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今年もカヤコオロギ
8月20日、自然館の中庭テラスではタヌキマメが次々と開花し、ハチオウジアザミの蕾も徐々に目立ってきました。 ところで先日、別所地区の一角にある、小さなチガヤの草地に立ち寄ってみました。お目当てはカヤコオロギです。 東京都でも減少傾向が著しい草原性の鳴く虫(※実際は鳴かないそう)で、観察できる場所は非常に限られています。 昨年のこの時期に、ブログでも取り上げていますので詳しくはこちらをご参照下さい。カヤコオロギとテングスケバ 1年前と同じ場所ではほとんど食痕が見当たらず、今シーズンはだめかも・・と諦めかけていると、少し離れた場所で 食痕とともに、写真の雌個体が見つかりました。長い触角に側面の白いライン、じつに魅力的なビジュアルですね! カヤコオロギが生息している場所では、写真のようなユニークな食痕が見つかります。ただでさえ細いススキの葉を 器用に食べ進んで細長い筋が残るのです。もしも皆さんのご近所に、ススキがまばらに生えるようなチガヤの草地が あれば、食痕が残されていないかどうか気にしてみて下さいね。知られざる新産地の発見に繋がるかもしれません。.
Aug 27


続・夏山に涼を求めて
8月19日、講師の仕事で御岳山を歩いてきました。平日にもかかわらず、バスもケーブルも臨時便が運航するほど、 多くの登山客で賑わっていました。前回来訪時の記事に続いて、出会った動植物をご紹介します。夏山に涼を求めて まずは言わずもがな、御岳名物のレンゲショウマです。満開の群落の周囲は撮影する人々でごった返していました。 最近、SNSなどでもレンゲショウマの写真が数多く見受けられますが、AIで作成されたものや不自然に補正や加工が 施されたものもかなり多いので、注意が必要です。一度生で花を見れば、きっと本物も見抜けるに違いありません。 山麓の沢筋と富士峰園地から武蔵御嶽神社にかけて目に付いた植物をご紹介します。散策の参考にしてみて下さい。 順番に、ソバナ、ヤマジノホトトギス、ツルリンドウ、イワタバコ、モミジガサ、ミヤマタニワタシ、キヌタソウ、 オクモミジハグマ、ヒメノガリヤス、ツノハシバミ、ソウシシヨウニンジン(f.)、フシグロセンノウ、ヒメフウロ、 クルマバナ、アブラチャン、ビロードシダ、キカラスウリ、ボタンヅル、ケンポナシ、アズマガヤ、サンカクヅル
Aug 26


木漏れ日のリスアカネ
8月18日、巡回清掃で松が谷方面の公園緑地を廻りました。大塚西公園ではちょうど草刈りが行われた直後でした。 先日、池の奥で倒木が発生し、その際に処理しきれなかった一部の枝葉が、池の水面にまだ生々しく残っています。 その状況を見廻っていると、池の縁にヒラリと赤トンボが飛来しました。後ろの木々が鬱蒼として木陰を作っている 中に、わずかに木漏れ日が差しているスポットがあり、真っ赤な腹部がキラリと輝いています。そっと近付いてから 胸部の模様や腹部末端の色や形を確認すると、正体はリスアカネでした。ちなみに、名前の“リス”はトンボ学者の 人名に由来するそうです。リスアカネは以前にも別の場所で観察したことがあり、その時に特徴や見分け方などを、かいつまんで書いておいたので、詳しくはこちらの記事を参考にしてみて下さい。リスアカネとカノコサビカミキリ さて、このリスアカネですが、個人的には大塚西公園での生息は初めて気が付きました。カエルやトンボをはじめと する水生生物の賑わいを取り戻すべく、池清掃や在来性水草の導入などを進めてきた成果といえるかもしれません。...
Aug 23


