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メダカチビカワゴミムシ

11月30日、大塚西公園でパークキッズレンジャーと地元有志による池清掃が行われました。

池の底に溜まった落ち葉や枝を回収しながら、生息する水生生物を調べます。池に入らない

子どもたちはケヤキの落ち葉を集めて遊んでいました。水中に落ちた木の実を夢中で集める

子もいれば、ドジョウやメダカ、ヤゴなどを次から次へと捕まえる子もいて、そのそばでは

黙々と掃除に励む大人たちの姿・・みんな一緒に作業しているのに、過ごし方や楽しみ方は

一つではない自由なところがいい光景なのでした。私も子どもたちを連れて途中から参戦!

今回の活動は、中学生パーキッズも何人か参加してくれていて、嬉しくなりました。中学は

みんなバラバラなので、パーキッズ活動でしか会えない面々ということもあり、近況報告に

花が咲いていました。そのうちの一人、Hくんが「ケヤキの樹皮めくりやろ~よ!」と私を

誘ってくれたので、「じゃあ越冬テントウムシ先に見つけたら勝ちね!」と今シーズン初

めくりを2人で楽しみました。もちろん、めくりすぎないように、慎重に皮を選びながら。

「たけとさん!甲虫!」と呼ぶので、冗談半分で「メダカチビカワゴミムシだよ、見たこと

ないけれど、見たい子ね笑」と答えると、「いやいやマジでそれかもしれないですよ!」と

返ってきました。どれどれ・・ぎゃっ!なんとまあ本当にメダカチビカワゴミムシでした。

私が自然観察において多大なる影響を受けた本、『街なか葉めくり虫さんぽ(ベレ出版)』の

ケヤキ樹皮めくりのページで紹介されていた生きものの中で、唯一、まだ遭遇していない

種類がこの甲虫だったのです。この本に紹介されている生きものは全て、身近で見られる

種類なので、ケヤキ樹皮めくりを始めてすぐに出会えると思っていたのに、なぜか遭遇せず

この地域には生息していないのでは?・・と疑ってすらいたものの、ちゃんといました。

Hくん、ありがとう!!うわさどおり、ハンミョウに似た姿形、飛び出した眼、渋い模様。

しかし想像していたよりもずっと小さく、とにかく動き回って落ち着きの無い虫でした。

せっかく見つけてくれたのに上手に撮れていなくて申し訳ないですが、お目にかかれただけ

でも大満足です。ここでは複数個体が見つかりました。他でも意識して探してみよう・・!

私は定番のヒレルクチブトゾウムシとハイイロフサヤスデ、肉食性のキハダエビグモなどを

発見。残念ながら、越冬テントウムシは見つけられず、極小種のハダニクロヒメテントウを

見つけてきたHくんに軍配が上がりました。年齢は離れていても、生きもの探しでこんなに

盛り上がれるなんて、パーキッズ活動を通じて私も良き友を得たものです。しみじみ・・

活動の様子です。みんな楽しそう!今回の調査で確認できた生き物たちは以下の通りです。

メダカ(ヒメダカを含む)、ドジョウ、シナヌマエビ、マツモムシ、オオアオイトトンボ、

ヤゴ(クロスジギンヤンマ、アカネ類ほか4種類)、モノアラガイ、サカマキガイの計11種。

大塚西公園の池は、イヌタヌキモやトチカガミといった水草を導入してから、トンボ類を

はじめとする水生生物の多様性が向上しました。定期的なお掃除がとても大切なんですね!

21名のパーキッズ、松が谷連絡協議会の皆さん、ご近所の子どもたち、お疲れさまでした。


 
 
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