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キマダラコヤガ

8月16日、所用で山梨方面へ出かけたついでに、笛吹川の河川堤防草地を歩いてきました。

以前この場所で見たミヤマチャバネセセリは見つからず、その代わりにこんな昆虫を発見!

全身がトラ柄の可愛い蛾です。この草地には、歩けばあちこちから飛び立つほど多くおり、

気になって調べてみました。河川敷などに生息する昼行性の蛾、キマダラコヤガでした。

こういう“所変われば虫変わる”な発見があるから、どこへ行っても散歩が楽しいのです。

ナキイナゴが葉の陰からこんにちは。おなじみのササキリやキボシカミキリもいましたよ。

その時、ススキの葉裏に見覚えのある色がチラッと見えました。先日12日の記事で紹介した

ばかりのエビイロカメムシの幼虫が、ハエトリグモ(ヤハズハエトリ?)に捕らえられている

ではありませんか!見事な擬態について取り上げたばかりだったのに、ここまで精巧でも、

相手が小鳥ではなくハエトリグモでは成す術なしなのですね。ススキ原っぱの擬態選手権

植物は写真のみのご紹介。順にセンダングサ、オオフタバムグラ、サボンソウ、イヌアワ、

シベリアメドハギ、チョウセンガリヤス、メガルカヤ、トダシバ、アメリカネナシカズラ。

八王子ではほとんど見かけない在来のセンダングサ(黄色い舌状花)が、多く見られました。

この辺りは、住宅街の合間を流れる小さな水路を覗くと水草が豊かに茂っていて驚きます。

ヤナギモをはじめ、イトモ(結実する)、アイノコイトモ(結実しない)などを確認しました。

かつては多摩丘陵でも、こんな光景が普通に見られたのかと思うと、少し切なくなります。

30分ほどの散歩で、長閑な甲府盆地の景観と生物多様性を存分に味わうことができました。

おまけ。両手を広げて何だか楽しそうなムラサキエノコログサに出会いました。うぇ~い!

 
 
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