テングスケバとツマグロスケバ
8月17日、長池公園西バス停近くの林縁では、自生する草原性の草花を刈り残して保護しています。オトギリソウや クララ、コマツナギなどが咲き移ろい、人々の目を癒してくれるだけでなく、生きものの拠り所にもなっています。 この日、草むらで久しぶりに見つけたのはテングスケバという昆虫です。ヨコバイやウンカ、もっとメジャーな虫で いうとセミなどに近い仲間で、イネ科植物の汁を吸って暮らしています。名前通り、天狗の鼻のようなとんがり頭と 向こう側が透けて見えるレースのような翅が特徴です。さらによく見れば、謎のストライプ柄まで入っていますね。 小さくて目立たないのに、見れば見るほど魅力に溢れた不思議な昆虫だと思います。これからが発生シーズンです。 一匹見つかると、その付近で次々に別個体が見つかります。レースのドレスをまだお召しでないこの子は幼虫です。 子どものテングスケバもまた魅力的で、カメレオンのような姿をしています。自然草地のマスコット的な存在かも? 同じ場所にはテングスケバよりもわずかに大きい1.5cmほどの“スケバ”がいました。思わず「見たかった虫!」と.
Aug 23


そっくりさんを見極める
8月16日、さっきまで晴れていたかと思えば、パラパラと雨が降り始めたり、またすぐに止んだりと不安定な天気。 芝生の上を飛び回っていたウスバキトンボがはらりと草に舞い降りました。雨の日はウスバキトンボをじっくり観察 するチャンスです。休憩時、ヤンマと同じように草木に捕まってぶら下がります。足もとからはブチヒゲカメムシが よたよたと這い出してきました。「やれやれ、また雨か・・」虫たちのそんな声が草むらから聴こえてくるようです。 話は変わりますが、自然館周辺や中庭でキンミズヒキが見頃を迎えています。穂状に花を咲かせる姿はバラ科らしく なく、むしろミズヒキや○○トラノオを思わせる風情です。しかしながら、葉っぱはギザギザのある複葉でバラ科の 典型的な見た目をしていて納得させられます。小葉の大きさは不揃いで、葉柄の付け根には大きな托葉があります。 隣り合って、キンミズヒキと外観がそっくりのヒメキンミズヒキも開花していました。こちらは花と花の間に隙間が あって花数も疎らなものがほとんどです。判断に迷う場合は花のつくりを見てみて下さい。雄しべが5~8本であれば.
Aug 20


ミソハギとアオスジハナバチ
8月15日、自然館中庭の鉢植えでは“盆花”とも呼ばれるミソハギの花がよく咲いています。先日14日の昼下がり、 長く続いた雨が上がるのを待ち望んでいたかのように、この花には蜜を求めて多くのハチたちが集まっていました。 中でも目を引いたのは、黒地にブルーのラインが入ったアオスジハナバチです。数匹が俊敏に飛び回りながら花から 花へと休むことなく移動して、吸蜜を繰り返していました。花の構造上、サワギキョウなど蜜腺が奥の方にある花の 場合はもう少しゆっくり一つの花に留まっていてくれるのですが、ミソハギでは一つの花での滞在時間は一瞬です。 ホバリングしながらではさすがに届かないけれど、体勢的に長時間止まり続けるのは辛い、そんな感じでしょうか。 ところで、過去記事を検索してみると、ちょうど3年前の今日、アオスジハナバチの話題を取り上げていたのでした。 やっぱりこの時期なんですね。ちょっと懐かしい。アオスジハナバチとナンバンギセル / 花と虫2題とホドイモ開花 いつの間にか、水鉢の水面にはヒシの花が咲いていました。こちらも真夏に花開くイメージが強い水生植物ですね
Aug 16


ミヤマアカネが教えてくれること
8月14日、大塚なかおね公園の大塚団地に面した外縁部には、水が染み出して湿った一角があります。この場所は、 通りがかるたびに車を路肩に停めてチェックしています。というのも、1990年代前半くらいまでヤブムグラという 希少植物がこの付近にまとまって生えていた記録があるからです。地形や環境は当時と大きくは変わっていないはず ですが、少なくとも私たちが同公園を管理するようになった当初より、すでに姿が見えなかったことから、草刈りが 繰り返されるうちに消滅した可能性が高いと思われます。間違ってまた再生してくれたりしないかなぁ・・といつも つい、ダメもとでこの場所に立ち寄ってしまうのでした。この日もがっかりして車に戻ろうとすると、1匹のトンボ。 翅にべっこう色の帯が入っているのが特徴のミヤマアカネです。由木地区周辺ではまだそれなりに見かける種類では ありますが、減少傾向にある赤トンボの一つでしょう。細い流れのそばの明るい草むらなどを好み、前から生息して いた場所であっても、流れの水量が極端に減ったり周囲が鬱蒼としてきたりするとパタリと姿を消してしまいます。.
Aug 15


