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キベリトゲトゲ
6月1日、先日、ある機関誌の取材で、自分なりの“図鑑”の愉しみ方について話す機会がありました。そのとき強調 したのは、普段から図鑑を眺めることの楽しさ、そしてそれを実際に野外で確かめたり、帰ってから理解を深めたり する繰り返しが、自然観察をさらに豊かにしてくれることです。図鑑で見たことがある生きものと、ふとした機会に 出会うととても嬉しいものです。この日も長池公園でそんな出会いがありました。アザミにいた不思議な甲虫です。 数年前、ベニモントゲホソヒラタハムシの俗称とされる「トゲアリトゲナシトゲトゲ」というおかしなネーミングが 流行りました。名前の面白さはさておき、“トゲトゲ”ことトゲハムシの仲間が、身近な環境でもいくつか見られる ことを知り、見てみたいと思っていました。それらのうち、キベリトゲハムシ(旧称:キベリトゲトゲ)はフキの葉や アザミ類の葉を好むということで気にかけていたら、運良くタイアザミの葉の上を歩くこの子に出くわしたのです! なるほど、本当に図鑑どおりのトゲトゲで四角いフォルムでした。意外だったのは、もっとのんびり動かないでいる..
Jun 8


クチナガチョッキリ
5月31日、自宅からわずか徒歩10秒の場所に植えられたヒイラギナンテンのチェックが、日課になりつつあります。 この時期のヒイラギナンテンは、葉を掻き分けると群青色の実が色付いています。それらに目を凝らしていくと・・ こんな可愛らしい甲虫が何匹もいます。ヒイラギナンテンの実に穴を開けて、卵を産み付けるクチナガチョッキリと いう種類です。卵を産んだあとは切り落とすようです。下に落ちた実の中で孵化した幼虫は種子を食べて育ちます。 成長した幼虫は実を脱出して土に潜り、地中で蛹になって冬を越すのだそうです。この、決して広くない植え込みの 中で、いつからか彼らの世代を超えた営みが繰り返されてきたのかと思うと、想像するだけで心を動かされますね! 全身に生えた毛は、ヒイラギナンテンの実とそっくりな群青色をしており、見事な擬態色になっています。こうして 葉に止まっている姿を見ると、改めてその美しさに気付かされます。夏の盛りから終盤に熟すアオツヅラフジの実を 利用することも知られていますが、私はまだ見たことがありません。今年はアオツヅラフジの実も注意深くチェック..
Jun 6


パーキッズで初夏の昆虫調査
5月30日、パークキッズレンジャーの定例活動として長池公園の昆虫調査を行いました。今回がデビュー戦のとなる Fさんが進行役を務めました。私は参加者(保護者)の立場としてデビュー戦。子どもたちと一緒に夢中で虫探しです! 昆虫博士の卵が何人も参加してくれたので、次から次へと昆虫が見つかりました。築池を飛び回るオオヤマトンボを 観察のために一時捕獲しました。いつも高速で飛翔していてよく見えなかった色や模様がはっきり認識できますね! 日本最大級のテントウムシコンビ、大きな幼虫が見つかりました。背中に白い突起が目立つハラグロオオテントウ、 突起が黒くて立体感が乏しいカメノコテントウです。ハラグロオオテントウはクワの実に擬態しているようですね! さすがに目が多いので、小さいものから遠くのものまでとにかく色々見つかって、とっても忙しい!本当はもっと、 一つ一つじっくり観察したいところなのですが・・写真は順にアカシジミ、ジャコウアゲハ(幼虫)、ヒゲコメツキ、 リンゴコフキハムシ(粉が落ちている)、ヒロオビトンボエダシャク、クワキヨコバイ、イノコヅチカメノコハムシ
Jun 5


