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シャリンバイを利用する虫たち
5月3日、各地で道路や生垣として植えられているシャリンバイが見頃を迎えています。多摩ニュータウンではとても ポピュラーな植栽木であまりにあちこちに植えられているので、他の花木ほど注目されることはまずないでしょう。 しかしながら私は最近、このシャリンバイにハマっています。色々な虫が利用していることに気が付いたからです。 京王堀之内駅前のシャリンバイに、ヒラタアオコガネが集まっていました。少し前まで、この辺りではあまり見ない 種類だったと思いますが、緩やかに分布を北へ広げているようです。おなじみのアオドウガネなんかと同じですね。 花を眺めているとチョウやアブも代わる代わる花を訪れています。蜜源、花粉源としてとても人気があるようです。 新しく芽吹いた葉を見ると、たいていゴミのような赤茶色の物体がくっついています。よく見ればちゃんと眼や脚、 翅などがあって、それが昆虫だということが、かろうじてわかります。サツマキジラミというキジラミの一種です。 南方系の種類で、かつては関東ではほとんど見られなかったそうですが、私が気が付いた頃には、すでにごく普通に...
May 6


ヌカススキとツルメドハギ
5月2日、大型連休に帰省や遠出をされている方も多いと思いますが、近場でのんびり過ごすお休みもいいものです。 夏の渡り鳥、甲虫、トンボ、野生ランなどなど、身近な自然の見どころも多い季節。日常生活の中でも、自然の声に 耳を傾け、新緑の中に目を凝らして過ごすことになります。この時期でなければ観察できないものの一つに、雑草が あります。雑草なんていつでも見られると思うかもしれませんが、道ばたや植え込みでは、早くも連休前から1回目の 草刈りが始まっており、5月の下旬ともなれば、ほとんどの雑草は綺麗に刈り取られてしまって影も形もありません。 長年、地域の植物相を調べる中で、この1回目の草刈りが行われる直前のタイミングは、雑草の観察において重要な 時期だということがわかってきました。未記録の雑草や、それまで見逃していた種類を発見することが多いのです。 この日も今まで何度となく通ってきた散歩道で、新たな雑草を二つ見つけました。一つはイネ科のヌカススキです。 とても繊細な姿をした外来雑草で、植物が好きな人でも大半が気付かずに素通りしてしまうのではないでしょうか。.
May 6


雨の日の屋上緑化
5月1日、園内で試行中の雨庭の調査研究を行っている工学院大学の先生と学生さんが来館しました。雨の日に喜んで 公園へ足を運んで下さる方は珍しい・・なんて冗談を言いつつ、自然館屋上に設置している雨量計のデータ回収へ。 久しぶりの屋上は圧巻の光景が広がっていました。マツバウンランとハハコグサの一面のお花畑です。雨に打たれて いっそう美しく、いつまでも眺めていたくなる幻想的な景色でした。事務所にいたスタッフ陣にも、これはぜひ見て もらいたいと思い、交代で屋上のお花畑を見に行きました。屋上の草屋根部分に生えている植物のほとんどは勝手に 生えてきた“雑草”なのですが、まるで意図して植えられたかのようです。残念ながら、職員以外は立ち入ることが できませんので、写真でご容赦下さい!紫と黄色の組み合わせ、ありそうでいてあまり見ないコラボだと思います。 主役の花のポートレートも載せておきます。3枚目は、なぜか以前から屋上緑化にだけ生育が見られるノニガナです。 一日中、直射日光を浴び続ける過酷な環境では、そうした条件下でも生きられる特定の種類が繁栄するのでしょう。..
May 5


