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頭上を見下ろす
4月13日、午前中は長池小学校つばさ学級の第1回自然観察プログラム、午後は里山保全隊の活動が行われました。 里山保全隊はつくいけの道のツルニンジン生育地で作業を行っており、様子を見に行くとあることに気付きました。 黄緑色のお花のようなものが点々と地上に落ちていたり、草木に引っかかっていたりしたのです。これはもしや・・ 見上げてみると、山側の斜面からつくいけの道を覆い隠すように枝を広げたエンコウカエデに花が咲いていました。 この場所でエンコウカエデの花を見るのは初めてかもしれません。きっと今まで気が付いていなかったのでしょう。 下からだとよく見えないので、枝が見下ろせる位置まで少し斜面をよじ登って上から望遠レンズを向けてみました。 足場が悪いので、良い子は真似をしないで下さいね。やはり予想どおりおびただしい数の雄花が開花していました。 一つの花序内に雄花と両性花が混在するそうですが、遠目にもはっきりわかるのは雄しべが目立つ雄花ばかりです そこへ赤色っぽい甲虫が飛んできました。この時期よく見かけるアカハネムシかな?と思いつつ目を凝らしてみたら...
Apr 18


道ばたの白いスミレたち
4月12日、スミレのベストシーズンを迎え、高尾山を筆頭とする低山地へスミレ行脚に出かける方も多いでしょう。 山登りから足が遠のいている私は、もっぱら街なかのスミレたちに楽しませてもらっています。外来種だけでなく、 ノジスミレやスミレ、コスミレなど、日本在来の種類も路傍や植え込みといった案外身近なところにいるものです。 白い花に紫色の筋が入ったこちらはアリアケスミレです。以前に比べて、見かける機会がずいぶん増えてきました。 芝生の一面に生えていたり、アスファルトの隙間にずらりと整列していたりと、大きな群落を作る様子は圧巻です。 少し湿った原っぱや流れの近くには、ツボスミレ(ニョイスミレ)が群れをなしています。スミレの仲間では咲くのが 遅いほう。初夏の水辺に彩りを添える存在です。ムラサキコマノツメやシラユキスミレなどの色変わりもあります。 大栗川近くの住宅街に見慣れないスミレがあります。本土のものは栽培品の逸出といわれているシロコスミレです。 葉っぱがシュッと立ち上がって細長く、なかなか見応えがあります。ニショクアツバスミレやコスミレサクラなど、..
Apr 17


アオバナガクチキとコササコクゾウムシ
4月11日、朝から長池公園の雑木林では“チヨチヨビー”という特徴的なさえずりがこだましていました。鳴き声の 主はセンダイムシクイです。待ちに待った夏鳥第一号。間もなく、キビタキやオオルリも渡ってくることでしょう。 この日はパークキッズレンジャーの定例活動がありました。小鳥たちのさえずりに誘われて園内に繰り出した一行。 ミッションは外来種アメリカスミレサイシンの抜き取りとサインのお掃除です。いつものことながら、道中で多くの 生きものと出会い、観察しました。体験ゾーンの田んぼ脇のヤマグワの幹に、体長1.5cmほどの美しい甲虫が何匹も 歩き回っているのを見つけました。緑や赤に輝くその姿に目を奪われます。一見して何の仲間かすぐにはわからず。 一緒に担当した公園スタッフのFさんが調べてくれて、アオバナガクチキ(アオバナガクチキムシ)だと判明しました。 クチキムシといえば、冬に樹名板の裏でひっそりと冬越ししているところをよく見る、地味な昆虫というイメージが あったのですが、こんな美麗種がいたなんて驚きです。きっと近くに積んであった伐採材から発生したのでしょう
Apr 17


