top of page


ツバキンを探せ!
4月1日、新年度のはじまりはすっきりしないお天気。雨が続き、陽光桜や早咲きの桜は花びらもだいぶ散りました。 ソメイヨシノが花盛りを迎えるこの時期は、雨がちな天気のことが多いですね。以前にはこんな記事も。 桜流しの雨 さて、そんな雨降りの中で、むしろ生き生きと輝いているキノコがあります。春先にヤブツバキの木の下で見つかる “ツバキン”こと、ツバキキンカクチャワンタケです。名前のとおり、菌核病にかかったツバキの落ちた花を栄養に 菌核と呼ばれる塊を形成し、そこからニョキッと生えてくる茶碗型のキノコです。長池公園の駐車場や自然館周辺に 植栽されたヤブツバキの周りでも、積もった落ち葉を掻き分けながら目を凝らせば簡単に見つけることができます。 3月初旬、ある新聞社の記者さんから「ツバキキンカクチャワンタケを案内してもらえないか」と相談を承りました。 まだ時期的に早いのではないかという不安は見事に的中し、取材当日は1本も見つかりませんでした。仕方がないので その日はよく見られるスポットや探し方のアドバイスをお伝えしたのでした。しばらく経った頃に再び連絡があり、
6 hours ago


オオタチイヌノフグリ!?
3月31日、早いもので、2026年度が幕を閉じようとしています。新年度も自然観察と発信を楽しんでまいります。 年度末なので、先日29日に見つけたとっておきの植物をご紹介します。※明日だと“ウソ”になってしまうので・・ 出張からの帰り道、あるイベントの視察見学も兼ねて、八王子市内某所のショッピングセンターに立ち寄りました。 駐車場の周りには雑草がたくさん生えていたので、遅めの昼食を食べつつ一人で観察。“もう、タチイヌノフグリも 咲き始めたか~”と、ぼやきながら虫の目観察を続けていると、タチイヌノフグリの一群から少し離れたところに、 明らかにそれとは異なる風貌のイヌノフグリ類(Veronica)が1個体、目に飛び込んできました。花が大きいのです。 タチイヌノフグリの花の直径は3mmが標準ですが、この花は約5mmありました。ミリ単位の違いとはいえ、実際に 見るとだいぶ大きく見えます。花冠裂片(花びら状の部分)が萼裂片よりも長いため、余計に大きく感じられました。 5円玉の穴の直径が5mmなので、イヌノフグリの仲間を見つけるたびに、硬貨を当てがって比較して
1 day ago


ツミとフデリンドウ
3月30日、雨が極端に少なかった影響なのか、ここのところ姿池最上段に大量の藻が発生していました。正直言って いつ苦情が来てもおかしくない状況でしたが、この日ようやく水抜き清掃を実施することができました。緑地作業の チームが堤防下の余水吐部分も含めて汚れを一掃して下さったので、一安心です。お疲れさまでした。清掃実施中に 捕獲されたアメリカザリガニや外来魚を岸に置いておいたところ、全てカラスが咥え去っていったくれたそうです。 清掃を終えて撤収準備にとりかかっていると、近くの梢で猛禽類のツミが盛んに鳴いていました。最近、芝生広場や 姿池の周辺でよく鳴いているので、ひょっとしたらこの辺りで繁殖するのかなと思っていたところです。堤防の上を 横切ってつくいけの道に降りたようだったので見に行くと、集草場裏の高いところに雌のツミが止まっていました。 距離があったのであまり鮮明ではないものの、証拠写真です。近くで繁殖する可能性が無いわけではありませんが、 ひょっとしたら、花蜜を求めて桜並木に群がっているメジロやヒヨドリを狙って通ってきているのかもしれません。...
1 day ago