もぐもぐタイムと別所小学校おおぞら学級の樹木観察
4月30日、自然館中庭では“声はすれども姿は見えず”のシュレーゲルアオガエルが高らかに鳴き交わしています。 園内を歩くと、苦手な人には気の毒なほど、そこらじゅうでイモムシが見つかります。木々の葉をむしゃむしゃ・・ その多くはハバチやガの幼虫です。雑木林には、小鳥が雛を育てるために必須な栄養たっぷりのイモムシがたくさん います。そしてその背景には、大食漢のイモムシたちの食事を支えるだけの豊かな植生環境が広がっているのです。 一方、ヒナに特殊な植物性のミルクを与えて子育てを行うハトの仲間は、イモムシには目もくれません。この時期は いったい何を食べているのだろうかとキジバトの後を追ってみると、ウグイスカグラのブッシュに飛び込みました。 ベジタリアンなキジバトは、初夏に食べ頃となる貴重なウグイスカグラの実に、ちゃんと気が付いていたのですね! さて、この日は別所小学校おおぞら学級の年間プログラムの初日でした。今年度のテーマは「樹木」です。いきなり 木を観察しようといっても、動かない樹木に全員の興味を惹き付けるのは難しいもの。そこでまずはじめにその場で...
May 5


続・ミドリミツバウツギ
4月29日、自然館エントランスと中庭の巣箱で繁殖中のシジュウカラは生まれたヒナたちへの餌運びにお忙しです。 まだ目も開かず、羽毛もほとんど生えていないヒナたちですが、いっぱいイモムシを食べて元気に育ちますように! 中庭の巣箱のすぐそばでは、希少なミドリミツバウツギの花がまだ咲いていました。先日、咲き始めの時に撮影した 花と比べると、だいぶ雰囲気が変化しています。どこが変わったか比べてみて下さい。ミツデカエデ開花とハムシ2題 花の葉化はタチツボスミレやニリンソウなど、多年草ではよく見られる現象ですが、樹木の花ではあまり見ないので ちょっと不思議な感じがします。挿し木してからも、毎年必ずこの緑色の花を咲かせています。ミドリミツバウツギ 自然館中庭とながいけの道の第二デッキでは、ヤブデマリの花が見事にずらりと。植栽のシロバナハンショウヅルや イチハツもまだ咲き残っています。4枚目はマユミの花、5枚目は粗朶に止まっていたヒトオビアラゲカミキリです。 季節の進行と小鳥の成長の様子を見ていると、そわそわしてしまいますね。我々はマイペースに頑張りましょう笑。
May 5


雨のあとの晴れた日に起こること
4月28日、先日は雨が降りましたが、陽射しが戻ってきました。ながいけの道方面から、ビンズイの地鳴きが盛んに 聴こえてきたので、様子を見に行ってみると、声のする辺りでササバギンランが咲いていました。しゃがみ込んで、 撮影しようと思ったその時、手をかけようとした朽木の丸太を見て思わず仰天しました。時刻は10時50分頃です。 丸太の隙間からおびただしい数の羽アリが次々と出てくるところだったのです。それも一か所ではなく、その周辺の 朽木からも同じように大量の羽アリが飛び出してきています。これはヤマトシロアリの群飛(スウォーミング)です。 社会性を持って暮らすシロアリが年に一度、巣分かれ、つまり新しいコロニーを作るために行う結婚飛行なのです。 這い出てきたヤマトシロアリたちは、しばらくして次々に空へと飛び立っていきました。とにかくその数が凄まじく 呆気にとられるばかりでしたが、貴重なシーンに立ち会えて感動しました。写真はさすがに、かなりエキゾチックな 感じなので、ここに載せられるのは上の4枚が限界でしょう。ビンズイたちも、ヤマトシロアリの群飛に気が付いて、
May 5


初夏の二重虹とミゾゴイ初鳴き
4月27日、都内への出張から戻り、駅を出ると人だかりができていました。雨上がりだからこれはひょっとして・・ 人々が見上げる先には、大きな二重虹(ダブルレインボー)が出現していました。幸運の象徴ともいわれていますね! せっかくだから皆さんにも教えてあげようと、職員用の情報共有アプリを開くと、すでに虹の出現を知らせる投稿が 次々に入ってきていました。他のスタッフもそれぞれの場所からこの大きな虹を楽しんでいるのが伝わってきます。 業務連絡だけでなく「みんな、虹見てますか?」と感動を共有し合える関係性ってとても良いなと思ったのでした。 この日はもう二つ良い出来事がありました。一つは帰宅途中の19時頃、見附橋バス停向かいの浄瑠璃緑地入口付近で ミゾゴイが盛んに鳴いているのを確認したことです。夕闇から、“ポーウ・・ポーウ・・”と聴こえてきたときには とても驚きましたが、渡ってきた直後には、近隣でもミゾゴイの声を聴いたり姿を見かけたりすることがあります。 もう一つは自然館入口巣箱のシジュウカラが孵化し始めたことです。無事に生まれてきてくれて本当にありがとう!.
May 3