東京都公立大学法人視察対応と旬の動植物
4月10日、東京都公立学校法人開設準備室の職員および東京都立大学教職員の皆さんが「地域協働」に関する視察と ヒアリングのために来館されました。2年後に共創学部という新学部が創設される予定になっており、現在、各分野の 教員陣が実習や授業のカリキュラムを検討しているところだそうです。共創学部は外国人学生も多数受け入れる予定とのことで教員陣も国際色豊かな面々でした。新学部での学びでは、地域社会との結び付きや現場での体験に重点を 置いていることから、すでに地域住民の拠り所として様々な連携を進めてきた長池公園の取り組みを参考にしたいと いうことで、今回の場が設けられました。新学部では、長池公園での実習も年間カリキュラムに組み込まれることに なるかもしれません。それも踏まえて園内の里山と自然館内をご案内をしました。道中には生きものとの出会いも。 中でも、注目を浴びていたのはアカボシゴマダラの幼虫です。この時期、園内のあちこちから生えたエノキの実生で 見つかりますが、芽吹いてきたばかりの赤味を帯びた若葉に擬態しています。葉脈までちゃんと再現されているので...
Apr 15


ミツデカエデ開花とハムシ2題
4月9日、午後は報告書作成など事務仕事をして過ごしましたが、夕暮れ前に自然館の周りの草木を見て歩きました。 自然館入口の左手正面にそびえるミツデカエデがいつの間にか見頃を迎えていました。目線の高さにもたくさん花を 付けているので、観察は容易です。カエデの仲間は手のひら状の単葉を付けるものがほとんどですが、本種は小葉が 3つに分かれた三出複葉を持つ独特な種類です。開花より少し遅れて若葉も芽吹き始めているのでぜひご注目下さい。 ミツデカエデは雌雄異株ですが、この木は雄株なので写真は雄花。一つの花序に30個以上もの花を付けていました。 そのそばに生育するイヌシデの木を何気なく眺めていると、一匹の甲虫が目に留まりました。ハムシの仲間であると いうことまでしかわからなかったのですが、ハムシは種ごとに特定の樹木の葉を好んで食べることから、イヌシデを 食べるハムシを調べてみるとすぐにその正体が判明しました。ズグロキハムシというそうです。イヌシデならどこに でも生えているはずなのに、このハムシは初めてお目にかかる気がします。その名のとおり、頭部が黒いのですね!.
Apr 13


タチタネツケバナの花園
4月8日、先日の出来事ですが、近隣在住の方から「せせらぎ緑道付近のある場所で1ヶ月ほど異臭がする場所がある ので、その原因を知りたい」との問い合わせがありました。なんとなく心当たりがあったので、さっそく現地を確認 しに行くと、やはり植物の匂いでした。遊歩道の水路側に腰高ほどのヒサカキが列植されており、雄花がびっしりと 咲いています。もう花は終わりかけでしたが、これこそが、ガスのようなおしっこのような“異臭”の正体だったのです。匂いの種類、範囲、期間、天気によって強さが変わることなど、全ての要素が当てはまり、すっきりしたのは いうまでもありません。この匂いをガス漏れと勘違いした通報があったというエピソードも聞いたことがあります。 話は変わりますが、ある希少種の発芽状況を確認するために鑓水方面に立ち寄った際、通りがかったバイパス側道で 真っ白なお花畑を見つけました。いったい何の花だろうかと近付いてみると、アブラナ科のタチタネツケバナという 植物でした。タネツケバナとジャニンジンの中間的な性質を持ち、東京都では準絶滅危惧種に指定されている希少な...
Apr 11


アカネスミレと季節の自然観察会告知
4月7日、近隣小学校の多くで入学式が開催されていました。新生活のはじまりに相応しい穏やか陽気の一日でした。 長池里山クラブが炭焼き用の材を伐り出している伐採斜面では、アカネスミレが開花しています。赤みがかった濃い 紫色の花は小ぶりで可愛らしく、品があります。全体にほこりを被ったような毛が生えていることもポイントです。 長池公園では最近見つかっていませんが、花茎や葉に毛が無いものはオカスミレといいます。毛が無いこと以外は、 アカネスミレと全く同じ外見をしています。花の内側(側弁基部)にヒゲがあるのも一緒です。※写真は鑓水で撮影。 アカネスミレもオカスミレも、先日紹介したジュウニヒトエと同じ、雑木林のお手入れに依存して生きてきた植物。 伐採後から数年以内の明るい雑木林や、頻繁に樹木の間引きや下草刈り、落ち葉かきが行われて見通しの良い状態が 保たれている樹林地の陽だまりに、好んで生えてきます。長池公園でこうした性質を持つスミレ類が見られることは 雑木林の状態を示す良い指標になるのです。2枚目のクサボケも同様の性質があり、伐採更新地に群落が現れました。.
Apr 9


