top of page


じゅんさいじゅうさん花
6月21日、先日5日に第1花を確認して以来、ポツリポツリと咲いて開花を楽しませてくれている、自然館中庭水鉢の ジュンサイがこの日は一度に13個もの花を咲かせていました。雌性花5、雄性花8で、同時開花数の記録更新です! 一つの花は2日間しか咲かず、もっと言えば雌性花、雄性花はそれぞれ午前中のわずかな時間しか開いていないため、 開花個体数がそれなりに多くなければ、正常な他花受粉も行われず、実を結ぶことも難しいのではないでしょうか? それにしてもこの小さな水鉢の中で、ジュンサイのお花畑が見られる日が来ようとは・・何とも感慨深い光景です。 近くの別のプランターでは、ヒルムシロの花穂も水面に顔を出していました。浮葉性の水草類の多くは、こうやって 水面に茎を伸ばして花を咲かせます。花粉の運ばれ方は種によって違いますが、風媒花であることが多いようです。 自然館中庭のミニ回廊にて。ハリカメムシ、トウキョウヒメハンミョウ、アカザです。アカザのピンク色に色付いた 若葉の秘密について、だいぶ前に記事にしているので、こちらもぜひ見てみて下さいね!アカザのクリスタルビーズ
Jun 27


マスダクロホシタマムシとムツボシタマムシ
6月20日、この日は夕方に堀之内寺沢里山公園で「竹灯篭まつり」が開催される予定でしたが、雨天のため中止に。 予報を見て、前日19日の夜にゲンジボタルの様子を見てきました。例年よりも個体数は少なかったものの、幻想的な ホタルの光に癒されました。身近な公園で野生のホタルが見られることに感謝しつつ、大切に見守りたいものです。 ところで、先日19日は対応が立て込みましたが、昼休みに癒しを求めて体験ゾーンの梅園脇の土場(伐採材置き場)を 覗いてきました。片隅に置いてあるわずか数本の針葉樹材に、美しいマスダクロホシタマムシが集まっていました。 初夏によく見かけたクロホシタマムシとは、利用する樹種や背中の模様、体型などが異なっています。長池公園では 産卵を行う針葉樹の材木が少ないこともあって、マスダクロホシタマムシのほうが少数派です。個体によって、体の 色合いが緑一色からかなり赤っぽい子まで、だいぶ個体差があります。どちらもキラキラ輝いて宝石のようですね! 撮ろうと思って近付くとわりと敏感に逃げるのですが、なぜか足や洋服によく止まります。その様子が可愛らしくて
Jun 26


ノコギリクワガタとオナガグモ
6月19日、長池公園内の花壇で精力的に活動する「長池ガーデニングクラブ」の皆さん向けに観察会を行いました。 普段は自ら植えた花を育てて見守って下さっているわけですが、長池公園に自生する植物や生息する生きものにも、 ちょっと目を向けてみましょうという主旨で園内を散策しました。日頃の御礼も込めて、解説にも熱が入りました。 さらに午後からは東京都公園協会の面々が視察見学でお見えになり、慌ただしい一日となったのでした。(いつも?) 夕方から打ち合わせが入っていたため、後半は少し足早になってしまいましたが、雑木林の樹液が染み出たクヌギに 甲虫が集まっているシーンに遭遇。これはさすがに素通りできず、思わず立ち止まります。ノコギリクワガタの雄に カブトムシの雌、そしてコクワガタの雌雄が取り付いていました。今シーズンはノコギリクワガタの個体数が多いと 感じますが、皆さんの周りではいかがでしょうか?鳥の仕業なのか、頭部だけが落ちているのもよく目にしますね。 もう一つ、印象的だったのは、ながいけの道で見つけたこちらです。ササの間にクモの卵嚢がぶら下がっていたので..
Jun 25