夏水仙と夏風鈴
8月13日、所用で公園アドプト団体の代表者のご自宅を何軒か訪ねて廻りました。久しぶりの方にもお会いできて、 最近の活動の様子などをお話いただくなど、有意義な訪問となりました。そして、車での移動中にも良い出会いが。 大塚みどり公園近くの道ばたで、車窓から淡いピンク色の花が見えました。ヒガンバナの仲間、ナツズイセンです。 古い時代に大陸から持ち込まれたといわれる栽培種で、人里近くの林縁などに球根ごと広まって野生化しています。 といってもヒガンバナほど見る機会は多くありません。雨に濡れた鴇色(ときいろ)が何ともいえない味わいでした。 なお、名前の“水仙”は秋以降に地上から姿を現す葉がスイセンに似ることに由来しており、確かにそっくりです。 思わず車を停めたのが運のツキ。足もとのアスファルトからは、フタバムグラが顔を出しているのを見つけました。 こちらは湿ったところを好む在来の植物。庭先や畑で見かけますが、ありそうで意外と見つからない雑草なのです。 公園緑地だけでなく、周辺の住宅街や農地など普段あまり通らない場所にもまだまだお宝が眠っているものですね。..
Aug 15


雨の中庭で植物鑑賞
8月12日、外は雨模様。昼休みにセミの抜け殻を探しに出かけた以外は、会議などがあって自然館で過ごしました。 自然館中庭では、夏に見頃となる保護植物がいくつか開花しています。写真の花は、記事の表紙を飾るのがおそらく 3回目のサワギキョウです。長池公園を代表する草花の一つで、ハンノキ林下の自生株由来の系統を植え戻しており、 現在では園内各所で開花を楽しむことができます。雨に打たれてしっとりとした感じもまた艶っぽくて素敵ですね! 水鉢内のアゼオトギリが仲良く二つ並んで咲いていました。他県から導入した域外保全植物です。花の寿命が短く、 一度に1つとか多くても3つほどしか花が咲かないので、隣り合わせで咲いているのは初めて見たような気がします。 記録によると、かつては東京都内の畦畔や湿地にも広く分布していたようです。今となっては“幻の名花”ですね。 長池公園をはじめ、南多摩エリア全域で復活の兆し(減少後に再び産地が増加)があるマキエハギも咲き始めました。 この植物は、なんといっても、今にも切れてしまいそうなほど細長い花柄が魅力です。写真から伝わるでしょうか?
Aug 15


インターンシップ前半戦終了
8月11日、「山の日」が国民の祝日に定められてから10年になるそうです。山の日の制定自体はもう少し前ですが、 “海の日の次は山の日か~”なんて、テレビを見ながら思ったのをよく覚えています。子どもたちにとっては夏休み 期間中の祝日はあまり恩恵が無い気もします。それでも、山にちなんだイベントや登山へ足を運んだ方も多いはず。 夏の昆虫といえば、やはりカブトムシとクワガタですが、今シーズンは個体数が多くて日中でもよく見かけますね。 近所でこんな綺麗な雄に巡り合うと大人でも胸が高鳴ります。それと同時に、遠くの山まで出かけなくても日常的に 自然の豊かさを感じられることが、いかに恵まれていることか、尊いことであるか、そんなことを実感するのです。 さて、1日遅れでの報告となってしまいましたが、先日10日はインターンシップのお二人による実習最終日でした。 午前中は厳しい暑さの中、自然館から駐車場にかけての草木の手入れとして、ヌルデの抜き取りや除草、つるとり、 外来種オオブタクサの抜き取りなどを行いました。来園者からの温かい声かけにも明るく応じつつ、和気あいあいと.
Aug 14