桜の花が散る頃に
4月6日、桜の仲間の多くは葉桜となりつつあり、シーズン終盤に咲く一部の種類を除いて花びらを落としています。 オオシマザクラの根元に咲いたヒメスミレ、ソメイヨシノのそばに咲いたクサボケなどさらっと載せてきましたが、 主役の草花の周りに桜の花びらが散らばっているシーンを、意図的に切り取りました。季節感の伝わる光景ですね。 せせらぎ緑道付近の林縁でも、こんなシーンに出会いました。花びらの間から顔を覗かせたのはフデリンドウです。 桜の花が散る頃に花盛りを迎える、春植物の代表格でしょう。今年もあちこちで群落を作って咲く姿を見かけます。 近くにはタチツボスミレの桃色品種、サクラタチツボスミレが咲いていました。あら、こんなところにも“桜”が! 柵づくりに必要な竹を採りに堀之内番場公園を訪れると、園路の一面に桜の花びらが敷き詰められていました。草が 多少生えているために掃除されたり風に飛ばされたりすることなく残っていたようです。案外、珍しい光景かも・・ この日は「いきものがかり植物班」改め「里山ガーデナーズコミュニティ」の活動日。自然館周りに繁茂するフキの...
Apr 9


またまた五つ星のナナホシテントウ
4月5日、先月29日に初鳴きを確認したクビキリギスですが、暖かさに誘われて、夕方から一斉に鳴き出しました。 知らなければ虫の声とは思えない「ギーーーッ」という絶え間なく続くあの大きな音の正体です。ご存じでしたか? ところで先日3日の午後、近隣小学校の裏手にある学校林を教職員の皆さんと一緒に歩きました。まず先生方にこそ、 学校林の豊かさを味わい、楽しみ、その価値を少しでも知っていただきたいと思っていたので、出張授業の下見とは いえ、全力でミニ観察会を行いました。そこここから春の息吹が伝わってくる中、足もとを蠢くナナホシテントウを 見つけました。「あっ!ほら陽だまりではテントウムシが動き回っていますよ!」と指を指しながら、あることに気が 付いて「あっ!これこれ!珍しいんです!!」と私が突然しゃがみ込むので、きっと先生方も驚いたことでしょう。 写真のとおり、七つの斑紋のうち真ん中の一対が隣の斑紋と繋がっている斑紋異常型、五つ星の個体だったのです。 五つ星の子と出会ったのは、なんとこれが3回目。紹介記事はこちらです。 続・五つ星のナナホシテントウと桑の授
Apr 8


ニセカラクサケマン
4月4日、南町田へ出かける用事があり、そのついでに相模原市南区の国道沿いに生育する外来雑草を見てきました。 ヨーロッパ原産で、ムラサキケマンによく似た白い花と繊細な葉が特徴の半つる性植物、ニセカラクサケマンです。 “ニセ”というからには本家のカラクサケマンという帰化種も存在しますが、こちらはまだ見たことがありません。 ニセカラクサケマンが生えているのは、交通量の多い道路沿いの植え込みとその周辺の道ばたです。探すまでもなく 辺り一面に群生しており、ちょうど花盛りでした。この場所は2003年に初めて確認されて以降、現在まで継続して 発生が見られるため、よく知られていますが、神奈川県全体でみると、鎌倉市など見られる範囲はまだ限定的です。 東京都でも八王子市内や世田谷区などで局所的な発生が確認されているので、これから増えてくるかもしれません。 観察中に雨が強くなってきて撮影に苦労しましたが、特徴的な葉の様子です。ムラサキケマンよりも、切れ込み方が 優しい感じで隙間があります。どちらかといえばエンゴサクの仲間やセリ科の葉っぱのような柔らかさを感じます。..
Apr 7