エナガの巣立ち雛
4月26日、長池公園自然館の入口に植栽されたウラジロモミの枝先に、エナガが営巣しているのが見つかって以来、 繁殖への影響を考えて、あまり公にはせずにそっと見守ってきました。雛の声が聴こえることも多くなり、そろそろ 巣立つ頃かと思っていましたが、この日、巣立ちが確認されました。残念ながら私は休みだったので、立ち会えず! 当日勤務のスタッフが巣立ち直後の雛の様子をレポートして下さりました。巣立ちに居合わせた大勢のギャラリーに 見守られ、5羽の雛と親鳥がしばらく巣の近くに滞在していたようです。“ミニエナガ団子”がとても可愛いですね! 6枚目はすぐそばの巣箱で繁殖中のシジュウカラが、エナガの巣立ち雛に攻撃を仕掛けているところです。この行動の 意図するところはわかりませんが、シジュウカラは孵化間近の時期でもあり、過敏になっていたのかもしれません。 一方、芝生広場では、恒例の共催イベント「クラフトパーク」が2日間開催され、多くの来場者で賑わっていました。 我らがパークキッズレンジャーも、イベントの催しの一つ「長池公園で素材を集めて宝箱づくり」でガイド役として
May 3


ツルニガナとイワニガナ
4月25日、タイトルを見て、2つの植物名にすぐにピンときた方はよほど野草通な方に違いありません。今の時期、 道ばたや芝生でよく見かけるキク科の雑草たちです。ツルニガナはオオジシバリ、イワニガナはジシバリの別名で、 あまり一般的ではないかもしれません。ニガナと雰囲気が似ていて、茎を折ると白い汁が出てきて苦いという特徴も 共通していることから、これらの名前で呼ばれることがあります。両者、花はそっくりですが、葉を見比べると・・ 上段2枚がオオジシバリ(ツルニガナ)で、下段3枚がジシバリ(イワニガナ)です。オオジシバリの葉は細長いへら形で 波状の切れ込みがあり、ジシバリは丸いさじ形です。生態的にも、前者はより湿っぽい環境を好む傾向があります。 こちらは名前の発端になったニガナです。背が高くて、小花(花びらに見える部分)の数が少ないのがポイントです。 ご近所を一回りするだけでも、ニガナ、ツルニガナ、イワニガナの3種類は簡単にコンプリートできることでしょう。 茎を折って白い汁を舐めるのには抵抗があるという方は、葉をちぎってかじるだけでもその苦味を体感できます
May 3


クロハネシロヒゲナガとオオマツバウンラン
4月24日、出張続きでしたがこの日は公園業務に集中です。午前中は梶川緑地の大イチョウ周辺の草刈り、作業後は 鹿島方面の巡回清掃を実施しました。大イチョウの周りは地表を覆い尽くすほど銀杏が落ちているにもかかわらず、 作業用の前掛け(エプロン)を忘れてしまったために、全身、刈払機が跳ね飛ばす臭~い銀杏汁まみれになりました。 帰り際、堀之内番場公園に隣接する大栗川の堤防草地に立ち寄ってみると、ユニークな長い触角を持つ虫が足もとを たくさん飛び回っていました。クロハネシロヒゲナガという昼行性の蛾の一種です。伸び盛りの雑草が、刈られずに ぼうぼうの原っぱを探せば、どこでも見ることができます。毎年決まって、GW前の4月25日前後が発生のピーク。 彼らが野原を飛び回る光景は初夏の風物詩ともいえるでしょう。それにしてもヒゲは、邪魔じゃないのでしょうか? 対岸の堀之内洗馬川公園側の法面には、昨年に続き、珍しいオオマツバウンランが50株ほど花を咲かせていました。 おなじみのマツバウンランとは、その大きさだけでなく、花の模様や距の長さが異なります。両者、生態はほとんど
May 2


