ヌカススキとツルメドハギ
- 4 hours ago
- 3 min read
5月2日、大型連休に帰省や遠出をされている方も多いと思いますが、近場でのんびり過ごすお休みもいいものです。
夏の渡り鳥、甲虫、トンボ、野生ランなどなど、身近な自然の見どころも多い季節。日常生活の中でも、自然の声に
耳を傾け、新緑の中に目を凝らして過ごすことになります。この時期でなければ観察できないものの一つに、雑草が
あります。雑草なんていつでも見られると思うかもしれませんが、道ばたや植え込みでは、早くも連休前から1回目の
草刈りが始まっており、5月の下旬ともなれば、ほとんどの雑草は綺麗に刈り取られてしまって影も形もありません。
長年、地域の植物相を調べる中で、この1回目の草刈りが行われる直前のタイミングは、雑草の観察において重要な
時期だということがわかってきました。未記録の雑草や、それまで見逃していた種類を発見することが多いのです。
この日も今まで何度となく通ってきた散歩道で、新たな雑草を二つ見つけました。一つはイネ科のヌカススキです。
とても繊細な姿をした外来雑草で、植物が好きな人でも大半が気付かずに素通りしてしまうのではないでしょうか。
この仲間には、同じく外来雑草のハナヌカススキとヒメヌカススキがあり、どちらも南大沢界隈で確認しています。
別所でヌカススキが見つかったことにより、由木地区にはこの仲間が全て分布していることが明らかになりました。
3種は互いによく似ていますが、花柄の長さ、小花から伸びる芒の有無と本数などに注目することで見分けられます。
ヌカススキは花柄が短くて小穂の長さと同等か長くても1.5倍程度であり、第1小花と第2小花ともに芒があります。
1枚目がハナヌカススキ、2枚目がヒメヌカススキです。これらと比べて、ヌカススキは小穂が若干大きいようです。
もう一つの発見はこちらのマメ科植物、ツルメドハギです。メドハギとネコハギの雑種と推定され、あらゆる形質が
両者の中間性を示しています。茎が根元から這い、開出した毛が目立つのはネコハギに近い形質といえるのですが、
小葉はネコハギよりも細長く、メドハギの葉幅が少し広くなったような印象です。じつはツルメドハギは2023年、
植物に詳しい方々と千葉の里山を歩いた際に教えていただいて以来、近所にもあるのではないかと探していました。
参考までに、1枚目がメドハギ、2枚目がネコハギです。せっかくなので、ツルメドハギの花も見たいところですが、
次に見に行く時にはきっと草刈りされていることでしょう。ちなみにこの場所では両親種が一緒に生えていました。
今週、移動中などに由木地区内で観察した外来雑草をいくつか。上段は左からアメリカアワゴケ、ナタネタビラコ、
下段の2枚はウズラバタンポポです。そこらじゅうに生えている雑草で一喜一憂できるなんて、本当に幸せ者ですね!

































