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街の小さな公園で自然観察

8月23日、横浜方面へ出かけた折に、バイパス沿いにある小さな街区公園を散歩しました。

珍しい生きものがいるとは思えないごく普通の公園ですが、想像以上に楽しい場所でした。

足もとの草むらを飛び回る数匹のチョウに違和感を感じ、止まるのを待ってそっと近付くと

ムラサキツバメでした。分布を北へ広げてきたシジミチョウの一種。関東でも珍しくなく

なってきていますが、これだけたくさんいるのには驚きました。それもそのはず、公園の

一角には食樹のマテバシイが何本も植わっていて、産卵のためにやってきていたのです。

小さな公園でも、こうやってちゃんと樹木に名札が付けられているのがありがたいですね!

花壇が近くにあるからなのか、ムラサキツバメ以外にも様々なチョウが飛び交っています。

どこからともなくヒラヒラと舞い降りたのは、ナミアゲハのカップル(?)です。街中では

珍しいマユタテアカネも薄暗い茂みの中から姿を現しました。3枚目はミンミンゼミです。

そしてやっぱりここにもいました!当ブログではすっかりおなじみのクズクビボソハムシ。

バイパス沿いに繁茂したクズの多くが、クズクビボソハムシに食われて穴ぼこだらけに・・

一方、植物でも面白い発見がありました。オニヤブソテツ(あるいはナガバヤブソテツ)の

奇形品で、羽片の先端が全て金魚の尻尾のように分かれているものです。このような奇形は

“獅子葉”と呼ばれ、様々なシダで稀に出現します。鑑賞的価値も高くて魅力的ですよね。

散歩の最後はひととおり雑草を見て廻ります。出先では必ず雑草のチェックを怠りません。

少し珍しいコバノセンダングサをはじめ、アキメヒシバ、イヌドクサなどを確認しました。

雑草も秋の顔ぶれが増えてきましたね。街の小さな公園で今日も素敵な観察ができました。


 
 
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