ヒメシャラの重ね着
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- Jan 17
- 3 min read
Updated: Jan 19
1月13日、近隣のバイオマスエコセンターから、体験ゾーンで活用する堆肥を譲り受けてきました。昨年も田んぼに
施用し、収量が増加したそうです。梅園右手の広場に仮置きされた軽トラ8杯分の堆肥は少し臭いますが悪しからず。
さて、最近は動くものばかり観察していたので、この日は寒い冬を静かに耐え忍ぶものたちに目を向けてみました。
最初に注目したのは自然館中庭のヒメシャラの木。どんな冬芽をしていたかなと、枝先を見てみると、とても美しい
模様の冬芽が並んでいました。模様を形作っているのは芽鱗といい、大事な新芽を守るカプセルのような構造です。
5~6枚の芽鱗が重なり合って配列しているのがヒメシャラの特徴です。近縁種のナツツバキ(シャラノキ)は、芽鱗が
2枚しかないことで区別できます。よく言われる覚え方は“ヒメは厚着でナツは薄着”という語呂合わせ。うまい~!
ヒメシャラの根元の落ち葉を掻き分けると、早くもフクジュソウの芽が顔を出していました。タケノコみたいです!
堀之内寺沢里山公園の陽だまりではすでにフクジュソウが咲き始めているそうなので、こちらももうじきでしょう。
そのすぐそばに、キジバトの羽が散乱していました。オオタカあるいはハイタカの仕業に違いありません。出勤前の
早い時間帯にハンティングが行われ、この場所まで運んできて1枚ずつ羽をむしり取って解体したものと思われます。
自然館中庭に猛禽類まで訪れているとは・・水浴びや羽繕いに勤しむ無防備な小鳥を狙っているのかもしれません。
ヒメシャラの木に視線を戻すと、今度は樹名板の裏が気になります。めくらずにはいられません。幹が細すぎるのか
生きものは隠れていませんでしたが、コカマキリの卵鞘が付着していました。あまり見ないので得した気分ですね!
一方、ヒメシャラの枝先にはオオカマキリの卵鞘も付いていました。コカマキリとオオカマキリが同じ木で産卵して
いるのはなかなか珍しいケースです。いつも思うことですが、一本の木が育む命の多様性には感動してしまいます。
このオオカマキリの卵鞘、だいぶ形がいびつだったのですが、その理由は明らかです。数日前、このオオカマキリの
卵鞘を必死にほじくっているシジュウカラの姿を、自然館スタッフが撮影していたからです。硬い卵鞘での冬越しは
一見すると安全そうに思えますが、じつはそうでもありません。シジュウカラはカマキリの卵鞘ほじくりマスター。
彼らの捕食によってボロボロになった卵鞘も見かけます。ここではコカマキリのほうが一枚上手だったようですね!





