ヤマアジサイのハスオビヒゲナガカミキリ
6月18日、午前中は秋葉台小学校4年生対象の野鳥観察の授業を実施、午後は来客があり、園内をご案内しました。 レクチャーしながら歩き始めてすぐのこと、植栽されたヤマアジサイの枯れ枝に、怪しい触角が2本垣間見えました。 「ハスオビヒゲナガカミキリ!」見えてしまったものは仕方がないので、一行も巻き込んで一緒に観察することに。 例年、自然館周辺に植栽されたガクアジサイの枯れ枝で見つかりますが、ヤマアジサイにいるのは初めて見ました。 個人的には、昨年見逃してしまったので、2年ぶりの再会でした。一昨年の記事はこちら。ハスオビヒゲナガカミキリ 体長の何倍もある長い触角と、エリトラの斑紋が特徴のカミキリムシです。裏から見ても触角が見え見えですね笑。 道中に撮った虫たち。ニイジマチビカミキリ、キアシヒバリモドキ、シロコブゾウムシ、ヤマトルリジガバチです。 いつも込み入った草むらの中にいて観察の難しいキアシヒバリモドキが、珍しく下草の葉の上に止まっていました。 さて、こちらは午前中の秋葉台小学校4年生の授業の様子です。前半は展示室2でのボードワーク、後半は雨上がりの
Jun 24


トビイロカミキリ
6月17日、講師の仕事で高尾駅から徒歩10分ほどの距離にある初沢山を歩いてきました。八王子市内では、もっとも 手軽にハイキングが楽しめる低山の一つです。植生は多摩丘陵と高尾山麓のちょうど中間といった様相で、里山植物 だけでなく低山地性の種類も数多く観察できるほか、分布の限られるランヨウアオイの自生地としても知られます。 沢沿いでは、普段はあまり見かけない生きものたちとの出会いが待ち受けていました。いくつか印象に残った種類を ご紹介します。まずは、どこからか飛んできて参加者の服に止まったトビイロカミキリです。赤褐色の体に黒い脚の 組み合わせが味わい深いカラーリング。コゴメウツギ、クリ、クマノミズキなど様々な樹木の花で蜜や花粉を食べる そうですが、幼虫の食草はクスノキ科の樹木とのことなので、付近に生えるアブラチャンで発生したのでしょうか。 足もとの葉の上でお亡くなりになっていたのは、美しいアオカミキリです。ラメを塗したかのようにキラキラと輝く 背中もさることながら、本種は胴体がナガタマムシの仲間のような青色であったことを思い出し、そっとエリトラを..
Jun 23


フモトカグマ
6月16日、午前中は公園業務、午後かはパルテノン多摩で打ち合わせでした。東京都は昨年度より自然環境デジタル ミュージアム基本計画を進めています。東京の自然史は、昭島の都有地で建設が進められている博物館と、web上で 誰でも利用できるデジタル情報の双方に集約、公開される予定です。これに関連して、複数のプロジェクトが動いて おり、今回はデジタルコンテンツに関する意見交換を行いました。今後も様々な形で協力することになりそうです。 話は変わりますが、今年度、専門業者による総合的な自然環境調査が進められている堀之内寺沢里山公園において、 大変希少なシダ植物が調査員によって発見されました。フモトカグマという種類で、東京都でも高尾山周辺以外では 極めて記録の少ないものです。管理者としても、この公園の植物相についてはかなり網羅的に調べてきたのですが、 閉鎖管理区域内のこの場所はたまたま見逃していました。そういった意味でも、発見の報せにはとても驚きました。 まさに灯台下暗しですね。調査員の方の素晴らしい観察眼と、その調査精度の高さに拍手をおくりたいと思います!..
Jun 23


推しのキツネガヤ
6月15日、東京都立大学牧野標本館で開催されたハーバリウムスタディに参加してきました。テーマはタケ・ササの 仲間の見分け方です。種類が多く、どれも一見して同じように見えるタケ・ササの仲間を識別するための勘どころを この分野の専門家であるH先生が、フィールドワークと座学の双方で、わかりやすく、丁寧に解説して下さりました。 これまで、雑木林の林床にたくさん生えているササはほとんどがアズマネザサだと思い込んでいた私は、目から鱗の 内容でした。ちゃんと手にとって、ルーペを使って識別形質を確認していくと、トヨオカザサやキボウシノといった 種類が次々に見出だされます。見慣れたモウソウチクの竹林に、かなりハチクが混生していることにも驚きました。 また熱帯性の植栽種、タイミンチクも初めて認識することができました。これは本当に新しい世界・・頑張らねば! フィールドでの実習中、竹林の縁の足もとに2種のイネ科雑草が生えていました。キツネガヤとオオアワガエリです。 タケ・ササに比べれば、イネ科はまだとっつきやすいと思うのですが、それでも美しい花の咲く草花ほど注目される.
Jun 22


