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マツムラグンバイに軍配!

1月24日、パークキッズレンジャーの定例活動で、里山で冬越しする生きもの調べと展示づくりに取り組みました。

観察の前に“予想タイム”を設けて、どんな生きものがどんな姿(大人?子ども?卵?蛹?)でどんな場所にいるのか

みんなの記憶を手がかりにしながら色々想像してみました。私の思惑どおり(?)、「樹皮の裏側」というアイディアが

出てきたところで、この日は樹皮裏を中心に生きものを調べて、体験できる展示を作ろうということになりました。

ブログでもたびたび取り上げているように、ここ数年は樹皮裏で冬越しする生きものに注目してきました。確認した

生きものをリストアップしておいたので、観察の前に配布します。「このリストに載っていない生きものを見つけたら

大発見だよ!」とその気にさせて、いざ出発!最初はスギの樹皮裏です。カメムシ類が見つかることが多いので期待

していると、間もなくYくんが小さなカメムシのような昆虫を2匹見つけてくれました。その場では名前がわからず。

つまり、いきなりリストに載せていない種類だったのです。ほぼ同じ時に近くの朽木をほじくっていたSくんたちが、

コガタスズメバチの新女王が冬眠しているのを見つけ出して盛り上がっていたので、私たちの興味はそちらに移って

しまいました。「今日のMVPはスズメバチの新女王だね~!」なんて話していたのですが、やはり謎の昆虫の正体も

心のどこかで気になっていました。解散後に調べてみると、意外なことにカメムシ類ではなくグンバイムシの仲間で

マツムラグンバイという種類でした。ミズキをホストにして暮らしているそうで、私は初めてこの虫を知りました。

個人的なこの日のMVPはマツムラグンバイです。長池公園にはミズキが多いので、また出会えるかもしれませんね。

朽木の中で居眠りしていたコガタスズメバチの新女王です。触ったらモゾモゾと動き出しました。起こしてごめん!

私もそうですが、子どもたちの中にもスズメバチに刺された経験のある子がいて、やはり“こわい生きもの”という

イメージがどうしても先行してしまいます。そんなスズメバチの冬の様子を見て、みんなは印象が変わったのでは?

スギ以外にはケヤキとムクノキの樹皮裏をチェックしました。ウスキホシテントウは数えきれないほどいましたね!

その他、オビアカサルゾウムシ、ヤドリノミゾウムシ、ヤノナミガタチビタマムシ、ダンダラテントウなどを観察。

卵や幼虫だけでなく、成虫の姿で越冬する昆虫が思いのほか多く、彼らにとってもっとも安全で過ごしやすい場所の

一つが樹皮裏であること、さらには、樹皮裏の生きものを調べることで、その地域の生物多様性が垣間見れること、

観察を通じて実感してもらえたのではないでしょうか。観察のあとはケヤキの樹皮を再現した展示も完成しました。

おまけその1。こんな資料を即席で作って配布しました。参考まで。(※確認できた場所は長池公園以外も含みます。)

おまけその2。この日はパーキッズ活動のあと、午後から神代植物公園へ出張してきました。植物多様性情報連絡会に

出席し、講義を聴講。後半はポスターセッションで長池公園の取り組みを紹介し、他団体と情報交換してきました!

 
 
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