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ルリタテハの日光浴とシジュウカラの巣作り
3月24日、来客対応が重なり、少々慌ただしい一日となりました。それでも、園内をご案内していると、小鳥たちの 囀りやアオゲラのドラミングが聴こえたり、コナラが芽吹いていたり、春めく里山に疲れも吹き飛んでしまいます。 つくいけの道を通りがかった際に、陽だまりの切り株の上でルリタテハが日向ぼっこしていました。先日取り上げた コツバメが翅を閉じて止まるのとは反対に、ルリタテハは高頻度でこうして翅を広げて止まることが多い種類です。 成虫越冬するので、越冬明けのこの時期は特に日光浴する姿をよく見ます。調子に乗って指に乗せようとしましたが 残念!すぐに飛び去ってしまいました。しばらくすると同じ場所へまた舞い戻る様子は、まるでトンボのようです。 ところで、自然館中庭の巣箱にはシジュウカラのペアが頻繁に出入りしています。巣の外装に使うコケを運び込んで いるのです。モニター越しに中の状況を見ることができます。巣箱内にどんどんコケが敷き詰められていく様子は、 ずっと見ていても飽きません。そしてこの日、自然館入口のもう一つの巣箱にも巣材の運び込みが確認されました。...
Mar 28


マメザクラと春の里山仕事
3月23日、雑木林トレイル沿いの林縁で、ひっそりと自生のマメザクラが見頃を迎えています。小ぶりの花は、白や ピンクと変化に富み、開花して間もなく葉が展開してくるために、花と葉のコントラストも楽しむことができます。 マメザクラの分布の中心は富士山、箱根、八ヶ岳などにあり、実際に現地を訪ねてみるとあちこちで目に付きます。 このように南関東周辺に限定的に分布する植物群は「フォッサマグナ要素」と呼ばれますが、火山活動に伴う隆起や 伊豆島嶼の衝突など、地殻変動の影響を受けて独自に種分化を遂げたものといわれています。多摩丘陵の雑木林に、 世界的に見てこの地域固有のフォッサマグナ要素の植物が自生していることは、もっと注目されても良いでしょう。 また、マメザクラは日本に自生するサクラの中でも、特に他の種との間で雑種を作りやすいことが知られています。 おなじみのタマノホシザクラやヤブザクラをはじめ、栽培品種でもコヒガンやオカメなどがマメザクラを片親とする 雑種として親しまれています。雑種由来のサクラには必ず元になった両親種の特徴が形質として表れるので、ここに...
Mar 28


陽光桜の花道
3月22日、バス通り沿いの陽光桜並木が予想どおり、この三連休で一斉に開花し、多くの見学者で賑わっています。 陽光桜(ヨウコウ)はアマギヨシノとカンヒザクラの交配によって作出された栽培品種で、他の桜より早く咲きます。 長池公園のバス通りに沿って、全部で200本が植えられています。この圧巻の光景に、通りがかりにスマホカメラを 向ける方も多数お見かけしました。花はとても美しい桃色ですが、いざ撮影となるとなかなか狙いが定まりません。 桜を綺麗に撮る方はすごいですね!ちなみに、1~4枚目は一眼レフ、5枚目以降はスマホカメラで撮ったものです。 陽光桜に導かれ、日中は自然館の来館者が増えています。自然館周囲に植栽されたヤブザクラとタマノホシザクラ、 園内に自生するマメザクラも同時に見頃を迎えており、早咲きの桜たちをじっくり見比べてみるのもおすすめです。 また、新たに通路を整備した自然館中庭では、保護育成中のジロボウエンゴサクやレンプクソウ、マツバスゲなどが 開花しています。これまでは遠目からでしか見られなかった地植えの草花が、間近で観察できるようになりました。
Mar 25