ヤマトニセクビボソムシ
6月14日、多摩未来メッセで開催された、八王子環境フェスティバルへ出かけてきました。このイベントは31回目の 開催となるそうです。ワークショップや各種展示が目白押しの会場は、親子連れを中心にとても賑わっていました。 身近な環境に対する市民の関心が高まっているのは良い傾向です。様々な行動や繋がりに発展することを願います。 先日、オニグルミにいた2種の魅力的な甲虫をご紹介しました。その後、公園の巡回点検などの折にオニグルミの木を 見かける度に、その葉上や葉裏を意識的に観るようになりました。正直、ちょっと前まではオニグルミに出会っても 足もとにアカネズミの食べ痕が落ちていないか探したり、ベタベタの果実や羊の顔の葉痕たちの表情を楽しんだり、 せいぜいそれくらいで、葉の時期に注目することはありませんでした。それがいつしか、食草とするクルミハムシや ムラサキシャチホコの姿を探すようになりました。そして先日の2種を覚えたことで、さらに世界が広がったのです。 こうなると、今度はオニグルミに出会ったときの行動パターンが「○○いないかな?」では済まなくなってきます。
Jun 21


オニグルミノキモンカミキリとカラカネチビナカボソタマムシ
6月13日、先日、浅川流域の平地林で自然観察中、オニグルミの葉上で2種類の甲虫を観察することができました。 一つ目はこちらのオニグルミノキモンカミキリです。名前のとおり、成虫はオニグルミの葉を後食する習性があり、 背中の鮮やかな黄紋を特徴としています。いかにも目立ちそうな配色ですが、実際には体の小ささもあってほとんど 目立たず、背景の緑に溶け込んでいます。特に葉の裏側に止まっている子は目が慣れるまで気が付きませんでした。 葉裏に止まっている様子を、引きで撮ってみました。このような雰囲気で、ポツリポツリと葉裏に止まっています。 葉裏の主脈上が茶色に変色しているのが分かりますでしょうか?これがオニグルミノキモンカミキリの食痕なので、 本人を探す前にまず特徴的な食痕の有無を確認するのが早道といえそうです。それにしても面白い食べ方ですよね。 ところでオニグルミノキモンカミキリ、以前はトウキョウキモンカミキリと呼ばれていたこともあるそうですよ! さて、もう一つの甲虫はこちら。体の真ん中にくびれがある小さなタマムシ、カラカネチビナカボソタマムシです。...
Jun 20


大きな朴の木の下で
6月12日、大イチョウのある梶川緑地と大塚神明平公園の草刈りを実施しました。シンボルツリーのイチョウの隣に 隠れた名木、ホオノキの大木があります。大きな葉を広げる姿はなかなか壮観です。この木のそばでしばしの休憩。 チームメイトの皆さん、休憩のとりかたも様々です。写真をとるFさんと疲れをとるSさん笑。葉っぱでっかいな~! この日は私も含めて5人での作業だったので、作業はサクサク捗ります。お昼までに2公園の草刈りを完了しました。 梅雨時は作業が実施できない日も多くなりますが、雑草は雨の恵みでどんどん茂ってきます。草むらにはたくさんの 生きものが暮らしているので、綺麗に刈ったあとの広場は、自然観察をされる方にとってはちょっと殺風景かも・・ とはいっても、街の生きものたちはどっこい生きていますから、夏草が再び伸びてくる頃にはきっと移動した先から 戻ってくるはずです。何より、美しく刈り取られた広場は気持ちが良く、安心してご利用いただけることでしょう。 公園管理は、公園が有する様々な機能や環境要素について、その利用と保全のバランスを図ることが大切なのです。.
Jun 20


