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APAP御一行様ご来園
7月10日、夜、フクロウがよく鳴いていました。周辺の緑地で繁殖しているとすれば、今頃は巣立ち後の雛が、親と 行動を共にし、狩りの訓練などを受けながら過ごしている時期。9月には親元を離れてしまうので、大事な期間です。 自然館前のノカンゾウが一斉に花開き、外周緑地ではいつの間にシロバナコマツナギが花盛りを迎えていたこの日、 長池公園では、海外から大勢のお客さまを迎え入れました。アジア保護地域パートナーシップ(APAP)に加盟する、 アジア各国の自然環境行政担当官や関係者約30名と環境省ネイチャーポジティブ推進室の皆さんです。両者の共催に よるワークショップが東京で開催され、自然共生サイトである長池公園が、その2日目の会場として選ばれたのです。 はじめに私からプレゼンを行ったあと、午前中は2つのグループに分かれて園内をご案内しました。生物多様性保全、 里山保全、地域協働、ボランティア活動などについて取り上げながら、同時通訳の助けを借りつつ一回りしました。 お昼を挟み、午後は各国からの参加者同士によるディスカッション(国際会議)が展示室2で行われました。
Jul 17


ヒトツノコシカニツリと別所小学校おおぞら学級プログラム
7月9日、熱中症アラートが発令され、長池公園で予定されていた別所小学校おおぞら学級の定例プログラムは急遽、 こちらが教室に出向いて行うことになりました。教室での楽しい出張授業の様子は記事最後に載せたいと思います。 ところで、先日6日の午後、市内で開園に向けた整備が進められている公園施設の視察見学に訪れたときのことです。 造成中の公園内には、長池公園から掘り採って市民の手で移植されたコナラやハンノキの苗木も生き生きと根付いて おり、その様子を見てほっと胸を撫でおろしました。ふと、草むらから顔を出すイネ科の雑草が目に留まりました。 新しく造成工事や緑化工事を行った場所では、造成土や緑化種子に混ざって珍しい外来種が一時的に発生することが あるので、無意識のうちに“そういう眼”で雑草アンテナを張っていたからこそ、すぐ目に入ったのだと思います。 一見して、初めて見る種類だとわかったのと同時に、愛読する全農教の「日本帰化植物写真図鑑第2巻」に載っている ヒトツノコシカニツリの写真が瞬間的に思い出されました。こういう時こそ、暇さえあれば図鑑のページをめくって.
Jul 15


職場体験の季節
7月8日、長池公園では、先日7日より宮上中学校、8日より別所中学校の職場体験を受け入れており、5名の中学生が 様々なお仕事に取り組んでくれています。猛暑となったこの日、午前中のメニューを私が担当させてもらいました。 オリエンテーションもそこそこに、まずは以前から気になっていた案件から。自然館周辺に発生していた外来植物、ワルナスビの抜き取り作業にチャレンジです。何株か咲いているなぁ・・くらいに思っていたのが、駆除を始めると じつに40株以上もありました。花を咲かせるまでに至っていない予備軍たちが、雑草の中に溶け込んでいたのです。 これが文字通り、ワルナスビの恐ろしいところ。全身のトゲもさることながら、その繁殖力はなかなかの手ごわさ! 初っ端から大変な思いをしたあとは、お楽しみ要素たっぷりの昆虫調査を体験。10日に海外からの来客があるので、 その時に日本固有種のルリボシカミキリや、夏の里山を代表するヤマトタマムシを見てもらえたら・・という思いも あって、下見を兼ねての調査です。今シーズンはこれらの甲虫類がかなり多く、あちこちで目にします。タマムシに.
Jul 15


