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ヒサカキのリーフマイン

1月21日、講師の仕事で高尾の森自然学校周辺を歩いてきました。冬の雑木林はとても静かで時折、エナガやウソの

ささやきが聴こえてくるくらいです。でも、ゆっくりじっくり見ていくと、生きものがあちこちに隠れていました。

中でも特に印象深かったのは、ヒサカキの葉に残された一筆書きです。私にはサーキットコースにしか見えません。

これはヒサカキホソガという小さな蛾の仲間が葉の組織内に潜り込み、食べ進んだ痕跡です。このような食べ跡は、

リーフマインと呼ばれていて、潜葉性の昆虫(リーフマイナー)は、蛾以外にもハモグリバエなどが知られています。

4枚目の写真が比較的わかりやすいのですが、ヒサカキホソガのリーフマインをたどっていくと、最後のゴール地点が

茶色く膨らんでいます。これは虫こぶ(ヒサカキハフクレフシ)だそうです。ただ食べ進むだけでなく、大きくなると

虫こぶまで形成してしまうとは興味深い生態ですね。英文ですが、この過程の詳細について調べた研究があります。

その他に観察した動植物の一部を写真でご紹介します。ニトベミノガ(繭)、ウスタビガ(繭)、オオムラサキ(幼虫)、

サイトウシロホシテントウ、ツチイナゴ、ヒメコバネナガカメムシ、アカハナワラビ、メマツヨイグサ(ロゼット)、

ヒメオドリコソウです。自然の中に溶け込むようにじっと潜んでいる生きものたち。見つけた時の喜びも一入です!


 
 
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