コツバメと植物観察会
3月21日、小山内裏公園主催の植物観察会で講師を務めてきました。私にとっては、学生時代に足繁く通って植物を 勉強した思い入れのあるフィールドです。当時はまだ開園前なので管理者はいませんでしたが、現在は公園の管理や 自然環境の保全に精通した東京都公園協会のレンジャーが常駐しています。そのおかげで現在でも生物多様性豊かな 谷戸環境が保たれており、四季を通じてとても魅力的な場所です。春爛漫の園内をレクチャーしながら廻りました。 事前の下見では、代わる代わるアセビの花を訪れる蝶たちを観察しましたが、この日は春の使者、コツバメが出現。 ツバメの子ではなくシジミチョウの仲間です。翅を閉じて止まるのが特徴で、青く美しい表側は決して見せません。 裏側は地味なチョコレート色で、止まると背景に溶け込んでしまいます。体が毛深くて、ぬいぐるみのようですね! コツバメは“スプリング・エフェメラル(春の儚い命)”と呼ばれていますが、植物界のスプリング・エフェメラルと いえばこちらでしょう。鮎の道沿いに群生しているカタクリです。よく晴れていたので花びらがしっかり反り返り、..
Mar 24


ヌカスゲとコゴメスゲ
3月20日、八王子市東部地域に生育する植物をまとめた「由木地区植物目録2022」の刊行から4年が経ちました。 2022年以降も細々と植物調査(フロラ調査)は継続しており、新たな発見が相次いでいます。刊行後に50種近くもの 新産種が追加され、分類上の変更や修正事項も増えてきたため、そろそろ新訂版を作り直す必要性が出てきました。 その矢先、由木では現状不明になっていた種と、過去に記録の無い新産種、いずれもスゲ属の植物を発見しました。 一つめはヌカスゲです。カヤツリグサ科のスゲ属に属する植物は種類が多い上、どれも姿が非常によく似ています。 そのため、一般向けの植物図鑑では、ほとんど取り上げられることがありません。このヌカスゲも、いわゆる図鑑に 載っていない雑草の一つです。見分けが難しいというだけで、実際にはこの仲間(スゲ属ヌカスゲ節のアオスゲ類)は 身近にありふれています。例えば4月に開花するメアオスゲやノゲヌカスゲは、 道ばたにもごく普通に生えています。 種によって環境の好みの違いや地域性がみられ、いくら気にしていても見つからないスゲというのも当然あ
Mar 23


アセビのレストラン
3月19日、午前中はイベントの下見で尾根緑道を歩きました。日が出てぽかぽかしてくると、蝶が舞い始めました。 先日、アセビの花に訪花するビロードツリアブを紹介しましたが、尾根緑道のアセビには蝶たちが訪れていました。 最初に現れたのはアカタテハです。以前はそれほど珍しくはなかったのですが、近年は出会う機会が減っています。 環境省と日本自然保護協会が行ってきた市民調査、モニタリングサイト1000里地調査の中間取りまとめによれば、 全国に分布する普通種87種のうち、34種が絶滅危惧相当の減り方をしていたそうです。アカタテハもその一つで、 減少率は7.4%と高い数値になっています。食草のカラムシや生息に適した草地の減少が影響しているのでしょうか。 もう一種、アカタテハよりも小型のタテハチョウが来ていました。キタテハです。こちらは越冬成虫も時々見かける 身近な存在です。とはいえアセビの花に飛来しているのは初めて見ます。早春の重要な蜜源になっているのですね。 もっとも個体数が多かったのはこちらのテングチョウです。チョウは全体的に減少傾向にある中で、テングチョウ
Mar 22


今年もミツボシツチカメムシ
3月18日、 講師の仕事で八王子城跡へ出かけてきました。集合場所の高尾駅には早くもツバメが到着していました! バスを降りてから目的地の八王子城跡までの道のりは、普通に歩けば15分程度の行程です。しかしあちこちに野花が 咲き、山里の情緒漂う一本道はあまりに魅力的でなかなか前に進みません。路傍のホトケノザやヒメオドリコソウに 気を取られていると、小さなカメムシを見つけました。シソ科の植物の汁を食草とするミツボシツチカメムシです。 ヒメオドリコソウやメハジキの花の周りで時々目にますが、3年前にも取り上げていました。 ミツボシツチカメムシ 生垣のベニバナトキワマンサクには、透き通る翅を持った蛾が2匹止まっていました。マエアカスカシノメイガです。 足もとを歩いていた派手なカメムシはナガメ。あたたかくなり、多くの虫たちが活動を始めているのを実感します。 意外だったのは、アセビの花に10匹以上ものビロードツリアブが群れていたことです。春になると現れるアイドル的 存在のビロードツリアブ。姿を見かけるのはもっぱらスミレやカタクリなど草花が中心です。アセビの花がこれ
Mar 22