変わりゆく田園風景
4月23日、講師の仕事で都立長沼公園周辺を歩きました。この4月から開講の講座、初めて顔を合わせるメンバーと 楽しく旬の植物や生きものを探しながら、初心に帰って観察の視点や見分けのポイントなどをレクチャーしました。 長沼駅周辺は、この20年間ですっかり景観が変わってしまいました。かつては田んぼが何枚もあり、キジやカエルが 顔を出し、サクラタデの花が畔を彩っていました。また、田起こし前の水田には一面のレンゲ畑に混ざって、今では 珍しくなっている水田雑草のセトガヤやコオニタビラコがそこここに咲いており、観察に夢中になるあまりなかなか 公園へ辿り着かなかったものです。多くの田んぼは耕作転換によって畑地に改変され、そのタイミングで水湿地性の 植物が数を減らしました。そして近年は土地の売却や整地、宅地化が急速に進み、農地自体がほとんどありません。 わずかに残された農地には、オグルマ、クロカワズスゲ、ヒメミソハギ、アズマツメクサなどがかろうじて生育して いる場所もありますが、それらも近い将来はどうなるかわかりません。水田雑草や畔草地に生育する草花のように、..
May 1


長瀞の自然(番外編その3)
4月22日、20日より3日間、専門学校の校外実習指導のため、長瀞方面へ出張してきました。朝の6時半から野外へ 繰り出して植物調査や鳥類調査を行いました。昨年度も半月ほど遅い5月に同じフィールドで実習を行っているので、 当時の記事もぜひお読み下さい。金ヶ嶽の植物(番外編) / 金ヶ嶽の生物(番外編) / 金ヶ嶽の夜更け(番外編) 今回は調査対象外でしたが、春ならではの昆虫もいくつか観察できました。荒川沿いの草地では、全国的にも希少な アミメカゲロウの仲間、キバネツノトンボがたくさん飛び回っていました。小さい体ながら、見た目のインパクトは かなりのもので、マスコットキャラのような可愛い触角に光り輝く半透明の翅、翅を開いたり閉じたりと気まぐれな 止まり方など、とても魅力的な昆虫だと思います。通常は4月下旬頃から発生するそうなので、今年は少し早めの発生 なのかもしれません。「ずっと見たかったんです!」と学生の一人が感動する傍らで、私が一番興奮していたような。 羽化したばかりなので、翅に触れないように気を付けながら、そっと指を差し出してみます。手乗りになり
Apr 30


長瀞の自然(番外編その2)
4月21日、20日より3日間、専門学校の校外実習指導のため、長瀞方面へ出張してきました。朝の6時半から野外へ 繰り出して植物調査や鳥類調査を行いました。昨年度も半月ほど遅い5月に同じフィールドで実習を行っているので、 当時の記事もぜひお読み下さい。金ヶ嶽の植物(番外編) / 金ヶ嶽の生物(番外編) / 金ヶ嶽の夜更け(番外編) 登山道の途中には、鉱物の採掘跡とみられる洞窟(坑道)があります。昨年の実習時に中の様子をチェックした際は、 壁面に無数のカマドウマ(=便所コオロギ)が止まっていて、ボトボトとシャワーのように落ちてくるのでさすがの私も ひるんでしまったのですが、今回は安全に十分考慮しつつ少し奥まで・・思惑どおり、コウモリを確認できました! ぶら下がって休む2頭のコウモリは、見慣れたアブラコウモリやヒナコウモリよりもずいぶん大きく感じられました。 顔立ちがとても特徴的なニホンキクガシラコウモリです。廃坑をねぐらにしてひっそり生き延びてきたんだなぁ・・ 今回の実習は植物と鳥類が調査対象ですが、樹皮剥ぎをはじめ、テンの糞やリスの食痕など哺乳類の痕
Apr 30


