春の情景その2
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3月26日、帝京大学スポーツ医療学科の先生と学生さんたちが来館され、公園を拠点とした社会的処方の実装研究に
ついて意見交換を行いました。常々、公園は福祉の場としても様々な形で貢献していることを実感していましたが、
例えば今現在、一人では外出が困難な方や外を歩く自信が無く在宅中心の生活を送っている高齢者も、多くおられる
ことと思います。そうした方々に対しても、気軽に公園へ足を運んでもらえるように、何か出来得る支援は無いもの
でしょうか。その一つの試みとして、大学生リンクワーカーが一人住まいのお年寄りのお散歩に同行するサービスを
長池公園で実施することになりました。地域に住む全ての人の心身の健康に寄与する“ウェルビーイングパーク”の
実現を目指して、福祉をキーワードに、専門家や大学と連携しながら新たなチャレンジをしていきたいと思います。
さて、先日の下柚木方面の里山散策の続きをお届けします。樹林地を抜けると、視界いっぱいにオオアラセイトウの
お花畑が広がっていました。ショカッサイ、ハナダイコン、ムラサキハナナなど多くの異名を持つアブラナ類です。
外来種ですが、日本の里山景観にすっかり馴染んでいますね。丘の上に広がる段々畑では、菜の花も花盛りでした。
足もとにはシバスゲが点々と顔を出していました。頻繁に草刈りされるような低茎草地に生育するスゲの仲間です。
農地の耕作放棄によって背の高い草が増えたり、環境が変わったりすると人知れず姿を消してしまう指標種なので、
当たり前のように生えている場所を見つけると嬉しくなります。周囲にはクサボケやワレモコウも生えていました。
白い花を枝いっぱいに咲かせていたこちらはスモモです。「すもももももももものうち」なんていいますが、スモモの
美しさは別格!「花咲か爺さん」を連想させる横広がりの樹形と、雪のように真っ白な花の組み合わせが魅力です。
里山の春を代表する光景の一つですが、スモモの原産国は中国です。中国では、日本でいうところのサクラのような
存在で、春の花の代名詞としてモモとともに親しまれているそうです。確かにお花見にはぴったりかもしれません。
眼下には、これまた見事なサクラの大木が見頃を迎えていました。エドヒガンです。瓢箪型の萼筒、縦に木目の入る
樹皮、美しい樹形などが特徴で、ソメイヨシノなどに比べてやや早い時期に花盛りとなります。タマノホシザクラや
ヤブザクラはエドヒガンとマメザクラの交雑起源といわれており、この機会に母種の特徴をじっくり観察しました。
上の写真は1段目がタマノホシザクラ、2段目がヤブザクラです。どちらも、大栗川より南側の地域を中心に分布し、
それより北側では稀な存在。今回の散策の目的の一つは、大栗川よりも北側に、わずかに分布する2種のサクラ類の
現状を確かめることでした。結果は写真のとおりです。ちゃんと、たわわに花を咲かせて待っていてくれましたよ!
だんだん雨足が強くなってきたので撤収しようかというときに、雨に濡れたノジスミレがお見送りしてくれました。
近隣地域の春の里山の様子を2回にわたってお伝えしました。まだまだこの街にはいいところがたくさんありますね!









