くつろぐトモエガモ
3月17日、不要になったサインや炭焼き実施の旗を回収しながら、長池公園の園内を一回りしました。この冬は野鳥 撮影目的の来園者が非常に多かったのですが、花の季節となり、この日は珍しく野鳥撮影者を見かけませんでした。 立場上、管理者として撮影マナーについて注意喚起などを行ってきたこともあり、久しぶりに人目を気にせずに(?)、 野鳥観察を楽しむことができました。築池の倒木にはトモエガモの姿。つくいけの道からそっと覗き込んでみると、 鳴き声を発したり、伸びを行ったりと、ずいぶんリラックスして過ごしていました。死角の少ない築池では、水面に 浮かんだ倒木の上が様々な水鳥にとって安心できる居場所になっています。こちらとしては全身を見ることができる 絶好のチャンス。トモエガモの雄は胸の辺りの斑点や色のグラデーションがとても美しいこと、知っていましたか? そのそばをオシドリの雄が通り過ぎていきました。この子は翼を痛めているのですがたくましく生き延びています。 水面で元気にはばたいている姿は見たものの飛ぶことができるのかどうかは不明なので、このまま渡去期が過ぎても.
Mar 21


大栗川崖線の自然観察
3月16日、多摩丘陵の自然を守る会の会員対象の研修で講師を務めました。上柚木公園周辺、大栗川崖線の緑地帯を 散策しながら解説を行いました。この一帯は、大栗川のかつての流路を思い起こさせる水辺林植生が見どころです。 ・・といいつつ、やはりいつもどおり自由な観察会になりました。樹皮めくりは今シーズン最後になるでしょうか。 めくりおさめの成果、ヒノキ樹皮下ではトゲヤドリカニムシ(1・2枚目)やヒシモンナガタマムシ、ケヤキ樹皮下では ウズタカダニの一種(3枚目)、ヒレルクチブトゾウムシ(4枚目)、ハイイロフサヤスデ(5枚目)などが得られました。 普段はあまり小さな生きものに注目しない皆さん、その多様性にとても驚かれたご様子。これもまた成果でしょう。 また、園路から丸見えの場所にニホンアナグマの巣穴がありました。センサーカメラを設置してみたくなりますね。 もちろん植物も色々観察しましたが、面白かったのは写真のナガバヤブソテツです。なんと羽片が種子植物のように 著しく切れ込んでいます。これらの奇形の葉っぱだけを見たら、シダ植物であることすらも疑ってしまいそう
Mar 19


ヤハズエンドウとソクズの顔
3月15日、長池公園に面したバス通りの陽光桜が少しずつ咲き始め、開花に関するお問い合わせも増えてきました。 天候にもよりますが、3月20日~25日頃に見頃を迎えるのではないかと思っています。15日時点ではほぼ蕾です。 そんな陽光桜並木の足もとの植え込みから、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)がつるを伸ばして咲いていました。 どこにでも生えている雑草ですし、写真を撮るほどのものではないかもしれません。でも、この子は私の心を掴んだ “べっぴんさん”で、思わずしゃがみ込んでカメラを向けました。毎日、出会った植物をあるがままに撮って載せて きましたが、意外とその植物の特徴を押さえつつ、感じたままの魅力が伝わるような写真はそう簡単に撮れません。 このヤハズエンドウは花付きが良くて、それぞれがこっちを向いたりあっちを向いたりしているところも素敵です。 それらの花が一つの面に配置されているので、複数の花にピントを合わせやすく、特徴的な矢はず状の小葉からなる 羽状複葉や、つるの先端が巻きひげになっている様子も一枚に写し込むことができました。良い写真かどうかは別と
Mar 18