七夕のシロバナツユクサ
7月7日、七夕です。講座の下見で黒川方面の谷戸を歩いていると、畔道にひとかたまりの白いお花を見つけました。 その場にしゃがみ込んで、正面から覗いてみると・・正体はおなじみのツユクサでした!ツユクサの花、普通は青色 ですが、稀にこのような純白の花を咲かせることがあり、シロバナツユクサと呼ばれています。花の色が違うだけで ずいぶん印象も変わるものですね。何だかいいことが起きそうな予感がして、上機嫌でさらに歩みを進めていくと。 あら、今度は猫じゃらし(アキノエノコログサ)の五本立ちに出会いました。花穂が2つや3つに分かれた奇形の個体は 時々目にしますが、5本は珍しい!ちょっと手袋みたいで、これはこれで可愛いかもしれません。身近な雑草が魅せる 個性的な姿には、惹かれるものがあります。いつか、そんな足もとのカワリモノばかり集めた図鑑でも作れたら・・ 心地好い田園風景の中をゆっくり歩いていくと、様々な出会いがありました。ヒガシニホンアマガエル、ミソハギ、 ハラビロカマキリ、セマダラコガネ、ブチヒゲカメムシ、ニガクサ、ウワミズザクラ、ハナイカダ、ハムシダマシ、
Jul 13


線香花火
7月6日、長池公園の湿地や自然館中庭の水鉢では、可愛らしいチゴザサがひっそり実を結んでいます。パッとしない 外観(?)のイネ科の雑草の中でも、チゴザサは異彩を放つ存在。この繊細な実にトンボが止まったら綺麗だろうな・・ そんな妄想を思い描いていたら本当にトンボが飛んできてくれました。橙色をした未成熟のアジアイトトンボです。 真後ろから慎重に近付いてファインダーを覗いたら、まるで線香花火のような光景が画面いっぱいに広がりました。 国や大陸の名前が入っていると、つい外来種なのかと思ってしまいますが、れっきとした日本在来種のトンボです。 植物でも、シベリアメドハギやチョウセンガリヤスなどいかにも外来種といった響きの和名を持つものがあります。 さて、このアジアイトトンボ。イトトンボの中ではもっとも身近に見られる種類の一つで、水の近くであればかなり 都市化の進んだ環境でも見つけることができます。長池公園では、姿池周辺の湿った草地で目を凝らすとあちこちを 飛び回っていることに気が付きます。写真は1枚目が未成熟の雌で、それ以外は雄。全て自然館中庭で撮影しました。
Jul 9


ヤマトルリジガバチと姿池清掃
7月5日、降ったり止んだりの雨の中、長池公園では2つのビッグイベントが同時に開催され、どちらも盛況でした。 一つはクールセンター八王子と八王子市環境学習推進課が主催する「八王子自然インタープリターLab.」の第一回、 もう一つは近隣のグラウンドを拠点に活動する社会人アメフトチーム「オール三菱ライオンズ」の選手やスタッフの 皆さんとパークキッズレンジャーの協働による姿池の清掃です。私は後者のリーダーを務め、てんてこまいでした。 さらに、午前中はパークキッズレンジャーの振替活動でセンサーカメラの設置も行うことができ、充実した一日に。 大仕事を終えて、パーキッズの皆さんと清掃用具を片付けつつホッと一息ついていた時、足もとに仰向けで転がって いるハチのような昆虫が目に入りました。なんだろう?・・と拾い上げてみると美しいヤマトルリジガバチでした。 飛び回っているところは時々見るのですが、じっと動かないでいるのは初めて。その輝きに思わず息を呑みました。 ルリジガバチといえば、その幼虫が、人気のセイボウ(青蜂)の仲間に寄生されることでよく名前が出てきます。この
Jul 8


オオトリノフンダマシ
7月4日、先日、雑木林トレイルから自然館へ戻る途中、水没林近くの樹木の葉裏に、同行者がクモを見つけました。 「え!?これのどこがクモ?」とほとんどの方が驚くに違いありません。雌はツヤのある丸くて大きな腹部を持ち、 そこに目玉のような模様があるのが特徴です。確かに鳥の糞と言われればそんな感じもしますが、葉に止まる実物は 遠目、カタツムリのように見えました。写真で見ると、異星人の顔っぽくもありますね。紡錘型の卵嚢も面白い形を しており、湿地や水辺近くの草木にぶら下がっているのを時々見かけます。以前載せていました→クモのペンダント ところで、クモの仲間の99%は肉食性で、その捕食方法にはいくつかのタイプがあります。網を張って待ち伏せする もの、花や葉に隠蔽擬態して待ち伏せするもの、自ら動き回って捕食をするものなど、狩りのスタイルは多様です。 ではこのオオトリノフンダマシはどうかというと、2つめの擬態なのかと思いきや、1つめの網を張るタイプでした。 じつは似ても似つかないあのコガネグモの仲間だったのです。網を張るのは主に夜。狩りの様子も気になりますね。.
Jul 6