旅立ち前のアキアカネ
6月11日、自然館中庭の草むらにアキアカネが飛んできました。赤トンボの仲間では一番身近に見られる種類です。 赤トンボといえば秋のイメージが強いですが、じつは今の時期に次々と羽化してきます。中でもアキアカネは特異な 性質があり、羽化後1週間ほど平野部や丘陵地の水辺で過ごしたのち、より高い山へと大移動を行うのです。夏休みの 高原や避暑地の牧場で赤トンボが群飛するのを見たことがあったら、それはきっと彼らに違いありません。長距離の 季節移動を行う理由についてはアキアカネが30℃を超える暑さに適応できないからだといわれており、日中も涼しい 高地で盛夏を過ごしたあと、秋雨前線の通過を契機としてまた生まれ故郷に戻ってきます。一斉に戻ってくる頃には 今よりもずっと赤みが濃くなっているので、「あ、赤トンボがたくさん飛んでる!秋だなぁ・・」となるわけですね! 指を差し出したら止まってくれたので記念にパシャリ。赤トンボの仲間は胸の側面の模様で見分けるので、横からの アングルを撮っておくのが大事です。間もなく迎える旅立ちに向け、準備を整えています。頑張ってほしいですね!
Jun 19


楢原小学校4年生と雑木林探検
6月10日、八王子市環境保全課との協働企画で、楢原小学校の4年生を対象に近隣の斜面緑地保全区域(雑木林)での 校外授業を実施しました。市街地の一角、学校から徒歩わずか5分の場所にとても自然豊かな緑地が広がっています。 雑木林へ足を踏み入れると、すぐにキジの鳴き声が聴こえてきました。草藪の向こう側を覗くと、立派な雄のキジが 鎮座していました。「姿は初めて見た!」、「校庭で見かけたことがある!」など、先生や子どもたちも興奮気味です。 浅川や農耕地からの距離が近いこともあり、この辺りではキジが数多く生息しているようです。驚いたのは、事前に 設置しておいたセンサーカメラにニホンジカやホンドギツネが写っていたこと。シカは浅川方面から迷い込んできた ものと思われますが、キツネは周辺に生息している個体に違いありません。街のなかでも、緑地が残っていることで 暮らしていける生きものがたくさんいること、センサーカメラで捉えた写真を見せながら伝えることができました。 解散後に出会ったものも含めて、観察した動植物の一部をご紹介します。順に、ヒバカリ、ヒシモンナガタマムシ
Jun 16


ヘリグロリンゴカミキリのかくれんぼ
6月9日、雨が降ったり止んだりの不安定な天気でしたが、秋葉台小学校4年生+のびのび学級による田植えの体験が 行われました。田植え指導は長池里山クラブ、自然観察は私たちスタッフがそれぞれ担当し、忙しく過ごしました。 漏水により水道を一時止めており、里山トイレや足洗い場が使えないという重大な問題を克服する必要があったためどうなることかと不安でしたが、初めての田植えで、体じゅう泥だらけになった子どもたちの笑顔に救われました。 「足が気持ち悪い」と正直に言いつつ、忘れ得ぬ経験になったに違いありません。授業の様子は最後に掲載します。 話は変わりますが、最近、自然館中庭を盛んに飛翔しているカミキリムシがいます。ヘリグロリンゴカミキリです。 リンゴカミキリの仲間は似たような種類がいくつかいますが、本種は、短めの体型やオレンジ色の触角が特徴です。 近付くとすぐに飛んで逃げてしまい、近くの草木の葉の裏側に隠れるようにして止まります。警戒心はかなり強く、 いったいどこに目が付いているのだろうと不思議なくらい、こちらの動きを敏感に察知してすぐに逃げていきます。...
Jun 16