フクロウスクープ!
5月29日、都内の専門学校へ出張後、打ち合わせのため東京都公園協会本社を訪問してきました。珍しく、カメラの シャッターを切ることなく過ごしてしまったので、満を持して長池公園の最近のニューストピックをご紹介します。 長池公園をフィールドの一つとして、以前から調査研究を続けているヤマザキ動物看護大学のM先生より、衝撃的な 写真が送られてきました。園路から離れた東京海上日動グラウンドとの境界部の林縁に仕掛けたセンサーカメラに、 フクロウがノウサギを捕らえた瞬間が写っていたというのです!上2枚は映像を切り出したもので、動画はこちら↓ https://youtu.be/C5mZThIA0xY https://youtu.be/zioBmr4L7d0 捕らえた瞬間か、あるいはすでに死んでしまっていたノウサギのもとに舞い降りたのかは定かではないそうですが、 いずれにしても貴重なシーンであることに変わりありません。この場所は、以前にもキツネやイノシシが撮影された ことがあり、近隣の緑地帯から時折、長池公園を訪れる野生動物の通り道になっているようです。写真のノウサ
Jun 4


ツツジコブハムシ
5月28日、講師の仕事で横浜市の四季の森公園を歩いてきました。JR中山駅から公園までの道のりは、小さな流れに 沿って緑道が整備され、自然観察ができるプロムナードになっています。舞岡公園の小川アメニティや、長池公園の せせらぎ緑道もそうですが、地形と環境を生かした緑道の存在は、公園までの散策でも緑を楽しめる良い設計です。 しかし、フィールドワーカーにとっては誘惑の連続であり、目的地になかなか辿り着かないトラップでもあります。 アジサイやヒペリカムの仲間などを観察しながら歩き始めた一行。まだ花の咲いていないヒラドツツジの植え込みを 素通りしようとしたその時、この子が目に入ってしまいました。パッと見はイモムシの糞にしか見えない甲虫です。 幼虫、成虫ともにツツジの葉を食べて暮らすツツジコブハムシです。写真は成虫ですが、大きさはわずか3mm程度。 知らなければ、もはや、どう見てもただのゴミとしか認識されないのではないでしょうか。外敵の小鳥などからも、 「なんだ、イモムシの糞か・・」と見向きもされないはず。その見事な擬態ゆえ、ツツジムシクソハムシの異名も。.
Jun 3


タイワンタケクマバチ
5月27日、学校林に仕掛けておいたセンサーカメラを回収するため、中山方面の雑木林へ立ち寄った時のことです。 林縁草地に点々と咲いているノアザミを眺めていると、「ブ~ン!」と大きな音を立てて黒っぽいハチが現れました。 花に止まった姿を見ると、黒い胴体にギラギラと輝く翅、タイワンタケクマバチに間違いありません。台湾や中国に 生息する外来種のハチで、国内では愛知県で2007年に見つかったのが最初の記録です。それ以降は、関東地方でも 見つかっており、つい先日も、別のスタッフによって堀之内方面の谷戸で確認されたばかりです。個人的には由木で 見たのは初めてだったので驚きました。この場所は、すぐ目の前に、数年前に一斉に開花して枯死したハチクの林が 広がっているので、その枯れ竹に穴を開けて暮らしているのでしょう。もともと、日本に姿を現した要因も、竹材や 竹の加工品にくっ付いてきたのではないかといわれています。いずれにしても、今後の分布動向が注目されますね。 じつは先週、生田緑地へ出かけた際にも、入口付近の花壇でタイワンタケクマバチを見かけました。職員によれば、.
Jun 2


魅惑のワインレッド
5月26日、環境省自然環境局の皆さんが打ち合わせで来館されました。はるばるお越し下さったので園内をご案内。 体験ゾーンでは長池里山クラブが活動しており、その様子も見ていただきました。梅園そばの伐採木置き場まで足を 伸ばすと、時間帯がちょうど良かったようで、様々な甲虫が産卵のために集まっていました。もっとも注目を集めて いたのはケヤキナガタマムシです。タマムシの仲間の多くは翅を広げた時に垣間見える胴体が青く輝いていますが、 止まっている時はあまり目立たない種類がほとんどです。ケヤキナガタマムシの場合は、頭と胸にも美しい差し色の 輝きがあり、ハッとさせられます。交尾していた2匹は頭の色が異なっていますが、これは雌雄による違いではなく、 個体差のようです。ワインレッドの胸部を持つ種類は、ムネアカナガタマムシやタゾエナガタマムシなどがいます。 ケヤキナガタマムシは、名前のとおりケヤキの伐採木に集まり、上翅の先が尖って突き出ているのがポイントです。 クヌギの伐採木には、先日ご紹介したサトウナガタマムシをはじめ、クビアカトラカミキリ、ゴマフカミキリの姿。..
Jun 2