続・ムシャクロツバメシジミ
8月10日、先日、長池公園で初めてムシャクロツバメシジミを確認して記事に書きました。ムシャクロツバメシジミ その後は7日にも、翅の擦れ具合からおそらく同じ子と思われる個体が、自然館スタッフによって観察されています。 別所一丁目の住宅街にも、食草であるセダムの仲間が植えられたり、野生化したりしていることを思い出して、発生 状況を確認するためにふらっと散策してみました。すると、道ばたの花壇へ飛んできた個体をすぐに見つけました。 先日、長池公園で観察した個体は翅が擦り切れていましたが、この子は翅が傷んでおらず、本種の特徴がはっきりと 確認できます。ツバメシジミよりも大きな斑点柄、控えめな尾状突起、うっすらと見えるオレンジの斑紋などです。 ペラペラヨメナの花で元気に吸蜜しているこの子は、いったいどこで育ったのだろう・・周囲を探索してみました。 ・・ありました!庭先や路傍で複数のセダムの仲間(マンネングサ類)を確認することができました。長池公園内では 在来のコモチマンネングサしか見られませんが、この住宅街では外来系統のメキシコマンネングサ(1枚目)をはじめ
Aug 14


トゲヂシャとハゼラン
8月9日、最近のこと、植物写真家の知人から「炎天下の国道までトゲヂシャの花を撮りに行ったら一つも花が開いて いなくて閉口したよ!」と報告がありました。もちろん他に成果があってタダでは帰らなかったようですが、確かに トゲヂシャ自体は各地の道路沿いのアスファルトなどで見かけるにもかかわらず、その花が開いているのを見たのは 私も数えるほどしかありません。ちなみにトゲヂシャはキク科の外来雑草で、野菜のレタスに近縁の大型植物です。 名前の通り、各所にトゲがあり、葉が平面的ではなく立体的に付く(表が上で裏が下ではなく表も裏も真横を向く)と いう非常に特徴的な見た目をしています。近年は由木街道、野猿街道、16号バイパス、多摩ニュータウン通りなどの 幹線道路に沿って急速に分布を広げており、中央分離帯や路側帯など他の植物が生えづらい隙間に群生しています。 さて、先日4日の午前中にコンビニの前で見つけたトゲヂシャが開花していました。まともに咲いている花を見たのは 久しぶりです。開花はかなり疎らで、まだ蕾の頭花や、すでに果実ができているものが同じ株に混在していました。
Aug 13


お盆前のキツネノカミソリ
8月8日、令和8年と合わせると8が3つ揃った縁起の良い日なのだそうです。名前に8の入った「八王子」でも色々と 盛り上がっていた様子。市内の神社では八が8つ入った特別な御朱印が頒布され、SNSで話題に上がっていました。 「令和八年八月八日 八王子市制一〇八年 祝八王子まつり 八幡八雲神社」・・確かに8つ。これは特別感があります! ところで、長池公園のカタクリ観察路では、お盆前に咲く花、キツネノカミソリが見事な群落を作って開花中です。 時折、木漏れ日が差すような薄暗い樹林下の陰湿地を好む、ヒガンバナの仲間です。この時期の林床に光が届く量は わずかですので、葉は早春だけ地上に広げて、頭上の木々に葉が展開する前までに光合成を終える習性があります。 生成した養分は地中の球根に蓄えておき、8月初旬に再び、今度は花を咲かせる花茎のみが地上へと姿を現すのです。 “カミソリ”は葉の見た目に由来しますが、“キツネ”については諸説あり、そのうちの一つが花の時期に葉が見え ないことが不思議であり、キツネに化かされたようだというもの。「狐七化け、狸八化け」という諺がありま
Aug 11


