越冬明けのホソミオツネントンボ
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3月29日、企業による社会貢献活動の講師アドバイザーとして、市内北西部(上川町)の谷戸まで出張してきました。
これまで社員の皆さんと手掛けてきた保全作業の数々や、今後の管理方針、特筆される動植物の位置などを地図上に
マッピングしながら現地を廻りました。シンボリックな樹木や指標生物を探すのは宝探しのようで楽しい時間です!
昨年、ビオトープとして掘り込みを行った湿地のそばをゆっくりと飛ぶトンボを見つけました。枝に止まったので、
そっと近付いてみると、ホソミオツネントンボでした。この非常に細くて小枝そっくりなトンボは、関東で見られる
成虫のまま冬越しする越年性のトンボ3種のうちの一つです。分布域こそ広いものの、全体的に減少傾向にあります。
長池公園でも2000年代前半まではそれなりに確認されていたのですが、最近はめっきり姿を見せなくなりました。
少し引きで撮ってみると、ピントを合わせるのが難しいくらい細いです。春先には写真のように水色になりますが、
冬は全身が褐色ですので、さらに目立ちません。越冬中に鳥などからの捕食を免れるための化けの術なのでしょう。
林床に美しいカケスの羽が散らばっていました。この辺りでカケスほどの大きさの鳥を捕食する猛禽類はオオタカに
違いありません。当日、オオタカの姿を見ることはありませんでしたが、その痕跡から生態系の豊かさが伺えます。
社員の一人が、交尾しながら小枝を歩き回る小さなゾウムシを見つけました。アザミホソクチゾウムシでしょうか?
小さな谷戸の水溜まりでは、思いがけずトウキョウサンショウウオの生息も確認できました。1枚目の写真の成体は、
残念ながらお亡くなりになっていますが、別の場所で複数の卵塊を見つけました。ヤマアカガエルはすでに孵化して
おたまじゃくしの姿に。繁殖する両生類は谷戸の生物多様性保全上、極めて重要な存在といえます。嬉しいですね!
植物も旬モノをいくつか。ネコノメソウ、ショウブ、ダンコウバイ、アブラチャン、ウグイスカグラ、アケビです。
下から上に青々と葉を広げるショウブの美しいこと!南多摩では準絶滅危惧種に指定されており、貴重な光景です。
マッピングを進めながら、予想しない発見の連続に歓喜してしまいました。そんな私の姿を見て、この場所の価値を
社員の皆さんにも改めて噛み締めてもらえたのではないかと思います。※今回の記事、場所の詳細は差し控えます。



