ナガフトヒゲナガゾウムシの点刻
6月8日、梅雨らしくぐずついた天気が続きます。園内の伐採木置き場も多くの材木が湿っていて、産卵にやってくる カミキリムシやタマムシの姿はほとんど見当たりません。そのかわり、湿度の高い日の材木にはキノコムシの仲間や ゴミムシダマシの仲間、キセルガイなどの陸産貝類といったいつもとは違う面々がゴチャゴチャと集まっています。 そんな中、あまり見かけない筒型の甲虫を見つけました。数珠状の触角が特徴的なナガフトヒゲナガゾウムシです。 コナラの丸太に止まっていましたが、樹皮に溶け込んだ見事な擬態です。アップで見ると、全身にくぼみがたくさん あります。昆虫業界では“点刻”と呼ばれるものです。光の反射を抑えたり、体表の強度を高める役割を持つ場合も あるそうですが「昆虫らしくてカッコいい!」、「ぼこぼこしていて気味悪い!」と意見が分かれそうな構造ですね。 ちなみにこのナガフトヒゲナガゾウムシ、1978年に国内で初めて和歌山県で発見され、そこから分布を広げてきて 現在は、関東地方などにも定着しています。2010年代には外来種との見解が一般的となり、直近では、東南アジア
Jun 16


マサキナガタマムシのエリトラ
6月7日、関東地方は梅雨入りが宣言されました。例年どおりの梅雨入りとなりましたが、梅雨明けはどうでしょう? 先日、近所の果樹園でマサキナガタマムシを見かけました。幼虫は主にマサキを食草としているようですが、成虫は 様々な広葉樹で見られるといいます。これまで気付いていなかっただけなのかもしれませんが、今シーズンは何度か 目にしており、ひょっとしたら当たり年なのかもしれません。以前にも書いたとおり、国内に約100種類も生息する ナガタマムシの仲間、その同定は簡単ではありません。しかしながら、マサキナガタマムシは寸詰まり気味の体型と エリトラのツートンカラーがとても独特なので、細部を見る前に当たりが付けられます。“エリトラ”という言葉は 一般には馴染みが薄いかもしれません。エリトラはギリシャ語の“鞘、覆い”が語源で、甲虫の鞘翅(前翅)のことを 指します。つまり、止まった時に特徴的な色や模様が見える背中の部分です。エリトラは、飛ぶために必須の後翅や 腹部を保護する役割のほか、飛翔時の安定を保ったり、外敵から身を守ったりするためにも重要な構造の一つです。.
Jun 14


夏草刈りのお客さん
6月6日、先日5日の朝は、帝京大学近くにあるポケットパークの大塚ひなた公園で草刈りを実施しました。作業中、 視界の片隅をチョロチョロしている小鳥がいました。冬場の草刈りや落ち葉かきでは、毎回、必ずといって良いほど モズやジョウビタキが現れ、刈草の隙間や地中から飛び出してくるミミズなどを狙っていますが、こんな時期に誰? 刈払機を回す私たちの足もとまでチョンチョン近付いてきて、その正体が判明しました。イソヒヨドリの雄でした! そういえば、イソヒヨドリも一年を通じて主に小さな生物を捕らえて食べており、動物食の傾向が強かったですね。 つい先日、ヤマザクラの実をついばむところを見ましたが、やはり主食は“動くもの”というイメージがあります。 草刈り中にイソヒヨドリが寄ってきたのは今回が初めて。都市に棲む鳥のしたたかさを改めて感じた出来事でした。 ちなみに大塚ひなた公園はこんな公園です。現在私たちが管理する81ヶ所ある公園緑地の中でも、面積の小ささは、 一二を争うほど。どんなに小さなみどりても、ちゃんと生きものがいて生態系が存在することを教えてくれました。..
Jun 12


お待ちかねの・・
6月5日、自然館中庭テラスで保護栽培中のジュンサイが今年も咲きました!初日は雄しべが目立たない雌性花です。 このジュンサイは、2019年に行われた長池のかいぼり後に、池底の埋土種子から発芽して復活を遂げたものです。 当時、都内では少なくとも61年ぶりの記録として大きな話題を呼びましたが、それ以降も大切に栽培を続けており、 同時に再生した湿地の環境整備も進めてきました。その甲斐あって2023年に初めて開花、毎年花が咲いています。 一つの花の寿命は短く、初日は雌性花が午前中だけ水面に顔を出し、午後に沈んでいきます。2日目の午前中に再び 水面に現れると、今度は多数の雄しべが伸びた雄性花へと変貌を遂げています。良い状態の花が見られるのは2日間。 水中には開花を待つ蕾が複数ありますが、それらがいつ開花するかは運のツキです。運試しにぜひご来館下さいね! 同日に、近くの水鉢でヒツジグサも開花しました。こちらは自生ではなく、他地域から譲り受けた移植栽培品です。 ジュンサイの花が閉じ始める正午頃、ヒツジグサの花はあっという間に開いて写真の見事な姿を見せてくれました
Jun 12


