1月28日、午前中は堀之内で作業、午後は巡回清掃で鹿島方面の公園を廻ってきました。
ここのところ、周りのスタッフが「トラツグミいたよ~」、「クイナいたよ~」などと
魅力的な情報(誘惑)を持ち帰ってくるので、私もうずうずして合間に見に行ったりする
わけですが、なぜか出会えず・・まぁ、そんなこともあるさと思いつつ、やっぱり諦め
切れずに帰りにふらっと立ち寄ってはふられての繰り返しです。まずは欲を押さえねば。
この日もトラツグミに目の前で飛ばれてしまい、観察チャンスを逃して肩を落としていたの
ですが、代わりに“安定の”ジョウビタキが慰めるかのように近寄ってきてくれました。
妄想ですが、「そんなに猫背になって、どうかしたの?」と言っているように見えますね。
ところで、先日の観察会でムクドリとキジバトが一緒に群れて芝生を歩いている様子を
観察しました。一緒にいるけれど、じつは食べているものが違うという話をしました。
ムクドリは昆虫食、キジバトは種子食なので、よく見ると探し方も違っているのです。
両者にはもう一つ面白い違いがあります。それはタイトルにもある「水の飲み方」です。
まずはムクドリ。水面に嘴を突っ込んだあと、上を向いて水を喉に流し込んでいます。
これはごく一般的な飲み方で、ムクドリに限らず、多くの野鳥がこのように水を飲みます。
次にキジバトを見てみましょう。1枚目は同じ姿勢ですね。2枚目はどうでしょう?あれ?
真っすぐ前を向いています。水を流し込む動作がありません。じつは1枚目の時点でもう
水を飲み終えているのです。どういうことかというと、一般的に野鳥は水を吸引する力が
無いので、嘴ですくった水を重力で流し込む必要があるのに対し、ハトの仲間はストローの
ように水を吸引することができるので、下を向いたまま水を飲むことが可能なのです。
この特殊能力は、生い立ちと深く関わっています。ハトは、親鳥の体内で独自に生成される
植物性のミルク(ピジョンミルク)を、ヒナに口移しで与えることで子育てを行っています。
生後数日間はミルクで育つため、この期間に、液体を吸い込む力が養われるか、あるいは
すでにその力が備わっている必要があるのでしょう。同じようにミルクで子育てを行う
フラミンゴやペンギンはどうなのか、水を飲むところを動物園で観察してみたいですね!
・・ということで、観察会では取り上げなかった野鳥の水飲みについてのお話でした。