越冬明けのホソミオツネントンボ
3月29日、企業による社会貢献活動の講師アドバイザーとして、市内北西部(上川町)の谷戸まで出張してきました。 これまで社員の皆さんと手掛けてきた保全作業の数々や、今後の管理方針、特筆される動植物の位置などを地図上に マッピングしながら現地を廻りました。シンボリックな樹木や指標生物を探すのは宝探しのようで楽しい時間です! 昨年、ビオトープとして掘り込みを行った湿地のそばをゆっくりと飛ぶトンボを見つけました。枝に止まったので、 そっと近付いてみると、ホソミオツネントンボでした。この非常に細くて小枝そっくりなトンボは、関東で見られる 成虫のまま冬越しする越年性のトンボ3種のうちの一つです。分布域こそ広いものの、全体的に減少傾向にあります。 長池公園でも2000年代前半まではそれなりに確認されていたのですが、最近はめっきり姿を見せなくなりました。 少し引きで撮ってみると、ピントを合わせるのが難しいくらい細いです。春先には写真のように水色になりますが、 冬は全身が褐色ですので、さらに目立ちません。越冬中に鳥などからの捕食を免れるための化けの術なのでしょう。
2 days ago


オオヤハズエンドウ
3月28日、先日27日の午後は堀之内方面で巡回清掃を実施しましたが、思いがけない出会いが待ち受けていました。 堀之内洗馬川公園のベンチの周りでゴミを拾っていた時のこと。植え込みからつるを伸ばしているヤハズエンドウの 群落の中に、ハッと違和感を覚えたのです。“たまたま目が合った”という感覚が近いかもしれません。普段から、 雑草ばかり見ているとたまにこういうことがあります。周りのヤハズエンドウよりも明らかに大きい直径3cmほどの 花を付けたヤハズエンドウそっくりの別の植物でした。その正体は、オオヤハズエンドウ(オオカラスノエンドウ)。 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)の基準変種(または亜種)でヨーロッパ原産の1年草です。写真下に写り込んでいる ヤハズエンドウの花と比べてみていただければ、花がひとまわりほど大きいのがお分かりいただけることでしょう。 花が大きいだけでなく、萼は深く切れ込んで裂片(萼歯)が萼筒よりもやや長いこと、托葉が歯牙状に切れ込むこと、 茎がヤハズエンドウよりも太くて上方には軟毛が多いことなどの特徴も確認することができました。葉だけ
3 days ago


バアソブの赤ちゃんとノウサギの痕跡
3月27日、パークキッズレンジャーの定例活動として、堀之内東山はぐくみの森緑地で希少種の保全を行いました。 ミッションは、夏に開花する希少植物、バアソブの自生する環境のお手入れです。今回も多摩丘陵の自然を守る会の 皆さんと一緒に、和気藹々と作業に取り組みました。自生地はしばらく放置していたこともあって、マダケの侵入が 著しかったのですが、竹とり作業が楽しかったようで、夢中で作業を進め、元通りの環境に戻すことができました。 肝心のバアソブは多数の芽生えが確認され、そのほかにもワニグチソウやアカショウマなどが顔を出していました。 バアソブの芽生えは、ツルニンジンと違って全体に白い毛がびっしり生えています。毛むくじゃらで可愛いのです。 生育環境の整備をするには、時期が遅くなってしまいましたが、芽生えを目視しながら作業できる利点もあります。 また嬉しいことに、そこらじゅうにニホンノウサギの糞や食痕があり、改めてこの場所の豊かさを感じたのでした。 タンポポの花粉を食べに来たヤブキリの赤ちゃんやナナホシテントウなど、小さな虫たちも次々に見つかりました。...
4 days ago


春の情景その2
3月26日、帝京大学スポーツ医療学科の先生と学生さんたちが来館され、公園を拠点とした社会的処方の実装研究に ついて意見交換を行いました。常々、公園は福祉の場としても様々な形で貢献していることを実感していましたが、 例えば今現在、一人では外出が困難な方や外を歩く自信が無く在宅中心の生活を送っている高齢者も、多くおられる ことと思います。そうした方々に対しても、気軽に公園へ足を運んでもらえるように、何か出来得る支援は無いもの でしょうか。その一つの試みとして、大学生リンクワーカーが一人住まいのお年寄りのお散歩に同行するサービスを 長池公園で実施することになりました。地域に住む全ての人の心身の健康に寄与する“ウェルビーイングパーク”の 実現を目指して、福祉をキーワードに、専門家や大学と連携しながら新たなチャレンジをしていきたいと思います。 さて、先日の下柚木方面の里山散策の続きをお届けします。樹林地を抜けると、視界いっぱいにオオアラセイトウの お花畑が広がっていました。ショカッサイ、ハナダイコン、ムラサキハナナなど多くの異名を持つアブラナ類です。...
4 days ago