芽吹きの愉しみと不思議な空
3月14日、卒園・卒業シーズンを迎えた人々の門出を祝うかのごとく、雑木林の木々が、一斉に芽吹き始めました。 大好きなイボタノキの芽吹きです。等間隔に並んだ短い枝の先から、みんなで息を合わせて葉っぱを開いています。 この芽吹きを見ると、なんだかわくわくしてしまいます。葉を落とした冬の間は全く目に入らないのが不思議です。 イボタノキが生えるのと同じ少し湿った林床には、メギも芽吹き始めています。こちらは枝に鋭いトゲがあります。 細い枝のステージの上で、まるでダンスを楽しんでいるように見えます。芽吹き姿からは色々な想像ができますね! 一方、それらに比べて規則性が無いように見えるコゴメウツギの気まぐれな芽吹きも、かえって味わいがあります。 ニワトコは早くも芽吹いた葉の間から花芽が顔を覗かせています。この花芽のブロッコリー状の部分を、手で優しく 握るようにして臭いを嗅いでみて下さい。ゴマのような香りが、ふわっと漂ってくるはずですよ。ぜひお試しあれ! ラストはこちらの芽吹きです。五枚の小さな葉が手のひらの形に広がろうとしている特徴的な姿。さて何でしょう?...
Mar 18


植物カルタで本気対決!
3月13日、松が谷の東中野公園で林床整備の続きを実施しました。自生のタマノカンアオイや移植されたカタクリの 生育する一角は刈払機を止めて慎重に手刈りを行いました。今年も花が見られるといいのですがちょっと不安です。 手刈りを行った区画には数株のシュンランが青々と葉を広げ、早くも花を咲かせていました。つい先日も自然館前に 植栽されたシュンランの花を載せたばかりですが、雑木林の落ち葉の間から顔を出す自生の個体は風情が違います。 這いつくばって撮っていたら、「へーそうやって撮るといいのか」と一緒に作業していたKさんに真似されました笑。 指で花を押し広げてみるとわかりますが、紫の斑点がある白い唇弁、左右に開いた緑色の側萼片、上に開いた緑色の 背萼片に加えて、唇弁を覆い隠すような格好で緑色の側花弁が2枚あり、これら2枚の側花弁がパタンと閉じた状態で 開花するのがデフォルトなので、どうしても斜め下から見上げて撮影しないと、花の表情がうまく写せないのです。 先日11日に最終回の授業を行った別所小学校おおぞら学級の植物観察プログラムですが、この日はその集大成として
Mar 16


満開のシナミザクラと道草くらぶ活動
3月12日、体験ゾーンのトンボ池から下る途中に植栽されたシナミザクラ(カラミザクラ)が満開となり、壮観です。 蜜を求めてヒヨドリやメジロが飛来していました。シナミザクラはミザクラ(実桜)、つまりサクランボの仲間です。 日本ではセイヨウミザクラのほうが一般的に知られていますが、こちらは中国原産で、より温暖な地域でもよく育つ そうです。セイヨウミザクラが他の桜の開花より遅れて葉の展開とともに咲くのとは異なり、シナミザクラは桜より ずっと早く見頃を迎え、開花期には葉がまだ芽吹いてません。どことなく梅や杏子の花とも似ていますが、雄しべが 多数ピュンピュン飛び出しているのが特徴的です。最近、庭木や緑地植栽で目にする機会が増えたように感じます。 この日は午後から道草くらぶ(草名札付けボランティア)の3人と園内を廻りました。相変わらず賑やかな面々です笑。 これから見頃を迎えるものと現在開花中の草木を中心に草名札を設置し、見頃を終えた植物の名札は回収しました。 園内を一通り廻って、主要な植物は網羅できたかと思います。メンバーの皆さんは朝のラジオ体操やウォーキング
Mar 13