ミズオトギリ開花中
7月3日、来客の多い一日でした。遅々として進まない書類仕事の山を横目に嬉しい悲鳴・・そんな日もありますね! 気付けば外は薄暗くなり始めていました。自然館中庭で先日から開花しているというミズオトギリの様子を覗きに。 15時半頃から開花する不思議な植物です。葉っぱの形や並び方はいかにもオトギリソウの仲間という雰囲気ですが、 この仲間の大半が黄色い花を咲かせるのに対して、ミズオトギリの花色は淡いピンク色。こんな優しい色合いの花は なかなかありません。開花初期は葉っぱも瑞々しく、虫食いがほとんど無いので、写真を撮るには今がお勧めです。 しばらく経つと花に小さなアリたちが集まるようになります。ディナー限定のミズオトギリ食堂、今年も開店です。 花に近付いて観察していると、小さな甲虫が顔を出しました。トウキョウヒメハンミョウです。中庭ではあちこちで 目にする常連さんですが、ミズオトギリの花の傍らでひと休みする姿が愛らしくて、記念撮影させてもらいました。 ちょっと腰を下ろして、虫の目になって、ほんの少し草花と対峙するだけで、そこには別世界が広がっていますよ!..
Jul 5


青梅雨のスズサイコ
7月2日、荒天で延期になっていた講座の仕事で、多摩川河川敷の生態系保持区間を歩いてきました。結局、この日も 朝から雨模様でしたが、「雨奇晴好」、つまり、“晴れるもよし、雨もまたよし”ということで、決行となりました。 草木の葉に付いた雨雫の観察にはじまり、青梅雨ならではの美しい情景を楽しみます。そして、雨降りや雨上がりの タイミングでないと開花しない、スズサイコの花もバッチリ開いていてくれました。この花は主に夜間に咲くので、 日中の晴れた日は蕾がかたく閉じています。多くの花が、虫たちの訪花を諦め、萎れて花内部の大事な構造を雨から 守っているのに対し、このスズサイコの花は全く逆を行っています。その詳しい理由は定かではありませんが、蚊や ガガンボ、夜蛾の仲間などが主に訪花し、送粉が行われているようです。しとしとと降り続いていた雨も、この花を 観察し始めるとおさまり、まさに絶好のタイミングに居合わせることができました。まさに“雨もまたよし”です! 数ヶ所にわたり全部で数十個体を確認しましたが、その多くが開花中で、ごく一部はすでに果実ができていました。..
Jul 4


ハルタデちゃん
7月1日、夕方に公園スタッフがヒグラシの初鳴きを確認しました。これで一気に梅雨のセミ3種類が出揃いました。 長池公園の雨庭で調査を続けている工学院大学の学生が来館し、自然館屋上に設置した雨量計をチェックするために 同行しました。前回、屋上の様子を見に行った際に一面に咲いていたマツバウンランやハハコグサはすでに枯れて、 めぼしい花といえば、ネジバナやヘラバヒメジョオンが点々と咲いているくらいでした。そんな中、数個体のタデが 目に留まりました。花序は直立していて、蕾の赤と花の白のコントラストが何ともいえない味わいを醸しています。 タデの仲間を見分ける時に必ず確認しなければならない托葉鞘(たくようしょう)という茎の節の部分を見て見ると、 上縁に長い毛があります。これらの特徴から、ハルタデと判別できました。私の大好きな“ハルタデちゃん”です! 親しみを込めて、思わず“ちゃん”を付けて呼んでみたくなる、そんなお気に入りの雑草・・皆さんはありますか? ハルタデちゃんを堪能し、上機嫌で調査の様子を見守ります。辺りの草の茂みからは、ショウリョウバッタモドキや..
Jul 3