春の情景その1
3月25日、所用で下柚木方面へ出かけたついでに、希少植物の現状確認を兼ねて周辺の里山を一回りしてきました。 大栗川より南側は造成が進み、ほとんどが宅地化されています。点在する緑地帯も学校林などの一部を除いて大半が 公有地(都市公園や都市緑地)として行政の管理下にあります。その一方で、大栗川や野猿街道よりも北側のエリアは 民有の農地や緑地が現在も残っており、地元の方が農作業を営む姿や昔ながらの里山景観に触れることができます。 谷戸奥の針葉樹林へ足を踏み入れると、薄暗い林床にポツポツとナガバノスミレサイシンが花を咲かせていました。 長池公園でも、カタクリ群落の周りに自生している樹林性のスミレです。この場所では、花と葉をいくつも展開した 立派な個体が多く見られました。スミレの写真を撮る時には、種の特徴がわかるように花の正面と側面、そして葉を うまく一つの画角に入れて撮るのがポイントとなります。そうはいっても、いざ実践しようとすると、被写体探しに 苦労することになります。ここではそんな心配は無用で、撮って下さいといわんばかりのモデルさんだらけでした。..
4 days ago


ルリタテハの日光浴とシジュウカラの巣作り
3月24日、来客対応が重なり、少々慌ただしい一日となりました。それでも、園内をご案内していると、小鳥たちの 囀りやアオゲラのドラミングが聴こえたり、コナラが芽吹いていたり、春めく里山に疲れも吹き飛んでしまいます。 つくいけの道を通りがかった際に、陽だまりの切り株の上でルリタテハが日向ぼっこしていました。先日取り上げた コツバメが翅を閉じて止まるのとは反対に、ルリタテハは高頻度でこうして翅を広げて止まることが多い種類です。 成虫越冬するので、越冬明けのこの時期は特に日光浴する姿をよく見ます。調子に乗って指に乗せようとしましたが 残念!すぐに飛び去ってしまいました。しばらくすると同じ場所へまた舞い戻る様子は、まるでトンボのようです。 ところで、自然館中庭の巣箱にはシジュウカラのペアが頻繁に出入りしています。巣の外装に使うコケを運び込んで いるのです。モニター越しに中の状況を見ることができます。巣箱内にどんどんコケが敷き詰められていく様子は、 ずっと見ていても飽きません。そしてこの日、自然館入口のもう一つの巣箱にも巣材の運び込みが確認されました。...
Mar 28


マメザクラと春の里山仕事
3月23日、雑木林トレイル沿いの林縁で、ひっそりと自生のマメザクラが見頃を迎えています。小ぶりの花は、白や ピンクと変化に富み、開花して間もなく葉が展開してくるために、花と葉のコントラストも楽しむことができます。 マメザクラの分布の中心は富士山、箱根、八ヶ岳などにあり、実際に現地を訪ねてみるとあちこちで目に付きます。 このように南関東周辺に限定的に分布する植物群は「フォッサマグナ要素」と呼ばれますが、火山活動に伴う隆起や 伊豆島嶼の衝突など、地殻変動の影響を受けて独自に種分化を遂げたものといわれています。多摩丘陵の雑木林に、 世界的に見てこの地域固有のフォッサマグナ要素の植物が自生していることは、もっと注目されても良いでしょう。 また、マメザクラは日本に自生するサクラの中でも、特に他の種との間で雑種を作りやすいことが知られています。 おなじみのタマノホシザクラやヤブザクラをはじめ、栽培品種でもコヒガンやオカメなどがマメザクラを片親とする 雑種として親しまれています。雑種由来のサクラには必ず元になった両親種の特徴が形質として表れるので、ここに...
Mar 28