ミズイロオナガシジミとマメチビタマムシ
5月25日、里山保全隊の定例活動日でした。第二デッキ周辺に繁茂した雑草の選択的な草刈りを行いました。希少な ツクバトリカブトをはじめ、残すべき植物に注意を払いながら、増えすぎたキツリフネやドクダミ、ミズヒキなどを 刈り取ります。こういった細やかな作業は、動力機械ではできないので、ボランティアによる手作業が不可欠です。 長池公園の雑木林では、“ゼフィルス”と呼ばれる、初夏に発生するシジミチョウの一群が姿を見せ始めています。 もっともよく目にするゼフィルスはミズイロオナガシジミです。愛らしい翅の模様の中に、ハートが並んでいます。 鮮やかなオレンジ色が基調のアカシジミやウラナミアカシジミもちらほら見かけますが、ハンノキ林周辺に生息する ミドリシジミや中央園路で日向ぼっこするオオミドリシジミは、近年姿を見る機会がめっきり減ってしまいました。 また、イボタノキを食草とするウラゴマダラシジミも、かつては園内に生息していたものの、2000年代くらいから ほとんど確認されなくなり、現在では絶滅してしまったようです。ゼフィルスの多様性は、里山環境の豊かさを表す..
May 30


ラミーさんとおうちいろ
5月24日、近所を散歩中に綺麗な甲虫が飛んできました。その正体は“ラミーさん”こと、ラミーカミキリでした。 毎年この時期になると、もっともよく見かけるカミキリムシの一つです。成虫がカラムシやムクゲの葉を食べるので それらの植物が近くに生えているところでは、何匹も見つけることができます。ありふれた種類とはいえ、魅力的な 外見をしているので、シーズン最初の出会いの瞬間には必ずカメラを向けてしまいます。少し人面っぽい模様です。 食草(植物)が見分けられるようになれば、簡単に出会える虫の入門編でしょう。皆さんもぜひ探してみて下さいね! もう1つ、季節を感じさせる甲虫を見つけました。陸生ホタルの一種、ムネクリイロボタルです。一般には、ホタルと いえばゲンジボタルやヘイケボタルといった水生のホタルがよく知られていますが、それら以外のほとんどの種類は 幼虫が陸生、あるいは半水生で、なおかつ主に日中に活動しています。ムネクリイロボタル以外にも、オバボタルや クロマドボタル、カタモンミナミボタルなどが身近な環境に生息しています。ちなみに彼らは通常、発光しません。.
May 29


かえるぽっぽ
5月23日、卯の花くたしの長雨も落ち着き、過ごしやすい日和となりました。二十四節気では、小満と呼ばれる今の 時期に、もっとも目に付く雑草の一つがドクダミです。その独特な香りと地下茎でどんどん増えてしまう習性ゆえ、 良い印象をお持ちでない方も多いかもしれません。でもよく見ればその佇まいには品があり、私はとても好みです。 もっとも身近な薬草として親しまれるドクダミですが、南多摩では“じゅーやく(十薬)”などと呼ばれていたそう。 ほぼ全国に分布しているので、さぞかし多様な名前で呼ばれてきたのではないかと思ってある本を開いてみました。 八坂書房の「日本植物方言集成」です。するとなんと、ドクダミの地方名が合計222種類も掲載されていました! ずらりと並べられた呼び名の数々を眺めるだけでもとても面白いのですが、全てを紹介するわけにはいきませんので いくつか面白いものをピックアップしてみます。予想どおり、その薬効や植物体が放つ強い匂いにスポットを当てた 名前が大半を占めます。例えば、「いぬのへ(青森県・熊本県ほか)」、「かっぱのへ(大分県)」、「ばーのへ(山口
May 26