ハラアカマルセイボウとマスダクロホシタマムシ
6月30日、別所1丁目の蓮生寺付近の林では、ヒメハルゼミが夕方から一斉に鳴き始めました。大合唱は圧巻です。 これから2週間ほど、時間は19時頃が鳴き交わしのピークです。お近くの方は、ぜひ夕涼みがてらお出かけ下さい。 この日は午後から急遽来客があり、園内をご案内したのですが、里山のいえの前で美しい寄生バチに出会いました。 ハラアカマルセイボウです。ツチスガリという狩りバチの巣に寄生する習性が知られており、この時期、草花へ訪花 する姿を目にすることがあります。「2分ほどお時間を下さい!」と無理を言って、観察タイムのはじまりはじまり。 セイボウの仲間は、ふいに現れてせわしなく飛び回り、あっという間に飛び去ってしまう種類が多い中で、この子は ヒメジョオンの花に長居していました。あとで知ったことですが、成虫は強い匂いがあるそうな・・嗅ぎ忘れた!! 梅園近くの伐採木置き場周辺には、相変わらずマスダクロホシタマムシが複数個体やってきていました。面白いのは 体色が個体によって様々であることです。例えば、1枚目は赤みが強く、2枚目はほぼ緑色、3枚目は模様自体が少し
Jul 3


オナガサナエとソーンダースチビタマムシとタシロラン
6月29日、やっとニイニイゼミが鳴き始めました。「チーー」と抑揚無く鳴き続けるので、聞き逃さないようご注意! 台風対策で開栓したままになっていた姿池の栓を閉めに行くと、水が引いた池の底にオナガサナエの雄がいました。 アオサナエやホンサナエ、ヤマサナエなどよりも遅れて発生し、梅雨時期によく見られるサナエトンボの仲間です。 姿池ではずいぶん前から定着しているので、手乗りにしたり、長池見附橋をバックに記念撮影させてもらったりと、 毎年楽しませてくれます。雌は尾部が細くならずコオニヤンマに似ていますが、後ろ脚が短いので見分けられます。 ちょっと嬉しい出会いがありました。ウツギ類の葉を食べる2種のチビタマムシのうち、長池公園内のサラサウツギや ウツギでは、アカガネチビタマムシをよく見かけますが、もう1種のソーンダースチビタマムシは南大沢方面口付近で 一度目にしただけでなぜか見つかりませんでした。これだけウツギ類がたくさん植えられているのだから、そのうち 遭遇するだろうと思っていたところ、自然館駐車場のサラサウツギの葉に止まっているのをやっと発見したのです。
Jul 1


想像の向こう側
6月28日、自然観察の醍醐味の一つに、想像力を働かせる見方があります。“中はどうなっているのだろう”など、 見えない対象に思いを巡らせる瞬間はワクワクするものです。そして、その答えを確かめることができそうなときも また、ドキドキします。わかったらそれで終わりではなく、次は“なぜ?”や“もっと・・”が膨らんでいきます。 先日、住宅街でこんな光景を見かけました。駐車禁止のカラーコーンのてっぺんからドクダミが顔を出しています。 まるで、誰かがもぎ取った草束を花瓶に漬けるように生けていったかのようです。でも、上のほうまで土や水がある とは到底思えません。いったい、中はどうなっているのだろう・・まさにそんな疑問が沸々と湧いてきたのでした。 そこでカラーコ-ンをちょっと動かしてみます。なんと、周りのドクダミたちよりもずっと背高のっぽの子が出現! 運悪くカラーコーンの直下に生えてきてしまったドクダミ(とツユクサ)は、生きることを諦めず、天窓から差し込む 希望の光めがけて、ぐんぐん茎を伸ばしてあのような状態になっていたのです。ドクダミの本気を見た気がします。..
Jun 30


