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長瀞の自然(番外編その1)

  • 2 days ago
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4月20日、この日より3日間、専門学校の校外実習指導のため、長瀞方面へ出張してきました。朝の6時半から野外へ

繰り出して植物調査や鳥類調査を行いました。昨年度も半月ほど遅い5月に同じフィールドで実習を行っているので、

昨年、樹林下で見つけた希少種のオオチゴユリ。発見時にはすでに結実していたので、今年はタイミング的に開花が

見られるのではないかと期待していたところ、同所に数十個体が健在でした。しかし今度は時期が早かったようで、

実習初日は、まだ蕾が葉の間に隠れている状態。諦めずに3日目の朝に再訪すると、しっかり花を開いてくれました!

本来はもっと柱頭が深く裂けます。あと数日待てば花柄もより長く伸びていっそう“らしい”姿になっていたかも?

沢筋の登山道を歩きながら、開花草本を中心に記録をとります。ちょうどヤマブキソウが花盛りで、水辺を鮮やかに

彩っていました。まるで花びらが10枚あるように見える(実際には5枚)ミヤマハコベもあちこちに咲いていました。

3枚目以降は順に、ツルカノコソウ、コガネネコノメソウ、ウスバサイシン、テンナンショウの仲間、イワウメヅル、

タチドコロです。テンナンショウの仲間はシカの不嗜好植物ということもあってか、麓から山頂付近にかけて全域に

分布し、種類も複数あるようです。調査結果に基づいて、出現種の傾向や帰化率などを比較考察してもらいました。

せっかく長瀞まで来たので、荒川沿いの岩畳や湿地の植物を観察する時間も設けました。水量の増減が著しい岩場に

特有のユキヤナギをはじめとする植物群のほかに、他では見る機会の少ないタヌキランなどの花が観察できました。

写真はヒロハコンロンソウ、カナビキソウ、タチタネツケバナ、ノニガナ、ヒメウツギ、タコノアシ、タヌキラン、

ヤマアゼスゲです。自然館周りにも植栽されているヒメウツギですが、本来は石灰岩地や渓谷に自生するものです。

雑草好きとしては、移動中の何ということのない農道や線路の傍らに生える“ご当地植物”につい目を奪われます。

多摩丘陵では希少種になりつつあるイヌナズナやコイヌガラシが、当たり前のように足もとに生えているのを見て、

嬉しくなりました。この辺りにはオランダフウロがやたらと多いのも印象的でした。外来種も所変われば・・です。

学生たちと水切り対決をしたり、スズメノテッポウでピーピー笛を吹いたり、そんな時間も楽しくて有意義でした!

今回は植物編をお送りしました。引き続き、実習中に出会った野鳥や昆虫などの生きものも紹介したいと思います。


 
 
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