陽光桜の花道
3月22日、バス通り沿いの陽光桜並木が予想どおり、この三連休で一斉に開花し、多くの見学者で賑わっています。 陽光桜(ヨウコウ)はアマギヨシノとカンヒザクラの交配によって作出された栽培品種で、他の桜より早く咲きます。 長池公園のバス通りに沿って、全部で200本が植えられています。この圧巻の光景に、通りがかりにスマホカメラを 向ける方も多数お見かけしました。花はとても美しい桃色ですが、いざ撮影となるとなかなか狙いが定まりません。 桜を綺麗に撮る方はすごいですね!ちなみに、1~4枚目は一眼レフ、5枚目以降はスマホカメラで撮ったものです。 陽光桜に導かれ、日中は自然館の来館者が増えています。自然館周囲に植栽されたヤブザクラとタマノホシザクラ、 園内に自生するマメザクラも同時に見頃を迎えており、早咲きの桜たちをじっくり見比べてみるのもおすすめです。 また、新たに通路を整備した自然館中庭では、保護育成中のジロボウエンゴサクやレンプクソウ、マツバスゲなどが 開花しています。これまでは遠目からでしか見られなかった地植えの草花が、間近で観察できるようになりました。
Mar 25


コツバメと植物観察会
3月21日、小山内裏公園主催の植物観察会で講師を務めてきました。私にとっては、学生時代に足繁く通って植物を 勉強した思い入れのあるフィールドです。当時はまだ開園前なので管理者はいませんでしたが、現在は公園の管理や 自然環境の保全に精通した東京都公園協会のレンジャーが常駐しています。そのおかげで現在でも生物多様性豊かな 谷戸環境が保たれており、四季を通じてとても魅力的な場所です。春爛漫の園内をレクチャーしながら廻りました。 事前の下見では、代わる代わるアセビの花を訪れる蝶たちを観察しましたが、この日は春の使者、コツバメが出現。 ツバメの子ではなくシジミチョウの仲間です。翅を閉じて止まるのが特徴で、青く美しい表側は決して見せません。 裏側は地味なチョコレート色で、止まると背景に溶け込んでしまいます。体が毛深くて、ぬいぐるみのようですね! コツバメは“スプリング・エフェメラル(春の儚い命)”と呼ばれていますが、植物界のスプリング・エフェメラルと いえばこちらでしょう。鮎の道沿いに群生しているカタクリです。よく晴れていたので花びらがしっかり反り返り、..
Mar 24


ヌカスゲとコゴメスゲ
3月20日、八王子市東部地域に生育する植物をまとめた「由木地区植物目録2022」の刊行から4年が経ちました。 2022年以降も細々と植物調査(フロラ調査)は継続しており、新たな発見が相次いでいます。刊行後に50種近くもの 新産種が追加され、分類上の変更や修正事項も増えてきたため、そろそろ新訂版を作り直す必要性が出てきました。 その矢先、由木では現状不明になっていた種と、過去に記録の無い新産種、いずれもスゲ属の植物を発見しました。 一つめはヌカスゲです。カヤツリグサ科のスゲ属に属する植物は種類が多い上、どれも姿が非常によく似ています。 そのため、一般向けの植物図鑑では、ほとんど取り上げられることがありません。このヌカスゲも、いわゆる図鑑に 載っていない雑草の一つです。見分けが難しいというだけで、実際にはこの仲間(スゲ属ヌカスゲ節のアオスゲ類)は 身近にありふれています。例えば4月に開花するメアオスゲやノゲヌカスゲは、 道ばたにもごく普通に生えています。 種によって環境の好みの違いや地域性がみられ、いくら気にしていても見つからないスゲというのも当然あ
Mar 23


