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続・フチグロヤツボシカミキリ

6月2日、午前中は所沢市からの視察対応、午後は里山保全隊の皆さんと草刈りをしました。

夕方、里山トイレの施錠と作業現場の確認のために、体験ゾーンへ向かう準備していると、

お散歩に来ていたパークキッズレンジャーの子どもたちが3組、偶然にも居合わせました。

せっかく集合したのだからと、体験ゾーンまでみんなで一緒に歩いて行くことにしました。

みんな生きものが大好きなので、手すりや葉の裏の虫などを気ままに観察しながらの道中。

色々見つけては、あーだこーだと盛り上がってなかなか進みません。通りすがりの来園者も

交えて話に花が咲きます。材木が積まれてある場所では、おなじみのキイロトラカミキリや

クビアカトラカミキリをはじめとする多くの甲虫たちが、産卵のために集まっていました。

そんな中、Yくんが「なんか違う種類のがいた!」というのですぐに駆けつけてみると・・

1年ぶりのフチグロヤツボシカミキリでした!タマムシの仲間を彷彿とさせるメタリックな

色彩と、テレビのリモコンのようなポップな斑点模様に、みんなで釘付けになりました。

フチグロヤツボシカミキリはホオノキをホストにしている人気のカミキリムシ。昨年も

同じ6月に体験ゾーンで出会っており、記事にしていました。フチグロヤツボシカミキリ

名前の“フチグロ”と“ヤツボシ”がよくわかるように、側面からも撮影してみました。

昨年はこの虫を前にレンズが故障するという悲劇に見舞われましたが、今回は落ち着いて

じっくり観察できました。みんなで歩くと良いことがあるなぁ・・とじつに単純な私です。

存在感こそカミキリムシに及びませんが、近くにいたホソナガニジゴミムシダマシも美しい

虹色の構造色を見せてくれました。身近な甲虫ですが、ついカメラを向けてしまいます。

こちらは里山保全隊活動の様子です。長池公園西バス停付近の林縁草地の草刈りを進め、

歩道にはみ出した雑草の除去やセイタカアワダチソウの抜き取りを行いました。この場所は

クララ、コマツナギ、オトギリソウ、ホタルブクロ、ノアザミ、オカトラノオなど、貴重な

草原性植物の宝庫でもあるので、それらの安否をちょっと案じていましたが、心配をよそに

残したい植物だけが丁寧に刈り残してありました。この技術を持った皆さん、素晴らしい!


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