雨が楽しい自然観察会
5月22日、21日から順延になった「長池公園 季節の自然観察会」を開催しました。小雨降る中、20名の方にご参加 いただき、雨ならではの観察を楽しみました。この日はなんと、国際生物多様性の日。世界中で、身の回りの自然を 感じるための様々な催しが行われていたに違いありません。私たちも、公園の生物多様性を肌で感じてきましたよ!冒頭は、雨の自然観察を楽しむための導入として「季節の雨にまつわる言葉」を紹介しました。5月下旬に降る長雨の ことを「卯の花くたし」と呼びますが、ちょうどウツギが花盛りだったので、一枝採取してきて、中空の枝の様子や 花のつくり、葉裏で雨宿りしていた小さな昆虫(ヒレルホソクチゾウムシ)などをまじまじと観察してもらいました。 観察会のハイライトは花盛りのイチヤクソウ。梅雨入り前の雑木林でひっそりと花を咲かせる可愛らしい植物です。 雨から自らを守るかのように下を向いて咲く花は、撮影者泣かせ!ここはひとつ、思い切って膝を濡らしましょう。 初夏ならではのチョウも姿を見せてくれました。葉の陰でじっとしていたのはウラナミアカシジミです。こんな天気
May 25


五月雨のフィールドワーク
5月21日、朝からしとしとと雨が降り続きました。この日に予定されていた季節の自然観察会は翌日へ順延となり、 堀之内方面の巡回清掃と、環境学習の仕込みとして中山方面の雑木林へセンサーカメラを仕掛けに行ってきました。 時折、雨足が強くなり、全身ずぶ濡れになりつつ任務を遂行。こんな天気の日にフィールドへ出歩いている人など、 ほとんどいません。ここのところ、観察会や授業の対応が続いていたので、久々に一人でじっくり自然と向き合う 時間です。まだ草刈りされていない原っぱには、ハラビロトンボの姿。雨とトンボの組み合わせは美しいですよね! アカメガシワの葉の陰で雨宿りしていたのはナナフシモドキです。虫たちにとっては、大きな葉っぱが傘の代わり。 天敵の小鳥や小動物は雨の日でも活動しているので、たとえ雨に打たれようとも、彼らは擬態に余念がありません。 センサーカメラの設置中に、足もとをサワガニが通り過ぎていきました。今年はなぜかサワガニをよく見かけます。 木々の葉が生い茂り、地上へ届く光も少なくなるこの時期の林床は、開花する草花も疎らです。辺り一面、緑一色の...
May 25


ヌスビトハギチビタマムシ
5月20日、講師の仕事で川崎市の生田緑地を歩いてきました。久々の訪問、今回もたくさんの出会いがありました。 先日の記事にも書いたとおり、私の中ではチビタマムシブームに火がついているので、小さな生きものにばかりつい 目が向いてしまいます。まだ花序も伸びてきていないヤブハギ(ヌスビトハギの変種)が群生しているのを見つけて、 「もしかしたら、あの子がいるかもしれない!」とダメ元でヌスビトハギを食草とするヌスビトハギチビタマムシの 食べ痕を探し始めました。こんなことをしていたら前に進まないのはわかっているのですが、行動しなかったら必ず 後悔するので、少々時間をいただいて捜索しました。間もなく、それらしき食痕を発見、そして直後に本人が登場! 「いましたよ!」と思わず声を上げる私。何の騒ぎかと受講生の皆さんも興味津々で覗き込んできて、思惑どおりの 展開となりました。観察会ではいつもそうなのですが、出来レースで用意したものや、そこで見られることが前提の 動植物を見せて解説するよりもずっと、大事にしていることがあります。それは私自身がチャレンジしたり、初めて..
May 25