昆虫チェックと別所小学校おおぞら学級の樹木観察
6月4日、台風後の安全点検と授業下見を兼ねて園内を歩きました。あちこちに昆虫が止まっているのに驚きました! いつもは食痕ばかりで本人はあまり顔を見せてくれないシラホシカミキリ。ミツバウツギの葉上で黄昏ていました。 普段はヒメコウゾの枯れ枝を歩いていることが多いイワサキケブカカミキリも、この日は葉の裏に止まって休む姿を 何匹も見かけました。みんな、嵐をなんとか乗り切ったばかりなので、ひょっとしたら体力を消耗していたのかも? そんな中、せっせと揺りかごづくりに励むヒメクロオトシブミに出会いました。身一つで一生懸命、葉を巻く姿に、 思わず声援を送りたくなります。結局、産卵し、葉を巻き終えた後に裁断するところまで、見届けてしまいました。 今日も今日とて、昆虫三昧。ヤマイモハムシ、オバボタル、ウグイスナガタマムシ、ルリオオキノコ(ダニが付着)、 エゴツルクビオトシブミ、ウシカメムシ、コアオハナムグリ(花はドクダミ)、セキヤノアキチョウジ、クララです。 特に、ダニたちがずらりと並んで付着したルリオオキノコに衝撃を受けました。いったいどんな気分なのでしょう?.
Jun 12


夏台風と生きもの
6月3日、予報どおり、関東地方を台風が通過していきました。公園緑地では小規模な枝折れなどが発生しましたが、 大きな被害はなくほっとしております。とはいえ、相当な雨量があったので、落枝など引き続き油断はできません。 台風通過後に、安全点検のため、鹿島・松が谷方面を廻りました。鹿島公園では、写真のラミーカミキリをはじめ、 多くの昆虫たちがツツジの植え込みに身を潜めていました。また、写真はありませんが、梶川緑地ではヤマザクラの 実を盛んについばむイソヒヨドリの雌を観察しました。生きものにとっても台風は一大事だったに違いありません。 身を潜めてやり過ごしたり、天候に左右されない木の実を採食したりと、行動の変化を興味深く観察したのでした。 それと、台風接近中の深夜には、別所一丁目の住宅街でアオバズクが鳴き続けていました。今シーズン初確認です。 おまけ。自然館周辺ではガクアジサイが花盛り。先日は珍客アオカミキリが一周だけ訪花しました。慌ててカメラを 取りに事務所へ戻っている間に、残念ながら飛び去ってしまいました。自然館スタッフ撮影の写真をお借りします。...
Jun 10


今年もホシザキカタバミ
6月2日、台風前の対策として、姿池の栓を開けたり、せせらぎ水路の詰まりを清掃したりと各種対応を行いました。 作業とは全く関係ありませんが、今年も、カタバミの八重咲き品、ホシザキカタバミを見つけることができました。 “クニタチカタバミ”、“ヤエザキカタバミ”などとも呼ばれる珍しいものです。雄しべが花びらになっていたり、 単純に花びらの枚数が増えていたりと、その姿は千差万別です。四つ葉のクローバーなどと同じで奇形的な現象なの でしょう。折しも、最近刊行されたばかりの「みちくさ手帳(文一総合出版)」というハンディ図鑑には、私の撮った ホシザキカタバミの写真が掲載されています。どんなに身近な雑草であっても、じっくり見ていけば、楽しい発見が 待ち受けている・・そんなことが伝われば嬉しいです。昨年の記事もどうぞ。ホシザキカタバミとおさんぽマルシェ 最近の記事は昆虫の写真ばっかりなので、我に返って旬の植物を載せておきます。いずれも絹ヶ丘の草地で撮影した ものですが、どの種類も長池公園でも開花しています。順にクララ、タカトウダイ、ウツボグサ、ヤマザクラです。..
Jun 8
bottom of page
