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シャリンバイを利用する虫たち

  • 5 hours ago
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5月3日、各地で道路や生垣として植えられているシャリンバイが見頃を迎えています。多摩ニュータウンではとても

ポピュラーな植栽木であまりにあちこちに植えられているので、他の花木ほど注目されることはまずないでしょう。

しかしながら私は最近、このシャリンバイにハマっています。色々な虫が利用していることに気が付いたからです。

京王堀之内駅前のシャリンバイに、ヒラタアオコガネが集まっていました。少し前まで、この辺りではあまり見ない

種類だったと思いますが、緩やかに分布を北へ広げているようです。おなじみのアオドウガネなんかと同じですね。

花を眺めているとチョウやアブも代わる代わる花を訪れています。蜜源、花粉源としてとても人気があるようです。

新しく芽吹いた葉を見ると、たいていゴミのような赤茶色の物体がくっついています。よく見ればちゃんと眼や脚、

翅などがあって、それが昆虫だということが、かろうじてわかります。サツマキジラミというキジラミの一種です。

南方系の種類で、かつては関東ではほとんど見られなかったそうですが、私が気が付いた頃には、すでにごく普通に

シャリンバイの葉上や葉裏で見かける存在になっていました。触ろうとすると、ピンッと飛んで逃げるのが特徴的!

葉に止まっているのはシャリンバイの汁が好物だからです。ただし、6月頃にはシャリンバイの葉からは姿を消して、

カラスザンショウなど別の植物へ移動してホストを乗り換え、秋になるとまたシャリンバイへ戻ってくるそうです。

いつ頃いなくなり、どこへ移動して、そしていつ頃に戻ってくるのか、今年はちゃんと観察してみたいと思います。

もう一種、シャリンバイと切っても切れない関係を持つ虫がいます。葉裏に並んだアズキナシオオアブラムシです。

最初に見たときはゾワッとしましたが、サツマキジラミ同様に高い確率で群れがいるので、見慣れてしまいました。

その様子から“ギョウレツアブラムシ”と呼ばれることもあるのだとか。写真で黒っぽく見えるのが有翅型で、緑は

無翅型です。今の時期に見られる子たちは無性世代で、有性世代は11月に発生して産卵、卵で越冬するといいます。

サツマキジラミのように、夏場は別の植物に移動するといわれていますが、一年を通してシャリンバイにいることも

あるようなので、やはりこちらも今年の継続観察テーマとしましょう。皆さんもぜひ、チェックしてみて下さいね!

最後にご紹介するのはワカバグモです。彼らは、シャリンバイに集まる虫たちを積極的に捕食しているようでした。

いつも素通りしていたシャリンバイの植え込みにも、ちゃんと小さな生態系が成り立っていることに感動しますね!


 
 
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