ヒミズ
10月11日、「安全・安心なまちづくりの日」だそうです。私たち公園管理者が、自然館や公園緑地の管理を通じて、
実現していかなければならない命題でもあります。ピーポくんの家に登録している自然館は、子どもたちたちを犯罪
から守る駆け込み寺として、また、放課後や休日に集える居場所の一つとして。公園緑地は、ハード面とソフト面の
双方から、犯罪を防ぎ、防犯意識を高めるための取り組みを進めていく必要があります。それらの実現には、地域の
方の協力が不可欠です。公共と民間、そして教育機関が一体となり、子どもたちの暮らしを守ってまいりましょう。
ところで先日、つくいけの道に一匹のモグラの死骸が転がっていました。身近に棲んでいながら、あまり認識されて
いない哺乳類の一つ、ヒミズです。芝生などに大きな塚を作ることで有名なアズマモグラと違い、彼らはあまり深い
トンネルを掘ることはせず、落ち葉と土壌の間の層や、柔らかい土の浅いところに潜り込むように生活しています。
いわば、“半地下”で生活している彼らの生きている姿を見る機会は滅多にありません。私自身もヒミズが活動して
いる様子を観察したのは数えるほどしかなく、こうして死骸を拾うたびに改めてその存在に気付かされるのでした。
なぜよく死骸が地上に転がっているのか、これは自然界の七不思議の一つといっても良いかもしれませんが、むしろ
動物全般の死骸をあまり見かけないことのほうが不思議といえるでしょう。それはいうまでもなく、自然の中で死を
迎えた哺乳類の多くは、私たちの目に触れるよりもずっと早い段階で、鳥などの捕食者、虫や土壌生物などによって
食べ尽くされ、掃除されているからです。一方、ヒミズをはじめとするモグラの仲間は死後の臭気がキツいからか、
捕食者の多くは好まないといいます。それを証拠に、ヒミズの死骸にはよく獣の噛み跡だけが残っています。もしも
美味しかったら、全部食べてしまうはずですから、咥えてはみたけれど、食べるのはやめた、ということでしょう。
こうして片付けられることなくその場に残されたヒミズの死骸を不憫に思い、拾って自然館に持ち帰ったのでした。
おまけその1。今シーズンの長池公園は多くの渡り鳥で賑わいました。これらのうち、タイミングが合わずに私が観察
できなかったサンコウチョウとアオバトの写真を常連の来園者のHさん、Nさんからご提供いただきました。美しい!
おまけその2。自然館にキノコーナーが新設されています。地域のTさんから寄贈されたリアルなフィギュアは必見!