アセビのレストラン
3月19日、午前中はイベントの下見で尾根緑道を歩きました。日が出てぽかぽかしてくると、蝶が舞い始めました。 先日、アセビの花に訪花するビロードツリアブを紹介しましたが、尾根緑道のアセビには蝶たちが訪れていました。 最初に現れたのはアカタテハです。以前はそれほど珍しくはなかったのですが、近年は出会う機会が減っています。 環境省と日本自然保護協会が行ってきた市民調査、モニタリングサイト1000里地調査の中間取りまとめによれば、 全国に分布する普通種87種のうち、34種が絶滅危惧相当の減り方をしていたそうです。アカタテハもその一つで、 減少率は7.4%と高い数値になっています。食草のカラムシや生息に適した草地の減少が影響しているのでしょうか。 もう一種、アカタテハよりも小型のタテハチョウが来ていました。キタテハです。こちらは越冬成虫も時々見かける 身近な存在です。とはいえアセビの花に飛来しているのは初めて見ます。早春の重要な蜜源になっているのですね。 もっとも個体数が多かったのはこちらのテングチョウです。チョウは全体的に減少傾向にある中で、テングチョウ
Mar 22


今年もミツボシツチカメムシ
3月18日、 講師の仕事で八王子城跡へ出かけてきました。集合場所の高尾駅には早くもツバメが到着していました! バスを降りてから目的地の八王子城跡までの道のりは、普通に歩けば15分程度の行程です。しかしあちこちに野花が 咲き、山里の情緒漂う一本道はあまりに魅力的でなかなか前に進みません。路傍のホトケノザやヒメオドリコソウに 気を取られていると、小さなカメムシを見つけました。シソ科の植物の汁を食草とするミツボシツチカメムシです。 ヒメオドリコソウやメハジキの花の周りで時々目にますが、3年前にも取り上げていました。 ミツボシツチカメムシ 生垣のベニバナトキワマンサクには、透き通る翅を持った蛾が2匹止まっていました。マエアカスカシノメイガです。 足もとを歩いていた派手なカメムシはナガメ。あたたかくなり、多くの虫たちが活動を始めているのを実感します。 意外だったのは、アセビの花に10匹以上ものビロードツリアブが群れていたことです。春になると現れるアイドル的 存在のビロードツリアブ。姿を見かけるのはもっぱらスミレやカタクリなど草花が中心です。アセビの花がこれ
Mar 22


くつろぐトモエガモ
3月17日、不要になったサインや炭焼き実施の旗を回収しながら、長池公園の園内を一回りしました。この冬は野鳥 撮影目的の来園者が非常に多かったのですが、花の季節となり、この日は珍しく野鳥撮影者を見かけませんでした。 立場上、管理者として撮影マナーについて注意喚起などを行ってきたこともあり、久しぶりに人目を気にせずに(?)、 野鳥観察を楽しむことができました。築池の倒木にはトモエガモの姿。つくいけの道からそっと覗き込んでみると、 鳴き声を発したり、伸びを行ったりと、ずいぶんリラックスして過ごしていました。死角の少ない築池では、水面に 浮かんだ倒木の上が様々な水鳥にとって安心できる居場所になっています。こちらとしては全身を見ることができる 絶好のチャンス。トモエガモの雄は胸の辺りの斑点や色のグラデーションがとても美しいこと、知っていましたか? そのそばをオシドリの雄が通り過ぎていきました。この子は翼を痛めているのですがたくましく生き延びています。 水面で元気にはばたいている姿は見たものの飛ぶことができるのかどうかは不明なので、このまま渡去期が過ぎても.
Mar 21


大栗川崖線の自然観察
3月16日、多摩丘陵の自然を守る会の会員対象の研修で講師を務めました。上柚木公園周辺、大栗川崖線の緑地帯を 散策しながら解説を行いました。この一帯は、大栗川のかつての流路を思い起こさせる水辺林植生が見どころです。 ・・といいつつ、やはりいつもどおり自由な観察会になりました。樹皮めくりは今シーズン最後になるでしょうか。 めくりおさめの成果、ヒノキ樹皮下ではトゲヤドリカニムシ(1・2枚目)やヒシモンナガタマムシ、ケヤキ樹皮下では ウズタカダニの一種(3枚目)、ヒレルクチブトゾウムシ(4枚目)、ハイイロフサヤスデ(5枚目)などが得られました。 普段はあまり小さな生きものに注目しない皆さん、その多様性にとても驚かれたご様子。これもまた成果でしょう。 また、園路から丸見えの場所にニホンアナグマの巣穴がありました。センサーカメラを設置してみたくなりますね。 もちろん植物も色々観察しましたが、面白かったのは写真のナガバヤブソテツです。なんと羽片が種子植物のように 著しく切れ込んでいます。これらの奇形の葉っぱだけを見たら、シダ植物であることすらも疑ってしまいそう
Mar 19