長瀞の自然(番外編その1)
4月20日、この日より3日間、専門学校の校外実習指導のため、長瀞方面へ出張してきました。朝の6時半から野外へ 繰り出して植物調査や鳥類調査を行いました。昨年度も半月ほど遅い5月に同じフィールドで実習を行っているので、 当時の記事もぜひお読み下さい。金ヶ嶽の植物(番外編) / 金ヶ嶽の生物(番外編) / 金ヶ嶽の夜更け(番外編) 昨年、樹林下で見つけた希少種のオオチゴユリ。発見時にはすでに結実していたので、今年はタイミング的に開花が 見られるのではないかと期待していたところ、同所に数十個体が健在でした。しかし今度は時期が早かったようで、 実習初日は、まだ蕾が葉の間に隠れている状態。諦めずに3日目の朝に再訪すると、しっかり花を開いてくれました! 本来はもっと柱頭が深く裂けます。あと数日待てば花柄もより長く伸びていっそう“らしい”姿になっていたかも? 沢筋の登山道を歩きながら、開花草本を中心に記録をとります。ちょうどヤマブキソウが花盛りで、水辺を鮮やかに 彩っていました。まるで花びらが10枚あるように見える(実際には5枚)ミヤマハコベもあちこちに咲いて
Apr 30


カタバミの寄せ植えとウスタビガフシヒメバチの羽化
4月19日、先日、都内の住宅街の空き地にカタバミが咲いていました。おなじみのカタバミだけでなく、外来系統の カタバミの仲間が複数、隣り合わせで咲いていました。自然の寄せ植えのおかげで大きさなどの比較ができました。 順に、カタバミ、オッタチカタバミ、オオキバナカタバミ、ムラサキカタバミ、イモカタバミです。カタバミ以外は 全て外来種で、「オキザリス」と総称されて鑑賞用に栽培されているものがほとんど。それらが逃げ出して野生化して います。カタバミとオッタチカタバミは弾ける実から多くの種子を自発散布しますが、それ以外の3種は実を付けず、 地中の塊茎(芋)で栄養繁殖によって増えていくので、ちぎれた塊茎の一部が土に混ざるなどして広まるのでしょう。 さてこの自然の寄せ植え。誰かが意図して植えた感じではないので、類は友を呼ぶ・・環境嗜好が似ているのかな? 話は全く変わるのですが、先日10日に雑木林トレイルで拾ったウスタビガの繭を、館内にしばらく置いておいたら、 凄いことになりました。16日に中から寄生バチが次々に羽化して出てきたのです。動画も撮って下さっていまし
Apr 27


原っぱで推し活?
4月18日、初夏の原っぱは草花や昆虫に溢れています。珍しい種類でなくとも、魅力的な子たちがたくさんいます。 先日、河川敷の芝生で体長1cm弱の小さな甲虫を見つけました。見て下さいこの触角!・・可愛いと思いませんか? ウスチャコガネという芝草地に生息するコガネムシの一種です。触角の先端が3つに分かれていて、まるでトナカイの 角のように見えるのがチャームポイント。ウスチャコガネは短命で、わずか2週間ほどの命なのだそうです。発生する 時期も限られており、ゴールデンウィーク前後の晴れた日の日中が発生のピークですので、ぜひ探してみましょう! なお、同じような特徴的な形の触角を持ち、体型や体色の異なるヒゲブトハナムグリも少し遅れて林縁に現れます。 足もとにいる小さな“推し昆虫”をもう一種。こちらは当ブログで何度も登場しているミツボシツチカメムシです。 シソ科のヒメオドリコソウやメハジキの汁が好物なので、この時期だとヒメオドリコソウの花を丹念に見ていくと、 葉と葉の隙間に潜んでいたり、花や葉の上に乗っていたりする姿を簡単に発見することができます。カメムシなんて
Apr 26


園外保育で里山探検(投稿1200件目)
4月17日、年度初めでバタついており、更新が1週間遅れになっていますが、本投稿にて1200日目を迎えました。 長く続けていると、面白い現象が色々起こります。例えば、調べものでweb検索すると、上位に自身の過去の記事が 出てくること。「あ、そういえば、前も調べたんだった・・」と思い出しながら、ふむふむと読んでみたりします笑。 さて、この日はみなみ野敬愛保育園からのオファーがあり、園外保育のガイドを務めてきました。園庭のすぐ裏手に 連なる広大な緑地帯、七国・相原特別緑地保全地区の里山が舞台です。前半は4歳児クラスの皆さんを連れて雑木林の 探検をしながら、生きもの探しと草木の遊びを楽しみました。後半は5歳児クラスの皆さんと合流し、陽田川の水源の 湿地探索と生きもの探しを行いました。子どもも大人もリアクションが最高!五感を使って自然を満喫できました。 子どもたちからの「あれ何?これ何?」への対応が忙しく、プログラム中の写真はほとんど無いのですが、出会った 動植物の一部をご紹介します。伐採跡地には今シーズン初認となるクロホシタマムシやフチグロヤツボシカミキ
Apr 25


