花の素顔
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3月10日、大塚・東中野方面の巡回清掃へ出かけた帰り道、傘平緑地(※大塚公園側の飛び地)の斜面中腹に自生する
ツノハシバミの木を見てきました。この斜面地にはヒトリシズカやマルバスミレ、ジロボウエンゴサクなども点々と
見られ、住宅地の狭間にかつての松が谷の原風景を偲ぶことができます。春先にふと立ち寄りたくなるエリアです。
ツノハシバミといえば、鳥の嘴のようなユニークな形の小苞に包まれた果実(ナッツ)が有名ですが、肌寒い時期から
ひっそりと咲き始めている花も魅力的です。雌雄同株なので、同じ木に雌花序と雄花序がそれぞれ付きます。中でも
写真の雌花序は、先端から飛び出した真っ赤な柱頭がとても愛らしいので、この姿を一目見ておきたかったのです。
じつは、ツノハシバミの花に会いに出かけたのには理由があります。この日、元相模原市立博物館学芸員の方から、
一冊の本を戴きました。2024年の12月にご逝去された宮崎精励さんの遺志を継ぎ、生前にまとめておられた記録の
数々を書籍化したものです。宮崎さんは長池公園にも度々足を運ばれ、自然館で企画展示を手掛けて下さったことも
ありました。お会いする度に気さくに声をかけて下さり、植物談義に花が咲いて、いつでも謙虚で愉快な方でした。
そんな姿を思い起こしながらページをめくります。一つ一つの植物と丁寧に向き合いながら「花の素顔」を明らかに
されていった宮崎さん。改めて尊敬の念を抱かずにはいられません。まるでイソギンチャクのようなツノハシバミの
雌花序の写真が飛び込んできました。「今ごろ見ることができるよ!」そんな天からの声が聴こえた気がしたのです。
「花の素顔(樹木編)」は非売品ですが、自然館蔵書用にも1冊ご寄贈いただきましたので、皆さんもぜひご覧下さい。
おまけ。巡回中に見かけた植物。順番に、クサボケ、ヒメカンスゲ、ヤブカンゾウ、トキワシノブ、トウダイグサ、
ホトケノザ、フラサバソウ、コゴメイヌノフグリです。移動中の車窓から見える景色もどんどん春めいてきました。































