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ゴマギのコックさん

1月17日、今年初めてのサタデーパークボランティア活動が行われました。内容は第一デッキ湿地の枯草刈り取り。

翌18日のパークキッズレンジャー活動で予定しているカエルの産卵池掘り込みに先駆けて、作業が進められました。

ところで、冬の里山の愉しみといえば、「冬芽と葉痕」です。木々が葉を落とし、硬い冬芽の状態で冬を越す様子は、

樹種や個体によって様々な個性に溢れているので、何回観察しても飽きません。ウォーミングアップとしてこちらの

冬芽と葉痕を観察しました。正体は、長池公園自然館の入口脇に植栽されたゴマギです。ゴマそっくりの香りがある

葉は注目の的ですが、殺風景な冬姿をまじまじと見ることはあまりないのではないでしょうか。冬芽は、2対の芽鱗に

包まれています。外側の2枚は早く剥がれ落ちてしまいます。その下に葉を落とした痕の葉痕(維管束痕)があります。

葉痕は断面の維管束痕が顔のパーツのように配置されています。皆さんにはいったい何の顔に見えますでしょうか?

「ふゆめがっしょうだん(福音館書店)」や「冬芽ハンドブック(文一総合出版)」をはじめ、冬芽や葉痕を取り上げた

書籍が多くある中で、私がおすすめの図鑑は「樹木の冬芽図鑑(オリジン社・主婦の友社)」です。著者の菱山氏は、

八王子市内をフィールドに、長年にわたり植物を調べ、普及にご尽力されてきました。この図鑑では、身近な樹木の

魅力的な冬越し姿を、数々の美しい写真と的確な表現で紹介しており、パラパラとめくるだけでも楽しい一冊です。

菱山氏が講師を務める講座で“葉痕が何に見えるか?”を種ごとに書き出してもらったという記録集が特に面白く、

その豊かな発想力には思わず笑ってしまいます。先のゴマギを例に引用させていただくと・・「コックさん、ウサギ、

すまし顔、イギリスの騎兵隊」が挙げられていました。言われてみれば、どの表現も確かにそう見えてきますよね!

同じく自然館の前に植栽されたマンサクは、すでに冬芽が動き始めていました。よく見たら花がはみ出しています!

春まで長いこと眠っていそうな子、寒いうちから動き始めている子・・しばらく冬芽と葉痕から目が離せませんね。


 
 
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