変身するニコゲヌカキビ
8月7日、多摩モノレール沿線の傘平緑地(飛び地)で草刈りと刈り込みを実施しました。来週は緑地管理作業がお盆で お休みなので、この日が最終作業日でした。あまりの蒸し暑さに閉口しつつ、休憩時間は雑草に癒されてきました。 こちらは、傘平緑地の外周や大塚公園周辺に群生しているニコゲヌカキビという外来雑草です。北米原産で砂防用に 植栽されたものが各地で野生化していますが、ほとんど気付かれていません。名前は“ヌカキビ”なのに、ヌカキビ よりもむしろチゴザサに似たような外観をしています。湿生裸地に生え、全体に毛が見られる点が一番の特徴です。 ニコゲヌカキビは初夏、茎頂に繊細な花序枝を出します。それらの花が枯れて脱落したあとの盛夏から秋にかけて、 次は葉の脇から小さな花序枝を複数、出穂します。その姿は初夏の頃と別人のように異なり、いわば変身の術です! 以前に撮影した5月のニコゲヌカキビの様子です。茎のてっぺんに立派な花序を持ち、ずいぶん印象が異なりますね。 ニコゲヌカキビのように、同じ株がしばらく生き続け、初夏と夏とで変身を遂げる植物はそれほど多くありません。.
Aug 10


ナンバンギセルとマヤラン
8月6日、インターンシップ受け入れ2日目は先日の実習生にくわえて、東京薬科大学の学生さんが一名新たに参戦。 すぐに打ち解けて下さり、この日も外周緑地の草刈りや展示会の会場設営など、多様なメニューに取り組みました。 インターンシップ活動の様子は後半で報告することにして、最近、質問の問い合わせが多い花を二つご紹介します。 1つめはナンバンギセルです。姿池周りの斜面草地にもさっと茂っているススキの根元を見ていくと、ニョキニョキと 顔を出して花を咲かせています。ススキなどに寄生する寄生植物で、パイプ煙草の形をした不思議な花が人気です。 せっかく姿池まで足を運んだら、ぜひ注目したいのがギンヤンマです。今時期、姿池の水面近くを何匹も飛び回って いて、写真のように雌雄が連結したまま飛んでいる光景もよく見かけます。最近は珍しいハネビロトンボをはじめ、 チョウトンボやサナエ類、さらに園内初記録のタイワンウチワヤンマも確認され、トンボラッシュのスポットです。 もう1つ、よく尋ねられるのが菌従属栄養植物のマヤランです。長池公園では、複数箇所によく出現する場所があり、.
Aug 9


インターンシップでサインクリーニング
8月5日、この日より東京環境工科専門学校から1名の実習生が来園し、インターンシップ月間がスタートしました。 夏休み期間を利用して、様々な大学や専門学校の学生さんたちが公園管理の現場を体験します。学びの場としてだけ でなく、インターンの学生さんたちは、公園づくりの重要な担い手として捉えており、スタッフ側も熱が入ります。 初日は館内展示や園内サインの清掃、草名札の設置を行いました。生きものへの興味関心の高い学生さんだったので 道中は色々見ながら話が弾みます。田んぼの辺りで、「このクワにはよくキボシカミキリがいるんだよ~」なんて話を していたら、彼が足もと近くの幹に何かを見つけた様子。おっ!トラフカミキリではないですか。先日も別の場所で 見たばかりですが、個体数の少ない珍しいカミキリムシです。前回と違って触角も欠損していません。しかし近くで よく見るとオレンジ色のダニが数ヶ所付着していました。カミキリムシあるあるな現象ですが、柄ではありません。 ヒメホシカメムシ、アシグロツユムシ、ギンヤンマ(羽化不全?)、ハクセキレイ・・と、その後も色々と観察しながら
Aug 9


夏山に涼を求めて
8月4日、先月、自然館に「長池公園にレンゲショウマは咲いていますか?」という問い合わせがあって驚きました。 レンゲショウマといえば低地や丘陵地にはまず自生しない山地性の植物です。唯一無二の存在感がある美しい花で、 植物好きから絶大な人気があります。近隣では御岳山の群生地がもっとも有名です。ちょうど今月の講座で御岳山を 訪れることになっており、その下見を兼ねて、レンゲショウマをはじめとする山の植物の開花状況を見てきました。 林道のすぐそばで聞き慣れない声がしたのでじっと目を凝らすと、オオルリの雌が止まっていました。長池公園では 渡りの途中に立ち寄っていく子をたまに目にするくらいですが、ここでは多数が繁殖しています。時期的にはすでに 繁殖を終え、秋の渡りに向けてひっそりと生活している頃でしょう。よく見るとミズキの果実を咥えたまま地鳴きを 繰り返しています。口に咥えた実を呑み込むこともせず、よほどの緊張が走っていたのでしょうか。ヘビや猛禽類が 接近していたのかもしれません。左を向いたときと右を向いたときとで実の色が変わって見えるのは、ミズキの実が...
Aug 8


