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荒川の植物さんぽ(番外編)

5 minutes ago
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10月14日、江戸川区の西葛西にあるTCA東京ECO動物海洋専門学校で講義を担当してきました。今年もなんとか

無事に任務を遂行できたので、荒川の河川堤防をとぼとぼと歩いて下流の葛西臨海公園駅から帰ることにしました。

堤防の片隅にアキノミチヤナギが咲いていました。近似のミチヤナギ類との相違点が写っていないのが残念ですが、

早落性の葉が開花と同時に赤く色付いており、とても華やかです。アキノミチヤナギは海岸や河口など沿海地に多い

種類。近年の調査によって、東京都内においても、臨海部を中心に点々と分布することが明らかになってきました。

4枚目はタデ科植物を食草とするハグロハバチの赤ちゃんです。「蓼食う虫も好き好き」という諺を思い出しますね!

ヒユ科の雑草を二種類。1・2枚目はどんど焼きのまゆ玉を彷彿とさせるツルノゲイトウです。古い標本記録を調べて

みると、かつては今の京王堀之内駅付近にも生育していたようなのですが、2010年代に堀之内東山で確認したのを

最後に、由木地区では見られなくなりました。外来植物というと、一度入り込んだら始末に困るほど繁栄するような

イメージがある一方、本種のように一時的な発生に留まり、それほど広がらないものも少なくありません。近縁種の

ナガエツルノゲイトウは、印旛沼の氾濫で周辺の水域への拡大が助長された可能性があるとして話題になりました。

3・4枚目は海岸砂地に生育するホソバハマアカザです。アキノミチヤナギ同様、この植物もかつては東京湾岸に広く

分布していたとみられますが、沿岸部の都市開発によって減少し、現在はごく限られた地域のみに生育しています。

こちらも沿岸部ならではの海浜植物、イワダレソウ。普段、街なかでよく見かけるのは近縁のヒメイワダレソウで、

グラウンドカバープランツとして各地に導入されています。一方、イワダレソウはれっきとした在来の植物です。

“岩垂れ”の由来がいまひとつピンとこなかったのですが、生えている姿を見て、まさに言い得て妙と思いました!

その他に観察した植物は名前のみの紹介です。順にツルナ、ツボクサ、ハイニシキソウ、タンキリマメの花と果実、

コメツブウマゴヤシ、コスミレ(返り咲き)、キンエノコロ、キタメヒシバ、イガホオズキ、イヌカキネガラシです。

この日は陽射しが強く、日陰の無い5km弱の道のりはハードでしたが、潮風に揺られる花々に元気付けられました。

また機会があれば、東京湾沿岸土着の植物を探しつつ、開発前の豊かな海辺の情景に想像を巡らせたいと思います。


 
 
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