虫襖
6月27日、例年であればそろそろニイニイゼミやヒメハルゼミの声で賑わう頃・・今年は少し遅れているようです。 先週くらいから、ヤマトタマムシを見かける機会が増えてきました。何しろ巨大なので、その存在感は圧倒的です。 エノキの樹冠を飛び回っている雄や、伐採木へ産卵に来る雌の観察が定番ですが、特に何もない草むらに降り立って いるのを見ることもあります。グライダーのようにカッコよくエリトラを広げてバランスを取りながら、よたよたと 草から草へと移動していく姿は、器用なんだか不器用なんだかわかりません。そんな姿も愛嬌があって魅力的かも。 翅を広げると、胴体も美しい虹色に輝いているのがよく分かります。このド派手さは、警戒色といって外敵の鳥類が 視覚的に嫌がるという狙いがあるようです。でも実際にはカラスのペリット(嘔吐物)はタマムシの残骸だらけです。 翅を畳んで大人しく葉の上に止まっている姿も載せておきましょう。伝統色の一つに「虫襖(むしあお)」という色が ありますが、これはタマムシの翅の色が由来になっており、光の具合や角度によって色味が変わって見える織り色を.
Jun 30


第3回南多摩自然共生サイト間交流会
6月26日、高尾の森自然学校で、3回目の開催となる自然共生サイト間交流会を実施しました。産・官・学・民から 総勢30名が会場に集まり、それぞれの立場から自然共生サイト認定に関する意見や情報を共有、パートナーシップを 深めました。今回は特に、環境省や八王子市、日野市など、自治体からのの参加が多く、制度に関する活発な議論が 展開されました。今後もこのネットワークを生かした連携事業を生み出しつつ、OECMの輪を広げていきましょう。 さて、交流会の前半は、自然共生サイトに認定されている高尾の森自然学校の見学が行われました。敷地内を歩き、 生き物の視点に配慮した森林整備について、現地で学ぶことができました。最初に立ち寄ったビオトープはカエルの 産卵場所。水辺では、羽化したばかりのオオアオイトトンボやオタマジャクシを狙ってやってきたヤマカガシの姿を 観察することができ、カエルだけでなく、多様な生きものが集い、生態系が育まれていることを実感したのでした。 森に入った途端、本降りの雨・・。まさにバケツをひっくり返したような雨に閉口しましたが、自然学校の皆さんが.
Jun 29


続・オニグルミノキモンカミキリとカラカネチビナカボソタマムシ
6月25日、朝から雨予報で予定していた講座は延期に。梅雨時期は屋外の講座やイベントの予定が中止になったり、 延期を調整したりと、ハラハラして落ち着きません。雨の日ならではの愉しみや見どころもあるにはあるのですが、 参加者の安全を考慮すると断念せざるを得ないのです。この日は市役所の用事からの帰りに気になっていた場所へ。 先日13日の記事で、2種類の甲虫をご紹介しました。オニグルミノキモンカミキリとカラカネチビナカボソタマムシ オニグルミを利用する彼らの探し方がわかった(つもり)ので、運試しも兼ねて、浅川の河川敷で目星を付けてあった 河畔林のオニグルミに立ち寄ってみました。ここでうまく発見することができれば、観察会などでも活用できます。 堤防から降りるなり雨足が強まってきたので、早くも諦めモード。しかし、頭上の葉裏には特徴的な食痕がいくつも 残されていました。雨で頭からずぶ濡れになりつつ、何とかオニグルミノキモンカミキリの成虫も見つかりました。 驚いたのはもう1種の目標、カラカネチビナカボソタマムシです。発生が局地的ということだったのと、悪天候のため
Jun 28


ルリボシカミキリ当たり年
6月24日、巷ではワールドカップの話題で賑わっていますが、昆虫界の日本代表といわれる甲虫も賑わっています。 日本固有種のカミキリムシ、ルリボシカミキリです。近年は産卵に適した枯れ木や伐採木が増えた影響もあってか、 多摩丘陵の里山では普通に見られるようになりました。特に今シーズンは6月半ば頃からかなりの数が発生しており、 長池公園内でもあちこちで見かけます。午前中は林縁などで採餌を行い、午後は主に繁殖のため伐採木置き場などに 集まってくるため、時間帯によって見られるポイントが変わります。樹液の出る木があまり多くない長池公園では、 花粉目当てに草木の花を訪れることが多いようです。写真は、自然館前のアジサイ植栽でゆっくりしているところ。 先日、体験ゾーンの伐採更新地で10匹前後のルリボシカミキリが飛び回っていました。羽化して間もない個体なのか 翅や触角が傷んでいない美しい子ばかりでした。その大きさや模様は個体ごとに個性があり、見ていて飽きません。 アオゲラと並ぶ日本の里山を象徴する生きものとして、多くの方に知っていただき、その美しさを堪能してほしいと.
Jun 28