中庭散策路オープンと別所小学校おおぞら学級プログラム
3月11日、自然館周りでは来館者を歓迎するかのように様々な植物が花開き、春の訪れを感じさせてくれています。 ハナモモやマンサクなど、思わずハッとするほど色鮮やかな花が目立つ反面、目を凝らさなければ咲いていることが わからないような“地味”な植物も開花しています。例えばシュンラン。自然館のエントランス付近にたくさん植栽 されているのですが、その存在を知らなければ素通りしてしまうことでしょう。園芸種ですが、駐車場から自然館へ 向かう途中にあるバイモ(アミガサユリ)も、あっという間に伸びてきて花を付けています。花木では、雌木と雄木が それぞれ植栽されているヤブサンザシや、同じく雌木と雄木がそれぞれ見られるキブシが咲き始めました。キブシは 自生個体と公園整備時の植栽個体との区別が難しいのですが、園内には実を付けない雄の木のほうが多いようです。 一方、オオバヤシャブシのように雄花序と雌花序が同じ木、同じ枝で、同時に見られる種類もあります。写真5枚目の 下に垂れ下がっているのが雄花序、上に伸びているのが雌花序です。どの花も目立ちませんが、味わい深いですね!.
Mar 13


花の素顔
3月10日、大塚・東中野方面の巡回清掃へ出かけた帰り道、傘平緑地(※大塚公園側の飛び地)の斜面中腹に自生する ツノハシバミの木を見てきました。この斜面地にはヒトリシズカやマルバスミレ、ジロボウエンゴサクなども点々と 見られ、住宅地の狭間にかつての松が谷の原風景を偲ぶことができます。春先にふと立ち寄りたくなるエリアです。 ツノハシバミといえば、鳥の嘴のようなユニークな形の小苞に包まれた果実(ナッツ)が有名ですが、肌寒い時期から ひっそりと咲き始めている花も魅力的です。雌雄同株なので、同じ木に雌花序と雄花序がそれぞれ付きます。中でも 写真の雌花序は、先端から飛び出した真っ赤な柱頭がとても愛らしいので、この姿を一目見ておきたかったのです。 じつは、ツノハシバミの花に会いに出かけたのには理由があります。この日、元相模原市立博物館学芸員の方から、 一冊の本を戴きました。2024年の12月にご逝去された宮崎精励さんの遺志を継ぎ、生前にまとめておられた記録の 数々を書籍化したものです。宮崎さんは長池公園にも度々足を運ばれ、自然館で企画展示を手掛けて下さったこと
Mar 12


里山保全隊で遠征ミッション
3月9日、毎週月曜日は長池公園のボランティア「里山保全隊」の定例活動日ですが、今回は特別なミッションです。 町田市小山ヶ丘にある小山田端自然公園で活動されている「多摩丘陵の自然をまもる市民の会」からご相談を受け、 現地での保全活動に参戦してきました。2004年に開園したこの公園は、湿地や雑木林が良い状態で保全されており カタクリをはじめとする希少な植物が数多く自生しています。ミッションはヤブザクラ生育地周辺の保全作業です。 総勢19名でヤブザクラの幼木が生育する林床斜面のササを刈り取り、テイカカズラなどのつるを剥がしていきます。 U字溝に溜まった落ち葉を取り除く作業も行いました。この作業を待ち望んでいたかのように、モズが出現しました。 パワーみなぎる里山保全隊の皆さんと、作業に手慣れた守る会の皆さんが、力を合わせてミッションコンプリート! 途中、モグモグタイムで交流もしつつ、楽しく和やかな里山仕事となりました。ヤブザクラの開花が楽しみですね。 作業を終えたあとは閉鎖管理区域内を特別にご案内いただきました。この公園の見どころは何といってもカタクリの
Mar 11


ウグイスカグラとネコヤナギ
3月8日、長池公園では様々な花木が咲き始めています。自然館中庭に植えられたハナモモやアーモンド、園内各所に 自生するキブシ、自然館前や外周緑地に植栽されたオオバヤシャブシなど、いよいよ追い付かなくなってきました。 最新の開花情報については、実際に足を運んでいただくのがベストです。自然館の情報ボードなどもご活用下さい。 旬の花木の中でも特に一押しは、こちらのウグイスカグラです。花の色も形も印象的なので一度見たら忘れません。 このような咲き方をするのにもちゃんと理由(進化の歴史)があります。「どんな虫でも大歓迎」という懐の深い花とは 反対に、「特定の虫さんいらっしゃい」という、固定客をターゲットにした花のつくりなのです。花が下向きでかつ、 ラッパのように細長く伸びた根元に蜜があるので、普通の虫ならここまで辿り着くことすらままならないでしょう。 必然的に、ウグイスカグラの訪問客は、飛翔能力に優れ、花の奥まで届く細長い口吻を持った昆虫に限定されます。 その代表格は、コガタホオナガヒメハナバチ(ウグイスカグラヒメハナバチ)です。彼らが、この花ばかりを集中的
Mar 11