ジュウニヒトエ開花とトラフシジミ初認
4月3日、先月31日に、つくいけの道でうっかり3月から咲いているジュウニヒトエを見つけました。4月を代表する 里山植物なのでずいぶんと早い開花です。せっかく写真を撮ったのに、私も掲載するのをうっかり忘れていました。 ジュウニヒトエは、長池公園では重要な指標植物として捉えています。林床のササ刈りを進めるとあちこちから顔を 出してくるからです。樹林の高木化や林床の藪化が進行すると姿を消し、ギャップができると大群落を作る、そんな 性質があります。キンランなどと同様で、まさに里山の手入れに依存して生きてきた植物の一つといえるでしょう。 伐採によって明るくなったところに現れるのは、草花だけではありません。この日、姿池近くの陽だまりを青い蝶が 飛び回っていました。イヌツゲの葉に止まったところを望遠レンズで確認すると、トラフシジミ(春型)でした。翅を 閉じているので裏面しか見えませんが表面は美しいブルーです。食草が幅広いので、どこで見かけてもおかしくない はずなのですが、狙って見られる蝶ではなく、出会いはいつも突然です。以前登場した記事はこちら。 トラフシジミ
Apr 7


移ろいゆく季節
4月2日、巡回清掃で堀之内東山方面を廻りました。出発前に、鍵開けと花パトを兼ねて長池公園の園内をひと巡り。 体験ゾーンにはジョウビタキの雌がいました。そろそろ北へ渡っていく頃なので、園内では見納めかもしれません。 この子は堀之内にいた子ほどではないものの、ちょっとだけお腹がオレンジがかっているのが特徴で、今シーズンは よく楽しませてくれました。冬期に単独で縄張りを持つジョウビタキやモズは個体識別ができる楽しさがあります。 雑木林の木々の芽吹きが美しいシーズンですが、主要樹種の一つであるコナラもご覧のとおり白毛をまとった若葉が 展開してきています。青空をバックに淡い黄緑色が映えますね!よく目を凝らすとすでに雄花も咲き始めています。 南エントランスゾーンのやまざと広場では、まだオオシマザクラが葉桜の状態で咲き残っていました。花が白いので 展開してきたばかりの鮮緑色の葉と花のコントラストが独特な風情です。雫をまとっている姿もまた魅力的ですね。 その足元には、気付かずに踏んでしまいそうなヒメスミレの花が点々と咲いています。桜の花びらと比べると、その...
Apr 6


ツバキンを探せ!
4月1日、新年度のはじまりはすっきりしないお天気。雨が続き、陽光桜や早咲きの桜は花びらもだいぶ散りました。 ソメイヨシノが花盛りを迎えるこの時期は、雨がちな天気のことが多いですね。以前にはこんな記事も。 桜流しの雨 さて、そんな雨降りの中で、むしろ生き生きと輝いているキノコがあります。春先にヤブツバキの木の下で見つかる “ツバキン”こと、ツバキキンカクチャワンタケです。名前のとおり、菌核病にかかったツバキの落ちた花を栄養に 菌核と呼ばれる塊を形成し、そこからニョキッと生えてくる茶碗型のキノコです。長池公園の駐車場や自然館周辺に 植栽されたヤブツバキの周りでも、積もった落ち葉を掻き分けながら目を凝らせば簡単に見つけることができます。 3月初旬、ある新聞社の記者さんから「ツバキキンカクチャワンタケを案内してもらえないか」と相談を承りました。 まだ時期的に早いのではないかという不安は見事に的中し、取材当日は1本も見つかりませんでした。仕方がないので その日はよく見られるスポットや探し方のアドバイスをお伝えしたのでした。しばらく経った頃に再び連絡があり、
Apr 4