2年ぶりのナガヒラタムシ
6月23日、午前中は調査の立ち合いで近隣の民有緑地へ。本格的な植生調査や毎木調査に立ち合うのは久々でした。 私が専門とする植物相調査(フロラ)は、対象区域内の植物台帳づくりのようなもので、種レベルで植物のあるなしを 記録しますが、植生調査(植物社会学的手法)では、狭いエリアに対象を絞る代わりに、植物が織り成す社会構造・・ つまり、その地点に成り立っている植生環境そのものをまるごと切り取って、より細かい情報を記録していきます。 コドラート内の高木や亜高木については、樹種だけでなく、全ての個体について樹高や胸高直径なども計測していくため、複数人で協力しながら調査を行います。一点集中で、いつも以上に目を皿のようにして植物と向き合うことに なるため、いつもは目に入らないような目立たない生きものも目に留まりました。コナラのひこばえに止まっていた 平べったい甲虫はナガヒラタムシです。2億年以上前から、ほとんど姿かたちを変えずに生き残ってきたといわれる 原始的な昆虫で、身近な環境で見られる“生きた化石”の一つとして知られています。ナガヒラタムシとお知らせ2件.
Jun 28


クリタマムシ
6月22日、樹木の点検業務で堀之内寺沢里山公園を訪れました。園路のそばで、ぎりぎり手の届く高さに枝を広げた クリの木を眺めていると、葉の上に黒いゴミのような虫のような物体が乗っていました。少し距離があったので枝を 手繰り寄せると、すぐにポロリと零れ落ちてしまいました。この動き!やはりゴミではなく甲虫に違いありません。 落ちた物体は草むらに消えてしまいましたが、この時点でイイ予感がしていたので、諦めずに木の周りをうろうろ。 すると別の葉の上に、またしても同じ物体を発見!今度こそ、逃げられないよう慎重に枝を手繰り寄せていきます。 やっぱり!!・・ゴミのような物体の正体は、クリなどの広葉樹をホストにするタマムシ類、クリタマムシでした。 クリ自体はどこにでもあるのですが、クリタマムシのいる木はそれほど多くないようです。チビタマムシの仲間を、 思いきり縦に引き延ばしたような独特のビジュアルで、エリトラに浮かぶ渋すぎる模様に思わずドキッとしました。 ここでも数は多くありませんでしたが、生息が確認できただけでも大収穫。ゴミと思って諦めなくて良かったです!...
Jun 27


じゅんさいじゅうさん花
6月21日、先日5日に第1花を確認して以来、ポツリポツリと咲いて開花を楽しませてくれている、自然館中庭水鉢の ジュンサイがこの日は一度に13個もの花を咲かせていました。雌性花5、雄性花8で、同時開花数の記録更新です! 一つの花は2日間しか咲かず、もっと言えば雌性花、雄性花はそれぞれ午前中のわずかな時間しか開いていないため、 開花個体数がそれなりに多くなければ、正常な他花受粉も行われず、実を結ぶことも難しいのではないでしょうか? それにしてもこの小さな水鉢の中で、ジュンサイのお花畑が見られる日が来ようとは・・何とも感慨深い光景です。 近くの別のプランターでは、ヒルムシロの花穂も水面に顔を出していました。浮葉性の水草類の多くは、こうやって 水面に茎を伸ばして花を咲かせます。花粉の運ばれ方は種によって違いますが、風媒花であることが多いようです。 自然館中庭のミニ回廊にて。ハリカメムシ、トウキョウヒメハンミョウ、アカザです。アカザのピンク色に色付いた 若葉の秘密について、だいぶ前に記事にしているので、こちらもぜひ見てみて下さいね!アカザのクリスタルビーズ
Jun 27
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