タチツボスミレとみどりのあそび市
3月7日、一番乗りで咲くアオイスミレの後を追うように、おなじみのタチツボスミレも少しずつ咲き始めています。 透明感のある淡い紫色の花は、春の里山では欠かせない存在です。これから4月にかけてさらに開花が進み、雑木林や 林縁を彩っていきます。そんな光景を想像しつつ、ハートの葉っぱに降り積もった落ち葉を払って歩くこの頃です。 さて、よく晴れたこの週末、長池公園の芝生広場では恒例の「みどりのあそび市」が開催されました。今回もまた、 東京おもちゃ美術館をはじめ、たくさんの地域の方に協力いただき、様々なワークショップや催しで賑わいました。 日中は強風がビュンビュン吹いていてヒヤッとしましたが、親子つどいの広場南大沢「おひさま広場」のスタッフに よる「風車作り」がこの天気にはピッタリで、子どもたちに大人気。どの風車も、ビュンビュン回っていました笑。 出店者、来場者ともに長年お世話になってきた方も多いので、互いの元気な姿を見かけるたびに笑顔がこぼれます。 「はじめまして」、「おひさしぶり」、「いつもありがとう」・・そんなやりとりが、広場を温かく包み込んでいました
Mar 10


今年もまたこの場所で
3月6日、東中野公園の林床整備作業を行いました。園内に広がる雑木林の、これまでほとんど手を付けていなかった エリアを開拓し、ササ藪を切り拓きました。東中野公園には希少な植物がいくつも生育しており、特にシダ植物では ギフベニシダ、ヒカゲワラビ、イワガネゼンマイ、ウチワゴケ、アカハナワラビなどこの辺りでは見られない種類も 見つかっているので期待をしていたのですが、シダは成果なし。藪が濃く、ササに埋もれていたタマノカンアオイや シュンランがちらほらと、かろうじて花を付けたウグイスカグラが救出されたくらいでした。埋土種子に期待です。 夕方、いくつか対応案件があって自然館からせせらぎ緑道まで往復しました。帰りに姿池の北東側の斜面草地に立ち 寄ってみました。お目当ては“つくしんぼ”です。日当たりの良いこの付近には、例年、一足早くからつくしんぼが 顔を出してきます。中段のU字溝に沿って歩いていくと・・ニョキニョキ。予想通り、たくさんのつくしんぼを発見! いつものカメラで撮ると背景がボケてしまいます。それはそれで良いのですが、やはりここはスマホカメラの出番。..
Mar 10


エナガの糸引きシーズン
3月5日、環境省のEPO北海道より視察がありました。首都圏の自然共生サイトを調べる中で長池公園に関心を持って 下さり、出張滞在のスケジュールに組み込んでいただいたそうです。北海道とは、地理的には遠く離れていますが、 地域一体で生物多様性保全を進めるという共通のビジョンで活動されているため、有意義な意見交換ができました。 午後からは巡回清掃で鹿島方面の公園緑地を廻ってきました。鹿島緑地では連れ立って行動するエナガのペアに遭遇 しました。しばらく眺めていると、モチノキの茂みに出入りを繰り返しています。巣作りの最中に違いありません。 茂みから飛び立ったエナガを目で追うと、近くの枝先にぶら下がるクモの卵嚢やガの繭から糸を引っ張り出している ところを見ることができました。茂みに戻ったかと思うと今度は樹幹に止まり、着生するコケをむしり取りました。 糸引きとコケ集めを交互に繰り返している様子からすると、まだ造巣初期段階で、外装に使うコケを糸で器用に貼り 付けていく過程であることが推測できます。エナガは、他の小鳥と比べてかなり早い時期から繁殖を開始するので、..
Mar 10
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