オオタチイヌノフグリ!?
3月31日、早いもので、2026年度が幕を閉じようとしています。新年度も自然観察と発信を楽しんでまいります。 年度末なので、先日29日に見つけたとっておきの植物をご紹介します。※明日だと“ウソ”になってしまうので・・ 出張からの帰り道、あるイベントの視察見学も兼ねて、八王子市内某所のショッピングセンターに立ち寄りました。 駐車場の周りには雑草がたくさん生えていたので、遅めの昼食を食べつつ一人で観察。“もう、タチイヌノフグリも 咲き始めたか~”と、ぼやきながら虫の目観察を続けていると、タチイヌノフグリの一群から少し離れたところに、 明らかにそれとは異なる風貌のイヌノフグリ類(Veronica)が1個体、目に飛び込んできました。花が大きいのです。 タチイヌノフグリの花の直径は3mmが標準ですが、この花は約5mmありました。ミリ単位の違いとはいえ、実際に 見るとだいぶ大きく見えます。花冠裂片(花びら状の部分)が萼裂片よりも長いため、余計に大きく感じられました。 5円玉の穴の直径が5mmなので、イヌノフグリの仲間を見つけるたびに、硬貨を当てがって比較して
Apr 3


ツミとフデリンドウ
3月30日、雨が極端に少なかった影響なのか、ここのところ姿池最上段に大量の藻が発生していました。正直言って いつ苦情が来てもおかしくない状況でしたが、この日ようやく水抜き清掃を実施することができました。緑地作業の チームが堤防下の余水吐部分も含めて汚れを一掃して下さったので、一安心です。お疲れさまでした。清掃実施中に 捕獲されたアメリカザリガニや外来魚を岸に置いておいたところ、全てカラスが咥え去っていったくれたそうです。 清掃を終えて撤収準備にとりかかっていると、近くの梢で猛禽類のツミが盛んに鳴いていました。最近、芝生広場や 姿池の周辺でよく鳴いているので、ひょっとしたらこの辺りで繁殖するのかなと思っていたところです。堤防の上を 横切ってつくいけの道に降りたようだったので見に行くと、集草場裏の高いところに雌のツミが止まっていました。 距離があったのであまり鮮明ではないものの、証拠写真です。近くで繁殖する可能性が無いわけではありませんが、 ひょっとしたら、花蜜を求めて桜並木に群がっているメジロやヒヨドリを狙って通ってきているのかもしれません。...
Apr 2


越冬明けのホソミオツネントンボ
3月29日、企業による社会貢献活動の講師アドバイザーとして、市内北西部(上川町)の谷戸まで出張してきました。 これまで社員の皆さんと手掛けてきた保全作業の数々や、今後の管理方針、特筆される動植物の位置などを地図上に マッピングしながら現地を廻りました。シンボリックな樹木や指標生物を探すのは宝探しのようで楽しい時間です! 昨年、ビオトープとして掘り込みを行った湿地のそばをゆっくりと飛ぶトンボを見つけました。枝に止まったので、 そっと近付いてみると、ホソミオツネントンボでした。この非常に細くて小枝そっくりなトンボは、関東で見られる 成虫のまま冬越しする越年性のトンボ3種のうちの一つです。分布域こそ広いものの、全体的に減少傾向にあります。 長池公園でも2000年代前半まではそれなりに確認されていたのですが、最近はめっきり姿を見せなくなりました。 少し引きで撮ってみると、ピントを合わせるのが難しいくらい細いです。春先には写真のように水色になりますが、 冬は全身が褐色ですので、さらに目立ちません。越冬中に鳥などからの捕食を免れるための化けの術なのでしょう。
Apr 2


オオヤハズエンドウ
3月28日、先日27日の午後は堀之内方面で巡回清掃を実施しましたが、思いがけない出会いが待ち受けていました。 堀之内洗馬川公園のベンチの周りでゴミを拾っていた時のこと。植え込みからつるを伸ばしているヤハズエンドウの 群落の中に、ハッと違和感を覚えたのです。“たまたま目が合った”という感覚が近いかもしれません。普段から、 雑草ばかり見ているとたまにこういうことがあります。周りのヤハズエンドウよりも明らかに大きい直径3cmほどの 花を付けたヤハズエンドウそっくりの別の植物でした。その正体は、オオヤハズエンドウ(オオカラスノエンドウ)。 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)の基準変種(または亜種)でヨーロッパ原産の1年草です。写真下に写り込んでいる ヤハズエンドウの花と比べてみていただければ、花がひとまわりほど大きいのがお分かりいただけることでしょう。 花が大きいだけでなく、萼は深く切れ込んで裂片(萼歯)が萼筒よりもやや長いこと、托葉が歯牙状に切れ込むこと、 茎がヤハズエンドウよりも太くて上方には軟毛が多いことなどの特徴も確認することができました。葉だけ
Apr 1