ムシャクロツバメシジミ
8月3日、雨天で事務仕事などに励んでいましたが、夕方、自然館の前で長池公園初記録となる昆虫を見つけました。 2013年に愛知県で国内初確認された中国・台湾原産の外来種、ムシャクロツバメシジミという小さなチョウです。 近年は東京や埼玉でもちらほら発生が確認されるようになっており、今年もすでに片倉城跡公園や松木日向緑地での 目撃情報があったことから、小さなチョウを見かける度に気にかけていたところ、長池公園での発見に至りました。 セダム(マンネングサの仲間)を食草にしているため、街なかや河川敷での発生例が多いようです。自然館のそばには コモチマンネングサが生えているので、ムシャクロツバメシジミの幼虫はこの葉を食べて育ったのかもしれません。 よく似た在来種のツバメシジミ(左)とヤマトシジミ(右)です。これらとの区別点は、①後翅に短い尾状突起がある、 ②尾状突起の近くにはうっすらとオレンジ色の斑紋がある、③ツバメシジミよりも黒い斑点模様が大きくて目立つ、 ④翅表はこげ茶~黒褐色、といった感じです。翅が傷んでいたからかもしれませんが、ヤマトシジミほどの俊敏さ
Aug 8


ハネビロトンボとトラフカミキリ
8月2日、パークキッズレンジャーの定例活動を実施しました。この日は夏休み企画として、公園スタッフFさんから 旅行先の石垣島で撮った生きものの上映会が行われました。私は南の島へ行ったことが無いので、当然、見たことが 無い生きものばかり・・子どもたちと一緒に“うぉーっ”と感嘆の声を上げていました。カタツムリとタニシの違い などためになるクイズや、最後は写真カードのプレゼント付き。楽しい報告会になりました。後半は猛暑の屋外へ! センサーカメラの回収をしつつ、いつも通り、園内の生きもの観察タイムに・・とその前に、珍客とのご対面です。 1週間ほど前から、姿池で複数個体が確認されている南方系のトンボ、ハネビロトンボ。中学生の調査グループが採集 した直後の個体をみんなに見せてくれました。2020年に来園者によって姿池で撮影されたのが園内で唯一の確実な 記録ですので、6年ぶりの出現になります。近年は、関東への迷行記録も少しずつ増えている印象があり、私も昨年、 講座で小金井市の玉川上水を訪れた際に偶然発見しました。今後の動向が注目されるトンボですね。ハネビロトンボ
Aug 8


アカコブコブゾウムシ
8月1日、気付けば8月ですね。梅雨らしい梅雨のあとは夏らしい夏といった感じで、セミたちもすこぶる元気です。 先週、町田市内の緑地で個人的に好みのゾウムシを見つけました。その名も「アカコブコブゾウムシ」といいます。 コブコブ?コジコジ?・・この誤入力ではないかとすら思わせる、不思議な名前が正式な和名なのです。赤いコブの あるコブゾウムシの一種ということでこうなったそう。コブが1回のシロコブゾウムシもいるので、あぁややこしや。 名前もさることながら、この出で立ち!昆虫なのに草食の哺乳類を連想させるような愛くるしさをお持ちですよね。 見た目通り、葉っぱの上に止まってあまり動かず、ツンツンするとやっとヨタヨタと歩き始めるところも最高です。 話は全く変わりますが、スタッフブログの裏話(?)を一つ。ブログでは、毎回の記事に写真をたくさん掲載しており、 写真ごとのキャプションが無い代わりに、できる限り、文章中で種名や解説コメントを書くように心がけています。 しかしながら、記事の最後に、解説もコメントも無くポンと写真だけが貼ってあることが往々にしてありますよね。
Aug 7
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