サトウナガタマムシ
5月19日、下柚木小学校5年生対象の学校林探検の授業で講師を務めてきました。児童たちは元気いっぱいでした。 話をしているそばから次へ次へと興味が移ってしまうので、大忙しです・・しかし、学校林に親しんでもらうこと、 積極的に生きもの探しを楽しんでもらうことが一番大切なので、ぽかーんと傍観されるよりははるかに良いのです。 保護者サポーターの方々をはじめ、児童の間で生じてしまう温度差(?)をうまくフォローして下さり助かりました。 色々と観察したにもかかわらず、対応中に撮影できたのはハラグロオオテントウの幼虫だけでした。もったいない! ところで、かつては珍しかった種類がナラ枯れに伴って関東地方でも分布を広げてきたケースがいくつかあります。 例えば、幼虫、成虫ともにクヌギの大径木を利用するアカアシオオアオカミキリ、コナラなどの新しい伐採材に産卵 するクロホシタマムシ、枯れ木に発生するキノコに集まるタイショウオオキノコムシなどです。あるいはナラ枯れを 引き起こしたカシノナガキクイムシの天敵として知られるルイスホソカタムシも、以前にブログでご紹介しました。..
May 24


タテジマカミキリとシラホシカミキリ
5月18日、午後は里山保全隊に途中まで参加したあと、先に失礼して町田市生涯学習センターへ出張してきました。 この日の里山保全隊は、先週に引き続き、ながいけの道の第二デッキ付近の斜面や、階段とデッキ上まで伸びてきた 雑草の除去を進めました。少人数ではありましたが、相変わらずパワフルな皆さんのおかげで景観が見違えました。 作業の休憩中、保全隊メンバーのMさんがハリギリの幹に止まっているタテジマカミキリを発見!越冬期以外には、 長池公園ではなかなか見られない種類です。一同、大喜びで撮影大会が始まりました。見れば見るほど、ユニークな 見た目をしています。地味な体色とピンと伸ばした長い触角は、冬のハリギリの幹ではすっかり溶け込んでしまって その擬態の素晴らしさに「お見事!」となるわけですが、あれれ・・若いハリギリでは全く擬態できていませんよ! 一方、第二デッキのヤブデマリの葉に特徴的な食痕が見つかりました。あるカミキリムシの仕業に違いありません。 近くに食痕を残した本人がいました。シラホシカミキリです。ちょっと触角がくたびれていますが、背中のポップで...
May 24


コケリンドウとダンダラチビタマムシ
5月17日、最近は季節的なこともあって生きものの写真が表紙を飾ることが多かったので、今日は植物をセレクト。 先日、別所1丁目のある団地の片隅でコケリンドウの群落が見つかりました。フデリンドウはあちこちにありますが、 コケリンドウははるかに少なく、東京都でも絶滅危惧種に指定されています。由木地区では鑓水の厳耕寺谷戸周辺で 広範囲に見られるほか、中山の小池谷戸などでも確認されていますが、多摩ニュータウンエリアでは、生育に適した 湿潤な芝草地が少ないこともあって滅多に見られません。かつては南大沢八幡神社の境内にもありましたが、改修の工事に伴って姿を消しました。私の知る限りでは、多摩ニュータウンエリアで現存する2ヶ所目の生育地となります。 そこで、13日の昼休みに現地を訪れてみると、ちょうどまさに花盛りのコケリンドウの群落が出迎えてくれました。 以前、コハナヤスリというシダ植物を確認した場所だったのですが、季節がちょっとずれるだけで植物も変わるので コケリンドウの存在には全く気が付きませんでした。やはりまだどこかに人知れず自生しているかもしれませんね!.
May 24


今はムカシツチガエル
5月16日、大手企業の社会貢献事業(里山保全活動)の講師として、市内北西部、上川町の谷戸へ出張してきました。 社員の皆さんと一緒に昼過ぎまで湿地ビオトープの掘り込みや草取りを行い、汗を流したあと、昼食を挟んで午後は モニタリングを兼ねた生きもの観察を実施しました。作業中は、アオバトやキビタキの朗らかな歌声がBGMでした。 生きもの観察では、谷戸の豊かさを指標する生きものが一つでも見られたら・・と思っていたのですが、思いがけず 多くの水生生物を発見することができました。いずれも湧水の流れのそばや湿地の水たまりで見つかったものです。 順に、ムカシツチガエル、ヤマアカガエル、トウキョウサンショウウオ(幼体)、サワガニです。写真はありませんが 掘削の作業を終えた湿地には、アサヒナカワトンボやシオヤトンボが飛来しているのも確認することができました。 ところでムカシツチガエルという名前に聞き覚えの無い方も多いはず。このカエルは2022年に発表されたばかりで 従来は、本州以西に広く分布するツチガエルと区別されていませんでした。東北地方から関東地方の太平洋側に生
May 24


