセイトウの お花畑が広がっていました。ショカッサイ、ハナダイコン、ムラサキハナナなど多くの異名を持つアブラナ類です。...
Mar 31


春の情景その1
3月25日、所用で下柚木方面へ出かけたついでに、希少植物の現状確認を兼ねて周辺の里山を一回りしてきました。 大栗川より南側は造成が進み、ほとんどが宅地化されています。点在する緑地帯も学校林などの一部を除いて大半が 公有地(都市公園や都市緑地)として行政の管理下にあります。その一方で、大栗川や野猿街道よりも北側のエリアは 民有の農地や緑地が現在も残っており、地元の方が農作業を営む姿や昔ながらの里山景観に触れることができます。 谷戸奥の針葉樹林へ足を踏み入れると、薄暗い林床にポツポツとナガバノスミレサイシンが花を咲かせていました。 長池公園でも、カタクリ群落の周りに自生している樹林性のスミレです。この場所では、花と葉をいくつも展開した 立派な個体が多く見られました。スミレの写真を撮る時には、種の特徴がわかるように花の正面と側面、そして葉を うまく一つの画角に入れて撮るのがポイントとなります。そうはいっても、いざ実践しようとすると、被写体探しに 苦労することになります。ここではそんな心配は無用で、撮って下さいといわんばかりのモデルさんだらけでした。..
Mar 31


ルリタテハの日光浴とシジュウカラの巣作り
3月24日、来客対応が重なり、少々慌ただしい一日となりました。それでも、園内をご案内していると、小鳥たちの 囀りやアオゲラのドラミングが聴こえたり、コナラが芽吹いていたり、春めく里山に疲れも吹き飛んでしまいます。 つくいけの道を通りがかった際に、陽だまりの切り株の上でルリタテハが日向ぼっこしていました。先日取り上げた コツバメが翅を閉じて止まるのとは反対に、ルリタテハは高頻度でこうして翅を広げて止まることが多い種類です。 成虫越冬するので、越冬明けのこの時期は特に日光浴する姿をよく見ます。調子に乗って指に乗せようとしましたが 残念!すぐに飛び去ってしまいました。しばらくすると同じ場所へまた舞い戻る様子は、まるでトンボのようです。 ところで、自然館中庭の巣箱にはシジュウカラのペアが頻繁に出入りしています。巣の外装に使うコケを運び込んで いるのです。モニター越しに中の状況を見ることができます。巣箱内にどんどんコケが敷き詰められていく様子は、 ずっと見ていても飽きません。そしてこの日、自然館入口のもう一つの巣箱にも巣材の運び込みが確認されました。...
Mar 28


マメザクラと春の里山仕事
3月23日、雑木林トレイル沿いの林縁で、ひっそりと自生のマメザクラが見頃を迎えています。小ぶりの花は、白や ピンクと変化に富み、開花して間もなく葉が展開してくるために、花と葉のコントラストも楽しむことができます。 マメザクラの分布の中心は富士山、箱根、八ヶ岳などにあり、実際に現地を訪ねてみるとあちこちで目に付きます。 このように南関東周辺に限定的に分布する植物群は「フォッサマグナ要素」と呼ばれますが、火山活動に伴う隆起や 伊豆島嶼の衝突など、地殻変動の影響を受けて独自に種分化を遂げたものといわれています。多摩丘陵の雑木林に、 世界的に見てこの地域固有のフォッサマグナ要素の植物が自生していることは、もっと注目されても良いでしょう。 また、マメザクラは日本に自生するサクラの中でも、特に他の種との間で雑種を作りやすいことが知られています。 おなじみのタマノホシザクラやヤブザクラをはじめ、栽培品種でもコヒガンやオカメなどがマメザクラを片親とする 雑種として親しまれています。雑種由来のサクラには必ず元になった両親種の特徴が形質として表れるので、ここに...
Mar 28


陽光桜の花道
3月22日、バス通り沿いの陽光桜並木が予想どおり、この三連休で一斉に開花し、多くの見学者で賑わっています。 陽光桜(ヨウコウ)はアマギヨシノとカンヒザクラの交配によって作出された栽培品種で、他の桜より早く咲きます。 長池公園のバス通りに沿って、全部で200本が植えられています。この圧巻の光景に、通りがかりにスマホカメラを 向ける方も多数お見かけしました。花はとても美しい桃色ですが、いざ撮影となるとなかなか狙いが定まりません。 桜を綺麗に撮る方はすごいですね!ちなみに、1~4枚目は一眼レフ、5枚目以降はスマホカメラで撮ったものです。 陽光桜に導かれ、日中は自然館の来館者が増えています。自然館周囲に植栽されたヤブザクラとタマノホシザクラ、 園内に自生するマメザクラも同時に見頃を迎えており、早咲きの桜たちをじっくり見比べてみるのもおすすめです。 また、新たに通路を整備した自然館中庭では、保護育成中のジロボウエンゴサクやレンプクソウ、マツバスゲなどが 開花しています。これまでは遠目からでしか見られなかった地植えの草花が、間近で観察できるようになりました。
Mar 25