チドリノキ
4月16日、長池公園に隣接する東京海上日動多摩総合グラウンドを練習拠点にしている、アメリカンフットボールの 社会人チーム「オール三菱ライオンズ」の方々が、今年7月に姿池の水抜き清掃に協力して下さることになりました。 じつはコロナ禍前の2017年~2019年にも姿池清掃をお願いしていたことがあり、待ちに待った復活となります。 八王子発で現役の選手として活躍する皆さんはパワフルでチームワーク抜群!今後も定例化していくと良いですね。 話は変わりますが、由木地区内にかつて生育していた記録がありながら再発見できずにいたチドリノキを、偶然にも 鑓水方面の湧水湿地で見つけました。シデの仲間そっくりの葉が対生する姿はとてもカエデの仲間とは思えません。 しかしながら、葉の間から垂れ下がって咲く可憐な花を見たら、“ああやっぱりカエデなんだな”と納得できます。 低山地の沢沿いでは珍しくないものの、多摩丘陵域においては大変希少な1本。しかも花盛りに出会えて幸運でした! チドリノキは雌雄異株で、冒頭の写真は雄株の雄花序ですが、その名前は雌株に実る果実の形に由来するそうです
Apr 24


ウシオハナツメクサとヒメブタナ
4月15日、講師の仕事で葛飾区と江戸川区の境を流れる荒川河川敷を歩いてきました。昨年の5月にも、同じ場所を 散策しており、クサビガヤやハリゲナタネといった珍しい外来植物の数々にくわえ、在来の水湿地性植物にとっても 重要な生育拠点になっていることを知り、季節を変えて、この講座でも一度歩いてみたいと目論んでいたのでした。 南多摩エリアではほとんど出会うことの無い種類を中心として、観察した草花をいくつかご紹介したいと思います。 大きな高架下の砂地に群生していたのは、ナデシコ科のウシオハナツメクサです。沿海地の砂地などに帰化している 雑草で、現在の都内での分布は一級河川の河口付近に限られています。触るとねばつくほど、全体に腺毛が多いのが 特徴です。花はピンクと白のツートンカラーで、私はかまぼこを連想してしまいます。繊細で本当に美しい花です。 観察していると、萼片の基部に黒い斑点があることに気付きました。花が咲いていない時には見分けに役立ちそう。 堤防や道路沿いのアスファルトの隙間には、東京では珍しいヒメブタナが生育していました。多摩ニュータウンでも...
Apr 23


ウワミズザクラと小さなカミキリムシたち
4月14日、久しぶりに長池公園の特別保全ゾーンをひと回りしました。保全ゾーン内は、終息しつつあるナラ枯れの 爪痕がまだあちこちに残っており、倒木や立ち枯れ、ぶら下がり枝なども多数あって現在もなお危険な状況でした。 長池のほとりの新緑の中に、一部分だけ白く見える範囲がありました。双眼鏡で見てみると、ウワミズザクラの花が いくつも咲いていて白く見えていることがわかりました。ウワミズザクラは保全ゾーン内だけでなく園内の数ヶ所に 咲いているので、ぜひ探してみて下さいね!他人の空似ですが、ブラシ状の花序はサラシナショウマを連想します。 さて、ながいけの道ではある場所に多数の小さなカミキリムシが群れていることに気付きました。そのある場所とは ミツバウツギの枯れ枝です。一見するとハムシの仲間のように見えるこのカミキリムシは、ヒナルリハナカミキリ。 この時期、里山ではもっとも目に付くカミキリムシの一つです。よく見ると、背中が青色に輝いていて魅力的です。 とにかくよく動くので撮影は大変ですが、個体数が非常に多く、次から次へと飛来する様子は見ていて飽きません。...
Apr 20
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