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ヘンペイソウ

12月10日、朝から江戸川区にある東京ECO動物海洋専門学校で講義を行ってきました。環境業界で働く立場として

学生の皆さんに向けて様々な“お仕事の現場”を紹介する授業です。将来、公園管理や環境教育に関わる人材が一人

でも多く育っていくことを期待したいと思います。お昼を挟み、その足で東久留米まで移動し、ある講座の下見へ。

東久留米駅を降りてすぐの場所にある小さな公園に、小判のような面白い形をしたイネ科植物が群生していました。

ヘンペイソウ(宿根コバンソウ)です。春に見られるコバンソウやニセコバンソウ、チュウコバンソウなどと混同され

ますが、それらとは別の種類で、ワイルドオーツとも呼ばれる北アメリカ原産の栽培種です。枯れてもなお美しく、

切り花やドライの花材として使われることも多いので、野草愛好家よりもむしろ園芸家のほうが親しみがあるかも?

目的地の南沢湧水群は、落合川の源流域に広がるとても素敵な場所です。澄んだ水の流れには、ナガエミクリの葉が

たゆたい、淡水魚の魚影もあちこちで見かけました。街なかを流れる川とは思えないほど、豊かさに溢れています。

一方で、所々に外来植物のセイヨウミズユキノシタと推定されるものや、イケノミズハコベなども繁茂しているのが

気がかりです。水生の外来植物には、一度入り込むと、元の状態を取り戻すのが困難なほどの広がりを見せるものも

少なくありません。通うには少し距離が遠すぎますが、今後も時々訪れて環境の変化に注視してみたいと思います。

源流近くの保全区域に辿り着く頃には、すっかり日も傾いていました。足元の小さな流れにはカワセミがいました。

カワセミはどこで眠りにつくのでしょう?ずっと昔、ある雑誌で「竹やぶの中で単独で寝ていた」という写真付きの

記録が掲載されていたことがあります。この事例が、カワセミ界ではごく自然なことなのか、それとも珍しいのか、

真相はわかりません。この記録をヒントにして、いつか、カワセミのねぐらを探り当ててみたいと目論んでいます。


 
 
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