コツバメと植物観察会
3月21日、小山内裏公園主催の植物観察会で講師を務めてきました。私にとっては、学生時代に足繁く通って植物を 勉強した思い入れのあるフィールドです。当時はまだ開園前なので管理者はいませんでしたが、現在は公園の管理や 自然環境の保全に精通した東京都公園協会のレンジャーが常駐しています。そのおかげで現在でも生物多様性豊かな 谷戸環境が保たれており、四季を通じてとても魅力的な場所です。春爛漫の園内をレクチャーしながら廻りました。 事前の下見では、代わる代わるアセビの花を訪れる蝶たちを観察しましたが、この日は春の使者、コツバメが出現。 ツバメの子ではなくシジミチョウの仲間です。翅を閉じて止まるのが特徴で、青く美しい表側は決して見せません。 裏側は地味なチョコレート色で、止まると背景に溶け込んでしまいます。体が毛深くて、ぬいぐるみのようですね! コツバメは“スプリング・エフェメラル(春の儚い命)”と呼ばれていますが、植物界のスプリング・エフェメラルと いえばこちらでしょう。鮎の道沿いに群生しているカタクリです。よく晴れていたので花びらがしっかり反り返り、..
Mar 24


ヌカスゲとコゴメスゲ
3月20日、八王子市東部地域に生育する植物をまとめた「由木地区植物目録2022」の刊行から4年が経ちました。 2022年以降も細々と植物調査(フロラ調査)は継続しており、新たな発見が相次いでいます。刊行後に50種近くもの 新産種が追加され、分類上の変更や修正事項も増えてきたため、そろそろ新訂版を作り直す必要性が出てきました。 その矢先、由木では現状不明になっていた種と、過去に記録の無い新産種、いずれもスゲ属の植物を発見しました。 一つめはヌカスゲです。カヤツリグサ科のスゲ属に属する植物は種類が多い上、どれも姿が非常によく似ています。 そのため、一般向けの植物図鑑では、ほとんど取り上げられることがありません。このヌカスゲも、いわゆる図鑑に 載っていない雑草の一つです。見分けが難しいというだけで、実際にはこの仲間(スゲ属ヌカスゲ節のアオスゲ類)は 身近にありふれています。例えば4月に開花するメアオスゲやノゲヌカスゲは、 道ばたにもごく普通に生えています。 種によって環境の好みの違いや地域性がみられ、いくら気にしていても見つからないスゲというのも当然あ
Mar 23


アセビのレストラン
3月19日、午前中はイベントの下見で尾根緑道を歩きました。日が出てぽかぽかしてくると、蝶が舞い始めました。 先日、アセビの花に訪花するビロードツリアブを紹介しましたが、尾根緑道のアセビには蝶たちが訪れていました。 最初に現れたのはアカタテハです。以前はそれほど珍しくはなかったのですが、近年は出会う機会が減っています。 環境省と日本自然保護協会が行ってきた市民調査、モニタリングサイト1000里地調査の中間取りまとめによれば、 全国に分布する普通種87種のうち、34種が絶滅危惧相当の減り方をしていたそうです。アカタテハもその一つで、 減少率は7.4%と高い数値になっています。食草のカラムシや生息に適した草地の減少が影響しているのでしょうか。 もう一種、アカタテハよりも小型のタテハチョウが来ていました。キタテハです。こちらは越冬成虫も時々見かける 身近な存在です。とはいえアセビの花に飛来しているのは初めて見ます。早春の重要な蜜源になっているのですね。 もっとも個体数が多かったのはこちらのテングチョウです。チョウは全体的に減少傾向にある中で、テングチョウ
Mar 22


今年もミツボシツチカメムシ
3月18日、 講師の仕事で八王子城跡へ出かけてきました。集合場所の高尾駅には早くもツバメが到着していました! バスを降りてから目的地の八王子城跡までの道のりは、普通に歩けば15分程度の行程です。しかしあちこちに野花が 咲き、山里の情緒漂う一本道はあまりに魅力的でなかなか前に進みません。路傍のホトケノザやヒメオドリコソウに 気を取られていると、小さなカメムシを見つけました。シソ科の植物の汁を食草とするミツボシツチカメムシです。 ヒメオドリコソウやメハジキの花の周りで時々目にますが、3年前にも取り上げていました。 ミツボシツチカメムシ 生垣のベニバナトキワマンサクには、透き通る翅を持った蛾が2匹止まっていました。マエアカスカシノメイガです。 足もとを歩いていた派手なカメムシはナガメ。あたたかくなり、多くの虫たちが活動を始めているのを実感します。 意外だったのは、アセビの花に10匹以上ものビロードツリアブが群れていたことです。春になると現れるアイドル的 存在のビロードツリアブ。姿を見かけるのはもっぱらスミレやカタクリなど草花が中心です。アセビの花がこれ
Mar 22


くつろぐトモエガモ
3月17日、不要になったサインや炭焼き実施の旗を回収しながら、長池公園の園内を一回りしました。この冬は野鳥 撮影目的の来園者が非常に多かったのですが、花の季節となり、この日は珍しく野鳥撮影者を見かけませんでした。 立場上、管理者として撮影マナーについて注意喚起などを行ってきたこともあり、久しぶりに人目を気にせずに(?)、 野鳥観察を楽しむことができました。築池の倒木にはトモエガモの姿。つくいけの道からそっと覗き込んでみると、 鳴き声を発したり、伸びを行ったりと、ずいぶんリラックスして過ごしていました。死角の少ない築池では、水面に 浮かんだ倒木の上が様々な水鳥にとって安心できる居場所になっています。こちらとしては全身を見ることができる 絶好のチャンス。トモエガモの雄は胸の辺りの斑点や色のグラデーションがとても美しいこと、知っていましたか? そのそばをオシドリの雄が通り過ぎていきました。この子は翼を痛めているのですがたくましく生き延びています。 水面で元気にはばたいている姿は見たものの飛ぶことができるのかどうかは不明なので、このまま渡去期が過ぎても.
Mar 21
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