ヤハズエンドウとソクズの顔
3月15日、長池公園に面したバス通りの陽光桜が少しずつ咲き始め、開花に関するお問い合わせも増えてきました。 天候にもよりますが、3月20日~25日頃に見頃を迎えるのではないかと思っています。15日時点ではほぼ蕾です。 そんな陽光桜並木の足もとの植え込みから、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)がつるを伸ばして咲いていました。 どこにでも生えている雑草ですし、写真を撮るほどのものではないかもしれません。でも、この子は私の心を掴んだ “べっぴんさん”で、思わずしゃがみ込んでカメラを向けました。毎日、出会った植物をあるがままに撮って載せて きましたが、意外とその植物の特徴を押さえつつ、感じたままの魅力が伝わるような写真はそう簡単に撮れません。 このヤハズエンドウは花付きが良くて、それぞれがこっちを向いたりあっちを向いたりしているところも素敵です。 それらの花が一つの面に配置されているので、複数の花にピントを合わせやすく、特徴的な矢はず状の小葉からなる 羽状複葉や、つるの先端が巻きひげになっている様子も一枚に写し込むことができました。良い写真かどうかは別と
Mar 18


芽吹きの愉しみと不思議な空
3月14日、卒園・卒業シーズンを迎えた人々の門出を祝うかのごとく、雑木林の木々が、一斉に芽吹き始めました。 大好きなイボタノキの芽吹きです。等間隔に並んだ短い枝の先から、みんなで息を合わせて葉っぱを開いています。 この芽吹きを見ると、なんだかわくわくしてしまいます。葉を落とした冬の間は全く目に入らないのが不思議です。 イボタノキが生えるのと同じ少し湿った林床には、メギも芽吹き始めています。こちらは枝に鋭いトゲがあります。 細い枝のステージの上で、まるでダンスを楽しんでいるように見えます。芽吹き姿からは色々な想像ができますね! 一方、それらに比べて規則性が無いように見えるコゴメウツギの気まぐれな芽吹きも、かえって味わいがあります。 ニワトコは早くも芽吹いた葉の間から花芽が顔を覗かせています。この花芽のブロッコリー状の部分を、手で優しく 握るようにして臭いを嗅いでみて下さい。ゴマのような香りが、ふわっと漂ってくるはずですよ。ぜひお試しあれ! ラストはこちらの芽吹きです。五枚の小さな葉が手のひらの形に広がろうとしている特徴的な姿。さて何でしょう?...
Mar 18


植物カルタで本気対決!
3月13日、松が谷の東中野公園で林床整備の続きを実施しました。自生のタマノカンアオイや移植されたカタクリの 生育する一角は刈払機を止めて慎重に手刈りを行いました。今年も花が見られるといいのですがちょっと不安です。 手刈りを行った区画には数株のシュンランが青々と葉を広げ、早くも花を咲かせていました。つい先日も自然館前に 植栽されたシュンランの花を載せたばかりですが、雑木林の落ち葉の間から顔を出す自生の個体は風情が違います。 這いつくばって撮っていたら、「へーそうやって撮るといいのか」と一緒に作業していたKさんに真似されました笑。 指で花を押し広げてみるとわかりますが、紫の斑点がある白い唇弁、左右に開いた緑色の側萼片、上に開いた緑色の 背萼片に加えて、唇弁を覆い隠すような格好で緑色の側花弁が2枚あり、これら2枚の側花弁がパタンと閉じた状態で 開花するのがデフォルトなので、どうしても斜め下から見上げて撮影しないと、花の表情がうまく写せないのです。 先日11日に最終回の授業を行った別所小学校おおぞら学級の植物観察プログラムですが、この日はその集大成として
Mar 16
bottom of page
