雑木林の秋草彩々
10月17日、まちだ市民大学HATSの自然環境コース受講者を対象とする現地講座で、出張講師を務めてきました。
会場は、町田の市街地に残された保全緑地、金森峯山緑地です。HATSの卒業生で発足された「みどりのHATS」が
2005年以来、長年にわたって活動を続けてきた緑地であり、講座でも、スタッフの皆さんが活躍されていました。
私からは、境川の段丘崖、相模野台地上の市街地に残されたみどりの価値について、生物多様性の観点から評価し、
資料を用いて解説を行いました。その後、実際に緑地内を廻りながら、林床に咲く植物などをレクチャーしました。
5900㎡とそれほど広くない面積の中に多様な草木が自生しています。継続的な管理の賜物といえるシラヤマギク、
シロヨメナ、タイアザミ、ヤマハッカ、ノダケといった草花が、雑木林を鮮やかに彩り、ムラサキシキブやマユミを
はじめとする低木層も非常に豊かです。この日は小鳥を惹き付けるアズマイバラやクサギの実が際立っていました。
下見の時には気付かなかったのですが、珍しいマルバヌスビトハギが見つかりました。分布の限られる植物の存在は
都市に残された緑地の価値を評価する上で、非常に大きな意味を持ちます。厄介なひっつき虫の果実も気にせずに、
ついたくさん写真を撮ってしまいました。ヌスビトハギと比べて全体に毛が目立ち、葉はクズの葉のような形です。
後半はコナラとクヌギの樹名板製作と設置体験を行いました。自身が取り付けた樹名板の前で記念写真を撮る方も。
こうした取り組みの積み重ねが緑地のファンを増やし、活気を生み出していくのだと実感したのでした。何よりも、
「みどりのHATS」で活動する皆さんのお人柄がとても優しく温かく、楽しいひとときを過ごすことができました。
おまけ。週末は桑都の杜のオープンを祝うイベントが開催されました。長池公園もブースを出展し、大盛況でした!