ツミにご注意
5月15日、先日14日の堀之内方面の巡回の続きです。今月初めにツミの繁殖について記事を書きました。ツミのペア その後、繁殖への影響を考慮して、記事の場所には近付かないようにしていたのですが、14日の巡回中に別の公園で 繁殖中と思われるツミと出会いました。大きなゴミ袋を片手に園路を歩いていると、突然、背後から頭部に風を切る 音とともにツミが急降下してきて飛び去ったのです。明らかに繁殖後期で神経質になっているツミの威嚇行動です。 そこで一度カメラを取りに作業車へ戻り、巣の位置を特定しようと試みたのですが、今度は正面側から何度も執拗な 攻撃を受けてしまったため、それどころではなくなって退散しました。これだけ攻撃的になっているということは、 育雛中かもしれません。ツミには申し訳ないことをしてしまいました。立ち止まったり、その場でうろうろしたり、 留まったりすると、こちらを見下ろせる枝までわざわざ飛んできて、その後、一直線に急降下して突撃してきます。 すれすれのところで方向転換するので脚が直接触れることはありませんし、あくまでも威嚇行動なので、怪我をする.
May 19


深緑のキビタキ
5月14日、朝からキビタキの“ピッコロロ”という朗らかな囀りが園内にこだましていました。夏鳥のキビタキは、 国内の山地や高原で繁殖し、かつては多摩地域でも、渡り途中の一時期に通過していくだけの珍しい渡り鳥でした。 ところが近年では、長池公園をはじめ、丘陵地でも繁殖が確認されるようになっています。その要因は一つではない はずですが、少なくとも多摩ニュータウン周辺では、都市公園や団地内に残る既存林や表土保全が行われて再生した 雑木林がこの30年あまりの間に成長を遂げ、緑が濃くなってきたことも影響しているのではないかと推測されます。 里山のいえの裏で、美声を頼りにその姿を探してみました。オオルリなどと違って木の梢や樹冠から抜きん出た枝に 止まることはほとんどありません。また、目線の高さの下枝に止まることも滅多にありません。キビタキが好むのは 樹冠(雑木林の天井部分)よりも数メートル低い空間です。この層を丹念にサーチしていくことで姿が発見できます。 葉を付けていない枯れ枝などがソングポスト、つまりさえずりを行うためのステージとしてよく使われるようです。.
May 19


森にカエル
5月13日、八王子市高齢者あんしん相談センター由木主催の観察会が富士見台公園で開催され、講師を務めました。 サブタイトルに“近くの公園の魅力を再発見!”と入っているとおり、いつもの散歩道を、いつもとは違った視点で 味わってみようという主旨で生きもの探しを楽しみました。私もよく子連れで遊びに出かける公園ですが、大栗川の 河畔林植生が見られたり、雑木林と草地がバランス良く配置されていたりと、自然の魅力にも溢れた良い公園です。 観察会のハイライトをいくつかご紹介します。まずはこちら。林縁でヘビイチゴなどを観察しているときに参加者が 見つけて下さったヤマアカガエルです。「えっ、こんなところにカエルが!?」と驚きの声も聞かれましたが、じつは 大人のヤマアカガエルは水辺から少し離れた森の中に生息しています。2月の産卵期と、孵化から上陸までの成長期は 確かに水辺にいるのですが、成長したカエルは雑木林の林床でミミズやナメクジなどを食べて暮らしているのです。 公園管理の仕事をしていると、森林の下草刈り中にこのカエルとよく出会います。里山を象徴するヤマアカガエル、.
May 18
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