バアソブの赤ちゃんとノウサギの痕跡
3月27日、パークキッズレンジャーの定例活動として、堀之内東山はぐくみの森緑地で希少種の保全を行いました。 ミッションは、夏に開花する希少植物、バアソブの自生する環境のお手入れです。今回も多摩丘陵の自然を守る会の 皆さんと一緒に、和気藹々と作業に取り組みました。自生地はしばらく放置していたこともあって、マダケの侵入が 著しかったのですが、竹とり作業が楽しかったようで、夢中で作業を進め、元通りの環境に戻すことができました。 肝心のバアソブは多数の芽生えが確認され、そのほかにもワニグチソウやアカショウマなどが顔を出していました。 バアソブの芽生えは、ツルニンジンと違って全体に白い毛がびっしり生えています。毛むくじゃらで可愛いのです。 生育環境の整備をするには、時期が遅くなってしまいましたが、芽生えを目視しながら作業できる利点もあります。 また嬉しいことに、そこらじゅうにニホンノウサギの糞や食痕があり、改めてこの場所の豊かさを感じたのでした。 タンポポの花粉を食べに来たヤブキリの赤ちゃんやナナホシテントウなど、小さな虫たちも次々に見つかりました。...
Mar 31


春の情景その2
3月26日、帝京大学スポーツ医療学科の先生と学生さんたちが来館され、公園を拠点とした社会的処方の実装研究に ついて意見交換を行いました。常々、公園は福祉の場としても様々な形で貢献していることを実感していましたが、 例えば今現在、一人では外出が困難な方や外を歩く自信が無く在宅中心の生活を送っている高齢者も、多くおられる ことと思います。そうした方々に対しても、気軽に公園へ足を運んでもらえるように、何か出来得る支援は無いもの でしょうか。その一つの試みとして、大学生リンクワーカーが一人住まいのお年寄りのお散歩に同行するサービスを 長池公園で実施することになりました。地域に住む全ての人の心身の健康に寄与する“ウェルビーイングパーク”の 実現を目指して、福祉をキーワードに、専門家や大学と連携しながら新たなチャレンジをしていきたいと思います。 さて、先日の下柚木方面の里山散策の続きをお届けします。樹林地を抜けると、視界いっぱいにオオアラセイトウの お花畑が広がっていました。ショカッサイ、ハナダイコン、ムラサキハナナなど多くの異名を持つアブラナ類です。...
Mar 31


春の情景その1
3月25日、所用で下柚木方面へ出かけたついでに、希少植物の現状確認を兼ねて周辺の里山を一回りしてきました。 大栗川より南側は造成が進み、ほとんどが宅地化されています。点在する緑地帯も学校林などの一部を除いて大半が 公有地(都市公園や都市緑地)として行政の管理下にあります。その一方で、大栗川や野猿街道よりも北側のエリアは 民有の農地や緑地が現在も残っており、地元の方が農作業を営む姿や昔ながらの里山景観に触れることができます。 谷戸奥の針葉樹林へ足を踏み入れると、薄暗い林床にポツポツとナガバノスミレサイシンが花を咲かせていました。 長池公園でも、カタクリ群落の周りに自生している樹林性のスミレです。この場所では、花と葉をいくつも展開した 立派な個体が多く見られました。スミレの写真を撮る時には、種の特徴がわかるように花の正面と側面、そして葉を うまく一つの画角に入れて撮るのがポイントとなります。そうはいっても、いざ実践しようとすると、被写体探しに 苦労することになります。ここではそんな心配は無用で、撮って下さいといわんばかりのモデルさんだらけでした。..
Mar 31
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